共同研究・競争的資金等の研究 - 須磨 航介
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模擬星間塵有機物のキャビティー分光による星間未同定吸収線の解明
研究課題/領域番号:21K18663 2021年7月 - 2022年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
荒木 光典, 須磨 航介
配分額:6370000円 ( 直接経費:4900000円 、 間接経費:1470000円 )
宇宙の未同定吸収線を同定するため、下記の分光実験及び分光装置開発を行った。
①酢酸メチル及び酢酸エチルの高次倍音測定:キャビティー増幅吸収分光装置において、光学フィルタによる迷光除去の手法を開発し、感度を向上することに成功した。それにより、酢酸メチル及び酢酸エチルにおけるCH伸縮の第3-5倍音を初めて検出することができた。この感度を活用して、放電生成物の測定も可能になった。(Chem. Phys. Lett.受理)
②ハロゲン化シアンカチオンの電子遷移測定:キャビティーリングダウン(CRD)分光装置を用いて、ハロゲン化シアンカチオンの一つであるICN+のスペクトルを測定した。解析の結果、電子遷移波長と回転定数を精密に決定することに成功した。また、量子化学計算を用いて、星間物質として予想されるClCN+の回転定数を予測した。これら二つの情報から、ClCN+が宇宙で吸収線を生成した時のプロファイルを予測した。その結果、天文観測におけるClCN+の検出が可能になった。(J. Mol. Spec. 審査中)
③ CCPラジカルの電子遷移探査:CCPラジカルはリンを含む最も基礎的な炭素鎖ラジカルである。高精度の量子化学計算を行った結果、低い電子励起状態として2Δiのほかに2Σ-、2Σ+の2状態があり、いずれも十分な遷移強度を持ち、先述のLIFによる探査領域にも強い吸収を持つ可能性が高いことがわかった。これらの2状態についてCRD分光による探査を行った。
④ 探査可能波長域の拡張:所有しているCRD分光器の探査領域が近赤外から可視光領域に限られていたため、スペクトル探査の対象となり得る分子種や状態に大幅な制限があった。本年度研究により紫外域まで探査可能波長域の拡張を行った。これを用い、紫外域で非蛍光性のラジカルおよびラジカル分子錯体の電子遷移の観測を試みた。 -
キャビティーリングダウンを用いた新規ラジカル分子錯体の分光検出
2014年4月 - 2017年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
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新型放電ノズルによる新規不安定分子種の検出とその内部運動ダイナミクスの探求 研究課題
2012年4月 - 2015年3月
科学研究費補助金 若手研究(B)
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放電後混合型スリットノズルを組み合わせたCRDSによる新規不安定分子種の検出 研究課題
2010年4月 - 2012年3月
科学研究費補助金 若手研究(B)
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放電後混合型スリットノズルによる不安定分子の生成と高感度検出 研究課題
2008年4月 - 2010年3月
科学研究費補助金 研究活動スタート支援
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酸素鎖分子の化学 研究課題
2006年4月 - 2008年3月
科学研究費補助金 特別研究員奨励費
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ラジカル分子錯体の分子間相互作用の分光学的研究 研究課題
2004年4月 - 2006年3月
科学研究費補助金 特別研究員奨励費