2025/11/14 更新

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ナカムラ ナミコ
中村 南美子
NAKAMURA Namiko
所属
農水産獣医学域獣医学系 共同獣医学部 助教
職名
助教
 

論文

  • 髙山 耕二, 元吉 幸海, 松本 若菜, 中村 南美子, 赤井 克己, 𠮷�本 勝太, 藤田 志歩, 河合 渓 .  タンカン園における電気柵の設置がアマミノクロウサギならびにリュウキュウイノシシの出現と侵入に及ぼす影響 .  野生生物と社会13   115 - 124   2025年11月査読

  • Daichi Ijiri, Yoshio Nishimura, Ayumi Katafuchi, Saki Shimamoto, Miyu Kamimura, Ichiro Oshima, Namiko Nakamura, Shozo Tomonaga, Shinya Ishihara, Akira Ohtsuka. .  Development and Validation of a Liquid Chromatography–Tandem Mass Spectrometry Methodforthe Simultaneous Quantification of N-Methylhistidine, N-Acetyl-N-Methylhistidine, and Creatinine in Urine. .  The Journal of Nutrition155 ( 11 ) 3704 - 3712   2025年9月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: https://doi.org/10.1016/j.tjnut.2025.09.024

  • Nakamura N., Akai K., Oshima I., Nakanishi Y., Takayama K. .  Assessment of Sika Deer (Cervus nippon) Visual Acuity Using Landolt Rings .  Mammal Study50 ( 1 )   2024年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:Mammal Study  

    Sika deer (Cervus nippon) cause substantial economic losses in the Japanese agricultural sector. To control animal behavior, knowledge of the sensory and behavioral characteristics of the target animals is necessary. Therefore, to develop effective strategies, we investigated the visual acuity of sika deer (one male and one female) through an operant conditioning experiment. Within a 4 × 8 m closed room, we presented one deer with a positive stimulus (Landolt ring) and a negative stimulus (ordinary ring) on a pair of panels (0.8 × 0.6 m) positioned at a distance of 3 m. Visual acuity was determined by varying the size of the ring. Each session comprised 20 trials, with the criterion for successful discrimination being a minimum of 75% correct choices by the end of the session over three consecutive sessions (P < 0.05, chi-square test). In the discrimination experiment, they were found to be able to discriminate the Landolt ring from the ordinary ring with visual acuities of 0.02, 0.04, 0.08, and 0.16. However, they were unable to distinguish between these rings at a visual acuity of 0.24. Thus, our findings indicate that sika deer have a visual acuity of up to 0.16, comparable to that of sheep. Received 12 December 2023. Accepted 2 July 2024.

    DOI: 10.3106/ms2023-0085

    Scopus

  • 髙山耕二, 中村南美子, 大島一郎 .  コールダックの自然孵化 .  鹿児島大学農学部農場研究報告45   7 - 9   2024年3月

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  • 中村南美子,岡嶋優奈,赤井克己,大島一郎,髙山耕二 .  市販忌避剤に対する飼育シカ(Cervus nippon)の行動反応 .  鹿児島大学農学部学術報告74   1 - 8   2024年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語  

    機関リポジトリURL

  • Color vision in sika deer (Cervus nippon) : are certain colors used in electric fences difficult for sika deer to distinguish in grasslands? .  日本暖地畜産学会報67 ( 2 ) 73 - 82   2024年

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    記述言語:英語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    DOI: 10.11461/jwaras.67.73

    その他リンク: https://doi.org/10.11461/jwaras.67.73

  • 髙山 耕二, 渡邉 友子, 中村 南美子, 大島 一郎, 中西 良孝 .  アイガモ放飼が水田の動物相に及ぼす影響 .  日本暖地畜産学会報66 ( 2 ) 61 - 65   2023年9月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>本研究では,アイガモの放飼が水田の動物相に及ぼす影響を明らかにするために,農林水産省農林水産技術会議事務局ら(2012)が公表した「農業に有用な生物多様性の指標生物調査・評価マニュアル」を基にアイガモを放飼せずに手取り除草を行った水田(対照区)とアイガモを放飼した水田(試験区)でアシナガグモ類,コモリグモ類,ウスバキトンボ,イトトンボ類および水生コウチュウ類を指標生物として,両者の生物多様性を比較した.試験区では,アイガモによるイネウンカ類の顕著な駆虫効果が認められる一方で,田面水に生息するウスバキトンボの幼虫と水生コウチュウ類に対する捕食圧も高かった.しかしながら,イネウンカ類の天敵であるアシナガグモ類とコモリグモ類の減少はみられず,アイガモの水田放飼は水田全体の生物多様性を大きく低下させるものではなく,むしろ生物多様性を高いレベルで維持することが示唆された.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.66.61

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  水田放飼した薩摩黒鴨に対する自給飼料(カツオ節だし残渣,屑米および生米ヌカ)の給与が産肉性と産卵性に及ぼす影響 .  有機農業研究15 ( 1 ) 4 - 9   2023年6月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本有機農業学会  

    <p>本研究は,放飼条件下での薩摩黒鴨に対する自給飼料(カツオ節だし残渣,屑米および生米ヌカ)の給与が産肉性と産卵性,さらには肉と卵黄中のDHA含量に及ぼす影響を調査した.</p><p>1週齢の薩摩黒鴨12羽(♂4:♀8)を市販採卵鶏用配合飼料(ME 2,800kcal/kg, CP 15.2%:以下,市販飼料)のみを給与した対照区とカツオ節だし残渣,屑米および生米ヌカを40:40:20の割合で配合した飼料(CP 26.9%)を給与した試験区に2区分した.試験期間中(1~15週齢)の飼料要求率は対照区で5.4,試験区で4.9を示した.15週齢における体重と解体成績には,両区間で差がみられなかった.対照区のムネ肉ではDHAが検出されなかったのに対し,試験区では100g当たり294mgのDHAが検出された.</p><p>26週齢の薩摩黒鴨26羽(♂6:♀20)を上記と同じ市販飼料のみを給与した対照区とカツオ節だし残渣,屑米,生米ヌカおよびカキ殻を50:30:10:10の割合で配合した飼料(CP 29.7%)を給与した試験区に2区分した.試験期間中(26~51週齢)の飼料要求率は対照区で3.4,試験区で3.1を示し,卵重は試験区で有意に大きかった(P<0.01).産卵率は対照区で80.3%,試験区で83.6%を示し,両区間で有意差が認められた(P<0.01).孵化率については,両区間で差がみられなかった.卵黄中のDHA含量は対照区に比べ,試験区で有意に高い値を示した(P<0.01).</p><p>以上より,カツオ節だし残渣に屑米と生米ヌカを配合した自給飼料の給与は薩摩黒鴨の生産性を低下させることなく,その生産物の品質を向上させる可能性が示された.</p>

    DOI: 10.24757/joas.15.1_4

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 𠮷本 勝太, 鈴木 真理子, 河合 渓, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  電気柵設置は農地へのアマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の侵入防止に有効か? .  日本畜産学会報94 ( 1 ) 61 - 68   2023年2月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:公益社団法人 日本畜産学会  

    <p>本研究では,アマミノクロウサギ(以下,ウサギ)の農地への侵入防止に向けた電気柵設置の有用性を検討した.徳之島のタンカン幼木園(周囲100 m,約300 m<sup>2</sup>)に架線高10,20および30 cmの電気柵を設置した.設置前(23日間)のアマミノクロウサギの撮影頻度指数(RAI)は43.5と高かったものの,設置後(406日間)は0.2と著しく低下した(<i>P</i><0.05).電気柵沿いで撮影された延べ1,062頭分のウサギの動画からは,柵設置直後に通り抜けて侵入(1頭)または柵に触れて感電(5頭)する個体が観察されたものの,それ以外は柵を忌避する状況が大半を占め,タンカン樹への食害も皆無であった.柵の資材費は77,200円であり,設置は2名で約1時間,生産農家は管理面での負担を感じなかったと回答した.以上より,電気柵はアマミノウサギの農地への侵入防止に有用であることが示された.</p>

    DOI: 10.2508/chikusan.94.61

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 小出 圭史, 落合 晋作, 秋元 哲, 鈴木 真理子, 河合 渓, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  アマミノクロウサギの通り抜け防止に有効な物理柵の網目サイズは? .  日本暖地畜産学会報66 ( 1 ) 19 - 22   2023年査読

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>本研究では,農地へのアマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の侵入防止に有効な物理柵の開発に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,アマミノクロウサギの通り抜け防止に有効な柵の網目サイズ(隙間)について検討した.飼育アマミノクロウサギ2頭(個体AおよびB)に正方形または長方形(縦長もしくは横長)の隙間(入口)を設けた仕切り板を最大60分間提示した.個体Aは一辺が12cmの正方形の隙間を通り抜けたものの,一辺が8cmの場合には腰部までしか通過せず,通り抜けに失敗した.長辺を12cmとした縦長または横長長方形の隙間についても,個体Aは短辺が8cmの場合にいずれも通り抜けに失敗した.一方,個体Bは正方形および長方形のいずれの隙間においても,一辺が4cmの場合に通り抜けを断念した.以上より,アマミノクロウサギの通り抜けによる侵入を防ぐことができる物理柵の網目サイズは一辺が4cm以下であることが示された.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.66.19

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 大牟田 愛, 落合 晋作, 秋元 哲, 鈴木 真理子, 河合 渓, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  柵上部の折り返しはアマミノクロウサギの跳躍ならびに登攀による侵入の防止に有効か? .  日本暖地畜産学会報66 ( 1 ) 7 - 11   2023年査読

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>本研究では,飼育アマミノクロウサギを用いて柵上部の折り返し長さと角度が跳躍ならびに登攀による侵入の防止に及ぼす影響について検討した.高さ50,75および100cmのワイヤーメッシュ柵(目合い:縦4cm×横5cm)を飼育個体にそれぞれ3日間提示したところ,高さ50cmでは跳躍による侵入がみられた.次に,上部に10,15および20cmでそれぞれ45°および90°の折り返しを設けたいずれも高さ50cmのワイヤーメッシュ柵(目合い:縦5cm×横4cm)を同様に提示したところ,跳躍による侵入はいずれの柵においても防ぐことができなかったが,登攀による侵入は15または20cmで45°または90°の場合に防止することができた.これらの結果から,上部に長さ15cm以上,角度45~90°の折り返しを設けた高さ75cm以上の柵はアマミノクロウサギの跳躍と登攀による侵入の防止に有効である可能性が示された. </p>

    DOI: 10.11461/jwaras.66.7

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 小澤 優作, 冨永 輝, 石井 大介, 飯盛 葵, 松元 里志, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  5段張り電気柵への通電の有無が飼育シカの侵入防止効果に及ぼす影響 .  有機農業研究14 ( 1 ) 73 - 80   2022年6月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本有機農業学会  

    <p>本研究では,5段張り電気柵(20,40,70,100および140cmに架線)を通電ならびに非通電状態にしたときのシカ侵入防止効果に及ぼす影響を検討した.実験装置内(400×600cm)に通電状態の5段張り電気柵を提示したところ,供試した2頭のシカ(メスおよびオス,2歳)は試験開始直後に警戒しながら口唇で電線に接触し,感電後,飼槽側に侵入または後退する状況が観察された.さらに,2~3回感電した後は電気柵を忌避するようになり,試験4日目には侵入阻止率が100%に達した.次に,非通電状態の5段張り電気柵を提示したところ,試験開始直後には電気柵を忌避する状況が確認されたものの,メスで4日目およびオスで19日目に口唇による電線への接触行動が確認され,7および43日目には架線間を通り抜ける状況がそれぞれ観察された.通り抜けは高さ40cmと70cmの架線間のみで観察され,侵入阻止率は徐々に低下し,最終的に20%以下を示した.以上より,5段張り電気柵は通電状態で高いシカ侵入防止効果を示すが,非通電状態になると感電を経験して電気柵を忌避しているシカであっても,1週間以内に架線間を通り抜けてしまうことが明らかとなり,電気柵の通電状態を保つための日常管理の重要性が示された.</p>

    DOI: 10.24757/joas.14.1_73

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 冨永 輝, 石井 大介, 飯盛 葵, 松元 里志, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  電気およびネット併用柵設置による草地へのシカ侵入防止効果 .  有機農業研究14 ( 1 ) 52 - 62   2022年6月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本有機農業学会  

    <p>本研究では,草地へのシカ侵入防止技術の開発に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,5段張り電気柵と高さ120cmの金属製ネット柵を草地で併用する形で設置し,その侵入防止効果について侵入防止策を何ら講じなかった場合(1年目)と5段張り電気柵のみを設置した場合(2年目)との間で比較し,設置・維持にかかる労力やコストを含めて総合的に評価した.試験は2017年6月~2020年5月にかけての3年間,鹿児島大学農学部附属農場入来牧場内の場内の採草地(2 ha)で行われ,夏季(6~8月)には栽培ヒエ(<i>Echinochloa utilis</i> Ohwi et Yabuno:以下,ヒエ),冬季(10~5月)にはイタリアンライグラス(<i>Lolium multiflorum</i> Lam.)がそれぞれ栽培された.夏季および冬季におけるシカの侵入頭数は対照区で7.4および11.1頭/日,電柵区で1.6および6.1頭/日であったのに対し,併用区でいずれも0頭/日であった.電柵区では冬季にシカの電線間の通り抜けがみられ,併用区では柵を視認後,回避もしくは逃避する状況が多く観察された.対照および電柵区ではシカによる牧草の減収は大きく,それぞれ89~99%および32~92%を示したのに対し,併用区では採食被害がみられなかった.</p><p>以上より,5段張り電気柵と高さ120cmの金属製ネット柵の併用は草地において高いシカ侵入防止効果を示し,野生動物を傷つけることなく,視覚的に侵入を防ぐことが示唆された.</p>

    DOI: 10.24757/joas.14.1_52

    CiNii Research

  • 大島 一郎, 若杉 あづさ, 外山 歩, 柳田 大輝, 石井 大介, 冨永 輝, 飯盛 葵, 松元 里志, 片平 清美, 中村 南美子, 髙山 耕二, 中西 良孝 .  黒毛和種去勢肥育牛の行動と産肉性に及ぼす肥育後期の解砕繊維状竹粉サイレージ給与割合の影響 .  日本暖地畜産学会報65 ( 1 ) 9 - 15   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>20ヵ月齢の黒毛和種去勢牛12頭を3群に分け,粗飼料として稲ワラを給与する対照区,稲ワラの粗繊維含量の70%または85%を解砕竹粉サイレージ(以下,竹粉サイレージ)で代替する70%竹区および85%竹区に各区4頭を割り当てた.供試牛を28ヵ月齢で屠殺し,竹粉サイレージの給与割合が発育,行動,第一胃内pHならびに枝肉特性に及ぼす影響を検討した.70%竹区および85%竹区では21ヵ月齢で一時的に反芻行動が対照区よりも有意に低下した(P < 0.05)ものの,各月齢で体重に区間差は認められなかった.試験期間を通して粗飼料価指数(RVI)に区間差は認められず,第一胃内溶液pHは27ヵ月齢時の70%竹区で有意に低い値(P < 0.05)を示したものの,異常値ではなかった.70%竹区および85%竹区の枝肉成績は対照区のそれと遜色なかった.以上より,竹粉サイレージは20ヵ月齢以降黒毛和種去勢肥育牛の粗飼料として稲ワラの粗繊維含量の85%まで代替可能であることが明らかとなった.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.65.9

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 石川 健斗, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  電気柵へのシカ通り抜け防止効果向上のためにネット柵の併用は有効か? .  日本暖地畜産学会報65 ( 1 ) 25 - 32   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>草地におけるシカ侵入防止技術としての電気柵の効果向上のため,物理柵の併用に向けた基礎的知見を得ることを目的とした.まず,飼槽とシカを遮る形で電気柵の代わりにポリプロピレン製の非通電の紐を地上より20,40,70,100および140cmの高さに架線した柵を提示したところ,成シカ2頭(♂♀各1頭)は40cmと70cmの架線間のみを通り抜け,侵入阻止率は0%であった.次に,上記の架線した柵の30cm後方に高さの異なるポリエチレン製ネット(地上高60,90および120cm)を併用したところ,高さ120cmで100%の阻止率を示した.最後に,対照区と高さ120cmのネット柵を30,60および90cmの間隔で設置したところ,いずれも阻止率は高かったものの,間隔が広いほど前肢をかけて立ち上がるなど柵の破損につながる行動が認められた.</p>
    <p>以上より,電気柵の30cm後方に高さ120cmのネット柵を併用することで高いシカ侵入防止効果が得られる可能性が示された.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.65.25

    CiNii Research

  • 中西 良孝, 野島 舞葉, 久冨 紫音, 中村 南美子, 髙山 耕二, 大島 一郎, 園田 寛人, 山内 正仁 .  異なるアブラヤシ副産物(空果房または樹幹)主体培地由来のキノコ廃菌床を含む発酵TMRの品質と肉用牛による嗜好性 .  日本暖地畜産学会報65 ( 2 ) 101 - 107   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>異なるアブラヤシ(<i>Elaeis guineensis</i>)副産物(空果房および樹幹)を主体培地としてヒラタケ(<i>Pleurotus ostreatus</i>)菌床栽培した後の廃菌床を含む発酵TMRの品質および肉用繁殖牛による嗜好性を検討した.廃菌床を含まない対照区(原物重比でチモシー乾草40.5%,配合飼料8.6%,パイナップル残渣14.6%および乳酸菌製剤0.1%以下)と発酵処理した空果房(以下,FEFB)および樹幹(以下,OPT)主体培地由来廃菌床を用いて対照区の材料を原物で5%または10%代替した4試験区の計5処理区(各区3反復)を設け,乾物率が50~55%となるよう水分調整した.pHは全区とも4.3以下であり,乳酸および酢酸含量に有意な区間差は認められず,酪酸は検出されなかった.また,フリーク評点は全区とも99点以上であり,区間差はみられなかった.さらに,ウシによる嗜好性にも区間差はなかった.以上より,異なるアブラヤシ副産物主体培地由来のヒラタケ廃菌床を用い,肉用繁殖牛向け発酵TMRの材料を10%まで代替しても,発酵品質および嗜好性は廃菌床を含まない場合と比べて遜色ないことが明らかとなった.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.65.101

    CiNii Research

  • 髙山 耕二, 小出 圭史, 中村 南美子, 鈴木 真理子, 河合 渓, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝 .  カイウサギの侵入防止に有効な電線の架線の高さは? .  日本暖地畜産学会報65 ( 1 ) 37 - 40   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>本研究では,アマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の農地への侵入防止法確立に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,カイウサギ(<i>Oryctolagus cuniculus</i>)をモデル動物として,それらが通り抜け出来ない電気柵の架線高について検討を行った.</p>
    <p>飼槽とカイウサギを遮る形で2段張り電気柵を設置し,柵本器から3,500~4,000Vのパルス電流を通電した.15および30㎝に架線した電気柵では,4個体すべてが口唇で15㎝の架線に触れ,その際に電気刺激を感受する状況が確認された.しかしながら,うち3頭が15㎝の架線下を通り抜け,侵入に成功した.10および20㎝の架線では,供試した4個体すべてで10㎝の架線に接触した後,後退する状況が観察され,飼槽側に侵入した個体は皆無であった.</p>
    <p>以上より,カイウサギの侵入防止に有効な2段張り電気柵の架線の高さは10および20㎝であることが示された.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.65.37

    CiNii Research

  • 中西 良孝, 鶴 由璃子, 久冨 紫音, 中村 南美子, 奥津 果優, 髙山 耕二, 大島 一郎, 菊地 早織, 板垣 亨哉 .  ウイスキー粕を活用した肥育牛向け発酵TMRの品質と栄養価 .  日本暖地畜産学会報65 ( 2 ) 93 - 100   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>ウイスキー粕を用いた肥育牛向け発酵TMRを開発するための基礎的知見を得ることを目的とし,糖化残渣(以下,BDG),蒸留残渣(以下,BDS),稲わら,ビートパルプおよび糖蜜を混合した発酵TMRの品質,採食性および栄養価を検討した.BDGとBDSを原物重比で等量混合したBDG・BDS区,40:60で混合したBDS60区,各々に乳酸菌製剤(以下,LAB)を添加したBDG・BDS・LAB区およびBDS60・LAB区の計4区を設けた.フリーク評点はBDS60・LAB区で99点と他の区と比べて有意に高く(P<0.05),最も評価が高かった.BDS60・ LAB区に対する肥育牛の採食率は給与後3日目で約80%となった.BDS60・LAB区の粗タンパク質含量は15.1%,可消化養分総量は68.5%であった.以上より,LABを添加し,BDGよりもBDSを50%多く混合した発酵TMRの品質は優れ,嗜好性および栄養価も比較的良好であることが判明した.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.65.93

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 冨永 輝, 石井 大介, 松元 里志, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 .  ニホンジカ(<i>Cervus nippon</i>)の色識別能力は2色覚のヒトと一致するか? .  日本畜産学会報92 ( 3 ) 343 - 349   2021年8月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:公益社団法人 日本畜産学会  

    <p>3色覚であるヒトの色覚異常(2色覚)のうち,Protanopia(P),Deuteranopia(D)およびTritanopia(T)型の場合にはそれぞれ赤と青緑,赤紫と緑および青と緑の色が識別困難とされる.本研究では生理学的に2色覚とされるニホンジカ(<i>Cervus nippon</i>;以下,シカ)がこれらを識別可能か否かについてオペラント条件付けにより検証した.シカ2頭(推定3歳:オス・メス各1頭)を試験に用いた.1セッションを20試行とし,正刺激として提示した色パネルの選択率80%以上(χ<sup>2</sup>検定,<i>P</i><0.01)が3セッション連続でみられた場合,シカは2つの色を識別可能と判定した.オスは18,5および3セッション目,メスは12,14および4セッション目でそれぞれの色の組み合わせを識別できた.以上より,供試したシカはP, DおよびT型のヒトで区別し難い色の組み合わせをすべて識別可能であり,行動学的手法によって導き出されたシカの色識別能力はヒトの2色覚と一致しないことが示された.</p>

    DOI: 10.2508/chikusan.92.343

    CiNii Research

  • 中村 南美子, 冨永 輝, 石井 大介, 松元 里志, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 高山 耕二 .  ニホンジカ(Cervus nippon)の色識別能力は2色覚のヒトと一致するか? .  日本畜産学会報92 ( 3 ) 343 - 349   2021年8月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(公社)日本畜産学会  

    3色覚であるヒトの色覚異常(2色覚)のうち、Protanopia(P)、Deuteranopia(D)およびTritanopia(T)型の場合にはそれぞれ赤と青緑、赤紫と緑および青と緑の色が識別困難とされる。本研究では生理学的に2色覚とされるニホンジカ(Cervus nippon;以下、シカ)がこれらを識別可能か否かについてオペラント条件付けにより検証した。シカ2頭(推定3歳:オス・メス各1頭)を試験に用いた。1セッションを20試行とし、正刺激として提示した色パネルの選択率80%以上(χ2検定、P<0.01)が3セッション連続でみられた場合、シカは2つの色を識別可能と判定した。オスは18、5および3セッション目、メスは12、14および4セッション目でそれぞれの色の組み合わせを識別できた。以上より、供試したシカはP、DおよびT型のヒトで区別し難い色の組み合わせをすべて識別可能であり、行動学的手法によって導き出されたシカの色識別能力はヒトの2色覚と一致しないことが示された。(著者抄録)

  • 髙山 耕二, 大牟田 愛, 中村 南美子, 落合 晋作, 秋元 哲, 鈴木 真理子, 河合 渓, 赤井 克己, 中西 良孝 .  ワイヤーメッシュ柵に対するアマミノクロウサギの行動反応 .  日本暖地畜産学会報64 ( 2 ) 77 - 80   2021年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>本研究では,アマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の農地への侵入防止法確立に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,飼育アマミノクロウサギ3頭に対して高さ90cmのワイヤーメッシュ柵(目合5×5cm)を提示し,その行動反応を明らかにした. 柵設置後3日間で3頭のアマミノクロウサギは延べ74~179回柵に接近し,柵の上部を見上げる,柵のにおいを嗅ぐ,柵を噛むという3つの探索行動を示した後,多くの場合で後退して侵入を断念した.その一方で,1頭は跳躍(1回),もう1頭は登攀(16回)による侵入を試み,後者では1回,柵を乗り越えて反対側への侵入に成功した.以上より,アマミノクロウサギは高さ90cmのワイヤーメッシュ柵に対し,視覚,嗅覚ならびに触覚的な探索を示すとともに,跳躍または登攀により侵入を試みることが明らかになった.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.64.77

    CiNii Research

  • 大島 一郎, 野崎 郁, 柳田 大輝, 中村 南美子, 石井 大介, 冨永 輝, 飯盛 葵, 松元 里志, 片平 清美, 髙山 耕二, 中西 良孝 .  肥育後期における解砕繊維状竹粉サイレージ給与が黒毛和種去勢肥育牛の発育と枝肉特性に及ぼす影響 .  日本暖地畜産学会報64 ( 2 ) 71 - 76   2021年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本暖地畜産学会  

    <p>黒毛和種去勢肥育牛8頭を供試し,粗飼料として稲ワラを給与する対照区4頭と解砕竹粉サイレージを給与する試験区4頭に分け,19ヵ月齢以降における解砕竹粉サイレージの利用性を検討した.試験区では 23~26ヵ月齢で増体と飼料効率が鈍化し,特に飼料効率は26ヵ月齢でマイナスの値となった.その後,試験区の増体および飼料効率は改善した.試験区では20および24ヵ月齢で有意に低い反芻行動型割合を示した(P<0.05)が,ルーメン内溶液pHは同等であった.粗飼料価指数(RVI)は20ヵ月齢時に試験区で対照区の半分以下の値を示した.両区の枝肉成績は同等であった.以上より,解砕竹粉サイレージを黒毛和種去勢肥育牛に19ヵ月齢以降給与した場合,一過性の増体停滞がみられるものの,稲ワラと遜色ない発育および枝肉成績が得られることが明らかとなった.</p>

    DOI: 10.11461/jwaras.64.71

    CiNii Research

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講演・口頭発表等

  • 井尻大地、西村良夫、片渕歩美、島元紗希、上村美優、大島一郎、中村南美子、友永省三、石原慎矢、大塚彰 .  LC-MS/MSを用いた尿中Nτ-メチルヒスチジン、N-アセチル-Nτ-メチルヒスチジン、およびクレアチニンにおける定量分析法の検討 .  日本アミノ酸学会第19回学術大会 

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    開催年月日: 2025年11月

    開催地:愛知  

  • 〇前田夏希・石井大介・飯盛 葵・殿谷比和子・冨永 輝・中野智木・安藤貴朗・中村南美子・大島一郎 .  乳母牛哺乳が黒毛和種子牛の発育および健康状態に及ぼす影響 .  第17回日本暖地畜産学会熊本大会  2024年10月  日本暖地畜産学会

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    開催年月日: 2024年10月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:熊本  

  • 角田大吾・〇野村康太・前田夏希・石井大介・飯盛葵・吉崎由美子・赤木功・山内正仁・佐藤勝正・中村南美子・大島一郎 .  モウソウチクを利用したヒラタケ栽培廃菌床のサイレージ化に関する研究 .  第17回日本暖地畜産学会熊本大会  2024年10月  日本暖地畜産学会

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    開催年月日: 2024年10月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:熊本  

  • 〇元吉幸海・中村南美子・赤井克己・藤田志歩・河合 渓・髙山耕二 .  電気柵を設置したタンカン園のアマミノクロウサギとリュウキュウイノシシの侵入防止効果 .  第17回日本暖地畜産学会熊本大会  2024年10月  日本暖地畜産学会

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    開催年月日: 2024年10月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:熊本  

  • ○宮里藍・前田夏希・川北実鈴・髙栁りさ・野村康太・中村南美子・大島一郎 .  嚥下音を用いた黒毛和種子牛の哺乳量推定 .  第17回日本暖地畜産学会熊本大会  2024年10月  日本暖地畜産学会

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    開催年月日: 2024年10月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:熊本  

  • 〇髙柳りさ・前田夏希・川北実鈴・野村康太・宮里藍・石井大介・飯盛 葵・安藤貴朗・中村南美子・大島一郎 .  哺乳期黒毛和種におけるルーメン発達が呼気中メタン排出濃度に及ぼす影響 .  第17回日本暖地畜産学会熊本大会  2024年10月  日本暖地畜産学会

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    開催年月日: 2024年10月

    開催地:熊本  

  • 山田 大陽, 中村 南美子, 高山 耕二, 河合 渓, 安藤 匡子 .  屋久島および奄美諸島に生息する野生動物の薬剤耐性大腸菌保有調査 .  日本獣医学会学術集会講演要旨集  2023年9月  (公社)日本獣医学会

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    記述言語:日本語  

  • 中木屋未歩・前田夏希・髙柳りさ・森崎匠・的野莉子・五十嵐大成・石井大介・飯盛 葵・殿谷比和子・日髙裕希・有働穣嗣・安藤貴朗・井尻大地・吉崎由美子・中村南美子・大島一郎 .  くず米添加給与が黒毛和種繁殖雌牛のメタン排出に及ぼす影響 .  第18回 日本暖地畜産学会 佐賀大会  2025年10月 

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    開催地:佐賀  

  • 髙栁りさ・前田夏希・石井大介・飯盛 葵・殿谷比和子・日髙裕希・有働穣嗣・森脇潤・安藤貴朗・小尾岳士・井尻大地・中村南美子・大島一郎. .  黒毛和牛の呼気中メタン濃度に関する研究 .  第18回 日本暖地畜産学会 佐賀大会  2025年10月 

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    開催地:佐賀  

  • 前田 夏希・石井 大介・飯盛 葵・殿谷 比和子・日髙 裕希・有働 穣嗣・冨永 輝・中野 智木・森脇 潤・安藤  貴朗・中村 南美子・大島 一郎 .  乳用種による乳母牛哺乳が黒毛和種子牛の発育および健康状態に及ぼす影響 .  日本畜産学会133回大会  2025年9月 

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    開催地:岐阜県  

  • 久池井美賀子、久保田詩渚、中村南美子、大島一郎、安藤貴朗 .  黒毛和種経産牛における分娩状況による子宮内細菌叢の比較 .  第74回九州地区獣医師大会令和7年度獣医学術九州地区学会  2025年10月 

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    開催地:福岡  

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