2021/09/08 更新

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カンノ コウタ
菅野 康太
KANNO Kouta
所属
法文教育学域法文学系 法文学部 人文学科 准教授
職名
准教授
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プロフィール
詳しくは上記HPをご覧ください(ResearchmapやORCIDへもリンク)。
外部リンク

学位

  • 博士(理学) ( 2012年3月   東京大学 )

  • 修士(理学) ( 2009年3月   東京大学 )

  • 学士(人間科学) ( 2007年3月   早稲田大学 )

研究キーワード

  • 音声コミュニケーション

  • 超音波発声

  • 行動神経科学

  • 行動神経内分泌

  • 行動

  • 脳科学若手の会

  • 脳の性差

  • 脳の性分化

  • 科学コミュニケーション

  • 神経科学

  • 社会行動

  • 母性行動

  • 性行動

  • 性ホルモン

  • 動物行動学

  • モノアミン

  • ドーパミン

  • セロトニン

  • サイエンスコミュニケーション

研究分野

  • ライフサイエンス / 神経科学一般

  • 人文・社会 / 実験心理学

  • ライフサイエンス / 基盤脳科学

  • ライフサイエンス / 動物生理化学、生理学、行動学

  • ライフサイエンス / 代謝、内分泌学  / 性ホルモン、生殖

学歴

  • 東京大学   大学院 理学系研究科 生物科学専攻

    - 2012年3月

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    国名: 日本国

  • 東京大学   大学院 理学系研究科 生物科学専攻

    - 2009年3月

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    国名: 日本国

  • 早稲田大学   人間科学部

    - 2007年3月

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    国名: 日本国

経歴

  • 鹿児島大学   法文教育学域法文学系 法文学部 人文学科   准教授

    2018年4月 - 現在

  • 鹿児島大学   法文教育学域法文学系 法文学部 人文学科   講師

    2016年10月 - 2018年3月

  • 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所   病態生化学研究部   科研費研究員(非常勤研究員)

    2016年5月 - 2016年9月

  • 麻布大学(受入れ機関)   日本学術振興会特別研究員   日本学術振興会特別研究員PD

    2013年4月 - 2016年3月

  • 麻布大学   獣医学部   特任助教

    2012年10月 - 2013年3月

  • 麻布大学   獣医学部   特任助手

    2012年4月 - 2012年9月

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所属学協会

  • 日本動物心理学会

    2019年9月 - 現在

  • 行動神経内分泌研究会

  • 日本神経科学学会

  • Society for Neuroscience

 

論文

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書籍等出版物

  • 個性学入門 : 個性創発の科学

    保前文高, 大隅典子( 担当: 分担執筆 ,  範囲: コラム 2 鳴くのも個性(菅野康太))

    朝倉書店  2021年8月  ( ISBN:9784254102956

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    総ページ数:viii, 232p   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    CiNii Books

  • 行動生物学辞典

    菅野康太, 上田 恵介, 菊水 健史, 坂上 貴之, 岡ノ谷 一夫, 辻 和希( 担当: 分担執筆)

    東京化学同人  2013年11月  ( ISBN:4807908375

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    総ページ数:637   記述言語:日本語 著書種別:事典・辞書

    ASIN

  • From Genes to Animal Behavior (Primatology Monographs)

    Kouta Kanno, Shoichi Ishiura( 範囲: Genetic Variants of the Dopaminergic System in Humans and Model Organisms)

    シュプリンガー・ジャパン  2010年12月  ( ISBN:9784431538912

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    総ページ数:290   担当ページ:227-237   記述言語:英語 著書種別:学術書

    ASIN

MISC

  • マウス音声コミュニケーションと神経基盤:自律神経研究としての展望 招待 査読

    菅野 康太

    自律神経   58 ( 1 )   121 - 124   2021年3月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)   出版者・発行元:日本自律神経学会  

    <p>実験動物であるマウスやラットでは,超音波の発声(ultrasonic vocalizations, USVs)が用いられており,特に母子間や雌雄間の文脈で顕著に観察される.2005年,マウス求愛発声に鳥類と類似した歌様構造があることが報告されて以来,マウス求愛発声はコミュニケーションの指標として,自閉症関連遺伝子改変マウスなどの様々なモデルで社会性や親和性,言語機能の研究に用いられるようになっている.本稿では,それら齧歯類USVsについて概説し,自律神経系との関連についても考察する.</p>

    DOI: 10.32272/ans.58.1_121

    CiNii Article

  • 「鳴き」の比較発達的意義も再考したい(コメント論文) 招待 査読

    菅野 康太

    ベビーサイエンス   20   38 - 39   2021年3月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)   出版者・発行元:日本赤ちゃん学会  

  • 生物学的視点から見る絆形成の行動科学・心理学 ―動物,ロボット,想像上の他者― 招待 査読

    菅野康太

    行動科学   57 ( 1 )   41 - 45   2018年9月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • マウス音声コミュニケーションにおける多様性と個体差の生物学的意義

    菅野 康太

    鹿児島大学法文学部紀要人文学科論集 = Cultural science reports of Kagoshima University   85   15 - 27   2018年2月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)   出版者・発行元:鹿児島大学  

    CiNii Article

    その他リンク: https://ir.kagoshima-u.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=14060&item_no=1&page_id=13&block_id=21

  • マウス音声コミュニケーションと社会性はどのように評価されるべきか? 招待 査読

    菅野 康太

    ベビーサイエンス = Baby science   15   2 - 11   2015年

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)   出版者・発行元:日本赤ちゃん学会  

    CiNii Article

    その他リンク: https://www2.jsbs.gr.jp/LEARNED/15.html

  • 回答 査読

    菅野 康太

    ベビーサイエンス = Baby science   15   17 - 20   2015年

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)   出版者・発行元:日本赤ちゃん学会  

    CiNii Article

  • SYNODOS における連載

    菅野康太

    2014年

  • 書評:ブレイン・アーキテクチャ

    菅野康太

    図書新聞   3028   2011年9月

  • 低関心層を振り向かせるサイエンスコミュニケーション ―文脈モデル実践のための具体的な異分野とのコラボレーション

    菅野康太

    東京大学 科学技術インタープリター養成プログラム 修了論文   2010年3月

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    記述言語:日本語  

  • サイエンスコミュニケーションにおける知識のマッピング

    菅野康太

    可視化情報学会誌   30 ( 1 )   243 - 244   2010年

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講演・口頭発表等

  • 桑木共之、菅野康太 .  マウスの快情動を定量化する方法  .  第44回神経科学大会  2021年7月  日本神経科学学会国際会議

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    開催年月日: 2021年7月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 蘭子国、大隅典子、菅野康太 .  母胎内における妊娠期・授乳期の長期的SSRI曝露は仔マウスの音声行動およびセロトニンニュー ロン形成に影響する .  第44回神経科学大会  2021年7月  日本神経科学学会国際会議

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    開催年月日: 2021年7月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  • 菅野康太 .  マウス音声コニュニケーションの生物学的機能と比較発達音声研究からみた実験モデルとしての意義 .  日本赤ちゃん学会 第21回大会シンポジウム2「コミュニケーションにおける表出と応答:随伴性から考える比較発達音声研究の可能性」  2021年6月  日本赤ちゃん学会

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    開催年月日: 2021年6月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:慶應義塾大学(オンライン)  

  • 太田一郎,宇都木昭,太田純貴,菅野康太 .  「ことばの型」としてのアニメの声 .  アニメ研究を切り開く:声とアーカイブ  2021年3月  新潟大学アニメアーカイブセンター国際会議

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    開催年月日: 2021年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:新潟大学(オンライン)  

  • Ziguo Lan, Kouta Kanno .  Effects of prenatal and/or postnatal SSRI exposure on vocal behavior in mice .  2020年11月 

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    開催年月日: 2020年11月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  • 菅野 康太 .  自律神経研究へアプローチする新しい方法論 マウスの音声コミュニケーション .  日本自律神経学会総会プログラム・抄録集  2019年11月  日本自律神経学会招待

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    開催年月日: 2019年11月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  • 菅野康太 .  動物心理学におけるマウス超音波発声の今後の可能性 .  日本動物心理学会第79回大会 自由集会「動物行動実験・解析手法の展開」  2019年10月  日本動物心理学会

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    開催年月日: 2019年10月

    記述言語:日本語  

    開催地:専修大学 生田キャンパス  

  • Kouta Kanno .  Individual differences of courtship ultrasonic vocalizations in male mice .  The 5th Annual Meeting of the Society for Bioacoustics.  2018年12月  Society for Bioacoustics招待 国際会議

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    開催年月日: 2018年12月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:Kumamoto University School of Medicine  

  • 菅野康太 .  指定討論 .  日本心理学会第82回大会シンポジウム「動物を人の心のモデルとすることの意義」  2018年9月 

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    開催年月日: 2018年9月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:仙台国際センター  

  • 菅野康太 .  個性を生物学で記述したいけどできるだろうか? .  日仏哲学会プレイヴェント企画「見果てぬ哲学」 第二部「来るべき哲学:提言と討論」  2018年9月  招待

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    開催年月日: 2018年9月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:明治大学駿河台キャンパスグローバルフロント グローバルホール  

  • 菅野康太 .  情動表出としてのマウス超音波発声およびその個体差 .  日本神経科学大会第41回大会シンポジウム「個性と身体表現の創発に関わる神経機構」  2018年7月 

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    開催年月日: 2018年7月

    記述言語:英語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:神戸コンベンションセンター  

  • 菅野康太 .  マウス音声コミュニケーションの個体差に表現される生物学的意義 .  日本赤ちゃん学会第18回学術集会 自主企画ラウンドテーブル 「コミュニケーション発達における多様性と共通性 発達期における情報授受成立の兆し」  2018年7月 

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    開催年月日: 2018年7月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:東京大学本郷キャンパス  

  • 堀 啓, 永井 拓, Shan Wei, 山田 光代, 白石 玲花, 菅野 康太, 坂本 亜沙美, 阿部 学, 崎村 健司, 山田 清文, 星野 幹雄 .  精神疾患の神経生物学 生後発達期大脳における自閉症感受性遺伝子AUTS2の生理機能の解析 .  生命科学系学会合同年次大会  2017年12月  生命科学系学会合同年次大会運営事務局

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    開催年月日: 2017年12月

    会議種別:ポスター発表  

  • 菅野康太 .  指定討論 .  日本心理学会第81回大会シンポジウム「絆形成の行動科学・心理学-動物、ロボット、想像上の他者-」  2017年9月  日本行動科学学会招待

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    開催年月日: 2017年9月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  • 松本 結, 浅場 明莉, 菅野 康太, 菊水 健史, 岡ノ谷 一夫 .  マウスの音声コミュニケーションにおける聞き手の発声選択 .  KOUDOU2017(日本動物行動関連学会・研究会 合同大会)  2017年8月  日本動物心理学会

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    開催年月日: 2017年8月 - 2017年9月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  • 菅野康太、菊水健史 .  性経験によって増加する雄マウス超音波求愛発声 .  第40回神経科学大会  2017年7月  日本神経科学学会

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    開催年月日: 2017年7月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:幕張メッセ  

  • Syllable analysis of maternal separation-induced ultrasonic vocalization in F1 and F2 mouse pups derived from old F0 mice .  2017年7月 

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    開催年月日: 2017年7月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  • Yui Matsumoto, Akari Asaba, Kouta Kanno, Takefumi Kikusui, Kazuo Okanoya. .  Female preference for male’s vocalizations in C57BL6/J mice. .  2016年11月 

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    開催年月日: 2016年11月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  • 松本結、浅場明莉、菅野康太、菊水健史、本田学、岡ノ谷一夫 .  社会的場面におけるマウスの発声型とその機能 .  日本動物行動学会大35回大会  2016年11月  日本動物行動学会

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    開催年月日: 2016年11月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:新潟大学  

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共同研究・競争的資金等の研究

  • 雄マウス求愛発声と性的動機づけを担うドーパミン神経投射経路の同定

    研究課題/領域番号:21K03144  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    菅野 康太

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

  • 雄マウス超音波求愛発声の個体差と対応する神経-生殖内分泌学的特徴

    研究課題/領域番号:19H04912  2019年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

    菅野 康太

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

  • 情動表出としての雄マウス超音波発声を制御する分子神経基盤

    研究課題/領域番号:18K13371  2018年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

    菅野 康太

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    マウスの音声コミュニケーションは、病態モデルの遺伝子改変マウスなどでも解析がなされ、近年注目されている。それにも関わらず、神経メカニズムが不明であるどころか、各発声内容に含まれる「意味」も不明瞭なまま用いられてきた。しかし、申請者は、個体の性的動機づけの強さに応じて発声回数が増加するとともに、発声内容も複雑化することを見出している。このことは、個体差として観察されるだけでなく、個体内変動としても観察される。つまり、同一個体でもその時々で発声パターンが変化する。さらに、発声の多い個体ではドーパミン神経の活性が高まることも突き止めている。本研究では、このような感情表現とも取れるマウス求愛発声のメカニズムを解明することを目的としている。
    そのため、ドーパミン神経の活性を操作した際の発声内容変化を観察することをもって情動表出であることを実験的に確認することを目指している。平成30年度は、このような実験を可能にするための実験系のセットアップを行ってきた。現在、超音波と動画を同期するシステムを有しているが、さらにそこに、神経活動を操作するための光刺激を与えたタイミングのタイムスタンプを同期記録する方法や、神経活動記録を同期し、一元管理する方法を模索してきた。それらを可能にする方法論におおむねの目処がつき、実際の機器の接続を確立する段階となっている。また、それら実験をするために必要な脳への遺伝子導入をするための実験系を揃えた。
    得られた音声シグナルの解析に関しては、自動分析するシステムを共同研究で開発し、プレプリント論文として公開中で、現在査読中である。また、そのシステムのプログラムも公開している。
    その他、各種学会などに招待され、研究発表を行った。

  • 周産期女性の感情障害発症メカニズムに関する基礎研究

    研究課題/領域番号:17K04493  2017年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    富原 一哉, 小川 園子, 菅野 康太

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    女性は男性に比べて,抑うつや不安神経症といった情動障害に罹患しやすく,また妊娠期や更年期などに重篤化しやすいため,その発症と症状維持にはエストロゲンなどの性腺ホルモンが大きく関与していると考えられている。我々はこれまで,卵巣切除雌マウスに比較的高用量のエストロゲンを慢性投与した場合には,不安関連行動が増大し,恐怖学習が促進することを明らかとした。一方エストロゲンは,海馬神経細胞樹状突起スパインの増加などを介して,学習・記憶にも影響を及ぼすことが確認されている。したがって,少なくとも高用量エストロゲン慢性投与による恐怖学習の促進は,その基盤となる情動反応性ではなく,全般的な学習機能の向上を反映している可能性がある。そこで,本研究では,嫌悪性刺激を用いない学習である物体再認テストにおいても,高用量エストロゲン慢性投与により学習成績が向上するかを検討することとした。
    その結果,物体再認テストのテスト試行における新規物体へのにおい嗅ぎ時間や新規物体探索率は,統制群に比べてエストロゲンを投与した2群の方がやや高かったものの,その差は統計には有意ではなかった。一方,2回目の順化試行を基準として,テスト試行での新規物体に対するにおい嗅ぎ増加率を求めたところ,高用量群では有意に増加し,低用量群でも増加する傾向が示された。一方統制群では,増加率は0と有意に異ならなかった。したがって,エストロゲンを投与した群でのみ,先行する順化試行での物体学習が行われていたと言える。
    エストロゲンを投与した群でのみ物体学習が確認されたことから,エストロゲンの慢性投与はその用量に関わらず非嫌悪性の学習を促進すると考えられる。一方,嫌悪性の学習である恐怖学習に関しては,比較的高用量のエストロゲンを慢性投与した場合にのみその亢進が顕著であることから,一般的な学習の促進とは異なるメカニズムを考慮する必要がある。

  • 個性の多様性を担保する遺伝子の解析

    研究課題/領域番号:16H06528  2016年6月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

    星野 幹雄, 井上 高良, 天野 睦紀, 菅野 康太, 貝淵 弘三

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    配分額:141570000円 ( 直接経費:108900000円 、 間接経費:32670000円 )

    ヒトを含む哺乳類の脳は「臨界期」と呼ばれる時期にテストステロン刺激を受けると男性化し、その刺激を受けないと女性化する。しかし「臨界期」以前の脳の性分化機構についてはよくわかっていなかった。まず、膵臓や小脳の発達に関わるPtf1a遺伝子が「臨界期」より遥かに前の胎児期において視床下部と呼ばれる脳領域の神経前駆細胞で発現することを見出した。その領域でPtf1a遺伝子を破壊したノックアウトマウスを作製したところ、その脳は「臨界期」にテストステロン刺激を受けても男性化できず、その一方でテストステロン刺激を受けない場合でも女性化できないことが観察された。このことから、(1)脳の性分化(男性化または女性化)のためには、「臨界期」以前に「性分化準備状態」になる必要があること、そして(2)胎児期の視床下部Ptf1aが脳を「性分化準備状態」へと導き、その後の「臨界期」でのテストステロン刺激・非刺激によって男性脳・女性脳へと性分化させるということが明らかになった(Fujiyama et al., Cell Reports, 2018)。Ptf1aはそれらの中で最も早く働く最上流遺伝子であり、脳の性分化の最初期段階を明らかにしたとも考えられる。AUTS2遺伝子については、前年度に引き続き終脳特異的、小脳特異的コンディショナルノックアウト(cKO)マウスの解析を行った。また、前年度までに解剖学的解析をある程度終えていたが、本年度には行動解析(通常のふるまい、平衡感覚、社会性行動等)を行い、優位な変化を検出することができた。本年度は、前年度からの研究に引き続いて、ヒトのAUTS2ゲノム領域のBAC トランスジェニック(BAC-Tg)-LacZマウスを作成し、どのゲノム領域にどのようなエンハンサー活性があるか調べ、どんどんと絞り込むことができた。

  • 雄マウス求愛歌に対する雌の性嗜好性の脳内表象:聴覚-嗅覚シグナルの感覚統合

    研究課題/領域番号:13J02670  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    菅野 康太

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    配分額:3960000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:660000円 )

    近年、ヒトの言語を含む音声コミュニケーションのモデルとして、マウスの超音波コミュニケーションが様々な文脈の研究で注目されている。現在、この超音波発声における声の単位は、約10種類に分類されているが、発声に含まれるや意味や意義については、不明な部分が多かった。申請者は、その発声に関して、以下のことを示すデータを採用期間中に得た。基本的には発声の特徴は遺伝によって決まること、しかし、個体差も存在すること。また、発声回数の個体差を形成する責任脳部位と、その部位での細胞種の特定もなされた。週齢と発声回数が負の相関を示すこと、発声回数の多い個体ほど繁殖効率が良いことなど、進化的・生態学的意義の一端もデータとして示され始めた。
    また、当初計画していた実験は技術的問題を解決することができず、断念した部分もあるが、その過程で得られた上記の結果は、マウス超音波コミュニケーションにとって非常に基礎的で重要なものであった。

  • ドーパミントランスポーター発現制御因子の解析とその行動への影響

    研究課題/領域番号:09J03578  2009年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    菅野 康太

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    配分額:2100000円 ( 直接経費:2100000円 )

    申請者は麻薬の標的でもあるドーパミントランスポーター(DAT)発現制御の研究を行ってきた。ヒトDAT遺伝子の3'UTRの非翻訳領域には遺伝子多型領域があり、この領域を介してHesr1というタンパク質がDAT発現を制御している可能性が、申請者の大学院所属研究室の過去の研究で見出されていた。申請者は、このHesr1がマウス脳でドーパミン神経に発現すること、Hesr1ノックアウト(KO)マウスで統合失調症に関わるプレパルス抑制という驚愕反応抑制が上昇し、この上昇がドーパミンアゴニストでレスキューされること、アゴニストへの感受性がこのKOマウスでは野生型よりも低いことを示した。また、Hesr1 KOマウスではDATのmRNAが有意に減少していた。このことは、Hesr1がドーパミン神経系を調節し感覚調節に関わる可能性を示唆すると考えられる。この研究は国立遺伝学研究所発生工学研究室およびマウス開発研究室との共同研究である。
    また、Hesr1の共役因子として知られ、男性ホルモンの受容体であるアンドロゲン受容体(AR)をHesr1と培養細胞に共発現させ、DAT発現の制御領域である上記の3'UTRを持つルシフェラーゼレポーター遺伝子の活性を測定したところ、Hesr1とARを共発現させた場合、Hesr1単独で発現させた場合よりも、活性が下がることが分かった。このことは、Hesr1とARが共役するとDAT発現を下げることを示唆するが、DATは男性もしくは雄で女性・雌よりも発現が低いことがわかっており、上記の結果はこの性差形成の分子メカニズムの一つである可能性が高いと考えられる。

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その他研究活動

  • 日本動物心理学会『動物心理学研究』編集幹事

 

担当経験のある授業科目

  • アクティブ・ゼミ(企画・編集)

    2019年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 情報活用

    2019年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部教養科目 

  • 神経科学特論演習

    2018年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:大学院教養科目 

  • 自然科学から見る人・文化・社会

    2018年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 神経科学特論

    2018年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:大学院専門科目 

  • 心理学コース基礎Ⅰ

    2018年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 心理学実験実習

    2018年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 神経科学演習

    2017年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 神経科学

    2016年10月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 男女共同参画社会

    2018年10月
    -
    2021年3月
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部教養科目 

  • 心理学実験2

    2017年4月
    -
    2017年8月
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 初年次セミナーⅡ

    2016年10月
    -
    2019年3月
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部教養科目 

  • コース基礎演習Ⅱ(人間と文化コース)

    2016年10月
    -
    2018年3月
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 男女共同参画とキャリアデザイン

    2016年10月
    -
    2018年3月
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部教養科目 

  • 心理学実験1

    2016年10月
    -
    2018年3月
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部専門科目 

  • 心理学のしごと

    2016年10月
    -
    2017年3月
    機関名:鹿児島大学

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