Updated on 2021/06/10

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Nakamae Takuma
 
Organization
Research Field in Medicine and Health Sciences, Medical and Dental Sciences Area Graduate School of Medical and Dental Sciences Health Research Course Social and Behavior Medicine Assistant Professor
Title
Assistant Professor

Degree

  • 医科学修士 ( 2007.3 )

Research Areas

  • Others / Others  / 法中毒学

Research History

  • Kagoshima University   Assistant Professor

    2014.4

Professional Memberships

  • 日本中毒学会

    2015.10

  • 日本薬学会

    2015.10

  • 日本法医学会

    2015.10

 

Papers

  • 前田 一輔, 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守 .  蔓(かずら)による頸部圧迫で窒息死した1剖検例 .  法医病理23 ( 2 ) 83 - 88   2017.12蔓(かずら)による頸部圧迫で窒息死した1剖検例

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    Publisher:日本法医病理学会  

    30歳代後半の男性。山中の立木につる植物、蔓(かずら)で全身を縛り付けられ、さらに、猿ぐつわをされて放置された。約1時間後に頸部に蔓が巻き付いた状態で死亡していた。司法解剖の結果、急死の所見に加え、頸部に2ヶ所の帯状蒼白部を認め、組織病理学的に圧痕反応が陽性を示した。頸部深部の諸筋肉内出血、蒼白部より上方に位置する頸部リンパ節の高度のうっ血、舌筋中心部の出血もみられたことから、死因は頸部圧迫による窒息と判断した。発見時に頸部に巻き付いていた蔓は木質化し、表面が平滑で柔軟性もあり、籠や吊り橋の材料として使用されるほど丈夫なものであるため、頸部の帯状蒼白部を形成した索状物として矛盾しないものと判断した。また、本屍の左右手背部、左右大腿部及び下腿部前面にも緊縛痕と考えられる帯状蒼白部あるいは紫赤色変色部がみられ、蔓によって全身を縛り付けられていたとして矛盾しないと考えた。発見時の状況と剖検所見から本屍は、下り斜面に立たされて両手を拘束されていたために、猿ぐつわのために顔面に巻かれていた蔓が頸部に下がってきても取り払うことができず、頸部が圧迫されて窒息に陥ったものと考えられた。頸部圧迫で用いられる索状物は日常生活で使用されるロープや紐などが多いが、本例のような自然界の索状物による頸部圧迫例は殆ど報告がなく稀なものであると思われる。(著者抄録)

  • Hayashi T. .  Primed neutrophil infiltrations into multiple organs in child physical abuse cases: A preliminary study .  Legal Medicine24   24 - 31   2017.1

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    Publisher:Legal Medicine  

    DOI: 10.1016/j.legalmed.2016.11.003

    Scopus

    PubMed

  • Hayashi Takahito, Nakamae Takuma, Higo Eri, Ikematsu Kazuya, Ogata Mamoru .  児童身体的虐待症例における多臓器へのプライミング好中球浸潤 予備的研究(Primed neutrophil infiltrations into multiple organs in child physical abuse cases: A preliminary study) .  Legal Medicine24   24 - 31   2017.1児童身体的虐待症例における多臓器へのプライミング好中球浸潤 予備的研究(Primed neutrophil infiltrations into multiple organs in child physical abuse cases: A preliminary study)

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    Publisher:エルゼビア・ジャパン(株)  

    1982〜2015年にかけて、提携施設から収集した身体的虐待児童11例(年齢2ヵ月〜8歳、男児5例、女児6例)の解剖例を用い、免疫組織化学分析による臓器への好中球浸潤について検討した。虐待歴のない児童12例(年齢3ヵ月〜9歳、男児8例、女児4例)の解剖所見を対照として、好中球エラスターゼ(NE)、α1-アンチトリプシン(AAT)発現およびIL-8の診断指標としての有用性について評価した結果、対照群に比し虐待群で、好中球数は心、肺、肝および腎で有意な増加が認められた。また、全臓器でIL-8陽性細胞とNE陽性細胞が有意に多く観察され、なかでも、大量の酸化AATが虐待群の肝に検出された。好中球浸潤は、反復される虐待行動で受傷する非致死的損傷の全身蓄積程度と正相関が示され、多臓器へのIL-8およびNE、AAT発現による好中球浸潤が、児童身体的虐待の新たな補完的診断指標となることが確認された。

Presentations

  • Hayashi Takahito, Maeda Kazuho, Nakamae Takuma, Higo Eri, Ogata Mamoru   高齢者虐待の死後診断に関する新規マーカーの調査(Exploring novel markers for postmortem diagnosis of the elder maltreatment)  

    法医病理  2018.6  日本法医病理学会

  • 林 敬人, 中前 琢磨, 前田 一輔, 肥後 恵理, 小片 守   高齢者の身体的虐待に基づく臓器への好中球浸潤の機序解明 虐待の法医病理学的証明への応用に向けて  

    日本法医学雑誌  2017.12  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 中前 琢磨, 前田 一輔, 肥後 恵理, 小片 守   高齢者の身体的虐待に基づく臓器への好中球浸潤の機序解明 肺胞マクロファージの役割を中心として  

    日本法医学雑誌  2017.5  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守   頸部異所性胸腺を認めた乳児突然死剖検例  

    日本法医学雑誌  2020.12  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守   頸部異所性胸腺が死因に関連したと考えられる乳児突然死例  

    日本法医学雑誌  2020.8  (NPO)日本法医学会

  • 中前 琢磨, 林 敬人, 前田 一輔, 肥後 恵理, 小片 守   血清中5-HTOL、5-HIAA分析による飲酒証明法の検討  

    日本法医学雑誌  2018.12  (NPO)日本法医学会

  • 前田 一輔, 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 税所 千春, 石田 絢香, 小片 守   蔓(かずら)による頸部圧迫で窒息死した1例  

    日本法医学雑誌  2017.12  (NPO)日本法医学会

  • 中前 琢磨, 林 敬人, 前田 一輔, 肥後 恵理, 橋本 奈生子, 福元 明子, 小片 守   睡眠導入薬zolpidemが検出された乳児突然死の一剖検例  

    日本法医学雑誌  2019.12  (NPO)日本法医学会

  • Hayashi Takahito, Maeda Kazuho, Nakamae Takuma, Ogata Mamoru   温水溺水モデルにおけるaquaporinおよびheat shock proteinの肺内遺伝子発現 浴槽内溺水の死後診断(Intrapulmonary gene expression of aquaporins and heat shock proteins in a hot water drowning model: Postmortem diagnosis of bathtub-drowning)  

    日本法医学雑誌  2018.5  (NPO)日本法医学会

  • 前田 一輔, 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守   淡水溺死と海水溺死の鑑別診断に有用な新規分子マーカーの検索  

    日本法医学雑誌  2019.5  (NPO)日本法医学会

  • 前田 一輔, 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守   淡水溺死と海水溺死の鑑別診断に有用なmiRNAの検索について  

    日本法医学雑誌  2018.12  (NPO)日本法医学会

  • Maeda Kazuho, Hayashi Takahito, Nakamae Takuma, Higo Eri, Ogata Mamoru   淡水および海水溺水間の鑑別に対する診断マーカーの可能性 肺内AQP5関連マイクロRNA(A potential diagnostic marker for the differentiation between freshwater and saltwater drowning: Intrapulmonary AQP5-related micro RNA)  

    日本法医学雑誌  2018.5  (NPO)日本法医学会

  • Nakamae Takuma, Hayashi Takahito, Maeda Kazuho, Higo Eri, Ogata Mamoru   死後検査におけるethanol摂取に対する有望なバイオマーカーとしての尿中5-HTOL/5-HIAA比の評価(Evaluation of the urinary 5-HTOL/5-HIAA ratio as potential biomarker for ethanol intake in postmortem examinations)  

    日本法医学雑誌  2018.5  (NPO)日本法医学会

  • 鎌田 真輝, 上原 光平, 田中 亮太郎, 林 敬人, 村上 友則, 中前 琢磨, 前田 一輔, 浦元 千織, 肥後 恵理, 小片 守   死後CT画像を用いた胸骨長に基づく身長推定の試み  

    日本法医学雑誌  2017.12  (NPO)日本法医学会

  • 中前 琢磨, 林 敬人, 前田 一輔, 肥後 恵理, 小片 守   尿中5-HTOL、5-HIAA分析法の検討と飲酒証明法への応用(第1報) 高感度分析法の開発を中心として  

    日本法医学雑誌  2017.12  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 前田 一輔, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守   原因不明の感染性心内膜炎による突然死例  

    法医病理  2018.6  日本法医病理学会

  • 浦元 千織, 林 敬人, 前田 一輔, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 税所 千春, 石田 絢香, 小片 守   冠状動脈硬化症の年齢別実態と時代による変化について  

    日本法医学雑誌  2018.12  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 前田 一輔, 中前 琢磨, 小片 守   入浴死の死因解明(第4報) 温水溺死で変動する遺伝子の網羅的解析  

    日本法医学雑誌  2019.5  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 前田 一輔, 中前 琢磨, 小片 守   入浴死の死因解明(第3報) 温水溺死肺における複数のheat shock protein(HSP)発現検索  

    日本法医学雑誌  2019.12  (NPO)日本法医学会

  • 林 敬人, 前田 一輔, 中前 琢磨, 小片 守   入浴死の死因解明(第2報) 温水溺死モデルの肺におけるaquaporin(AQP)及びheat shock protein(HSP)発現変化  

    日本法医学雑誌  2018.12  (NPO)日本法医学会

  • 前田 一輔, 林 敬人, 中前 琢磨, 肥後 恵理, 小片 守   Transient receptor potential vanilloid 4(TRPV4)発現変化に基づく淡水溺死と海水溺死の鑑別診断について  

    日本法医学雑誌  2019.12  (NPO)日本法医学会

  • 中前 琢磨, 肥後 恵理, 林 敬人   Rilmazafone尿中代謝物の簡易合成法の検討と法医検体のGC-MS分析  

    日本法医学雑誌  2020.8  (NPO)日本法医学会

  • 中前 琢磨, 林 敬人, 前田 一輔, 肥後 恵理, 小片 守   HPLC-蛍光検出によるエタノール依存症マーカー、特に血清中ethyl glucuronide分析法の検討  

    日本法医学雑誌  2017.5  (NPO)日本法医学会

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