2024/03/22 更新

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ナンバ ミキ
難波 美芸
NAMBA Miki
所属
総合科学域総合教育学系 総合教育機構 グローバルセンター 講師
職名
講師
外部リンク

学位

  • 修士(社会学) ( 2011年3月   一橋大学 )

研究キーワード

  • 文化人類学

  • ラオス

  • インフラストラクチャー

  • 開発援助

  • 文化人類学

研究分野

  • 人文・社会 / 文化人類学、民俗学

学歴

  • 一橋大学   社会学研究科

    2011年4月 - 2020年2月

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    国名: 日本国

    備考: 博士後期課程

経歴

  • 法政大学   国際文化学部   兼任講師

    2022年4月 - 現在

  • 鹿児島大学   総合科学域総合教育学系 グローバルセンター   特任講師

    2021年1月 - 現在

  • 鹿児島大学   グローバルセンター   特任講師

    2021年1月 - 現在

  • 立教大学   異文化コミュニケーション学部   兼任講師

    2020年10月 - 現在

  • 立教大学   観光学部   兼任講師

    2020年4月 - 現在

  • 帝京大学   経済学部   非常勤講師

    2020年4月 - 2021年3月

  • 国立民族学博物館   超域フィールド科学   外来研究員

    2020年4月 - 2020年12月

  • 東京女子大学   現代教養学部   非常勤講師

    2020年4月 - 2020年9月

  • 法政大学   人間環境学部   兼任講師

    2019年10月 - 現在

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    国名:日本国

  • 武蔵大学   社会学部   非常勤講師

    2019年10月 - 現在

  • 独立行政法人日本学術振興会   特別研究員

    2018年4月 - 2019年8月

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    国名:日本国

  • 独立行政法人日本学術振興会   特別研究員

    2015年4月 - 2017年3月

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    国名:日本国

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所属学協会

  • Society for Social Studies of Science

    2018年8月 - 現在

  • 日本文化人類学会

    2011年5月 - 現在

委員歴

  • 日本文化人類学会   JRCA (Japanese Review of Cultural Anthropology) 委員  

    2020年6月 - 現在   

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    団体区分:学協会

 

論文

  • 難波 美芸 .  水と社会の境界:人類学から社会水文学への応答 .  水文・水資源学会研究発表会要旨集36 ( 0 ) 214   2023年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:水文・水資源学会  

    <p>人類学における水の研究は、水や川、海が持つ象徴性や神話伝承研究にはじまり、災害人類学で扱われる水害から、資源としての水をめぐるポリティクス、海洋民や川と共に生きる人々の在来知など、その対象は多岐にわたる。近年では、二十世紀後半から活発化した反人間中心主義の流れや人新世の議論と合流することで、人間と河川、森林、農地など異なる要素間の相互作用による生成変化への注目が高まっている。一方、自然科学的な視点が主流だった従来の水文学は、人間活動と水循環との相互作用に焦点をあてる社会水文学という新たな領域を発展させ、両者の双方向的なフィードバック、あるいは共進化のあり方に注目してきた。さらに近年の社会水文学では、持続可能な水のあり方を模索するため、分野を超えた学際的な研究の必要性を訴えている。本発表は人類学の分野からそのような呼びかけに応える試みである。現代人類学は、人間と自然という二項対立を超えようと、さまざまな理論や視点を作り出してきたが、社会水文学が「水と社会の間の相互作用」というとき、その両者は異なる領域に属する要素なのだろうか。本発表では、水と社会、自然と文化、人間と非人間といった分断と境界について、人類学における関係論的な視点から考察し、発表者がラオスで調査を行った流れ橋の事例に加えて、橋と空間、モビリティに関する考古学の先行研究を紹介し、社会水文学との協働の可能性を探っていく。</p>

    DOI: 10.11520/jshwr.36.0_214

  • 中村 晋一郎, 大津山 堅介, 中居 楓子, 森田 紘圭, 高野 剛志, 名畑 恵, 難波 美芸, 木村 匡臣, 標葉 隆馬, 芳村 圭 .  参加型アプローチによる長時間洪水予測技術の社会実装に伴う社会変容とELSIの抽出 .  水文・水資源学会研究発表会要旨集36 ( 0 ) 212   2023年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:水文・水資源学会  

    <p>近年の数値気象/洪水予測技術の向上に伴い長時間洪水予測技術の開発が進んでおり,今後の社会実装が期待される.長時間予測技術は,避難や水防活動といった直接的な被害軽減に貢献するだけでなく,日常的なインフラの運用や住まい方,あるいは産業のあり方等への波及的かつ長期的な社会変容を促すことが想定される.一方で,他の新技術がそうであるように,長時間予測の社会実装に際しては倫理的・法的・社会的課題(ELSI)の出現が危惧され,それらの課題を事前に把握し,システム開発や導入計画へと位置付けておくことが重要である.そこで本研究では,参加型アプローチに基づき長野県長野市を対象に行政内のステークホルダーと研究者らによるワークショップを実施し,長時間予測がもたらす社会変容の可能性及びELSIの抽出を行った.</p>

    DOI: 10.11520/jshwr.36.0_212

  • Miki Namba .  Material Itineraries of Electric Tuk- Tuks: The Challenges of Green Urban Development in Laos .  East Asian Science, Technology and Society: An International Journal15 ( 2 ) 173 - 191   2021年4月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Informa UK Limited  

    DOI: 10.1080/18752160.2021.1897737

  • 難波 美芸 .  「人新世のインフラストラクチャー」を志向する:人類学と社会水文学の対話から .  水文・水資源学会研究発表会要旨集34 ( 0 ) 140   2021年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:水文・水資源学会  

    <p>近年、人類学では、人間中心主義的な従来の視点を乗り越えようとする動き(ポストヒューマンの人類学)が活発化し、ヒト、モノ、動植物や霊的存在といった多様なアクター間の相互構成的な関係性から現象を捉えようとする研究が増加している。ポストヒューマンの人類学は、人間と非人間存在を対称的に扱い、一方から他方への一方向的な影響ではなく、共に作用しながら生成する過程に注目することで、より動態的に世界のあり方を捉えようとする。人類学におけるこうした動向は、社会水文学が人間社会と水との相互影響関係と共進化の再起的なあり方に注目する動きと共鳴するものと言える。これは、対象の広がりによる、単なる学際的なムーブメントではなく、人新世の時代にあってますます人間と環境との繋がりが無視できないものになってきている現実が、知の生産活動に与えた一つの作用であり、応答であるといえよう。</p><p> 社会水文学は、あくまで量的データを用いた予測を目標に掲げながらも、同時に、質的なデータやナラティブから社会を理解することの重要性も訴えている。人類学は参与観察を通した方法論的ホーリズムの観点から微視的に社会文化を捉える試みであり、それを民族誌的に記述するというアプローチを取る。本発表の目的は、これら両者の対話の可能性を模索することである。そのための議論の土台として、本発表では、まず、筆者がラオス北部に位置するルアンナムター県ルアンナムター郡で行った民族誌的調査から、流れ橋の事例を取り上げる。近年ますます高まる予測不可能性と対峙するなかで、人間社会と河川との関係はインフラによってどのように媒介されるのか、そして、インフラはいかにして、川とともに暮らす人々の生活を形作り、同時に自らの形態を変えていくのか。これらの問いに取り組んだ上で、最後に、「人新世のインフラストラクチャー」について、人類学と社会水文学との交流から考える可能性を提示する。</p>

    DOI: 10.11520/jshwr.34.0_140

  • 難波 美芸 .  ラオス首都ヴィエンチャンの可視的なインフラと「擬似−近代」的なるもの .  文化人類学83 ( 3 ) 404 - 422   2018年

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    出版者・発行元:日本文化人類学会  

    <p>ラオスの首都ヴィエンチャンでは、1990年代から、開発援助による首都の都市開発が本格化し、都市景観が大きく変わってきた。だが、その開発は局所的であり、舗装道路や堤防などの近代的な構造物が外国人や海外メディアに触れるエリアに集中して建設されている。こうした構造物を、インフラに備わっているとされる「本来の」役割を持続的に果たすよりも、ラオスが近代化したふりをするための表面的なものだとして否定的に捉える解釈は、先進国出身の外国人などからよく聞かれる。このような「表面的」とされるインフラ整備を、いわば擬似的な近代化でしかないとする見方の背後には、自他を差異化しようとする意図、あるいは類似への拒絶という他者化の問題を見出すことができる。このような他者化の問題には、アフリカ都市部の植民地状況における模倣の実践と、それに対する当時の植民地行政官や人類学者による解釈と類似した構造が見られる。本稿では、このような人類学における古典的な問題を現代の開発援助の文脈から検討していく。一見、非合理的なインフラのあり方を、差異化の道具とすることなく、それが生み出す効果を理解するため、本稿では、ラオス側が進めるインフラ整備を「インフラストラクチャー・フェティシズム」という概念を通じて理解することを試みる。それによって、この極めて可視的なインフラの呪物的な側面と、世界と繋がる媒体として働く機能的側面が表裏一体となって、どのように開発現場の現実を作り出しているのかを考察し、開発援助によるインフラ整備の一つの様態を描き出すことを試みる。</p>

    DOI: 10.14890/jjcanth.83.3_404

    CiNii Books

  • 木村 周平, 難波 美芸, 古川 不可知 .  インフラを見る、インフラとして見る .  日本文化人類学会研究大会発表要旨集2017 ( 0 ) G01   2017年

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    出版者・発行元:日本文化人類学会  

    本分科会の目的は、「インフラストラクチャー」を手がかりとして、人類学的な立場から社会やその未来について批判的に考えることである。本分科会では(1)インフラを対象として捉え、その編成について考察する。(2)様々な事物をインフラという見方で捉え、それが支え、可能にしているものを問う。そして(3)インフラをめぐる可視性/不可視性の様態に着目して、インフラという概念をより深く探求することも試みる。

    DOI: 10.14890/jasca.2017.0_G01

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書籍等出版物

  • 摩擦 : グローバル・コネクションの民族誌

    TsingAnna Lowenhaupt, 石橋 弘之, 岩原 紘伊, 寺内 大左, 難波 美芸, 箕曲 在弘

    水声社  2024年  ( ISBN:9784801007871

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  • ワークショップ「アフター・サイボーグ」報告書

    難波美芸, 大澤博隆, オオツキ・グラント・ジュン, 田中雅一( 担当: 共編者(共編著者) ,  範囲: 「はじめに」、(翻訳)「群れることとは見えることである:サイボーグの冒涜と知覚の関係」)

    2021年11月 

  • 東南アジア文化事典

    信田, 敏宏, 綾部, 真雄, 岩井, 美佐紀, 加藤, 剛, 土佐, 桂子( 範囲: 「超大型ショッピングセンターと生活文化」(pp. 634-635)、「インフラストラクチャー・フェティシズム」(pp. 652-653))

    丸善出版  2019年10月  ( ISBN:9784621303900

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    総ページ数:xxv, 794p, 図版8p  

    CiNii Books

  • Infrastructures and social complexity : a companion

    Harvey, Penelope, Jensen, Casper Bruun, Morita, Atsuro( 範囲: Becoming a City: Infrastructural Fetishism and Scattered Urbanization in Vientiane, Laos)

    Routledge  2017年  ( ISBN:9781138654945

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    総ページ数:xviii, 423 p  

    CiNii Books

  • Transnational frontiers of Asia and Latin America since 1800

    Moreno Tejada, Jaime, Tatar, Bradley( 範囲: Infrastructuring the Mekong: Construction of the National Border and Riverbank Development in Vientiane Capital, Lao PDR)

    Routledge  2017年  ( ISBN:9781472470560

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    総ページ数:xv, 274 p.  

    CiNii Books

MISC

  • インフラストラクチャー・ディストピア

    難波美芸

    コメット通信   34   2023年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • ラオスの大麻入りチキンスープのゆくえ

    難波美芸

    季刊『民族学』   ( 180 )   56 - 58   2022年4月

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    掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • リアルとバーチャルを超えて : コロナ禍における非同期型COIL (Collaborative Online International Learning)の活用事例

    5   127 - 139   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    CiNii Books

  • 技術の「善い」媒介的役割に関する人類学的研究の可能性:ポスト現象学との対話から

    難波 美芸

    日本文化人類学会研究大会発表要旨集   2021   C13   2021年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本文化人類学会  

    善き技術を志向し、人間の意図を技術に実装させようとする営みを人類学的な研究の対象とする上で、ポスト現象学は人類学にどのような可能性を示唆するのだろうか。本発表では、日本の人文社会科学界隈においても未だ知名度の低いポスト現象学を、科学技術の人類学とが交叉する地点から紹介した上で、アクターネットワーク理論とポスト現象学における人間と技術のエージェンシーと指向性の位置付けに焦点を当てる。

    DOI: 10.14890/jasca.2021.0_C13

  • 根本的他性、あるいは「現実」について

    グレーバー デヴィッド, 難波 美芸

    思想   ( 1158 )   7 - 58   2020年10月

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    出版者・発行元:岩波書店  

    CiNii Books

  • 「気候変動」の時代におけるインフラのテンポラリティ:「流れ橋」の巡る時間と近代インフラの流れる時間

    難波 美芸

    日本文化人類学会研究大会発表要旨集   2020 ( 0 )   F23   2020年

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    出版者・発行元:日本文化人類学会  

    気候システムの温暖化が懸念されるなか、ある程度のリスクを引き受け、災害に抗わない柔構造のインフラへの期待が高まってきている。本発表で注目するラオス北部の流れ橋もこれにあたる。だが、この毎年作り直される生態学的時間のインフラは、近年では季節外れの増水などイレギュラーな事態によって不安定なものとなってきている。本発表では気候変動時代のインフラが人間の時間認識と共にどのように変化していくのかを考察する。

    DOI: 10.14890/jasca.2020.0_F23

  • ハコモノがつなぐものたち:ラオスにおけるインフラストラクチャー・フェティッシュ

    難波 美芸

    日本文化人類学会研究大会発表要旨集   2018 ( 0 )   74 - 74   2018年

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    出版者・発行元:日本文化人類学会  

    本発表では、ラオス首都ヴィエンチャンのいたるところに存在するインフラストラクチャー・フェティッシュについて論じる。開発援助に関わる先進国側と、インフラ整備が行われるラオス側の開発当事者の語りに注目し、ウィリアム・ピーツとデヴィッド・グレーバーによるフェティシズム論を参考に、インフラ・フェティッシュがどのようにして新たな関係を結ぶためのツールとなっているのかを考察する。

    DOI: 10.14890/jasca.2018.0_74

  • 自然の構築 : 象徴生態学と社会的実践 (総特集 人類学の時代)

    デスコラ フィリップ, 難波 美芸

    現代思想   45 ( 4 )   27 - 45   2017年3月

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    出版者・発行元:青土社  

    CiNii Books

  • ‘Practicing Anthropology in Japanese Language in 2017’, En sus propips términos.

    Akinori Hamada, Ryujyu Satomi, Miki Namba

    World Council of Anthropological Associations   2017年

  • 見えるインフラと見えないインフラ:ラオス首都ヴィエンチャン市の河川事業から問うインフラの可視性と不可視性

    難波 美芸

    日本文化人類学会研究大会発表要旨集   2017 ( 0 )   G02   2017年

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    出版者・発行元:日本文化人類学会  

    本発表ではラオスの首都ヴィエンチャン市で外国からの支援によって行われた2つの河川事業に注目する。インフラは通常は不可視であるという点は先行研究において繰り返し参照されてきたが、本発表では、誰にとって不可視、あるいは可視的であり、どのようなプロセスを経て不可視化、あるいは可視化されるのかを考察する。

    DOI: 10.14890/jasca.2017.0_G02

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講演・口頭発表等

  • Shifting Gears and Steering Through Change: The Relationship between Electric Vehicles and Taxi Drivers in Laos .  4S (Society for Social Studies of Science)  2023年11月 

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    開催年月日: 2023年11月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 水と社会の境界:人類学から社会水文学への応答 .  水文・水資源学会/日本水文科学会  2023年9月 

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    開催年月日: 2023年9月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

  • 難波美芸 .  「人新世のインフラストラクチャー」を志向する:人類学と社会水文学の対話から .  水文・水資源学会/日本水文科学会2021年度研究発表会  2021年9月 

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    開催年月日: 2021年9月

    記述言語:日本語  

  • Miki Namba .  Dealing with environment: Transitions in the Mobility and Materiality of Flexible Infrastructure .  IUAES (International Union ofAnthropological and Ethnological Sciences)  2021年3月 

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    開催年月日: 2021年3月

  • Miki Namba .  Infrastructure and Human Bodily Transformation in Automobility: To the Interdisciplinary Approach of Anthropology and Philosophy .  Philosophy of Human-Technology Relations  2020年11月 

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    開催年月日: 2020年11月

  • 難波美芸 .  Cutting the Infrastructure: How Electric Vehicles Survive in Laos .  国際科学技術社会論学会  2019年9月 

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    開催年月日: 2019年9月

  • 難波美芸 .  「林鉄と暮らし」 研究報告会コメント .  第2回「林鉄と暮らし」のオーラルヒストリー研究  2017年3月 

  • Miki Namba .  Polygynous wife or mistress?: Mianoi, the mirror of family .  “Family potential in uncertain times” Collaborative research project of the National Museum of Ethnology, Japan  2022年6月 

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    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

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受賞

  • 学生表彰

    2019年5月   一橋大学  

  • 育志賞

    2018年2月   日本学術振興会  

共同研究・競争的資金等の研究

  • インフラの時間性に関する人類学的研究:ラオスの流れ橋の事例から

    研究課題/領域番号:20K22046  2020年9月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

    難波 美芸

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    配分額:2600000円 ( 直接経費:2000000円 、 間接経費:600000円 )

  • 気候変動の時代における開発援助の人類学的研究:ラオスにおけるインフラ整備を事例に

    研究課題/領域番号:18J30002  2018年4月 - 2020年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    難波 美芸

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    配分額:1700000円 ( 直接経費:1700000円 )

    本研究の目的は、気候変動が危ぶまれるなかで、グローバルに普及する「持続可能性」や「低酸素社会」といった理念や概念がどのような形で途上国のインフラ整備事業の中に現れ、それが都市化のあり方や人々の認識、価値観に影響するのかを、ラオスで行われている開発援助の事例を通して明らかにすることである。
    2018年度は、日本文化人類学会第52回研究大会(弘前大学)で口頭発表を行ったほか、Society for Social Studies of Science(4S)の研究大会(シドニー)の展示企画“STS Across Borders”に国内外の研究者らと共同で参加した。これらの参加を通じて、本研究が対象とする実体を持った「インフラストラクチャー」も、「気候変動」や「エコ」といった概念も、様々な意味や象徴性と結びつき、それは現地で暮らす人々だけでなく、開発を進める当事者の間においてもみられるといえるが、意味や象徴性と物質の関係がいかなるものなのか、また、それを実証的に示すことの重要性が確認された。
    以上の課題を確認した上で、ラオス首都ヴィエンチャンと北部に位置するルアンパバーン県での実地調査を行った。ヴィエンチャンでは国立社会科学院を訪問し、近年のヴィエンチャンの都市化とインフラ整備について研究員らと意見交換を行ったほか、ラオスの社会主義革命(1975年)以前のインフラ計画の資料収集を行った。その結果、開発援助における革命以前と現在の間にある連続性と断続性をみる上で重要な調査を行うことができた。ルアンパバーンでの調査では、かつて先進国からラオスに対して開発援助によって導入された低炭素技術が、現在どのように用いられているのかを調査した。同事業に携わっていた関係者のほか、それを用いる現地住民へのインタビューを行い、人々が低酸素技術や自然環境に対して持つ意識についての理解を深めることができた。

  • インフラストラクチャーからみるラオスにおける都市空間の生成に関する人類学的研究

    研究課題/領域番号:15J02953  2015年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    難波 美芸

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    配分額:1900000円 ( 直接経費:1900000円 )

    本研究の目的は交通インフラ整備にかかわる事業主体と、利用主体である人々、そして交通インフラそれ自体とが結ぶ諸関係に注目することで、ラオス首都ヴィエンチャンの都市化の過程を明らかにし、民族誌的に記述することである。平成28年度は、日本文化人類学会第五十回研究大会で口頭発表を行ったほか、愛知大学で行われたワークショップ「マテリアリティの政治と「インフラ論的展開」:社会の近代性を支えるヒト-モノへの問い」にコメンテーターとして参加したことで、社会学や歴史学などの隣接分野におけるインフラ研究の近年の動向と人類学的なアプローチを比較検討することができた。これらの研究者との交流を通じて、道路や水道、橋といった物質的基盤それ自体を研究の対象とすることと、ヒトや知識などをインフラとしてみるということによって、従来の西洋近代的なインフラの捉え方を問い直すという異なる視点から「インフラ研究」の有効性について検討する機会を得ることができた。
    平成28年度の達成目標は、交通インフラとその整備事業に、シンボリックにもマテリアルにも織り込まれている「ラオスにおける(創造的)発展」の様態について、言説分析とフィールドワークを通して明らかにすることであった。そのため7月から9月にかけてラオス首都ヴィエンチャンに滞在し、ラオス国公共事業運輸省などの関連省庁及び公文書館、ラオス国立社会科学院で資料収集を行い、インフラ整備事業に関わる省庁職員や国際援助機関の職員、コンサルタントへの聞き取り調査を行った。フランス植民地期に近代的な公共事業の概念がラオスへ紹介されて以来、1975年以降の社会主義体制を経て、外国からの援助の時代とも呼べる現在に到るまで、ラオスにおける「発展」や「近代化」の意味づけやそれらを象徴するモノのあり方は、変化しながら歴史的に重層的になっており、各層を構成する要素間の複雑な関係を考察した。

その他研究活動

  • タイ・ブーラパー大学とのインターネット掲示板を用いたディスカッション

    2021年9月

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    ブーラパー大学(タイ)と行ったCOILの報告書

    https://www.sekaitenkai-ku.3pines.jp/タイ・ブーラパー大学とのインターネット掲示板/

 

担当経験のある授業科目

  • Religion and Society

    2022年4月
    -
    現在
    機関名:法政大学

  • Intercultural Understanding and Acceptance

    2021年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

  • 東南アジア研究入門

    2021年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

  • 開発人類学

    2020年10月
    -
    現在
    機関名:武蔵大学

  • Introduction to Cultural Anthropology

    2020年10月
    -
    現在
    機関名:立教大学

  • 環境人類学

    2020年4月
    -
    現在
    機関名:法政大学人間環境学部

  • 文化人類学

    2020年4月
    -
    現在
    機関名:帝京大学

  • Human and Environment

    2020年4月
    -
    2020年9月
    機関名:法政大学

  • 比較文化論

    2020年4月
    -
    2020年9月
    機関名:立教大学観光学部

  • 周縁世界とグローバル化

    2020年4月
    -
    2020年9月
    機関名:東京女子大学

  • 参与観察調査方法論・社会調査方法論

    2019年10月
    -
    2020年3月
    機関名:武蔵大学

  • 研究会A(3・4年生卒業論文ゼミナール)

    2019年10月
    -
    2020年3月
    機関名:法政大学人間環境学部

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メディア報道