2021/06/02 更新

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カラキダ ノリコ
唐木田 智子
KARAKIDA Noriko
所属
医歯学域附属病院 附属病院 診療センター 女性診療センター 助教
職名
助教

学位

  • 学士(医学部医学科) ( 2010年3月   大分大学 )

経歴

  • 鹿児島大学   医歯学域医学系 医歯学総合研究科 寄附講座 婦人科がん先端医療学講座   特任助教

    2020年4月 - 現在

所属学協会

  • 日本女性医学学会

    2016年 - 現在

  • 日本生殖医学会

    2016年 - 現在

  • 日本産科婦人科学会

    2012年 - 現在

 

論文

  • 窪 凛太郎, 松本 純, 唐木田 智子, 大田 俊一郎 .  パクリタキセル・カルボプラチン併用療法後の角層下膿疱型薬疹の一例 .  鹿児島産科婦人科学会雑誌27   81 - 84   2019年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    83歳(2妊2産)。腹部膨満を自覚するも放置していた。だが、高血圧で通院中の近医の内科で腹水貯留を指摘され、その後、近医の産婦人科を受診し、子宮体癌が疑われ、当科へ紹介となった。精査の結果、子宮体癌IVB期(漿液性癌)と診断され、術前化学療法としてTC療法(パクリタキセル・カルボプラチン併用療法)が行われたが、体幹を中心として角層下膿疱型薬疹が出現した。そこで、化学療法を中止し、アレルギー薬の内服とステロイド外用を行ったところ、約14日後に薬疹は軽快した。以後、本人と家族は化学療法の継続を希望せず、腹部膨満症状緩和と腫瘍減量を目的として単純子宮全摘出術および両側付属器切除術を施行し、術後は緩和治療が行われたが、初診から24ヵ月後に患者は原病死した。

  • 神尾 真樹, 古謝 将鷹, 唐木田 智子, 崎濱 ミカ, 小林 裕明 .  流産後に発症した後天性子宮動静脈奇形の一例 .  鹿児島産科婦人科学会雑誌27   68 - 72   2019年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    37歳(3妊1産)。自然流産約1ヵ月後より性器出血が出現し、前医のMRIにて子宮動静脈奇形(U-AVM)を疑われ、当科へ紹介となった。経腟超音波では子宮後壁右寄りに最大径3.5cmの腫瘤が認められ、カラードップラーでは同部位に豊富な血流を認めた。以上より、前医のMRI所見と併せてU-AVMと診断され、患者の妊孕性温存の希望より動脈塞栓術が行われた。その結果、術後5日目の経腟超音波では子宮後壁の腫瘤の大きさ、血流に変化はみられなかったものの、性器出血は認められなかったため、術後6日目に退院とした。退院翌日よりは月経が再開し、退院から40日後の超音波・MRIでは病変の消失が確認された。

  • Yanazume Shintaro, Nagata Chikako, Karakida Noriko, Matsumoto Jun, Fukuda Mika, Togami Shinichi, Kamio Masaki, Ota Shunichiro, Kobayashi Hiroaki .  婦人科悪性腫瘍における化学療法誘発性末梢神経障害に対するデュロキセチンおよびプレガバリンがもたらす治療効果についての比較検討(Comparative impacts of duloxetine and pregabalin for chemotherapy-induced peripheral neuropathy in gynecological malignancies) .  鹿児島産科婦人科学会雑誌27   9 - 17   2019年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    2012年6月〜2017年2月までの期間内に、婦人科悪性腫瘍のためタキサン系抗腫瘍剤および白金製剤による化学療法が施行された患者のうち、化学療法誘発性末梢神経障害を呈した患者に対し、デュロキセチンおよびプレガバリン投与を行い、治療効果を比較した。プレガバリン投与を受けた25例(プレガバリン群)とデュロキセチン投与を受けた54例(デュロキセチン群)に分け、各薬剤の効能を評価し、NCI-CTCAE(version 4.0)に準拠した等級付けにより、等級が改善された患者を応答者、改善無し/安定患者を非応答者とした。その結果、両群のベースライン特性はほぼ同等であったが、プレガバリン群では25例中10例(40%)に、デュロキセチン群では54例中37例(69%)において、化学療法誘発性末梢神経障害の軽減が認められた。また、2等級患者のうち、プレガバリン群では19例中5例(26%)に、デュロキセチン群では37例中20例(54%)に等級低下が認められ、化学療法誘発性末梢神経障害に対し、デュロキセチンはプレガバリンと比較し、有意に高い治療応答率が示された。以上の治療成績から、婦人科悪性腫瘍でのタキサン+白金製剤による重度の末梢神経障害に対し、デュロキセチン投与は有用性が高いと判断された。

  • Yanazume S. .  Tumor bleeding requiring intervention and the correlation with anemia in uterine cervical cancer for definitive radiotherapy .  Japanese Journal of Clinical Oncology48 ( 10 ) 892 - 899   2018年10月

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    出版者・発行元:Japanese Journal of Clinical Oncology  

    DOI: 10.1093/jjco/hyy113

    Scopus

    PubMed

  • Yanazume Shintaro, Karakida Noriko, Higashi Ryutaro, Fukuda Mika, Togami Shinichi, Kamio Masaki, Ota Shunichiro, Kobayashi Hiroaki .  根治的放射線療法を受ける子宮頸癌における、治療介入を要する腫瘍出血とその貧血との相関(Tumor bleeding requiring intervention and the correlation with anemia in uterine cervical cancer for definitive radiotherapy) .  Japanese Journal of Clinical Oncology48 ( 10 ) 892 - 899   2018年10月

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    出版者・発行元:Oxford University Press  

    子宮頸癌患者における放射線療法時の止血治療を要する腫瘍出血の臨床的影響を調査した。また、放射線療法での腫瘍出血による貧血または輸血との相関を後ろ向きに調査した。2施設で子宮頸癌の根治的放射線療法を受けた患者196例(年齢中央値62.8歳)を対象とした。追跡期間中央値は39.6ヵ月であった。FIGO分類ではStage III患者が最も多かった(49%)。リンパ節腫脹は骨盤リンパ節のみが40例、大動脈周囲リンパ節のみが2例、骨盤リンパ節と大動脈周囲リンパ節が21例であった。外照射療法終了が全例、洞内近接照射療法終了困難は29例であった。放射線療法中の大出血によって治療を中止または1週間以上延期した症例はなかった。出血群(49例)と非出血群(147例)に分けたところ、無増悪生存期間と全生存期間は出血群で有意に短かった。出血群で貧血34例(69%)であった。全出血96例のうち貧血は35%であった。多変量解析の結果、放射線療法中の出血の独立因子はFIGOステージ、腫瘍径、出血で、無増悪生存期間期間の独立因子は貧血であった。輸血は出血群および貧血患者の無増悪生存期間を改善しなかった。

  • 大田 俊一郎, 松本 純, 新原 有一朗, 唐木田 智子, 簗詰 伸太郎 .  タモキシフェンが発症に関与したと考えられるハイグレード子宮体癌の2症例 .  鹿児島産科婦人科学会雑誌26   64 - 68   2018年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    症例1は59歳で、主訴は不正性器出血であった。3年前に乳房温存術と放射線療法を施行し、その後タモキシフェン内服をしていた。子宮体癌の術前診断で開腹術を施行し、子宮体癌IIIC2期、明細胞腺癌、pT3N1M0と診断した。TC療法2コース、放射線療法後に再発し、11ヵ月で原病死した。症例2は67歳で、主訴は不正性器出血であった。10年前に乳癌に対し乳房温存術と放射線療法を施行し、その後タモキシフェンを5年間内服していた。子宮体癌の術前診断で開腹術を施行し、子宮体癌IA期、漿液性腺癌、pT1aN1M0と診断した。TC療法を6コース施行し、治療開始後30ヵ月経過して無病生存中である。タモキシフェン内服が子宮体癌の発症に関与した可能性がある。

  • Karakida N. .  Genital bleeding hemostasis in gynecologic neoplasm with balloon tamponade: New treatment option .  Journal of Obstetrics and Gynaecology Research43 ( 6 ) 1084 - 1088   2017年6月

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    出版者・発行元:Journal of Obstetrics and Gynaecology Research  

    DOI: 10.1111/jog.13315

    Scopus

    PubMed

  • Karakida Noriko, Yanazume Shintaro, Mori Marie, Uchida Natsuko, Tokudome Akio, Kobayashi Hiroaki .  婦人科系腫瘍での性器出血に対するバルーンタンポナーデによる止血 新しい治療選択肢(Genital bleeding hemostasis in gynecologic neoplasm with balloon tamponade: New treatment option) .  The Journal of Obstetrics and Gynaecology Research43 ( 6 ) 1084 - 1088   2017年6月

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    出版者・発行元:John Wiley & Sons Australia, Ltd  

    子宮腫瘍における性器出血に対してバルーン法が奏効した2例を報告した。症例1は65歳の進行性子宮頸部癌患者で、放射線治療中に大量の性器出血を起こした。メトロイリンテル(ミニ・メトロ)を腟内に挿入し、腟血腫において間接的に止血した。症例2は31歳で、子宮頸部円錐切除術後に術後出血が再発した。Foleyバルーンカテーテルを子宮頸管内に挿入し、バルーンタンポナーデにより直接止血した。

  • 大田 俊一郎, 唐木田 智子, 簗詰 伸太郎 .  婦人科悪性腫瘍終末期における緩和的人工肛門造設の有用性に関する検討 .  鹿児島産科婦人科学会雑誌25   1 - 5   2017年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    2003年1月〜2015年3月までの間で症状緩和を目的として緩和的人工肛門造設術を施行した婦人科悪性腫瘍終末期症例21例を対象とし、術後合併症、術後経口摂取期間、術後の生存期間を後方視的に検討した。年齢は27〜88歳で中央値は53歳であった。原疾患は卵巣癌9例、子宮頸癌5例、腟癌3例、子宮体癌2例、子宮肉腫1例、外陰癌1例であった。術式は全例で大腸を用いた人工肛門造設術を施行され、腫瘍切除術は施行されなかった。術後合併症を9例に認め、内訳はsurgical site infectionが8例、せん妄が1例であったが、術後2週間以内に軽快した。術後経過は21例中19例で術後経口摂取可能となり、経口摂取期間中央値54日であった。人工肛門造設術後の生存期間中央値は109日であり、全例が原病増悪により死亡した。症例全体のpalliative prognostic(Pap) scoreの平均値は3.4であった。70%以上に術後30日以上の生存が期待されるPap score 5.5未満群16例の術後経口摂取期間は中央値138日、術後生存期間中央値183日であった。一方、Pap score 5.5以上の5例では、それぞれ14日と30日とあきらかに短縮していた。また、PNIは中央値34.7であり、再建手術が禁忌とされるPNI 40未満群15例の術後経口摂取期間の中央値67日、術後生存期間の中央値84日に比較して、PNI 40以上の6例では、それぞれ252日と340日と延長していた。

  • 簗詰 伸太郎, 徳留 明夫, 唐木田 智子, 内田 那津子, 貴島 佳子, 大田 俊一郎 .  腹腔鏡下手術における周術期創部合併症の検討 .  鹿児島産科婦人科学会雑誌25   10 - 13   2017年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    2012年7月〜2015年12月の間に腹腔鏡下手術を施行した120症例を対象に、周術期創部合併症(皮膚障害)について検討した。腹腔鏡下手術は、手術パスにより付属器手術では術後3〜4日目、全腹腔鏡下子宮全摘術では術後6〜7日目に退院であり、術後2週間目に外来診療にて創の状態を観察している。患者の平均年齢は41.6±14.7歳、平均手術時間は118.8±66.8分であった。術式は腹腔鏡下付属器摘出術が最多で63例、次いで腹腔鏡下子宮全摘術26例、付属器核出術23例、筋腫核出術8例の順であった。手術は5名の術者で施行され、産婦人科内視鏡認定医の執刀が81例と最多であった。皮膚障害は18例に認められ、内訳は発赤3例、浸出液漏出6例、皮膚そう痒感3例、出血4例、解離2例であった。部位は臍部12例、左下腹部3例、下腹部正中2例、右下腹部1例であった。皮膚障害のリスク因子としては、単変量解析では術式および手術時間が皮膚障害リスク因子であり、付属器切除術および長時間手術で多い傾向であったが、年齢・BMI・術者では差を認めなかった。多変量解析では有意な危険因子は認められなかった。

  • Ota Shunichiro, Karakida Noriko, Yanazume Shintaro .  子宮内膜の原発性印環細胞癌の新しい1症例(A new case of primary signet-ring cell carcinoma of the uterine endometrium) .  鹿児島産科婦人科学会雑誌25   31 - 34   2017年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    症例は66歳女性(3経妊、3経産)で、異常腟出血が6ヵ月間続くため来院した。子宮内膜掻爬を施行したところ、掻爬物は増殖パターンを示し、印環細胞癌(SRC)と考えられたため、子宮内膜への転移が強く疑われた。根治的子宮摘出術、両側卵管卵巣摘除、骨盤・傍大動脈リンパ節郭清を施行した後、パクリタキセル+カルボプラチン併用療法を6コース行った。子宮腫瘍は子宮筋層の半分以上、左卵管、左卵巣、骨盤リンパ節に浸潤しており、アルシアンブルー染色によりSRC内にムチンの存在が認められた。手術および化学療法から17ヵ月後のフォローアップ検査で再発の徴候はみられていない。

  • 簗詰 伸太郎, 貴島 佳子, 徳留 明夫, 森 まり絵, 内田 那津子, 唐木田 智子, 大田 俊一郎 .  婦人科手術後の臀部皮膚障害の検討 腹腔鏡下手術から開腹術にconversionした症例での仙骨部潰瘍を経験して .  鹿児島産科婦人科学会雑誌25   6 - 9   2017年3月

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    出版者・発行元:鹿児島産科婦人科学会  

    2013年7月〜2015年12月の間に手術を施行した890例を対象に、臀部皮膚障害を認めた症例について後方視的に検討した。術式は開腹術457例、腹腔鏡下手術155例、腟式子宮全摘術や円錐切除術、レーザー蒸散術を含む腟式手術278例であった。その結果、2例(症例1:44歳、症例2:43歳)に臀部の皮膚障害が認められた。症例1は、術後5日目に臀部に発赤が認められた。臀部に浮腫性紅斑を認め紅斑辺縁深部に圧痛があり、血流改善のためプロスタグランディン軟膏塗布を行った。2ヵ月経過後も色素沈着と軽度圧痛が持続、軽度組織萎縮があったが、病変範囲も狭く日常生活への影響も少ないため、経過観察とした。症例2は、術後2日目に仙骨部正中と右側に浮腫と圧痛を伴う鶏卵大紅斑が認められた。皮膚科受診となりプロスタグランディン軟膏塗布、3日目には水疱形成しフォームドレッシング材を使用した。術後1週間で不正形紅斑および硬結残存するも疼痛は軽減し、経過観察中である。

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講演・口頭発表等

  • Karakida Noriko, Mori Marie, Tokudome Akio, Kijima Yoshiko, Ota Shunitirou, Yanazume Shintaro .  集学的治療が成功した巨大な骨盤腫瘍の除去後の生命に関わる肺塞栓症(A case of life-threatening pulmonary embolism after the removal of huge pelvic tumor successfully treated with multidisciplinary therapy) .  日本産科婦人科学会雑誌  2017年2月  (公社)日本産科婦人科学会

  • Karakida Noriko, Mori Marie, Tokudome Akio, Kijima Yoshiko, Ota Shunitirou, Yanazume Shintaro .  集学的治療が奏効した巨大骨盤腫瘍切除後の致死的肺塞栓症の症例(A case of life-threatening pulmonary embolism after the removal of huge pelvic tumor successfully treated with multidisciplinary therapy) .  The Journal of Obstetrics and Gynaecology Research  2017年12月  John Wiley & Sons Australia, Ltd

  • 簗詰 伸太郎, 唐木田 智子, 大田 俊一郎, 松島 静香, 吉永 里香子, 川俣 洋生, 西元 謙吾, 吉福 孝介, 松崎 勉, 堂園 晴彦, 小林 裕明 .  進行婦人科癌の外陰・腟病変に対する改良型Mohs'pasteの有効性と安全性の検討 .  日本婦人科腫瘍学会雑誌  2017年6月  (公社)日本婦人科腫瘍学会

  • Yanazume Shintaro, Togami Shinichi, Fukuda Mika, Kamio Masaki, Karakida Noriko, Ota Shunichiro .  腹腔鏡下子宮全摘術中の腟断端閉鎖におけるSTRATAFIXによる連続縫合の有用性(Utility of continuous sutures by STRATAFIX for closing vaginal stump in total laparoscopic hysterectomy) .  日本産科婦人科学会雑誌  2018年2月  (公社)日本産科婦人科学会

  • 唐木田 智子, 崎濱 ミカ, 内田 那津子, 堂地 勉, 小林 裕明 .  機能性子宮を有する先天性腟欠損症の2例 .  日本女性医学学会雑誌  2019年10月  (一社)日本女性医学学会

  • 崎濱 ミカ, 唐木田 智子, 内田 那津子, 堂地 勉, 小林 裕明 .  早発卵巣不全に対するカウフマン療法中にprogestogen-induced PMDD(月経前不快気分障害)を認めた一例 .  日本女性医学学会雑誌  2019年10月  (一社)日本女性医学学会

  • 唐木田 智子, 崎濱 ミカ, 内田 那津子, 堂地 勉, 小林 裕明 .  子宮体癌手術に伴う外科的閉経がQOL(quality of life)および感情に及ぼす影響に関する検討 .  日本女性医学学会雑誌  2020年10月  (一社)日本女性医学学会

  • 崎濱 ミカ, 唐木田 智子, 内田 那津子, 堂地 勉, 小林 裕明 .  Turner症候群(TS)患者におけるKaufmann療法(KT)への移行時期についての検討 .  日本女性医学学会雑誌  2020年10月  (一社)日本女性医学学会

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