2024/10/15 更新

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トミヤマ キヨノリ
冨山 清升
TOMIYAMA Kiyonori
所属
総合科学域総合教育学系 総合教育機構 共通教育センター 初年次教育・教養教育部門 教授
職名
教授
連絡先
メールアドレス
プロフィール
○軟体動物の繁殖生態に関する研究 ○軟体動物の生活史、○琉球列島の生物地理、○島嶼の保全生物,○干潟の軟体動物の生態,等
外部リンク

学位

  • 理学博士 ( 1991年3月   東京都立大学 )

  • 理学修士 ( 1985年3月   鹿児島大学 )

  • 理学士 ( 1983年3月   鹿児島大学 )

研究キーワード

  • 生態学,生物地理学,軟体動物,陸産貝類,保全生物学,自然保護,希少野生動物,貝類,干潟,行動学

研究分野

  • 環境・農学 / 昆虫科学

  • ナノテク・材料 / 生物分子化学

  • 環境・農学 / 環境影響評価

  • 環境・農学 / 環境負荷、リスク評価管理

  • 環境・農学 / 自然共生システム

  • ライフサイエンス / 多様性生物学、分類学

  • ライフサイエンス / 動物生理化学、生理学、行動学

  • 人文・社会 / 地域研究

  • ライフサイエンス / 生態学、環境学

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学歴

  • 東京都立大学   理学研究科   生物学専攻

    1987年4月 - 1991年3月

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    国名: 日本国

  • 鹿児島大学   理学研究科   生物学専攻

    - 1985年3月

  • 鹿児島大学   理学部   生物学科

    1979年4月 - 1983年3月

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    国名: 日本国

経歴

  • 鹿児島大学   総合科学域総合教育学系 総合教育機構 共通教育センター 初年次教育・教養教育部門   准教授

    2018年4月 - 現在

  • 鹿児島大学   総合科学域総合教育学系 総合教育機構共通教育センター 初年次教育・教養教育部門   教授

    2023年1月 - 現在

  • 鹿児島県立鹿児島短期大学   生物学教室   非常勤講師

    1999年10月 - 2002年3月

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    国名:日本国

  • 鹿児島大学   法文教育学域教育学系 教育学部 学校教育教員養成課程(理科教育)   講師

    1999年10月 - 2000年3月

  • 鹿児島大学   理工学域理学系 理工学研究科(理学系) 地球環境科学専攻 多様性生物学   准教授

    1997年10月 - 2018年3月

  •   Research Assistant

    1995年4月 - 1997年9月

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    国名:日本国

  • 国立環境研究所   野生生物保全研究チーム   研究員

    1992年10月 - 1995年3月

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    国名:日本国

  •   Assistant Professor

    1991年4月 - 1992年9月

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    国名:日本国

  •   Lecturer

    1990年4月 - 1993年3月

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    国名:日本国

  • 東京都立大田保育専門学校   生物学教室   講師

    1990年4月 - 1991年3月

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    国名:日本国

  • 東京都八雲学園八雲高等学校   理科教室   講師

    1990年4月 - 1991年3月

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    国名:日本国

  • 佐賀県立佐賀北高等学校   理科教室   教諭

    1985年4月 - 1987年3月

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    国名:日本国

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所属学協会

  • 日本熱帯生態学会

    2015年10月 - 現在

  • 日本生物地理学会

    2015年10月 - 現在

  • 個体群生態学会

    2015年10月 - 現在

  • 日本貝類学会

    2015年10月 - 現在

  • 日本行動学会

    2015年10月 - 現在

  • 日本生態学会

    2015年10月 - 現在

  • Nederlandse Malacologische Verening

    2015年10月 - 現在

  • California Malacological Society

    2015年10月 - 現在

  • Malacological Society of London

    2015年10月 - 現在

  • UNITUS Malacologia

    1998年10月 - 現在

  • Malacological Society of London

    1987年10月 - 現在

  • 個体群生態学会

    1987年10月 - 2014年3月

  • 日本生態学会

    1987年4月 - 現在

  • 日本行動学会

    1982年10月 - 2014年10月

  • 沖縄生物学会

    1982年10月 - 2010年4月

  • 日本貝類学会

    1981年10月 - 現在

  • 九州貝類談話会

    1980年4月 - 現在

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委員歴

  • 鹿児島県外来種対策検討委員会   専門委員  

    2014年11月 - 現在   

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    団体区分:その他

    鹿児島県

  • 鹿児島県稀少野生生物リスト改訂委員会   陸産貝類担当委員  

    2012年4月 - 現在   

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    団体区分:その他

    鹿児島県環境保全課

  • 鹿児島市生物多様性地域戦略策定委員会   動物委員  

    2012年4月 - 現在   

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    団体区分:その他

    鹿児島市

  • 鹿児島市事業評価監視委員会   自然環境担当の委員  

    2011年2月 - 現在   

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    団体区分:その他

    鹿児島市

  • 日本生態学会九州地区委員   日本生態学会地区委員  

    2011年1月 - 2013年1月   

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    団体区分:その他

    日本生態学会

  • 信州大学工学系研究科博士後期課程生物学専攻博士学位学外審査委員   博士学位学外審査委員  

    2009年1月 - 2010年1月   

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    団体区分:その他

    信州大学工学系研究科博士後期課程生物学専攻

  • 鹿児島県稀少野生生物保護審議会   陸産貝類担当委員  

    2003年4月 - 現在   

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    団体区分:その他

    鹿児島県野生生物保護課

  • 鹿児島県稀少野生生物調査委員会   陸産貝類担当委員  

    1999年10月 - 現在   

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    団体区分:その他

    鹿児島県野生生物保護課

  • 日本生態学会外来種問題検討委員会   委員  

    1997年4月 - 現在   

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    団体区分:その他

    日本生態学会

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留学歴

  • 1995年10月 - 1998年3月   マレーシア森林研究所   非常勤研究員

 

論文

  • 内田里那・大窪和理・冨山清升*・浅見崇比呂・ Varumpa Dulayanurak・Amporn Wiwegweaw,*責任著者 .  鹿児島県におけるヤマタニシ属Cyclophorus(前鰓類:ヤマタニシ科) の分類と生物地理 .  日本生物地理学会会報78   52 - 66   2024年12月査読 国際共著

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    (要約)
     従来,陸産貝類の分類は,殻の形態比較に大きく頼っていた.しかし,殻の形態は,地理的隔
    離や遺伝的浮動により変異しやすく,よく似た環境では収斂する傾向があるため,殻だけの情報
    をもとに分類することは正確さに欠ける.近年,形態や解剖,系統解析などによる総合的なアプ
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    * 連絡先(Corresponding author): k2490509@kadai.jp– 52
    Biogeography of land snail
    ローチから陸貝の研究が行われており,既存の分類に対して新しい見解を提供している.さらに,
    陸貝は移動能力が低いため,局所的な特殊化が起こりやすく,生物地理学の研究にあたって有益
    な情報を提供してくれる.本研究対象のヤマタニシ属Cyclophorusは,東南アジアから東アジア
    に至る広範囲の分布域をもち,蓋がある前鰓類に属する.本属は,同種内の殻の形態差が大きい
    という特徴をもっている.鹿児島県のヤマタニシ属の記載種5種である,ヤマタニシ Cyclophorus
    herklotsi MARTENS, 1860,オオヤマタニシ Cyclophorus hirasei PILSBRY, 1901,オオシマヤマタニシ
    Cyclophorus oshimanus KURODA, 1928,キカイヤマタニシ Cyclophorus kikaiensis PILSBRY,1902,オ
    キナワヤマタニシ Cyclophorus turgidus (PFEIFFER, 1851) の分類は,全て殻の形態に頼っており,こ
    れらの種間の類縁関係は調べられていない.よって,本研究では,鹿児島県に生息するヤマタニシ
    属の分子系統解析を行うことにより,既載種の見直しをすることを目的とした.分子系統解析にお
    いては,mtDNAのCOI領域(516bp)の塩基配列が決定され,近隣結合法と最尤法によって系統樹
    を作成した.系統解析の結果,奄美大島のヤマタニシ類は大きく2つのグループに分かれた.一方は,
    奄美大島北部の個体群で,先島諸島や沖縄諸島に生息するヤマタニシ類と近い関係を示した.他方
    は,奄美大島中部から徳之島に渡る広い分布域を持っている.ヤマタニシ属の地域集団は,その殻
    のサイズや形とは無関係に同じグループに属することが分子系統解析により判明した.したがって,
    殻の形態に基づく分類方法は本属を同定するにあたり不十分であり,分類記載の見直しが必要であ
    る.ヤマタニシ属の表現型は非常に多様であり,そのような種を正確な同定するためには,分子系
    統解析が非常に有効な手段であることがわかった.
    はじめに
    陸産貝類の伝統的な分類は,殻の形態に大きく
    頼っている.しかしながら,陸産貝類は豊富な形態
    的変異のため,しばしば近縁種との分類に困難を生
    じさせている(中島,2008).さらに,殻の特徴は,
    良く似た生態学的必要条件により収斂する傾向があ
    り,また地理的隔離や遺伝的浮動により極めて変わ
    りやすい(Kameda et al, 2007).
    加えて,陸産貝類は,他の動物群に比べ移動能力
    が非常に劣るため,局所的な特殊化が起こりやすい.
    特に,島嶼において著しく,生物地理学上きわめて
    有効な情報を提供してくれるものと期待される(冨
    山,1983).
    本研究の研究材料であるヤマタニシ属Cyclopho
    rus は,現在,南アジアから西太平洋地域まで分布
    する,雌雄異体の陸生の巻貝類である.蓋をもつ前
    鰓類に属し,種数が多い.本属は,広範囲の分布を
    伴い,同種内の殻の形態に多くの変異が存在するた
    め,分類や生物地理の研究を行う上で,有力な情報
    を提供してくれる研究材料であると期待される.今
    までのところ,本属では種の識別に有用な生殖器官
    の形態は報告されていない.鹿児島県に生息するヤ
    マタニシ属においては,その類縁関係は調べられて
    おらず,すべて形態に基づいた記載と曖昧な生息分
    布域の記載により同定作業に混乱を招いている.
    陸産貝類は,形態情報に偏った従来の分類によ
    って,多数の名目上の種名が存在しており,そのよ
    うな問題を解決するため,分子レベルでの系統発生
    の分析は強力なツールとなる.陸産貝類における種
    の固有性を正確に把握するためには,広範囲の地理
    的標本に基づいた遺伝的多様性の評価を行い,総
    合的なアプローチを行っていくことが必要である
    (Kameda et al, 2007)

  • 中山弘幸・冨山清升#・今村隼人・氏家由利香・浅見崇比呂・ Varumpa Dulayanurak・Amporn Wiwegweaw,#責任著者 .  DNA分析と殻形比較に基づく タネガシママイマイ Satsuma tanegashimae (Pulsbry, 1901) (有肺亜綱;ナンバンマイマイ科)の種内変異 .  日本生物地理学会会報78   11 - 17   2023年12月査読 国際共著

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    陸産貝類は,他の動物群と比較して移動能力に劣っており,個体群間の遺伝子交流が極めて少ない
    動物群であると言える.このため,局所的な特殊化が起こりやすく,特に海によって隔てられた離
    島においては著しい.近年では,陸産貝類の殻形態や生殖器の形態などの比較研究に加え,ミトコ
    ンドリアDNA(mtDNA)の変異レベル等を用いた種内変異の研究方法も確立されつつある.以前
    筆者は,大隅諸島,トカラ列島,宇治群島,草垣群島などの琉球列島北部島嶼にのみ分布するタネ
    ガシママイマイを用い,殻形質に基づいた種内変異を研究した.その研究ではmtDNAを用いてお
    らず,個体群間の変異の研究としては決め手に欠けるものであった.本研究では,本種における種
    内変異を,殻形質とmtDNAに基づいて明らかにすることを目的とし,殻形質に基づく個体群間の
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    * 連絡先(Corresponding author): k2490509@kadai.jp– 11
    中山弘幸・冨山清升・今村隼人・氏家由利香・浅見崇比呂・Varumpa Dulayanurak・ Amporn Wiwegweaw
    変異のデータも,マハラノビス距離を用いて算出し直した.分子系統解析の結果,全体的に塩基配
    列の変異が少なく,それぞれの個体群を比較しても今回の解析に用いた438塩基のうち最大でも4
    塩基の変異しか見られなかった.マハラノビス距離を用いた形態解析の結果,各個体群は,種子島・
    屋久島グループと,三島(黒島・硫黄島・竹島)グループと,トカラ列島北部(口之島・中之島)・
    口永良部島グループ,トカラ列島中部(諏訪之瀬島・悪石島)・宇治群島・草垣群島グループの4
    つのグループに分けられ,ユークリッド距離を用いて個体群間の距離を算出したグループ分けより
    も地理的に近い個体群が同じグループに属する傾向が強かった.近年,分子系統解析は変異の研究
    を行う上で重視される傾向が強い.しかしながら,本研究で得られた分子系統解析の結果では塩基
    配列における差異が非常に少なく,塩基配列をそれぞれ比較しても,最大でも438塩基のうち4塩
    基の変異しか見られなかった.そのため,タネガシママイマイに関しては,複数の離島に生息して
    いるにも関わらず,分子系統解析では種内の変異を推定することは困難だと言える.これは,近年
    の研究で重視されルーチン化されている分子系統解析だけで,陸産貝類の系統を推定してしまうこ
    とが,場合によっては誤った結論を導いてしまうという事を示唆している.個体群間の距離を求め
    るにあたり,ユークリッド距離を用いた先行研究とマハラノビス距離を用いた本研究では,結果に
    違いが表れたが,これはマハラノビス距離の,形質の相関が強ければ平均値間の距離が実際の距離
    よりも短くなるという特徴によるものだろう.一方で,本研究と同様にマハラノビス距離を使用し
    たが,用いた形質が異なる過去の研究とも異なる結果となった.これは,過去の研究では多数の殻
    形質を用いているものの,近年の標準化された形態系統解析方法とは用いた殻形質が一致していな
    いためだろう.陸産貝類の種内変異を正確に研究していくためには,殻形,DNA, 生殖器形態など
    様々な手法を用いて解析し,その結果を総合的かつ慎重に分析していく必要がある

  • 宮田幸依・冨山清升・平田浩志郎・金田竜祐 .  鹿児島湾におけるカワアイ Pirenella pupiformis Ozawa & Reid, 2016 (腹足綱 ; キバウミニナ科)の殻の内部成長線解析 .  日本生物地理学会会報77   67 - 75   2022年12月査読

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    軟体動物の多くは,身を守るために貝殻を形成する.貝類の成長は栄養摂取による軟体部の成長
    が先で,貝殻の成長はそれに伴って外套膜によるカルシウムの沈着によって起こる.貝殻には生殖
    時期などの内的環境と気候などの外的環境の変化を反映して成長線と成長増量が形成されていると
    考えられている.本研究の目的として,鹿児島県喜入干潟のカワアイを用いて,貝殻内部成長線の
    分析方法の確立を試みた.また,1 年を通しての,各月の貝殻内部成長線形成パターンを観察・比
    較することで内部成長線の形成時期と形成要因の解明を試みた.サンプルは鹿児島県鹿児島市喜入
    町の愛宕川流域における干潟で 2014 年 12 月から 2015 年 11 月の期間に毎月 1 回,大潮干潮時にピ
    ンセットを使用して 100 個体ずつ見つけ取りを行った.採集したサンプルは乾燥させ,殻高・殻
    幅をノギスで計測した.研磨作業は♯ 150 の研磨粉を使用してグラインダーにかけ荒削り処理を行
    い,その後十分に水洗いをした後に♯ 4000 の研磨粉を使用し,ガラス板で鏡面研磨処理を行った.
    鏡面研磨処理を行ったサンプルは,双眼実体顕微鏡で内部成長線のようなものは観察できるが,さ
    らに明瞭にするため,内部成長線が酸に対して他よりも耐性があるという特徴を活かし,HCI と
    CH3COOH を用いてエッチング処理を行った.エッチング処理では,まず HCl を用いて研磨処理
    を行った断面を溶かし,水でよく洗った後に,CH3COOH を用いてさらに溶かし,水でよく洗い断
    面に凹凸を作った.これに SUMP 処理を行い殻断面の凹凸のレプリカを作成し,光学顕微鏡で観
    察した.結果として,カワアイで貝殻内部成長線分析を行うことができた.エッチング処理に関し
    ては,カワアイの SUMP 処理に要した最適な時間がウミニナ(金田,2013)より長かったことから,
    カワアイの殻はウミニナの殻よりも酸の腐食に対して若干耐性があることが分かった.過去の研究
    – 68 –
    宮田幸依・冨山清升・平田浩志郎・金田竜祐
    例から得られた 1 年を通しての各月のサイズ頻度分布の季節変化のグラフと,内部成長線の形成パ
    ターンを観察・比較し,内部成長線の形成時期と形成要因を調査した結果,外唇内壁内部成長線は
    明確な層が年間 2 層形成されていることが明らかになり,3 月から 10 月までは奇数個体が優先し,
    1 月,2 月,11 月,12 月では偶数個体が優先するという結果が得られた.カワアイの殻がウミニナ,
    ヘナタリの殻より酸の腐食に対して若干耐性があることについては,底質環境の相違が殻の構成要
    素の違いに関係している可能性があると考えられる.また,外唇内壁内部成長線は冬期に偶数層を
    形成し,春から秋にかけて奇数層を形成することが明らかになった.カワアイの新規加入は年によっ
    て差が見られるが,主に春から秋にかけて多いと報告されている.したがって,春から秋にかけて
    の奇数層の成長遅滞線は生殖細胞に使用するエネルギーの備蓄などが原因と考えられる.このよう
    な外的要因と内的要因によって喜入干潟におけるカワアイの 2 種の外唇内壁内部成長線の形成には
    影響していると考えられる.幼貝の場合, 1 回冬越しの個体,2 回冬越しの個体,3 回冬越しの個体
    は,殻高サイズにほとんど重なりがないため,殻高サイズの大小だけからも年齢を区別することは
    容易である.しかし,殻の成長が停止した成熟個体の年齢を,殻高だけから推定することは事実上
    不可能である.本種の長が停止した成熟個体の年齢は,本研究の結果から,内部成長線の分析によ
    りかなり正確に推定可能であることが示された

  • 中島貴幸*・冨山清升* # ・浅見崇比呂**・片野田裕亮*・ 市川志野*・Ampon Wiwgweaw ** .  薩南諸島におけるチャイロマイマイ Phaeohelix submandarina (Pulmonata; Bradybaenidae ) の種内変異の研究 .  日本生物地理学会会報77   22 - 36   2022年12月査読

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    (要約)
     陸産貝類は,その分散能力の低さゆえに個体群間の遺伝的交流が極めて少なく,そのために,地
    理的変異が顕著に見られ,種分化や適応放散,生物地理の研究において有益な情報を提供してくれ
    る.薩南諸島に広く分布するチャイロマイマイ Phaeohelix submandarina (Pilabry, 1890) (オナジマイ
    マイ科 Bradybaenidae)には,地理的変異が島嶼間で顕著に見られ,これらの問題を扱うのに好都
    合である.一方,その豊富な形態的変異により分類学的混乱も引き起こしている.さらに,薩南諸
    島に属するトカラ列島は,動物区界の東洋区と旧北区の境界をなす点で生物地理学上重要であり,
    本種の種内変異を把握し,様々なアプローチから体系的に議論することには大変意義がある.本研
    究では,薩南諸島各地から得られたサンプルの mtDNA-COI 領域 (626bp) の塩基配列を解析し,殻
    の形態を用いた多変量解析の結果や生殖器の特徴とどのような関係があるのかを調べた.得られた
    COI ハプロタイプの地理的分布は,生殖器の形態パターンの地理的分布とほぼ一致し,一方,殻の
    形態パターンとはほとんど一致しないことがわかった.さらに,大隅諸島・トカラ列島に分布する
    個体群は全てチャイロマイマイであり,従来の陸産貝類相の研究結果とは異なって「トカラ海峡越
    え」分布をしていることもわかった.タメトモマイマイ Phaeohelix phaeogramma (Ancey, 1888) を特
    徴づけるチャイロマイマイとの違いは見いだされず,両種が同種に属することが示された.さらに,
    今回,伊豆諸島に分布するミヤケチャイロマイマイ Phaeohelix miyakejimana (Pilsbry & Hirase, 1903)
    と類似した生殖器形態や DNA 変異を示す個体群(黒島・硫黄島・竹島・宇治群島・草垣群島)が
    見つかった.したがって,生殖器形態や DNA の地理的変異を考慮せず,従来の殻の形態のみに基
    づく「種」の判別は非常にリスクが大きいことが判った.すなわち,陸産貝類の分類や類縁関係の
    分析は,形態変異の内に潜む遺伝的構造をしっかりと把握して総合的に議論することが重要である.

  • 植木拓郎・冨山清升 .  父島に生息するアフリカマイマイの殻形態に基づく種内変異の解析 .  Nature of kagoshima48   257 - 265   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 山口龍太郎・冨山清升 .  鹿児島県桜島袴腰海岸におけるミミエガイ (二枚貝綱:フネガイ科)の性転換の調査 .  Nature of Kagoshima48   249 - 256   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 福留早紀・谷口明子・冨山清升 .  鹿児島県喜入干潟におけるフトヘナタリ (腹足綱:キバウミニナ科)の繁殖行動 .  Nature of Kagoshima48   243 - 248   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 川野勇気・冨山清升 .  鹿児島県桜島袴腰海岸における潮間帯巻き貝シマベッコウバイ (腹足綱:エゾバイ科)の生活史 .  Nature of Kagoshima48   239 - 242   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 松田銀斗・冨山清升 .  鹿児島市におけるヤマクルマガイ(腹足綱:ヤマタニシ科)の生活史 .  Nature of Kagoshima48   233 - 237   2022年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 真木英子・大滝陽美・冨山清升 .  鹿児島県喜入干潟おけるカワアイ(ウミニナ科)の生活史 .  Nature of Kagoshima48   223 - 232   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 武内麻矢・菊池陽子・武内有加・冨山清升 .  鹿児島県喜入干潟におけるフトヘナタリの繁殖行動および ウミニナ類の鹿児島における分布 .  Nature of Kagoshima48   161 - 175   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 有村祐哉・冨山清升 .  鹿児島市山林部おける陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima48   343 - 357   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 平山 諒・冨山清升 .  児島県鹿児島市および長崎県島原半島東部の田園地帯における 陸産貝類を用いた環境評価 .  Nature of kagoshima48   333 - 343   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語  

  • 坂元遊杜・冨山清升 .  鹿児島県奄美市北部から中央部,鹿児島市北部,および鹿屋市南部 における都市化による陸産貝類相への影響 .  Nature of kagoshima48   313 - 331   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 平元千晴・冨山清升 .  鹿児島湾喜入のマングローブ林干潟において 破壊された干潟表面に生息する巻き貝相の 12 年間の回復過程の分析 .  Nature of kagoshima48   285 - 311   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 林 佑香・尾花京佳・冨山清升 .  鹿児島湾におけるカヤノミカニモリ (腹足綱:オニノツノガイ科)の殻の内部成長線解析 .  Nature of Kagoshima48   275 - 284   2022年5月

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    記述言語:日本語  

  • 尾花京佳・林 佳樹・冨山清升 .  鹿児島湾におけるゴマフニナ (腹足綱:ゴマフニナ科)の殻の内部成長線解析 .  Nature of kagoshima48   267 - 274   2022年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語  

  • 伊藤昌和,川端訓代,大野裕史,冨山清升 .  数理・データサイエンス・AI教育プログラム:リテラシーレベル」に対する 鹿児島大学の取り組みについて .  全国国立大学教養教育等担当部局部会誌   1 - 4   2022年4月招待

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:全国国立大学教養教育等担当部局部会  

    「数理・データサイエンス・AI教育プログラム:リテラシーレベル」に対する
    鹿児島大学の取り組みについて

    鹿児島大学 伊藤昌和,川端訓代,大野裕史,冨山清升     


    1.はじめに
     「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(MDASH):リテラシーレベル」は内閣府,文部科学省及び経済産業省が令和3年度に創設した認定事業で,文理を問わず学生がその素養を身に着けることを目的としている。鹿児島大学でも教育プログラム名「文理横断・数理データサイエンスAI 教育導入プログラム」を令和2年度から整備してきた。本教育プログラムを履修することで,
    (1) 数理データサイエンスAIの技術によって,社会および日常生活が大きく変化していることを理解し,そこから生み出される新たな価値を説明できる能力
    (2) 膨大なデータの集積(ビックデータ)によって新たな雇用や産業分野が生じている現状を説明できる能力
    (3) データの特徴を見出し,そこにある事象・背景・意味合いを説明できるとともに,その適切な分析手法を判断できる能力
    を身に着けられる内容となっている。
    令和4年5月に申請し,本教育プログラムを含め139件が令和4年8月にリテラシーレベルの認定をうけた。すでに令和3年度に認定をうけている78件を合わせると,現在217件の教育プログラムがリテラシーレベルに認定されている。

    2.背景
    鹿児島大学は令和3年度に文部科学省が進める「数理・データサイエンス・AI 教育の全国展開の推進」事業で特定分野校(理工農学)に認定された。ただし認定条件として令和4年度の「リテラシーレベル」への申請が課されていた。教養教育を統括する本学共通教育センターでは独自に申請準備を進めていたが1),このような事情から令和4年度での申請が必須となり,4人のセンター専任教員からなるワーキング・グループ(MDASH-WG)が組織され申請に向けたより具体的な作業に取り掛かった。
    実際の教育プログラムの運用に対しては,“教育プログラム科目”を定めて教育を行っていく必要がある。文部科学省が示している「リテラシーレベル」における認定要件の一つに「学生に広く実施される教育プログラム(全学開講)」という項目があるが,これは教育プログラム科目が理系文系を問わず在学するすべての学生に向けて開講されていること,また教育プログラム科目を実施した実績と,その履修率の高さが要求されている。この認定要件を満たすために,教育機関によっては情報系の科目を新設したところも多いと聞いている。
    鹿児島大学ではMDASH-WGで議論を重ねた結果,すでに開講している教養科目「情報活用」(2単位)の1科目を教育プログラム科目とし運用する方針となった。鹿児島大学には文系・理系合わせて九つの学部があるが,「情報活用」は初年次における全学必修科目である。「情報活用」の起源は,平成8年に「情報科学科目」が共通教育全学必修科目として取り入れられたことに端を発しており(図-1),上記した「リテラシーレベル」の目的に通ずる“情報科学の素養を文理を問わず全学生に”といった思想的土壌が鹿児島大学にはすでにあったといえる。












    3.教育プログラム科目「情報活用」の取り組み
    令和2年度からはMDASHの内容を盛り込んだ,現行内容の「情報活用」がスタートした。実際の授業は各部局・学科の専任教員による全学体制で(図-2),35を超えるクラスで行われている。











    教育プログラムが認定されるためには文部科学省が提供しているモデルカリキュラムに記載された内容(スキルセット)のいくつかを教育プログラム科目に取り入れることが求められている。このため従来行ってきた「情報活用」の内容について,ある程度の改定を行う必要があった。改定作業を行うに当たっては,講義における担当教員の個人裁量が十分確保できること,改定によって担当教員に過度な負担がかからないことを重要視し作業を進めた。
    具体的な授業内容の構成は,1~8回の授業回では電子メールや文書作成・プレゼンテーション・表計算アプリケーションの扱い方といった基本的な情報スキルを学ぶ。9~11回の授業内容はクラスごとで異なり,各部局で今後必要とされる情報スキルを重点的に学んでいる。12~15回の4回はモデルカリキュラムのスキルセットを取り入れたMDASHを意識した内容となっており,データサイエンスおよび統計学と関わる専門性が比較的高い授業回である。このため指導方法に不安を持つ授業担当教員も多いことが予想された。そこでMDASH-WGでは12~15回の授業回ではビデオコンテンツを企画・制作し,実際の授業現場で役立ててもらうこととした。
    12回の授業回では“情報倫理とセキュリティー”を取り扱う。MDASH-WGでは,鹿児島大学情報基盤統括センターへビデオコンテンツの製作をお願いした。学内で実際に起こった事例を多く取り上げ,本学に在学する受講生たちに他人事でないことを実感してもらえるような内容となっている。13回の授業回では“社会で活用されているデータサイエンス”を概観する(図-3)。受講生の世代が普段使用しているITサービスやアプリケーションを事例として多く取り入れ,関心を持ってもらえるような内容となっている。また発展的課題として,ビッグデータをテーマとしたグループ討論も推奨している。14~15回の授業回では“統計学に関わる基礎・応用的内容”を取り扱う。オープンデータの取得方法や,データの可視化(散布図の描き方)から始まり,データからどういったことがわかるのか(相関・相関関数,回帰直線)といった内容を演習も取り入れながらステップ・バイ・ステップで学んでいく。このため文系の受講生にとっても統計学の知識とスキルを無理なく身に着けられるようなコンテンツとなっている。













    MDASH-WGで制作したこれらの授業コンテンツは,鹿児島大学が平成29年度から全学体制で導入しているクラウド型教育支援システム:manaba(株式会社朝日ネット)を通じて各授業担当教員に配布されている。今後はリテラシーレベルの多くのスキルセットに対応できるように授業コンテンツを充実させていく予定である。

    4.今後の課題
     本教育プログラムの課題として,主に三つが挙げられる。一つ目は,県内の大学,短大,高等専門学校といった教育機関との連携体制づくりである。前述のように文部科学省では文系・理系を問わず,全学生がリテラシーレベルを修得することを目指している。鹿児島県全域の教育効果を高めるためには県内の関係教育機関との全体的な協力が必須と考えている。二つ目に県内産業界との連携体制づくりである。リテラシーレベルでは産業界と連携した教育内容も強く求められていることから,県内産業界と意見を交わしながら連携体制を構築し,実践的な事例を本プログラムの教育コンテンツとして取り入れていきたい。最後に,いわゆる「2025年問題」への対応である。学習指導要領の改訂に伴い,高校の情報科目は「情報I」が必修科目に,また発展的内容の「情報II」が選択科目となった。これらの科目を履修した学生が令和7年度(2025年)から大学へ入学してくるが,こういった学生達にとっては現行のリテラシーレベルの教育プログラム内容は必ずしも満足が得られるものではない。このため県内の高等学校とも連携しながら,高校の情報科目における授業内容とシームレスにつながるように内容の見直しを進めていきたい。

    5.おわりに
     数理・データサイエンス・AI教育プログラムは内閣府により提言された「AI戦略2019」に基づき創設された。この中で2025年度における「リテラシーレベル」の到達目標として年間50万人の修得を掲げているが,この人数は文系・理系を問わず,すべての大学・短大・高等専門学校の学生数と一致している。換言すれば,我が国は「数理・データサイエンス・AI教育」が,大学で学び身に着けるべき“ジェネリックスキル”の一つであることを明確に示したものと言える。今後も数理・データサイエンス・AI教育プログラムが重要視され続けることは間違いない。一方で,この分野の技術の進展は急速で,教育プログラムの内容が時代遅れなものとならないように教員の知識・技能も常にアップデートしておく必要がある。




    参考文献
    1) 冨山 清升,庄野 宏,「数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修分野として導入した経緯」,鹿児島大学総合教育機構紀要 vol.4,(2020)

  • 武内麻矢・菊池陽子・武内有加・冨山清升※ ※:責任著者 .  鹿児島県喜入干潟におけるフトヘナタリCerithidea rhizophorarumの繁殖行動及びウミニナ類の鹿児島における分布 .  Nature of Kagoshima48 ( 1 ) 161 - 175   2022年1月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然環境保全協会  

    要旨
     フトヘナタリは、東北地方以南、西太平洋各地に分布するフトヘナタリ科に属する雌雄異体の巻貝であり、アシ原やマングローブ林の干潟泥上に生息している。鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干潟にはメヒルギやハマボウからなるマングローブ林がひろがっており、河口域の干潟ではフトヘナタリの繁殖行動や木登り行動が観察されている。本研究では愛宕川河口干潟において、フトヘナタリの生活史と繁殖行動、木登り行動について調査した。
     まず、河口干潟に置いて汀線に直交し約60m離れた調査Stationを3ケ所設定した。毎月各Stationにおいてフトヘナタリをランダムに採集し、出現固体数とサイズを記録した。その結果から、新規加入はみられないことがわかった。
     本研究において、交尾行動観察を2002年の7月と8月に行った。交尾行動の観察は15分おきに調査区を巡回し、交尾ペアを発見すると近くに旗マークを立てて交尾の継続を確認した。ペアが離れた時点で交尾が終了したものとみなし交尾開始時刻、終了時刻、継続時間を記録した。
     交尾頻度は昼間では、最干潮時の約1時間~2時間半前にピークがあり、夜間では最干潮時刻をはさんで2時間の間に多く見られたが、雨が降ると殆ど交尾が見られなくなった。
     木登り行動は、調査区内のメヒルギのみが生息する区域100㎡を調査区内とし、区域内にあるメヒルギに付着しているフトヘナタリの個体数を記録し、地表面にいる個体数の変動と比較することで行った。また夏期と冬期にどのような日周活動があるのか調べるために、1時間毎の個体数の変動を記録した。
     その結果、本調査区域においてフトヘナタリは春先から夏期にかけて干潟上に多く、夏期は木登りの日周活動が盛んなのに対し、冬期では殆ど日周活動が見られないという結果が得られた。

    その他リンク: https://journal.kagoshima-nature.org/048-032/

  • 神薗耕輔・冨山清升・福島聡馬・村永 蓮 .  殻形比較に基づく鹿児島県本土に生息するギュリキギセルの種内変異 .  日本生物地理学会会報75 ( 1 ) 40 - 47   2021年12月招待 査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    (要約)
     日本列島には多くの陸産貝類が生息している.陸産貝類は他の動物に比べ,移動力が低く,多く
    の隔絶された地域で隔離が起こり,固有種が多数存在している.このことから,陸産貝類は生物地
    理学の研究においては重要な動物群であるといえる.陸産貝類の分類は主に殻形態に基づきおこな
    われている.しかし,殻形態は生息地の環境に左右されやすく,近年の研究では DNA の塩基配列
    による分子系統解析による分類もなされてきている.一部の陸産貝類の種内変異の研究では分子系
    統解析のみで種内変異を推定することの危うさが示唆されている.このように陸産貝類の系統を検
    討する際には,形態,分子の両方の視点から調査していく必要がある.本研究では鹿児島県本土に
    生息する陸産貝類の一つであるギュリキギセルについて殻形態による種内変異を検討した.殻の計
    測は,Kameda 式,Urabe 式,Tomiyama 式の三つの計測法を用いた.さらに類似距離をユークリッ
    ド距離とマハラノビス距離の 2 種類を用いて,デンドログラムを作成し,計測法と類似距離につい
    ての比較を行った.サンプルの採取は 2016 年 7 月から 2017 年 9 月の間で,計 310 個体採取し,殻
    口が肥厚反転していない幼貝や破損の激しい殻を除いた 261 個体の殻を研究に用いた.採集地は鹿
    児島市,姶良市,南九州市,南さつま市,指宿市,日置市,いちき串木野市,阿久根市,鹿屋市,
    南大隅町である.3 つの計測方法それぞれで,地点ごとの個体群間の類似度をユークリッド距離と
    マハラノビス距離でそれぞれ算出し,その算出した距離をもとにクラスター分析を行った.クラス
    ター分析にはいくつかの手法があるが,本研究では群平均法を用いた.クラスター分析の結果,導
    き出されるデンドログラムは,6 通り算出した(3 計測法× 2 種類の距離).3つの計測法と 2 つの
    距離からデンドログラムを作成したが,変形 Tomiyama 式計測法に基づくマハラノビス距離のデ
    ンドログラムは変数が多く,作成することができなかった.そのため,計 5 個のデンドログラムが
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    * 連絡先 (Corresponding author): k2490509@kadai.jp
    – 41 –
    Biogeography of land snail
    作成された.マハラノビス距離によるデンドログラムでは,薩摩半島北部でまとまったグループが
    作られた.Urabe 式のユークリッド距離によるデンドログラムでは鹿児島市と姶良市でまとまった
    グループが作られた.これらは遺伝的類似に基づいた,殻形態の個体群間変異の類似性がある可能
    性がある.しかし,デンドログラム全体を見てみると,多くが地理的距離を反映しているとは言え
    なかった.これらのことから,ギュリキギセルの殻形質は遺伝的変異よりも環境による変異を反映
    していると考えられた.
    はじめに
     日本列島は年間降水量が多く,複雑な地勢と豊富
    な植物相を持っている.そのため多くの陸産貝類が
    生息している(東正雄,1982).陸産貝類は他の動
    物に比べ,移動力が低い.それによって,多くの離
    島で隔離が起こり,固有種が多数存在している.こ
    のことから,陸産貝類は生物地理学の研究において
    は重要な動物群であるといえる.
     陸産貝類の分類は主に殻形態でなされてきた.し
    かし,殻形態は生息地の環境に左右されやすい.そ
    こで,近年の研究では DNA の塩基配列による分子
    系統解析による分類もなされてきている.例えば,
    中島(2009)ではチャイロマイマイの殻形態による
    地理的分布と CO1 ハプロタイプの地理的分布が一
    致していないことが報告され,殻の形態のみに基づ
    く分類のリスクを唱えている.ただし,Katanoda et.
    al(2020)のカワニナ類の種内変異の研究では分子
    系統解析のみで種内変異を推定することの危うさが
    示唆されている.このように陸産・淡水産貝類の系
    統を検討する時には,形態,分子の両方の視点から
    調査していく必要がある.
    鹿児島県では,さまざまな陸産貝類種内変異の
    研究が行われてきたが,離島に生息するものにつ
    いての事例

  • 福島聡馬・冨山清升・神薗耕輔・村永 蓮 .  鹿児島県における淡水産巻貝カワニナ ( Semisulcospira (Semisulcospira) libertina (Gould, 1859)) (吸腔目;カワニナ科)の殼の形態に基づく個体群間変異の分析 .  日本生物地理学会会報75 ( 1 ) 17 - 24   2021年12月招待 査読

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    要約)
     淡水産貝類であるカワニナ Semisulcospira (Semisulcospira) libertina (Gould, 1859) は移動性に乏し
    く,また,水系を超えて移動できないため,局所的な地域での進化・種分化が起きやすい.カワニ
    ナはカワニナ科 Pleuroceridae に属し,Semisulcospira libertina として記載された.本種は全国に広
    く分布する普通種の淡水産貝類である.本研究では,鹿児島県内の河川におけるカワニナの殻形
    態を比較し,種内変異を殻形態に基づいて明らかにすることを目的とした.また,3 つの計測方法
    と 2 つのクラスター分析を用いて殻形態を比較することで,結果にどの程度の差異が生じるのかを
    明らかにすることも目的とした.2016 年 8 月から 2017 年 10 月にかけて採集した標本を使用した.
    カワニナは 15 河川において,それぞれ 28 ~ 40 個体ずつ合計 494 個体採集した.また,比較のた
    め,4 河川から採集した別種のタケノコカワニナも分析に加えた.殻形質の測定は,Urabe 式,変
    形 Kameda 式,および,変形 Tomiyama 式の 3 通りの手法を用いた.以上の方法で計測した変数
    の平均値と重心値をそれぞれ地点ごとに算出し,マハラノビス距離とユークリッド距離で各個体群
    間の殻形態に基づく類似距離をクラスター分析の多変量解析で求めた.Urabe 式計測に基づくユー
    – 18 –
    福島聡馬・冨山清升・神薗耕輔・村永 蓮
    はじめに
    純淡水棲種である淡水産貝類は移動性に乏しく,
    環境が変動しても水系を超えて移動できない(増
    田・内山,2004).つまり,個体群間の遺伝子交流
    が極めて少ない動物群であるため局所的な特殊化が
    起こりやすく,種内変異の研究に向いている動物群
    だといえる(Uabe, 1993).貝類の種内変異を調べ
    るために近年では,殻形態や生殖器形態などの比較
    の研究やミトコンドリア DNA による種内変異の研
    究等が行われている(Katanoda et.al, 2020).今回は
    殻形態の比較に基づき研究を行った.殻形質分析の
    方法は,これまでの研究では独自の手法で結果を出
    している場合が多いが,今回は近年の標準化された
    方法に基づいて殻形態の比較が行われる事例が多い
    (Tomiyama, 2018).
    カワニナ Semisulcospira (Semisulcospira) libertina
    (Gould, 1859) は全国の川や水路などに棲息する淡水
    巻貝の代表的な種である(増田・内山,2004).カ
    ワニナの殻形態の研究として同一河川におけるカワ
    ニナ 2 種の判別と形態比較(Urabe,1993)やびわ湖
    産イボカワニナ類 3 種の研究(渡辺,1970,1980)
    など同一水系の比較研究が多くなされている一方,
    河川ごとのカワニナの形態比較を行った研究は少な
    く,鹿児島県河川においてカワニナの殻形態の研究
    は行われていない.
    本研究では,鹿児島県内の河川におけるカワニナ
    の殻形態を比較し,本種における鹿児島県内での種
    内変異を殻形態に基づいて明らかにすることを目的
    とした.また,本種の生態的地位と本研究の信憑
    性を高めるために,宮崎県大淀川のカワニナ,近
    縁種であるタケノコカワニナ Stenomelania rufescens
    (Martens);Thiaridae を比較対象として使用した.殻
    形態は Urabe 式・変形 Kameda 式・変形 Tomiyama
    式の 3 つの方法を用いて計測し,クラスター分析の
    ユークリッド距離とマハラノビス距離の 2 つの方法
    を用いて比較した.3 つの計測方法については近年
    標準化されたものを使用しており,本種において結
    果にどの程度の差異が生じるのかを明らかにするこ
    とも目的とした.
    材料と方法
    1.材料
     本研究では 2016 年 8 月から 2017 年 10 月にかけ
    て筆者が採集した標本を使用した.カワニナの標本
    は 15 河川で採集(Fig. 1)し,それぞれ 28 ~ 40 個
    クリッド距離の愛宕川と田貫川の集団・甲突川と永田川の集団,変形 Tomiyama 式計測に基づく
    ユークリッド距離の愛宕川と田貫川の集団,変形 Tomiyama 式計測に基づくマハラノビス距離の
    菱田川と肝属川の集団において地理的にまとまったクラスターが見られた.また,タケノコカワニ
    ナや大淀川の集団は他の集団とクラスターが混ざる結果となった.Urabe 式計測に基づくユーク
    リッド距離・変形 Tomiyama 式計測に基づくユークリッド距離の愛宕川・田貫川の集団,Urabe
    式計測に基づくユークリッド距離・変形 Kameda 式計測に基づくユークリッド距離の八房川・菱
    田川の集団, Urabe 式計測に基づくマハラノビス距離・変形 Kameda 式計測に基づくマハラノビ
    ス距離の甲突川・川内川の集団のクラスターは似た結果を示した.地理的にまとまったクラスター
    を作ったのは 4 組で,地理的に近い集団が必ずしも形態的に類似性が高いとはいえないことが判明
    した.デンドログラム同士の比較ではクラスターがまとまった部分もあったが,殻の計測部位や距
    離の算出方法が異なると結果が大きく変わることが分かった.また,地理的な距離と相関が少な
    く,どの手法が優れているか評価することは出来なかった.カワニナのような殻頂がない貝類では,
    Kameda 式や Tomiyama 式のように殻頂を含む計測方法は適していないと考えられる.今回の計
    測方法においてタケノコカワニナの集団はカワニナの集団とは区別が出来ない結果となった.カワ
    ニナ類の殻形態は酷似しているため,別種や亜種であっても成貝の殻形態によって分けることは難
    しいと考えられる.

  • 宮里優斗・冨山清升 .  鹿児島市内神社の社寺林における陸産貝類尾の分布 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 381 - 389   2021年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    鹿児島県鹿児島市内神社における陸産貝類の分布
    多様性生物学講座 宮里 優斗 (指導教諭:冨山清升)

    1.はじめに
     本研究では鹿児島県鹿児島市内の神社に焦点を当て、陸産貝類が生息していると考えられる自然林ができるだけ残った神社を12地点選択し、その分布調査を行った。また、調査結果をもとに、各地点の環境と種の関係や類似度、採取された種の希少性を考察した。

    2.材料と方法
     鹿児島市内の自然林が残った12ヶ所の神社を調査した。各地点、約1時間見つけ取りと周辺の表層土を約500mL採取した。持ち帰った生貝は肉抜き処理後、アルコール中に保存し、双眼実体顕微鏡を用いて、表層土に生息する微小貝を採取した。これらのサンプルを水で洗浄後、乾燥機で1週間乾燥させた後に同定作業をした。サンプルはチャック付きのポリ袋に分けて保存した。各地点間の類似度を明らかにするため、類似度指数から群分析法を用いてデンドログラムの作製、および絶滅・消滅が懸念される種についても注目し、各地点の希少種保有率を点数化し、分析を行った。

    3.結果
     鹿児島市街地の神社12地点の調査の結果、計2目11科22属23種1105個体が採取することができた。個体数に注目すると、多賀神社177個体、南洲神社149個体、正一位稲荷大明神144個体を確認することができた。種数に注目すると、鎮守神社12種、南方神社11種、鳥帽子嶽神社と南洲神社で10種を確認することができた。希少度評価の点数表から、最も点数が高かった地点は正一稲荷大明神で254点であった。

    4.考察
     鹿児島県鹿児島市内の自然林が残った神社では、アズキガイとアツブタガイの採取個体数と採取地点数が多いことから、優占種であると考えられる。
    大山祇神社では希少度評価の「絶滅危惧Ⅰ類」と「準消滅危惧」に該当する種が、採取できた種数に対し多かった。その中でも、レンズガイ、タワラガイ、ヒメベッコウは良好な林や林床にしか生息できないため、大山祇神社は他の地点と比べ、比較的良好な環境が整っていると考えられる。よって、人の手が加わっていない地点ほど森林はある程度自然な状態が保たれるため、希少な種や多くの種が安定して生息できるのではないかと考えられる。また、正一稲荷大明神ではギュリキギセル、南洲神社ではヤマタニシの個体群が確認できた。この2種は、都市近郊にも生息しているが都市開発とともに、年々消滅している個体群が非常に多いため、鹿児島市内においては数少ない個体群の1つではないかと考えられる。

  • 藤田めぐみ・内田里那・冨山清升 .  鹿児島湾河口・干潟における巻貝相の調査 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 237 - 244   2021年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    鹿児島県に分布する軟体動物(貝類)の総種数は,非常におおざっぱな概算でも4,000種を超えると言われており(行田2000),陸産・淡水汽水産の軟体動物に限っても,少なくとも1,000種以上の種が生息していると推定される.(鹿児島県レッドデータ 2003)しかし淡水域や汽水域の調査が十分でないこともあって,どれだけの種数の陸産・淡水汽水産貝類が鹿児島県に分布しているのかその実態は不明な部分が多い.鹿児島湾内の河口・干潟における巻貝相の研究はこれまで行われてきたが(藤田 2009),鹿児島湾外の河口・干潟における巻貝相の研究は行われてこなかった.そのため本研究では鹿児島湾内と鹿児島湾外の巻貝相の一端を明らかにするために分布の生息状況調査を行った.さらに今回の調査により,多くの調査地から生息が確認された種に関してはその生息状況を詳しく記載した.特にウミニナ,フトヘナタリについては干潟の標徴種であることから種の生息状況を地図上にプロットした.さらにウミニナ(Batillaria multiformis)に関しては殻高と殻幅を測定し,鹿児島湾内の個体と鹿児島湾外の個体で殻の殻高と殻幅の比率にどのような違いがあるか多重比較検定(Shceffe法)により殻の比較を行った.これにより,本研究では鹿児島湾内と鹿児島湾外における巻貝の分布状況の一端を明らかにするとともに,ウミニナの形態に関して,鹿児島湾内と外洋に面した鹿児島湾外で差があるのかどうか検討した.調査地の選定は「鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物 鹿児島県レッドデータブック」(2003)において鹿児島県の重要な干潟として記載されている河口域,海岸を参考にした.調査では2010年3月から11月にかけて大潮の干潮時刻に採集を行った.調査方法は調査地の干潟,河口域,海岸にて見つけ取りで,なるべく多くの種の巻貝を採集するようにした.形態比較を行うウミニナに関してはなるべく個体数が多くなるように採集した.採集した個体は研究室内に持ち帰り,同定を行った.ウミニナに関してはノギスを用いて殻高と殻幅を0.1mmまで計測し,記録した.その結果,鹿児島湾内外合わせて4目10科19種が採集された.そして河川毎の種の生息状況から,ヘナタリ,カワアイなどの比較的環境劣化に弱いとされている種の生息地は減少してきていることが分かった.鹿児島湾内外においてウミニナの生息を広く確認することはできたが,それに比べてフトヘナタリの生息地は少なかった.フトヘナタリはウミニナに比べて環境の劣化への耐性が弱いことからフトヘナタリの生息地を失わせるほど汽水環境が悪化している可能性がある.ウミニナの殻の形態比較では今回の結果からは,鹿児島湾内と鹿児島湾外で殻の形態に違いは見られなかった.しかし,思川と本城川の個体間で殻の形態で有意な差があった.本研究ではこの殻形態の違いの原因を明らかにすることはできなかったが,思川と本城川の生息地において栄養条件が異なり,それが殻の形に影響している可能性が考えられる.今後の課題として,生息地の水質や栄養量,底質などの違い殻の形の成長にどのような影響を及ぼすか調査研究が必要であろう.

  • 内田里那・藤田めぐみ・冨山清升 .  鹿児島湾河口・干潟における二枚貝相の調査 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 249 - 262   2021年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

     鹿児島湾に流入する河川は,全部で76本存在する.その流入河川における貝類相の調査は,これまでほとんど行われていない.そのため,本研究では,同研究室所属の藤田めぐみさんと共同で,鹿児島湾に流入する30本の河川の河口・干潟の貝類相の調査を行った.藤田めぐみさんは巻貝類の動物相を研究し,本研究は,二枚貝類の動物相の研究を行った.本研究の目的として,鹿児島湾に流入する76本の河川のうち30本の河川の河口・干潟の二枚貝類の動物相を明確にすることを目的とした.また,採集種について,鹿児島県レッドデータブック,環境省レッドデータ,及びWWF Japan Science Report Vol.3(以下WWF Japan Sci.Rep.Vol.3と略す.)のカテゴリーを用いて評価し,調査地30河川の河口・干潟における絶滅危惧種の生息状況を明確にすることを目的とした.調査は,鹿児島湾の湾口部から湾奥部にかけて位置する30河川の河口・干潟の貝類相を,2008年12月から2009年の11月の間に単発調査を行った.一河川につき約2時間,見つけ取りによって出来るだけ多くの種を同定に必要最小限の数だけ採集した.採集したサンプルは実験室に持ち帰り,冷凍し,後に乾燥機で乾燥した.乾燥後,肉抜きし,同定した.調査の結果,鹿児島湾に流入する30河川において,死殻を含め,22科37種を確認した.37種のうち,鹿児島県レッドデータの準絶滅危惧種と分布特性上重要種に該当する種が各1種,環境省レッドデータの準絶滅危惧種(NT)に該当する種が3種,WWF Japan Sci.Rep.Vol.3の危険種に該当する種が7種であった.本研究で採集された種のうち,オチバガイ,ハザクラガイ,クチバガイは,1996年のWWF Japan Sci.Rep.Vol.3において危険と評価されているが,調査地30河川においては,広い分布と高い産出を示した.このことから,鹿児島湾流入河川の河口・干潟は,全国的に減少傾向にある種にとって貴重な生息場所であるといえる.また,調査地30河川の二枚貝類の動物相の類似性についてクラスター分析を行い,群間平均法を用いてデンドログラムを作成した.その結果,小河川である清滝川が,明らかに他の29河川と異なるグループになった.清滝川で出現が確認された種は,全て岩などに付着もしくは固着する二枚貝であった.これは,清滝川のみ籠石護岸が設置されており,岩に付着もしくは固着する二枚貝が豊富になったためだと考えられる.本研究結果は,今後,調査地30河川における希少種含む二枚貝の出現状況の把握に役立つであろう.また,河川の河口・干潟は,人の手が加わりやすく,環境変化が起こりやすい.よって,汽水域の生物多様性保全のための基本的なデータとなると期待される.

  • 轟木直人・冨山清升 .  鹿児島市松元町の二次林における陸産貝類の定性的調査 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 223 - 230   2021年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    2次林とは,人の手によって管理された人工林(スギやヒノキなど)などの自然を指す.松元町は鹿児島市から西に10kmほどのところにあり,鹿児島市の近郊でありながらもそのような二次的な自然が多く残っている場所である.しかし,この二次的な自然が多く残っている松元町においても陸産貝類の調査はほとんどされておらず記録もない.それゆえ,松元町は現在どのような種が分布していて,移入種などの介入の有無なども調査されていないので,松元町の調査は現在の鹿児島の2次林の状態を知るには重要であると考えられる.そこで本研究では,松元町を対象地域として陸産貝類の定性的調査を行った.採集の方法は,松元町内を移動しながら陸産貝類の生息していそうなところをみつけては,草の根元や落ち葉の下,樹木の表皮などを目視によって貝を探した.本研究では,淡水の貝類は対象としなかった.採集位置はGPSで経緯度を記録した.次に,採集位置(st.)を自然林(照葉樹林),人工林(杉林・竹林),草地の三つに区分にわけ記録した.採集した陸産貝類は熱湯で殺し中の身を取り出して乾燥させ標本にした.その後,松元町で調査をしたst.ナンバー・採集位置の経緯度を入力した.以上の示した手順に従い,それぞれのステーションごとに陸産貝類各種の採れた経緯度,区分を検討した.その結果,ヤマクルマガイ,ヤマタニシ,アツブタガイ,テラマチベッコウ,オトメマイマイダコスタマイマイ,ウスカワマイマイ,コハクオナジマイマイ,アズキガイオカモノアラガイ,オカチョウジガイ,トクサオカチョウジガイ,ソメワケダワラガイタカチホマイマイ,ケマイマイ亜属,サカマキガイ 以上16種の陸産貝類が採取された.オトメマイマイとケマイマイに関しては,オトメマイマイ,ケマイマイの仲間であってオトメマイマイ,ケマイマイとは断定できない.採取できた陸産貝類の分布の特徴は以下のようになった.自然林域:タカチホマイマイ;人工林域:ヤマクルマガイ,アツブタガイ,ダコスタマイマイ,テラマチベッコウ;ケマイマイ,オカモノアラガイ,オトメマイマイの仲間,サカマキガイ;草地域:コハクオナジマイマイ,ウスカワマイマイ,アズキガイ,オカチョウジガイ;ソメワケダワラガイ,トクサオカチョウジ;広域分布:ヤマタニシ.

  • 當山真澄・冨山清升 .  桜島大正熔岩転石海岸におけるシマベッコウバイの ω 指数を用いた同所的共存の生態学的分析 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 263 - 274   2021年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    鹿児島市桜島町の袴腰海岸には,シマベッコウバイJapeuthria clngulata (Reeve) という肉食性の巻貝が生息している.そのシマベッコウバイのサイズ頻度分布,生息密度の季節変化を追うことによって,シマベッコウバイの生活史と垂直分布を調査した.また,季節ごとにシマベッコウバイとイシダタミガイMonodonta labio confusa,カヤノミカニモリとの間の種間関係調査も行った.毎月行ったサイズ頻度分布調査では,シマベッコウバイを手捕りで50個体以上採集し,殻高を測定した.この調査では,殻頂が欠けているものを除いて測定したため,1,2月は50個体未満になった.この調査の結果,4月頃に2006年末から2007年初めに加入したと推測される新規個体の成長の山が確認できた.季節に1回行った生息密度調査では,シマベッコウバイの垂直分布を調査するために, 春(5月)・夏(8月)は潮間帯の中・上部,中・下部,秋(10月)・冬(12月)は中・上部,中・下部,下部にそれぞれ5ヶ所50X50 c mのコドラートを設置して,コドラート内のシマベッコウバイの個体数と殻高を測定した.その結果,ほとんどのシマベッコウバイは潮間帯の中・下部,下部に生息し,特に下部に多く見られた.これは,乾燥からの逃避,または,餌の獲得がその-因だと考えられる.潮間帯の中・下部で下部より小さな個体が存在するという結果が出たが,稚貝の生息域が下部に限定されているという鎌田 (2000), 鎌田他(2001,2002)の報告から,新規個体が中・下部に定着しているとは考えにくい. また,今回の調査では,鎌田が稚貝としている殻幅3mm (殻高5.6mm) 以下の個体は見つけることができなかった.殻幅3mm≒殻高5.6mmというのは,鎌田(2000)の殻幅と殻高長の関係から求めた.季節に1回,生息密度調査と同時に行った種間関係調査では,シマベッコウバイシダタミガイ,シマベッコウバイカヤノミカニモリ間の種間関係をω指数に基づいて調査した.春・夏は計10ヶ所,秋・冬は計15ヶ所に50×50cmのコドラートを設置し,コドラート内のシマベッコウバイ,イシダタミガイ,カヤノミカニモリの個体数を記録し,それを用いてω指数(Iwao,1977)を算出した.この結果,シマベッコウバイシダタミガイ間では,1年を通して排他的な関係は示さなかった.これは,シマベッコウバイが肉食性,イシダタミガイが藻食性という食性の違いがその-因だと考えられる.-方で,シマベッコウバイカヤノミカニモリ間では,秋に排他的な関係を示した.これは,シマベッコウバイ,カヤノミカニモリの2種が互いに肉食性というのがその-因だと考えられる.

  • 古谷圭汰・冨山清升 .  鹿児島県鹿児島市・南九州市における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 281 - 291   2021年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    要旨
     
     鹿児島県は東西に約270㎞, 南北には約600㎞にもなり, 西側の薩摩半島側と東側の大隅半島側に大きく分けられる. また, 数多くの自然に恵まれており, 生物多様性も豊かな地域である. その中で陸産貝類は移動性が低く, その地域の生物多様性を測る指標ともなっている.
    しかし, 鹿児島県では本土における生物地理学的な陸産貝類の分布調査が比較的少なく, 特に, 微小貝に関するデータは乏しい. そこで本研究では, 鹿児島県の鹿児島市・南九州市の自然林が多く見られる公園を中心に陸産貝類相の調査を行い, 特徴や類似点, 相違点を明らかにすることを目的とした.
    本研究は, 2020年10月から12月にかけて, 合計12地点においてサンプリング調査を行った. 採集には, 実地における見つけ取りおよび各調査地点の土壌サンプルをふるいにかける手法を用い, 各手法で採集された陸産貝類は水で十分に洗浄し乾燥させた後に同定をし, 種別にラベルをつけ保存した. その後, 調査結果から各地域の多様度および類似度指数を算出し, 類似度からクラスター分析を行った.
     調査の結果, 鹿児島県鹿児島市・南九州市の自然林が見られる公園12カ所において, 微小貝を含めた陸産貝類の同定により, 2目12科25属27種, 合計1522個体の陸産貝類を確認できた. 12地点のうち, 最も多くの種数を確認できたのが, J.錦江湾公園であり, 合計12種が採集された. それに反して, 最も種数が少なかったのは, B.寺山ふれあい公園(鹿児島市), D.吉野公園(鹿児島市), G.武岡ハイランド第六公園(鹿児島市), L.鹿児島市観光農業公園(鹿児島市)の4地点で, 合計4種しか確認できなかった. また, 鹿児島県のレッドデータブックに記載されている〈鹿児島県のカテゴリー区分〉に基づき, 確認された各種の希少度評価を行ったところ, 分布特性上重要が12種, 準絶滅危惧が10種, 絶滅危惧Ⅱ類が2種, 移入種(国外移入種)が2種確認できた. このうち, 移入種(国外移入種)に関しては2種とも慈眼寺東公園から確認されており, 調査地点の相違点を考えると12地点の公園のうち慈眼寺東公園のみ,人の手が過度に加わった住宅街の公園であった. そのため, 他の11地点のおもに山中にある公園から国外移入種が確認できなかったことを鑑みると, 国外移入種はおもに人工的な樹木を多く有する住宅街に生息域をもつと考えられる. 本調査では, 鹿児島市・南九州市の数多くある公園の中でも敷地面積が広く, 自然林が多く残っている公園を調査地選びの基準としていたため, 必然的に山中にある公園での調査が多くなってしまい, 住宅街での公園の調査が2カ所のみとなっている. そのため今後は, より広域的に調査を行っていき, 正確かつ詳細に陸産貝類相を明瞭化していく必要がある.

  • 中間朋和・冨山清升 .  鹿児島湾喜入のメヒルギ林マングロ-ブ干潟において 防災設備事業により破壊された巻貝類の生態回復 .  Nature of Kagoshima 47 ( 1 ) 293 - 310   2021年5月

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    担当区分:責任著者   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    要旨
    干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥などの海底に堆積し,干潮の際に海面上へ姿を現したものであり,水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割を持った環境である.しかし日本の干潟は, 戦後の経済発展に伴い失われつつある.干潟は遠浅で開発がしやすいことから, 埋め立てや干拓の対象になってきた. 一度消失した干潟は自然に回復することは難しく, 人工的な再生では持続的な生態系を維持することは困難である.鹿児島湾喜入町愛宕川支流河口干潟である喜入干潟は,太平洋域における野生のマングローブ林の北限地とされ,腹足類や二枚貝類をはじめ多くの底生生物が生息している.しかし,2010年から始まった防災道路整備事業の工事により喜入干潟の一部の環境が破壊され,干潟上の生物相は大きな被害を受けた.この研究では,先述した工事による環境の破壊が, 干潟上の生物相へどれほどの影響を与えているかを調査した.喜入干潟には非常に多くの巻貝類が生息している.その中でも特に,ウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869),ヘナタリCerithidea (Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791),カワアイCerithidea (Cerithideopsilla) djadjariensisi (K.Martins, 1899) は多くの個体数を確認できる. また, 採集もしやすく,個体の移動も少ないことから,この3種を環境評価基準として研究に用いることにした.種の同定を行う際は,ヘナタリとカワアイの幼貝が目視で判別することが極めて困難であるため,今研究ではこの2種をヘナタリの仲間としてまとめて扱うこととした.防災道路整備事業が巻貝類の生態にどれほど影響しているかを比較するため,3つの調査地点を設置した.1つ目は干潟上に建設されている橋の真下のStation A, 2つ目は工事による直接的な影響をあまり受けていないと思われる愛宕川支流の近くのStation B, 3つ目はマングローブ林付近の陸に近い場所のStation Cである.調査は2020年1月から同年12月まで行った.毎月1回採取したウミニナとヘナタリの仲間について,各月ごとのサイズ別頻度分布,個体数の季節変動をグラフにして,生態の変化について研究した.結果としては,ほとんどの地点, 種類で先行研究と比べ減少傾向にあり, 2012年以降の個体数の減少傾向は依然として続いていると考えられる. Station Aにおいて,ウミニナの個体数は昨年と比べ増加していたが,10 mmよりも小さい, 次世代を担う新規加入個体はウミニナ, ヘナタリの仲間, どちらに関してもあまり確認できず, 昨年と比較すると減少していた.他の地点と比較しても, 新規加入個体の大きな増加がみられないことから, Station A では他の地点よりも生態が回復するまでに時間を要するのではないかと推測される.また,各月のそれぞれの地点の個体数を比較すると,ウミニナはStation Aに,ヘナタリの仲間はStation Cに多く生息している傾向があるとわかった.したがって,ウミニナとヘナタリの仲間の同所的な生息が不可能になりつつあると考えられる.2010年に行われた道路防災整備事業による人的破壊が干潟に多大な影響を与えたということはこれまでの研究結果をみても否定はできない.この10年間の研究結果を比較してみると,喜入干潟上の環境が乱されて以来はっきりと目に見える回復傾向に向かっているとは言えないと判断できる.この研究はこれからも継続して観察, 調査を行うことに意味があると思われる.

  • 高尾政嘉・冨山清升 .  鹿児島湾喜入干潟における ヘナタリ Cerithidea cingulate (Gmelin, 1791) の殻形態の比較 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 325 - 330   2021年5月

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    担当区分:責任著者   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    要旨
    ヘナタリ Cerithidea (Cerithideopsilla) cingulate(Gmelin, 1791) は房総半島・北長門海
    岸から南西諸島,朝鮮半島,中国大陸,インド・西太平洋に分布し,内湾部の干潟や河口汽
    水域の干潟,低潮帯表層に生息している.愛宕川河口域に広がる干潟において,ヘナタリを
    はじめとする巻貝類のサイズ頻度分布の季節変化に関しては,若松・冨山(2000),真木ほ
    か(2002),武内・冨山(2005),中島・冨山(2007)などによって報告されている.また,
    波部(1995)は岡山県笠原市の潮間帯における本種の産卵様式について報告している.本研
    究では,ヘナタリにおける生態系の調査として,月ごとにおける殻形態の差異を明らかにす
    ることを目的とした.
    鹿児島県鹿児島市喜入町愛宕川支流河口干潟(31°23’N,130°33’E)において,2020 年
    1-12 月の期間に毎月 1 回,大潮の日に調査を行った.時間帯は干潮時刻付近に設定した.
    調査地点にランダムに 50 cm × 50 cm のコドラートを設置し,その範囲内に出現した全て
    の貝類を採取し,研究室に持ち帰り冷凍した.その後,肉眼でヘナタリとそれ以外の貝類に
    分類した.計測には,Kameda et al. (2007) がオキナワヤマタカマイマイ属やニッポンマイ
    マイ属を計測する際に用いた計測方法(Kameda 式),Urabe(1998) がチリメンカワニナを
    計測する際に用いた計測方法(Urabe 式),冨山(1984)がタネガシママイマイを計測する
    際に用いた計測方法(Tomiyama 式)を使用し,計測した変数の平均をそれぞれ地点ごとに
    算出し,マハラノビス距離とユークリッド距離で各個体群間の殻形態に基づく類似距離を
    クラスター分析の多変量解析で求めた.
    クラスター分析の結果,季節的に隣接している地点でクラスターを形成するものもあっ
    たが,季節的ににまとまったクラスターはほとんど形成していなかった.ユークリッド距離
    同士のデンドログラムの比較では Urabe 式・変形 Kameda 式において 5 月,6 月,7 月の
    集団が同じクラスターを形成し,Urabe 式・変形 Kameda 式・変形 Tomiyama 式において
    6 月,7 月が同じクラスターを形成した.マハラノビス距離同士のデンドログラムの比較で
    は Urabe 式・変形 Tomiyama 式において 5 月,6 月の集団が同じクラスターを形成した.
    本研究において,季節的に近い集団が必ずしも形態的に類似性が高いとはいえないこと
    が判明した.ヘナタリは 7 月,8 月に砂粒で表面が覆われた卵紐を産卵し,プランクトン幼
    生期を待つことが報告されており(渡部,1995 ; 網尾,1963),この産卵に備えたヘナタ
    リが多く生息するために,5 月,6 月,7 月の期間に最も集団を形成する要因になったので
    はないかと考えられる.今後も季節変動の調査を引き続き行い,DNA 分析を用いた比較や
    交雑の実験など様々な手法を行うことによって,総合的に分析し,ヘナタリの生態系の保全
    を考えていくべきである.

  • 黒木理沙・冨山清升 .  桜島袴腰大正溶岩におけるシマベッコウバイの サイズ頻度分布の季節変化とその生活史 .  Nature of Kagoshima 47 ( 1 ) 331 - 343   2021年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    要旨

      鹿児島県の桜島にある岩礁性転石海岸である袴腰海岸には,複数の肉食貝類が生息している.そのなかでもシマベッコウバイ Japeuthria cingulata は1年を通して安定して存在している種である.シマベッコウバイは先行の研究より,成熟後も殻の成長が停止せず成長し続けることが分かっている.このことから分析が困難なため今まであまり生活史の研究が行われていない.そこで本研究では,シマベッコウバイのサイズ頻度分布とシマベッコウバイの内部成長線を観察し,シマベッコウバイの生活史を明らかにすることを目的とした.
     調査は桜島袴腰海岸にてシマベッコウバイを,2017年12月から2020年11月の期間,各月干潮時に50個体見つけ取りにて採集した.採集後,カーボンファイバ-ノギスを用いて計測した殻高と個体数のヒストグラムを作成した.その結果より,2019年の10月,11月,12月を除いては,2018年,2019年,2020年で2月,3月,4月,7月,8月に殻高10mm以下の個体が採集できたことが確認できた.このことより,シマベッコウバイは春から夏にかけて安定的に新規個体の加入が行われていると考えられた.
     測定後,乾燥した10個体のサンプルは研磨処理を行った.研磨処理後に双眼実体顕微鏡を用いて殻断面を観察したところ,内部成長線とみられる線を確認できた.その後,エッチング処理,スンプ処理を行った後,光学顕微鏡を用いて観察した.エッチング処理では3%に調整した塩酸(濃塩酸)と3%に調整した酢酸にそれぞれ2分,1分30秒,1分,30秒ずつ浸けた.スンプ処理では,殻断面にスンプ液をはけで殻断面に塗りスンプ板をはり10分乾燥させた.双眼実体顕微鏡での線の観察には成功したが,光学顕微鏡を用いての内部成長線の観察は線を数えられるほど明瞭には見えなかったため,観察は困難であった.また,エッチング処理では,30秒間塩酸と酢酸につけたものが最もよく内部成長線が観察できた.しかし,新型コロナウイルスの影響で思うように研究ができず,今回の研究ではエッチング処理での塩酸と酢酸に浸す最適な時間の割り出しまでしか行えなかった.今後は,内部成長線の数が数えられ,シマベッコウバイの年齢が算出でき,生命表分析が行えたらより信頼性の高いデータが得られると考える.さらに,より明確にシマベッコウバイの生活史が明らかになると考えられる.

  • 坂井美日,的場千佳世,河邊弘太郎,中筋健吉,渡邊 弘,藤村一郎,冨山清升 .  ステューデントスキル教育;社会からの要請に焦点化した分野の教 育を初年次セミナーに組み込み全学必修化とした経緯 .  鹿児島大学総合教育機構紀要2021   75 - 90   2021年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島大学総合教育機構  

    Abstract
    "Student skills education " refers to programmatic education that allows students to acquire common sense as members of society. Japan’s Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology has made much of “student skills education” in elementary and high school. Now, social initiatives have vigorously called for Japan’s universities to guarantee the quality of higher education. Diverse expectations in Japanese society position universities as “pawns of education” and committees of the Japanese government have reported some grand designs along those lines. One proposes student skills education as part : “a program that lets students acquire social common sense in the field at the urging of society”. The field encompasses a wide range of subjects, including “research ethics”, “career development”, “information security”, “consumer practices”, “fundamental human rights”, “intellectual property rights”, “sovereign education” and “land tax”. In particular, Japanese society needs to improve human rights education for the younger generation due to the rise of racism and hate speech against minority groups in Japan. At Kagoshima University, some student skills education had already commenced in various elective courses in 2019, along with education about information security, Internet ethics, and dependency (e.g., on drugs) taught in mandatory courses. Against that background, following a plan developed by the Institute for Comprehensive Education, student skills education became a required subject at Kagoshima University in 2020. Some important topics in student skills education include research ethics, career development (e.g. career education, citizenship education, and land tax education), and legal affairs (e.g., human rights education, copyright education, consumer education, and work rule education). Such student skills education has been incorporated in this mandatory startup seminar at Kagoshima University.

    要旨
    ステューデントスキル教育とは、研究倫理・キャリア・情報セキュリティ・消費者・人権・知財・主権者・租税・依存症対策等、「社会からの要請に焦点化した」「個別のいわゆる現代的な課題やテーマに焦点化した教育」の総称である。鹿児島大学においては、2019年度に、このステューデントスキル教育を初年次必修科目(初年次セミナー)に導入することが決定された。その当初の案は、(1) 倫理関連分野、(2) キャリア教育分野、(3) 法務関連分野について2コマずつ、計6コマを必修化するというものであった。しかし、それを実行に移しそうとした矢先、COVID-19の影響により授業計画を変更せざるを得ず、2020年度後期現在は、計4コマに圧縮されている。

  • 冨山清升,庄野 宏 .  数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修分野として 導入した経緯 .  鹿児島大学総合教育機構紀要2021   91 - 106   2021年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    Abstract
    In recent years, mathematical and data science has become increasingly important at all levels of study and in our society at large. At base, data science involves analyzing various data using mathematics and information science as a source of knowledge. Given its rising significance, comprehensively understanding and studying data science in the coming years will prove pivotal. Accordingly, in May, 2019, the Japanese government mathematical and data science a mandatory subject at all universities in Japan. Later that year, Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology requested universities nationwide to collaborate in making data science a compulsory subject, the initial site for which was Kagoshima University. Following a plan developed by the Institute for Comprehensive Education, mathematical and data science thus became a required subject at Kagoshima University in 2020. As a result, three phases of curricula were developed to be implemented. First, basic mathematical and data science is to be taught in the first half year of enrollment. Second, statistics taught to second year students will impart knowledge about applying mathematical and data science. Last, the specialized learning of mathematical and data science will be taought in a specialized course in each department. The curriculum plan was approved.

    要旨
     現在、AIやビックデータの処理といった新たな情報科学分野が発展しつつあり、日常生活においても急速に浸透しつつある。これらの分野を扱う基礎科学は数理データサイエンスと呼ばれており、大学においても全大学生の必須の知識として身につけることが求められている。鹿児島大学では、数理データサイエンス教育(以下DS教育と略す)を全学必修科目として教える事が計画され、2020年度から実行に移された。鹿児島大学におけるDS教育の全学必修化は、2019年度5月から共通教育センターにより計画立案されたが、異例の短期間で実施することができた。鹿児島大学におけるDS教育の教育プログラム具体化の過程を、他校の事例の調査、各学部との折衝、鹿児島大学独自案の策定、各種会議の承認、などの観点からまとめた。また、DS教育の基本プログラムとして、1年次に全学必修科目となっている「情報活用」にDS教育の初歩的内容として組み込み、1・2年次に主に理系学部で準必修科目となっている「基礎統計学入門」をDS教育の応用的内容として位置づけ、各学部の専門課程で行われるDS教育の専門的内容につなげていく、積み上げ式のカリキュラム内容を示した。

  • 古谷圭汰・冨山清升 .  鹿児島県鹿児島市・南九州市における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima47 ( 1 ) 281 - 291   2021年2月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島自然環境保全協会  

    要旨
     
     鹿児島県は東西に約270㎞, 南北には約600㎞にもなり, 西側の薩摩半島側と東側の大隅半島側に大きく分けられる. また, 数多くの自然に恵まれており, 生物多様性も豊かな地域である. その中で陸産貝類は移動性が低く, その地域の生物多様性を測る指標ともなっている.
    しかし, 鹿児島県では本土における生物地理学的な陸産貝類の分布調査が比較的少なく, 特に, 微小貝に関するデータは乏しい. そこで本研究では, 鹿児島県の鹿児島市・南九州市の自然林が多く見られる公園を中心に陸産貝類相の調査を行い, 特徴や類似点, 相違点を明らかにすることを目的とした.
    本研究は, 2020年10月から12月にかけて, 合計12地点においてサンプリング調査を行った. 採集には, 実地における見つけ取りおよび各調査地点の土壌サンプルをふるいにかける手法を用い, 各手法で採集された陸産貝類は水で十分に洗浄し乾燥させた後に同定をし, 種別にラベルをつけ保存した. その後, 調査結果から各地域の多様度および類似度指数を算出し, 類似度からクラスター分析を行った.
     調査の結果, 鹿児島県鹿児島市・南九州市の自然林が見られる公園12カ所において, 微小貝を含めた陸産貝類の同定により, 2目12科25属27種, 合計1522個体の陸産貝類を確認できた. 12地点のうち, 最も多くの種数を確認できたのが, J.錦江湾公園であり, 合計12種が採集された. それに反して, 最も種数が少なかったのは, B.寺山ふれあい公園(鹿児島市), D.吉野公園(鹿児島市), G.武岡ハイランド第六公園(鹿児島市), L.鹿児島市観光農業公園(鹿児島市)の4地点で, 合計4種しか確認できなかった. また, 鹿児島県のレッドデータブックに記載されている〈鹿児島県のカテゴリー区分〉に基づき, 確認された各種の希少度評価を行ったところ, 分布特性上重要が12種, 準絶滅危惧が10種, 絶滅危惧Ⅱ類が2種, 移入種(国外移入種)が2種確認できた. このうち, 移入種(国外移入種)に関しては2種とも慈眼寺東公園から確認されており, 調査地点の相違点を考えると12地点の公園のうち慈眼寺東公園のみ,人の手が過度に加わった住宅街の公園であった. そのため, 他の11地点のおもに山中にある公園から国外移入種が確認できなかったことを鑑みると, 国外移入種はおもに人工的な樹木を多く有する住宅街に生息域をもつと考えられる. 本調査では, 鹿児島市・南九州市の数多くある公園の中でも敷地面積が広く, 自然林が多く残っている公園を調査地選びの基準としていたため, 必然的に山中にある公園での調査が多くなってしまい, 住宅街での公園の調査が2カ所のみとなっている. そのため今後は, より広域的に調査を行っていき, 正確かつ詳細に陸産貝類相を明瞭化していく必要がある.

  • Yusuke Katanoda*, Takayuki Nakashima*, Kiyonori Tomiyama*, Takahiro Aasami**, Shino Ichikawa*, and Ampon Wiwegweaw* .  The origin of Semisulcospira libertina (Gould, 1859) (Gastropoda; Pleuroceridae) distribution in Take-shima, Northern Ryukyu Islands, Japan as established by a gigantic volcanic explosion approximately 7,300 years ago, based on a DNA analysis. .  Biogeography22   6 - 8   2020年12月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    Abstract
    Semisulcospira libertina (Gould, 1859) (Gastropoda; Pleuroceridae) is a common fresh water snail found in Japan. The genetic population structure and invasion pathway of S.libertina in the southern Ôsumi peninsula, the southern Satuma peninsula and the Ôsumi islands were studied by analysis of the mtDNA-COI sequences. The samples were collected at seven localities in the southern Ôsumi peninsula, the southern Satuma peninsula and the Ôsumi islands, consisting of five islets (Tanega-shima, Yaku-shima, Kuchierabu-jima, Kuro-shima, and Take-shima). Analysis of the mtDNA-COI gene divides S.libertina into two groups: the Kagoshima group and the Yaku・Mishima group. The results of molecular analysis and the geological history of the region under study suggest that S.libertina in Take-shima which was formed established by a gigantic volcanis explosion approximately 7,300 years ago, might have been introduced from Yaku-shima or Kuchierabu-jima.

  • 佐藤 海・冨山清升 .  鹿児島県内のウミニナ類の分布と形態比較 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 283 - 290   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    鹿児島県に分布する軟体動物(貝類)の総種 数は,非常におおざっぱな概算でも4,000種を超 えると言われており(行田,2003),陸産・淡水 汽水産の軟体動物に限っても,少なくとも1,000 種以上の種が生息していると推定される.(鹿児 島県環境生活部環境保護課,2003)しかし淡水域 や汽水域の調査が十分でないこともあって,どれ だけの種数の陸産・淡水汽水産貝類が鹿児島県に 分布しているのかその実態は不明な部分が多い. 鹿児島湾内の河口・干潟における巻貝相の研究は これまで行われてきたが,鹿児島湾外の河口・干 潟における巻貝相の研究は行われてこなかった. そのため本研究では鹿児島湾内と鹿児島湾外の巻 貝相の一端を明らかにするために分布の生息状況 調査を行った.さらに今回の調査により,多くの 調査地から生息が確認された種に関してはその生 息状況を詳しく記載した.特にウミニナ,フトヘ ナタリについては干潟の標徴種であることから種 の生息状況を地図上にプロットした.さらにウミ ニナ(Batillaria multiformis)に関しては殻高と殻 幅を測定し,鹿児島湾内の個体と鹿児島湾外の個 体で殻の殻高と殻幅の比率にどのような違いがあ るか多重比較検定(Shceffe法)により殻の比較 を行った.これにより,本研究では鹿児島湾内と
    鹿児島湾外における巻貝の分布状況の一端を明ら かにするとともに,ウミニナの形態に関して,鹿 児島湾内と外洋に面した鹿児島湾外で差があるの かどうか検討した.調査地の選定は「鹿児島県の 絶滅のおそれのある野生動植物 鹿児島県レッド データブック」(鹿児島県環境生活部環境保護課, 2003)において鹿児島県の重要な干潟として記載 されている河口域,海岸を参考にした.調査では 2010年3月から11 月にかけて大潮の干潮時刻に 採集を行った.調査方法は調査地の干潟,河口域, 海岸にて見つけ取りで,なるべく多くの種の巻貝 を採集するようにした.形態比較を行うウミニナ に関してはなるべく個体数が多くなるように採集 した.採集した個体は研究室内に持ち帰り,同定 を行った.ウミニナに関してはノギスを用いて殻 高と殻幅を0.1 mmまで計測し,記録した.その 結果,鹿児島湾内外合わせて4目10科19種が採 集された.そして河川毎の種の生息状況から,ヘ ナタリ,カワアイなどの比較的環境劣化に弱いと されている種の生息地は減少してきていることが 分かった.鹿児島湾内外においてウミニナの生息 を広く確認することはできたが,それに比べてフ トヘナタリの生息地は少なかった.フトヘナタリ はウミニナに比べて環境の劣化への耐性が弱いこ とからフトヘナタリの生息地を失わせるほど汽水 環境が悪化している可能性がある.ウミニナの殻 の形態比較では今回の結果からは,鹿児島湾内と 鹿児島湾外で殻の形態に違いは見られなかった. しかし,思川と本城川の個体間で殻の形態で有意 な差があった.本研究ではこの殻形態の違いの原 因を明らかにすることはできなかったが,思川と 本城川の生息地において栄養条件が異なり,それ が殻の形に影響している可能性が考えられる.今 後の課題として,生息地の水質や栄養量,底質などの違い殻の形の成長にどのような影響を及ぼす か調査研究が必要であろう.

  • 齋藤元樹・冨山清升 .  鹿児島湾におけるイボニシの形態比較 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 451 - 456   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    イボニシReishia clavigera (Kuster, 1860)は,北 海道南部,男鹿半島以南に分布しているアッキガ イ科に属する肉食性巻貝である.従来の研究では, 吉元・冨山(2014),緒方・冨山(2018)などによっ て生活史が報告されてきたが,複数個所でのイボ ニシの計測は行われていない.本研究では,イボ ニシのサイズ分布の調査を行い,場所ごとの形態 の違いを明らかにすることを目的とした.調査は 鹿児島湾内10か所から採集されたイボニシの殻 標本300個体を用いた.デジタルカメラ(Canon IXY 650)で撮影した画像を,画像計測ソフト (Micro Measure)を用いて計測を行った.計測に は,Kameda et al. (2007)がオキナワヤマタカマイ マイ属やニッポンマ イマイ属を計測する際に用 いた計測方法,Urabe (1998)がチリメンカワニナ を計測する際に 用いた計測方法,冨山(1984) がタネガシママイマイを計測する際に用いた方法 を使用して計測を行った.結果,変形Kameda式 のユークリッド距離では地点E,F,B,A,Kと 地点G,I,J,C,Hがそれぞれグループを形成 した.変形Kameda式のマハラノビス距離では地 点 E,J,K と地点C,H,B,A,F がそれぞれ グループを形成した.Urabe式のユークリッド距 離では地点C,J,H,G,Iと地点K,A,B,E,
    Fがそれぞれグループを形成した.Urabe式のマ ハラノビスでは地点E,A,K,G,Jがグループ を形成した.変形Tomiyama式ユークリッド距離 では地点G,I,C,Hと地点E,F,J,B,A,K がそれぞれグループを形成した.変形Tomiyama 式マハラノビス距離では地点F,A,H,G,Kが 同じグループを形成した.地理的に隣接した地点 でクラスタが見られたのは,変形Kameda 式の ユークリッド距離のE 地点とF 地点,変形 Kameda式のマハラノビス距離のJ地点とK地点, 変形Tomiyama式のE地点とF地点,Urabe式の ユークリッド距離のA地点とB地点,E地点と F地点だった.これらから一部の地域で隣接する 地点でクラスタを形成することが分かった.隣接 した地域でクラスタが見られなかった原因として は,イボニシの撮影の時に殻標本の角度を一定に しなかったことなどが考えられる.

  • 牧本里穂・冨山清升 .  鹿児島県薩摩半島の東シナ海側における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 435 - 441   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    鹿児島県は日本の西南部に位置し,大きく本 土と離島の2つの地域分かれている.これまで, 離島の多くで陸産貝類の分布調査が行われていた が,県本土の詳しい生物地理学的な分布調査の研 究は比較的少ない.そこで本研究は薩摩半島東シ ナ海側に注目し,12地点での陸産貝類の分布調 査を行い,各調査域における陸産貝類相を明らか にすることを研究目的とした.薩摩半島東シナ海 側の12カ所において,目視による陸産貝類の見 つけ取りをおこなった.同定作業後地点ごと種別 にラベルをつけ保存した.その後地点ごとに類似 度指数,鹿児島県のレッドデータブックによる希 少性の点数分けを行い、データをまとめた. 調査の結果,鹿児島県日置市・南さつま市内 の12地点の調査の結果,中腹足目8種,柄眼目 13種,足襞目1種の合計22種,個体数931個体 の陸産貝類が採集された.12地点の内最も多く の種数が採集できた地点はC千本楠であり,中 腹足目4種,足襞目7種の合計11種が採集された. 最も少ない種数が採集された地点は,H玉御前神 社の中腹足目2種であった.

  • 村永 蓮・冨山清升 .  鹿児島湾におけるウミニナ Batillaria multiformis (Liscke, 1869) の殻形態の比較 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 423 - 433   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    ウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869)は 内湾環境や河口域干潟に生息する典型的な巻貝で あり,個体ごとの形態の差異が多いことが知られ ている.藤田(2009)は,全国的に生息地が減少 し,減少傾向にあるウミニナが鹿児島湾では普通 にみられると報告しており,鹿児島県(2016)で は,分布特性上重要とされている.本研究では, 鹿児島県内の河口干潟におけるウミニナの殻形態 を比較し,本種における鹿児島県内での各河口・ 干潟の殻形態の明らかにすることを目的とした. また,近縁種でありウミニナと,殻での区別が困 難なホソウミニナBatillaria cumingii (Crosse)を比 較対象として使用した.ウミニナの標本は鹿児島 県の22河川で採集し,各河川で30個体ずつ合計 660個体採集した.また,鹿児島県出水市長島町 の伊唐浦のホソウミニナを比較のため採集し,使 用した.計測には,Kameda et al. (2007)がオキナ ワヤマタカマイマイ属やニッポンマイマイ属を計 測する際に用いた計測方法(Kameda式), Urabe (1998)がチリメンカワニナを計測する際に用いた 計測方法(Urabe式),冨山(1984)がタネガシ ママイマイを計測する際に用いた計測方法 (Tomiyama式)を使用し,計測した変数の平均を それぞれ地点ごとに算出し,マハラノビス距離と
    ユークリッド距離で各個体群間の殻形態に基づく 類似距離をクラスター分析の多変量解析で求め た.クラスター分析の結果,地理的に隣接してい る地点でクラスターを形成するものもあったが, 地理的にまとまったクラスターはほとんど形成し ていなかった.比較対象として使用したホソウミ ニナはマハラノビス距離を用いたKameda 式, Tomiyama式のデンドログラムを除いて,ウミニ ナの個体群とすべて混ざる結果となった.ユーク リッド距離同士のデンドログラムの比較では Urabe 式・変形Kameda 式・変形Tomiyama 式す べてにおいて1 つの同じクラスター,変形 Kameda式・変形Tomiyama式において5つの同 じクラスターを形成した.マハラノビス距離同士 のデンドログラムの比較では,Urabe 式,変形 Tomiyama式において1つの同じクラスター,変 形Kameda式,変形Tomiyama式において2つの 同じクラスターを形成した.本研究において地理 的に近い集団が必ずしも形態的に類似性が高いと は言えず,ウミニナはKameda式,Tomiyama式 を用いることで殻形態の比較が可能であると考え られる.今回の3つの計測方法でホソウミニナを ウミニナの集団と分けることができたのは変形 Kameda式,変形Tomiyama式のマハラノビス距 離の2つであったが,この結果も距離が大きく離 れていたとは言えず,今回の3つの計測法を用い てもウミニナとホソウミニナを同定することは困 難であると考えられる.今後の課題としてDNA 分析を用いた比較や交雑の実験,環境要因の調査 などの様々な手法を行うことによって,総合的に 分析し,比較を行うことが重要であると考える. そして,より多くのホソウミニナのサンプルとウ ミニナを比較し殻形態での同定ができないか再検 討する必要があると考えられる.

  • 植木拓郎・冨山清升 .  鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 403 - 414   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    鹿児島県は南北に広い南北に広い土地を有し ている.そのために多種多様な生態系がみられ, 多くの生物が生息している.その中で陸産貝類は 移動性が乏しいために,離島などでは独自の気候 に適応して進化した固有種が多くみられ,様々な 調査が行われてきた.しかしながら,鹿児島本島 では離島に比べて調査例が少ない.そこで,本研 究では鹿児島本島の薩摩半島鹿児島湾側に焦点を 当て,主な調査地を鹿児島市,および姶良市とし, 陸産貝類の分布調査を行い,それぞれの調査地で の特徴,類似点,相違点を明らかにすることを目 的として行った.本調査は,2019 年 2 月から 2020年12月にかけて12地点でサンプリング調 査を行った.採取方法は主として見つけ取りをそ れぞれ調査地で合計1時間程度行った.また,微 小な貝類には見つけ取りでの採取が困難なため, 調査地の土壌約500 mlを研究室に持ち帰り,乾 燥機で乾燥させて後,ふるいにかけ,双眼実体顕 微鏡を用いて分別した.その後,種同定を行いサ ンプルとして保存した.その後他地点との類似性 を明らかにするためにサンプルをもとに類似度指 数を算出し,算出した類似度指数を使いクラス ター分析を行い,デンドログラムを作成した.調 査の結果,鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側の12地
    点の調査で計2目10科19属19種1453個体を採 取することができた.愛宕神社,南方神社,多賀 神社の3か所では10種もの陸産貝類採取するこ とができたが,七社神社と宮坂神社では4種しか 採取することができなった.また,類似度から求 めたデンドログラムの結果,大きく3つのグルー プに採取地がわかれた.鹿児島県薩摩半島鹿児島 湾側を調査地とした今回の調査では,これらの場 所の優占種は,アズキガイとヤマクルマであると 考えられる.また,各地点に出現したレッドデー タブックに記載されている種についてのデータで は,南方神社が著しく高い値を示しており,陸産 貝類の希少種が多く生息していることを示してい た.それぞれの調査地点での類似度をもとに作成 したデンドログラムはおおよそ採取地が近い者同 士でグループ化がされていた.その中でも,宮坂 神社が離れている場所であるのにもかかわらず, 正一位稲荷大明神とグループ化されていること は,宮坂神社で採取された合計個体数と合計種数 が少なったためと考えられる.これらの調査結果 をより信頼度が高いものとするために,より細か い調査が必要になってくると考えられる.

  • 木村玄太朗・冨山清升 .  鹿児島湾喜入マングローブ干潟において 防災道路整備事業により破壊された愛宕川河口の巻貝類の生態回復 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 383 - 402   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥な どの海底に堆積し,干潮の際に海面上へ姿を現し たものであり,水質浄化や生物多様性の保全など 重要な役割をもった環境である.日本の干潟は, 全国で過去60年の間に40%が失われた.干潟は 遠浅で開発がしやすいことから,埋め立てや干拓 の対象になってきた.これらの一度消失した干潟 は自然に回復することは難しく,人工的な再生で は持続的な生態系を維持することは困難である. 鹿児島湾喜入町愛宕川支流の河口に位置する喜入 干潟は,太平洋域における野生のマングローブ林 の北限地とされ,腹足類や二枚貝類をはじめ多く の底生生物が生息している.しかし2010年から 防災道路整備事業の工事が始まり,これによって 干潟上の動物群集が大きな破壊を受けた.この防 災道路整備事業が干潟の生物相にどれほどの影響 を与えているのか,どのように回復していくのか 調査する必要性があり,研究を行った.喜入干潟 には非常に多くの巻貝類が生息している.その中 でも,主にウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869),へナタリCerithidea (Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791),カワアイCerithidea (Cerithideopsilla) djadjariensis (K. Martins, 1899)の3種が多 く生息している.これら3種は採集も容易で個体
    の移動も少ないことから,これら3種を環境評価 基準生物として研究に用いることとした.種の同 定を行う際,ヘナタリとカワアイの幼貝が目視で 判別することが極めて困難であるため,今研究で はこの2種をヘナタリの仲間としてまとめた.防 災道路整備事業が巻貝類の生態へどれほど影響す るかを比較するため,3つの調査地点を設置した. 1 つ目は干潟上に建設されている橋の真下で Station A,2つ目は工事による影響をあまり受け ていないと考えられる愛宕川支流の海に近いとこ ろでStation Bとした.3つ目はマングローブ林の 近くの陸に近いところでStation Cとした.調査 は2019年1月から同年12月まで行った.毎月1 回採取したウミニナとヘナタリの仲間について, 各月ごとのサイズ別頻度分布,個体数の季節変動 をグラフにして生態の変化について研究した.結 果として,今研究では一部で個体数の増加が確認 されたが,2012年以降大きく個体数の減少が続 いていることから個体群の消滅の可能性がないと はいえない.また,次世代を担う新規加入個体の 増加もはっきりとは確認されないため,Station A は生態の回復にまだ時間を要するのではないかと 考えられる.また,ウミニナはStation B,ヘナタ リの仲間はStation Cに多く生息している傾向に あり,ウミニナ,ヘナタリの仲間の同所的な生息 が不可能になりつつあるということも分かった. 今研究から新たに陸側に調査地点Station Cを設 置し,調査地の範囲を広げた.2010年に行われ た防災道路整備事業が干潟上の生態系に影響を与 えていることは否定できない.これまでの約9年 間の調査を比較して,喜入干潟の生態系が破壊さ れて以来,干潟の生態系は回復傾向にあるとは断 定できない.そのため,この研究はこれからも継 続していくことに意味があると思われる.

  • 奥 奈緒美・冨山清升・橋野智子 .  殻の内部成長線解析に基づく 桜島袴腰大正溶岩の潮間帯におけるイシダタミの生活史 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 371 - 381   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    イシダタミMonodonta labio confuseは,日本に おいては北海道以南に分布している転石海岸の潮 間帯に多く生息する海産巻貝である.本種の生活 史や生態に関する研究例は多いが,本種の成長線 を用いた研究例は少ない.橋野(2010)は,細か な内部成長線も含めたすべての内部成長線を数え るといった内容の研究を行った.本研究では,そ の中でも太い内部成長線(年輪)を数えることで, より詳細な生活史や齢の調査が可能であるかを検 討した.同時に採集した殻高サイズを測った.サ ンプルは,鹿児島市桜島横山町の袴腰海岸の潮間 帯で,月に1回2007年7月から2009年10月の 期間に集めたものを使用した.観察しやすいよう に貝を処理した後,殻をグラインダーにかけて 削った.削った断面には内部成長線が観察できる. デジタル顕微鏡を用いて,175倍で殻頂を中心に 内部成長線を撮影して記録した.殻の断面に見ら れる縞状の太い内部成長線(年輪)のみを数えた. x軸に殻高,y軸に内部成長線数の散布図を作成 した.内部成長線と殻高の相関は,殻高10 mm 未満の範囲が一番大きい.10 mmを境に相関係 数の値は小さくなっていった.一定のサイズまで は本数と殻高の相関があるといえ,殻高サイズが 一定以上のサイズを超えると相関がなくなること
    がわかった.このことから,体サイズを測定して 齢の決定をすることは難しいことがわかった.従 来のサイズ頻度分布を使った齢査定では,新規個 体の進入時期と成長遅滞の期間はわかるが,齢を 決定することはできない,イシダタミの外部成長 線は不明瞭であるが,内部成長線は明瞭なので, 今後の生活史や齢の調査に使えると思われる.

  • 北迫大和・冨山清升 .  ヒメカノコの交尾行動と殻サイズ分布の季節性変化 .  Nature of Kagoshim46 ( 1 ) 335 - 343   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshim  

    要旨
    鹿児島県喜入町の愛宕川河口の干潟には,メ ヒルギ,ハマボウからなるマングローブ林が広 がっており,干潟表面にはアマオブネガイ科に属 するヒメカノコ(Clithon oualaniensis)が生息し ている.ヒメカノコは房総半島以南の河口泥上に 生息しており,球形で表面は平滑で光沢があり, 黄褐色の地色に縦縞と三角形の鱗模様がある.菊 池(2001)によってヒメカノコが1年生であると いうことが発見されたが,その生態の詳細はまだ 明らかにされていない.本研究ではヒメカノコの 交尾行動におけるサイズの相関はあるのかを明ら かにすることを主要な目的とした. 調査は愛宕川河口の支流にある干潟で毎月1 回大潮または中潮の日の干潮時に行なった.2010 年12月から2011年12月の期間において,25 × 25のコドラートをマングローブ林の入口と奥と でそれぞれランダムに4カ所設置し,出現個体数 を記録した.またヒメカノコの殻長を0.1 mm単 位で測定した.さらに2011年の6月から8月の 期間において,交尾行動をしている個体を50ペ アランダムに採取し,上側の個体と下側の個体に 分けて,各個体の殻長を0.1 mm単位で測定した. マングローブ林の入口では8月までは5 mm以上 の個体が多く観察されたのに対し,9月頃から3
    mm前後の観察される個体の割合が増加したこと から9月に新規参入が起こったと考えられる.マ ングローブ林奥では年間通してグラフの形に大き な変化が見られず目立った新規加入も観察されな かった.また交尾行動をしている個体数を50 × 50のコドラートを用いて範囲内にいる全ての交 尾行動をしている個体数を測定したところ,6月 が23ペア,7月が13ペア,8月が10ペアであっ た.各月とも交尾行動に弱い相関が見られ,この ことからヒメカノコはサイズ同類交配を行なって いると考えられ,雄か雌のどちらかに配偶者選択 行動があると考えられる.さらに,今回の研究に おいて,6月から8月にかけて白い卵塊のような ものが観察されたが,これがヒメカノコのものか は今回の研究では特定できなかった.しかし,菊 池(2001)によると,ヒメカノコが2 mm程度の 大きさに成長するのに3–4ヶ月かかるとされ,本 研究においても交尾行動が6月頃から本格的に観 察され始め,9月頃から2 mm程のヒメカノコが 多く観察されたことから,この白い卵塊がヒメカ ノコのものである可能性が高い.

  • 平田浩志郎・冨山清升 .  鹿児島県喜入干潟おけるヘナタリの内部成長線解析に基づく生活史 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 345 - 350   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    軟体動物の多くは,身を守るために貝殻を形 成する.硬い殻の中に身を隠すことによって,環 境の変化や外敵からの捕食から逃れることができ る.さらに貝殻は体を支える機能も担っている. 殻の形成には,外套膜の辺縁部が関係している. 殻皮と呼ばれる有機物の膜が分泌され,その上に 炭酸カルシウムの結晶が付加されながら大きく発 達していく.このような成長は付加成長と呼ばれ るが,付加成長の特徴として成長線の形成が挙げ られる.成長線は様々な成長障害(ディスターバ ンス)で貝殻に記録されていき,成長の記憶とし て重要視されている.しかし日本国内で,この成 長線観察に関する過去の研究は化石を用いたもの を除いて他になく,現生する巻貝での研究はまっ たく行われていない.本研究では,海産巻貝であ るヘナタリCerithidea (Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791)の内部成長線観察の手順を確立す ることを目的とした.サンプルは鹿児島県鹿児島 市喜入町の愛宕川流域における干潟,石油基地前 の干潟とマングローブ林内の2地点で採集し,50 cm × 50 cmのコドラートをそれぞれ3箇所ランダ ムで設置し,その中にいる全個体採集した.これ を2010年12月~2011年12月まで,毎月の大潮 干潮時に行った.採取した個体は,まず観察する
    個体の殻高・殻幅をカーボンファイバーノギスで 計測した.研磨作業は#400の研磨粉でグライン ダーにかけ荒削り処理を行い,その後研究室に持 ち帰って#4000の研磨粉を用いて鏡面研磨処理 を行った.鏡面研磨処理を行ったサンプルは,双 眼実体顕微鏡で内部成長線のようなものは観察で きるが,さらに明瞭にするため,内部成長線が酸 に対して他よりも耐性があるという特徴を活か し,エッチング処理を行った.エッチング処理で は,まずHClを用いで研磨処理を行った断面を 溶かし,水でよく洗った後に,CH3COOHを用い てさらに溶かし,水でよく洗い断面に凹凸を作っ た.これをSUMP処理を用いて凹凸の型を取り, さらに光学顕微鏡で観察した.結果として,海産 巻貝のヘナタリで内部成長線観察を行うことがで きた.しかし,本研究において内部成長線がどの ような要因(例えば,冬の成長停滞)で形成され, また,どの時期に形成されるかは断定することは できなかった.おおよその年齢測定も行うことは できなかった.しかし,内部成長線観察のなかで 同じ科に属するフトヘナタリCerithidea rhizophorarumとエッチング処理に要する時間が大きく異 なっていたことから,ほかの細かな要因も考えら れるが,少なくとも底質環境の違いやその食性に 関する考察ができた.さらに,過去の研究からも 明らかになっているが,殻幅のサイズ(細かく言 えば,殻口縁)と内部成長線には何らかの関係が あると考えられた.今後の課題として,内部成長 線観察と殻のサイズ頻度分布などから,内部成長 線の形成時期を調査し,またヘナタリの寿命など 調査する必要があるだろう.内部成長線は,今後 の海産巻貝類の研究で生活史や年齢測定におい て,非常に重要な情報を提供してくれるものと考 えられる.

  • 吉本 健・冨山清升 .  鹿児島県桜島袴腰海岸おけるカヤノミカニモリの生活史 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 311 - 316   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    鹿児島県鹿児島市の桜島袴腰海岸は,1914年 の大正噴火で噴出した溶岩で形成された岩礁性の 転石海岸である.袴腰海岸には複数の肉食貝類が 生息しており,カヤノミカニモリ(Clypeomorus bifasciata)もその中の1種である.カヤノミカニ モリは盤足目オニノツノガイ科に属する巻貝であ る.本種は,房総半島・山口県以南,熱帯インド・ 西太平洋に分布し,潮間帯上部,岩礁のくぼみに 群生する.本研究では,桜島袴腰海岸に生息する カヤノミカニモリについて,サイズ頻度分布,雌 雄の比率を調査し,カヤノミカニモリの生活史を 明らかにすることを目的とした.サイズ頻度分布 調査は2010年12月から2011年12月まで毎月1 回,コドラートを用い,3ヶ所で25 × 25 mの枠 内にいる個体を全て採取し,ノギスで殻長を0.1 mmまで測定し記録した.この調査の結果,本種 は年間を通してサイズピークが20 mm前後であ り,10 mm 前後の小さい個体群が1 月,11 月, 12月に出現する結果となった. 雌雄の比率を調査するための生殖腺観察は 2011年5月から2011年12月の期間で行い,各 月の採取した固体の中から,20個体の生殖腺を 光学顕微鏡で調査した.この調査の結果,2011 年6月から2011年9月の間で精子を観察できた.
    また,精子が見られない時期では卵子が多く見ら れた.また,繁殖期におけるメスとオスの殻長平 均値の差を調査するために,独立変数を雌雄,従 属変数を殻長とし,t検定を用いた.結果につい ては,メスとオスの殻長差に有意差はなかった. 生殖腺観察において,精子が見られる時期が6月 から9月であったことから,本種の生殖時期は6 月から9月の間であると考えられる.産卵時期は 10月から11 月であり,サイズ頻度分布調査にお いて,11 月に出現した小さい個体群は新規加入 個体であると考えられる.また,2010年1月と 2011年11 月,12月の小さい個体群のサイズに変 化があまり見られないことから,本種は冬に成長 スピードが低下する可能性がある.

  • 吉住嘉崇・冨山清升 .  鹿児島県喜入干潟における巻貝相の生態学的研究 .  Nature of Kagoshima46 ( 1 ) 291 - 305   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    フトヘナタリCerithidea rhizophorarum (A. Adams, 1855)は,東京湾以南,西太平洋各地に分布し, 潮間帯や内湾の干潟などの汽水域に生息する雌雄 異体の巻貝である.殻幅は35–40 mmほどで外観 は太く大きく,一般的に灰色や黒褐色をしている. また,成貝になると殻頂部が失われるのが特徴で ある.本研究では,フトヘナタリの個体群構造, サイズ頻度分布と個体数の季節変化,繁殖期およ び内部成長線を調査し,本個体の基本生活史を明 らかにすることを目的とした.また,同所的に生 息するウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869) やヘナタリCerithidea cingulate (Gmelin, 1790)の生態やこれらとの種間関係の調査も同時 に行い,比較・検討した.鹿児島市喜入町を流れ る愛宕川の河口干潟には,小規模ながらメヒルギ Kandelia candel やハマボウHibiscus hamabo から なるマングローブ林が広がっており,周辺の干潟 泥上には多くの巻貝類が生息している.調査は 2010年2月から2011年1月までの期間に毎月1 回,大潮または中潮の日の干潮時に上記干潟にて 行った.50 × 50 cmの方形区(コドラート)を干 潟上の任意の3地点に設置した後,その範囲内に 出現した全ての巻貝を採集し,サイズ測定用のサ ンプルとして持ち帰った.また,河口付近の別地
    点にてフトヘナタリのみを幼貝から成貝まで毎月 30個体ほど採集し,内部成長線観察用のサンプ ルとして同様に持ち帰った.採集した全ての巻貝 を冷凍保存した後に肉眼および顕微鏡で同定し, 出現個体数を記録した.サイズ測定用サンプルに おいて,フトヘナタリに関しては殻幅を,それ以 外の巻貝に関しては殻長を,ノギスを用いてそれ ぞれ0.1 mmの精度で計測し,記録した.フトヘ ナタリは成貝になると殻頂部が失われることが多 いので,他の巻貝とは異なり殻幅を記録する.ま た,内部成長線観察用サンプルにおいては,さら に肉抜き・研磨・薬品処理による染色を施した後, 双眼実体顕微鏡により内部成長線を観察し,デジ タル顕微鏡により写真撮影を行った.その結果, フトヘナタリとウミニナに関しては,年間を通じ て各月の個体の出現傾向がよく似ており,どちら も3–5月にかけて,個体数が増加し,6月になる と激減していた.しかし,ヘナタリに関しては, フトヘナタリやウミニナに比べて遥かに出現個体 数が少なく,各月の採集量は年間を通じて低い水 準を保っていた. また,フトヘナタリは殻幅3 mm前後,ウミニ ナは殻長9 mm前後,ヘナタリは殻長6 mm前後 の稚貝が10–11月に出現することから,夏季に産 卵期があり,秋季に個体の新規加入が起こってい るということが明らかとなった.このため,この 時期のサイズ頻度分布は双峰型の形状となってい る.さらにこれらの稚貝は冬にかけて大きく成長 し,概ね春から夏にかけてサイズのピークを迎え ていた.発見された個体数を採集地点ごとに比較 すると,フトヘナタリが内陸の乾燥した干潟上で 多く採集されたのに対し,ウミニナ・ヘナタリは 川の支流に近く,比較的水気を多く含む泥上の干 潟で大量の個体が採集された.特にウミニナにおいてはそれが顕著に表れていた.フトヘナタリの 内部成長線に関しては,染色を施すと断面部の石 灰質が桃色に染まり,肉眼で確認できるほどの太 い層をなす成長線と微視的に認識できるレベルの 微細成長線が観察された.その合計本数は殻幅 10 mm前後の個体で3–4本,8 mm前後の個体で 2–3本という結果となり,季節に関係なく出現す ることから,一般的に殻幅が大きい個体ほど内部 成長線の本数も多くなる傾向があることが分かっ た.従って,これらの観察を行うことで,その貝 の年齢や環境要因を調べることができると考えら れる.

  • 冨山清升・庄野 宏 .  数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修化導入に至る経緯と今後の見通し .  第68回九州地区大学教育研究協議会発表論文集68 ( 1 ) 158 - 160   2020年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   出版者・発行元:九州地区大学教育研究会  

    《発表:数理・データサイエンス部会》 

    数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修化導入に至る経緯と今後の見通し
    鹿児島大学共通教育センター 冨山清升・庄野 宏
    「数理データサイエンス」の立ち上げの問題
     総理大臣直轄の教育再生諮問会議における第11次答申に基づき、「数理データサイエンス」を、小中高大学において、文系理系を問わず必修科目として履修させることが閣議決定された。背景には、AIやビックデータの処理で米国・中国に先行された産業界の強い焦りがあるとされている。それを受けて、全国の大学では、既に取り組みが始まっている。全国の拠点大学6校(北大・東大・京大・滋賀大・阪大・九大:九州地区は九州大学が主導)に加え、協力大学20校が始めている。
    鹿児島大学の2019年5月段階での状況
     2019年4月の段階で、先行する国立大学では、早い大学では4年前から数理データサイエンス教育の導入が図られており、九州地区の複数の国立大学でも、パイロット授業が試験導入の形で数理データサイエンス教育が始まっていた。2019年5月に大分で開催された「12大学教養教育実施組織代表者会議」「国立大学教養教育実施組織会議」においても、全国の国立大学の多くでの数理データサイエンス教育の導入の状況が判り、鹿児島大学の導入の遅れが浮き彫りとなった。
    これらの状況を受け、鹿児島大学で速やかに数理データサイエンス教育の全学必修化を実現するにはどのような方策が適切か検討を始めた。過去に、同様な低学年次の必修科目として「初年次教育」の導入が図られた経緯があった。この場合、新たな科目を全学で立ち上げる事態となり、「教養セミナー」の名称で開始した新科目は、約3年間かけても全学必修化ができなかった。その後、学長交代によって遅れたという事情もあったが、新規に企画した「初年次セミナー」も全学必修化の導入に至るまでに約2年間を要したという先例があった。鹿児島大学は、理工系7学部、文系2学部を擁する総合大学のため、全学部の了解を得るためにはかなりの時間を要する。このため、数理データサイエンス教育を全学必修化で導入するにあたっては、かなりの準備期間が必要であることが予測された。また、2019年夏に公表され、約1年間かけて修正が行われるという「統計学の専門教員のいない大学を念頭に置き、文系の先生でも誰でも教えられるモデル案」を導入せざるを得ない状況に至る前に、独自の授業展開を行う必要性もあった。このため、今回は、(1)新たな科目は立ち上げず、既存の科目を利用する、(2)全学必修化に至る手続きには約1年以上の期間が見込まれるため、パイロット授業を先行して始めておく、という手段を採ることになった。
    先行してパイロット授業として、共通教育科目で開講しておく。
    共通教育課程の利用出来そうな全学必修の既存科目は、下記の5科目であった。「異文化理解」=語学が主体であり、DS教育と相性の合う内容ではない。「大学と地域」= 地域産業等の地域分野であり、DS教育と合う内容ではない。「初年次セミナー」=文理混在クラスで、クラス内学生の理解レベルが異なり過ぎ、DS教育を行うには不適当。「情報活用」=一部内容がDS教育と重なるため利用可能。担当教員もこの分野の専門家である。「基礎統計学入門」=教授内容がDS教育と重なる。多くの理工系学部が必修もしくは選択必修指定している。以上の条件から、「情報活用」と「基礎統計学入門」をDS教育に利用する検討を始めた。
    まず、全学の70%強を占める理工系でほぼ全学で教えている共通教育科目の「基礎統計学入門」に「数理データサイエンス教育」を2020年4月からパイロット授業として組み込む。残りの30%弱の文系には、理工系学部も含め、全学必修科目「情報活用基礎」に「数理データサイエンス教育」の内容を3コマ程度組み込むことにした。
    全学必修化を、全学に諮問する。
    DS教育への全学対応としては、公式に執行部会で取り上げていただき、各学部長を通して、DS教育の全学必修化を各学部に諮ってもらう要請を行った。前例にならえば、この作業で1年間程度は要すると予測された。全学での必修化が承認された段階で、先行していたパイロット授業を、公式に「全学必修化科目」に格上げする手順を想定していた。
    急転直下で全学必修化の導入が決定
    教育担当理事の尽力により、2019年7月19日(金)の大学本部の執行部懇談会において、DS教育を全学必修化し、2020年4月から開始することが、決定された。学長の判断に基づく、異例の速さでの決定であった。
    この時点で、全学「実験科目等分科会」において「基礎統計学入門」をDS教育に活用することが5月の段階で既に承認されていた。全学必修化の方針決定を受け、全学「情報科目分科会」において「情報活用」の一部コマにDS教育を組み込むことが承認された。「情報科目分科会」が全学のDS教育の受け皿委員会として機能することを模索することになった。パイロット授業として計画していた授業を、公式に「数理データサイエンス教育」の実施科目とする道筋が定まった。この後の事務的な手続きとして、全学部でDS教育の必修化が了解された後、執行部の研究教育評議会で承認を経て、鹿児島大学としての機関決定となる予定である。
    DS教育の全学必修を受けた新たな教育の展開
    DS教育を鹿児島大学に導入していくに当たって、新たな方針を立てた。これは、文科省の方針でもある、初年次から専門課程までの積上方式を想定している。
    A. 全学必修科目となっている「情報活用」の3コマ程度を数理データサイエンス教育の初歩的内容とする。この結果、全学部の学生が1年時に2~4コマ程度のDS教育を受講することになる。
    B. さらに、全学の理工系学部でのほとんどで受講させている「基礎統計学入門」の内容をDS教育の発展的内容と位置づける。
    C. 各学部においてより専門的なDS教育を行い専門的内容とする。既に工学部では、2020年度から、DS教育の専門的な教授内容を全学部で必修化することが決まっている。
    鹿児島大学おける今後のDS教育の展望
    上記の、DS教育の初歩的内容と発展的内容に関しては、2020年度からの導入が決定され全学展開が可能な状況であるが、今後は各学部で行われるDS教育の専門的内容の教育展開をどのようにしていくべきなのかが問われている。大学において、数理データサイエンス分野の専門家を養成していくという文科省の方針からすると、各学部で展開されると予想されるこのDS教育の専門的内容が、実質的なDS教育に位置づけられる。しかしながら、鹿児島大学においては、DS教育の専門的内容の実施を具体化させている学部は工学部のみである。今後、全学の9学部がどのようにDS教育の専門的内容を展開していくのか、計画の策定が待たれる。
    DS教育の全大学における全学必修化の方針の下、その専門的教育を担う中核分野である統計学教員の圧倒的な不足を、大きな問題点として挙げることができる。全国的に統計学の教員の引き抜きが激化している状況は否めない。鹿児島大学においても、理学部数理情報科学科には統計学講座があり、伝統的に統計学の人材を養成してきた伝統があった。しかしながら、定年退職と全国からの教員引き抜きによって、8名おられた統計学の教員が2019年10月現在、1名に激減してしまった。鹿児島大学の教養教育を担っている共通教育センターには2名の統計学の専門教員が所属していたが、2019年10月現在ゼロ名となり、DS教育の中心となるべき統計学の講義を非常講師に依存するという状況に陥っている。本原稿も、約半分は、DS教育の具体的内容で執筆される予定であったが、統計学教育の急な異動によって、導入の経緯の紹介しか出来ない状況に立ち至った。鹿児島大学では、今後、統計学教育の早急な立て直しが求められている。

  • 冨山清升・今村隼人 .  薩南諸島の軟体動物の生物多様性と外来種貝類による影響 -鹿児島県薩南諸島に生息する国内外来種ウスカワマイマイ類の種内変異について .  南太平洋海域調査研究報告 61 ( 1 ) 62 - 63   2020年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島大学島嶼圏研究センター  

    1.はじめに
     陸産貝類は移動能力が乏しいため、局所的に特殊化する傾向が強い。この傾向は特に島嶼域において著しく、島ごとに固有種が存在することも多い。そのため、生物地理学の研究において、有益な情報を与えると考えられる動物群である。ウスカワマイマイ(Acusta despecta)は、全国的に広く分布する最も普通種の陸産貝類であり、日本固有種の中で唯一例外的に農業害虫としても認識されている。 
    ウスカワマイマイの生息地は田畑や草原などであるが、本来の生息地は、林縁部や河川敷等の攪乱地環境に生息する種であった。また、ウスカワマイマイは、作物や苗に付着した移動によって、全国的に広がっており、国内外来種しての側面も持っている。

    2.材料と方法
     ウスカワマイマイの原名亜種は、オキナワウスカワマイマイAcusta despecta despecta (Sowerby, 1839)であり、本亜種は生息地の沖縄から記載されている。他にウスカワマイマイの亜種には、奄美群島に分布するとされているキカイウスカワマイマイAcusta despecta kikaiensis (Pilsbry, 1902)、大隅諸島~鹿児島県南部に分布するとされているオオスミウスカワマイマイAcusta despecta praetenuis (Pilsbry et Hirase, 1904)、日本本土に分布するウスカワマイマイAcusta despecta sieboldiana (Pfeiffer,1850)、長崎県壱岐島に生息するイキウスカワマイマイ Acusta despecta ikiensis (Pilsbry et Hirase, 1904)の計5亜種が記載されている。本研究では、イキウスカワマイマイを除いた鹿児島県薩南諸島に生息する4亜種を研究対象とした。
    今回、ウスカワマイマイの亜種の分類学的位置関係を確認するために、遺伝的・形態的見地からアプローチを行った。まず、鹿児島県以南のウスカワマイマイ亜種を用いて、mtDNAのCOI領域の塩基配列を求め、本土域と各島嶼域における個体群(①喜界島、②奄美大島、③沖永良部島、④屋久島、⑤鹿屋市、⑥種子島、⑦中之島、⑧与論島、⑨宝島、⑩口之島、⑪薩摩川内市、⑫鹿児島市、⑬悪石島、⑭南九州市、⑮西表島、⑯姶良市)間の類縁関係について分析を行った。そして、塩基配列を元に、近隣結合法を用いて各個体群のグループ分けと系統解析を行った。次に、鹿児島県以南のウスカワマイマイ亜種を用いて殻の形態解析を試みた。なお、用いたサンプルの採集地はDNA解析で用いたサンプルと同様の地点である。解析には、デジタルカメラ(Canon IXY650)で撮影した殻のデジタル画像と、画像計測ソフトウェア(MicroMeasure)を用いた。計測方法は、以下の2通りで行った。まず1つ目は、Kameda et al.式計測方法である。H:殻高、D:殻径、AH:殻口高、AW:殻口幅、IL:内唇の長さ、SH:螺塔の高さ、SW:螺塔の幅、H/D、AH/H、AW/Dの10項目の変数を用いて、各個体群間の殻形態に基づく類似距離を算出した。個体群間の距離は、各変数の平均値間のユークリッド距離で求め、この数値に基づいてクラスター分析を行い、各個体群のグループ分け(デンドログラム作成)を行った。なお、本研究では群平均法を採用した。もう1つは、Urabe式計測方法である。SW:殻幅、 PWW:第二体層幅、TWW:第三体層幅、PWL:第二体層長、TWL:第三体層長、AL:殻口長、AW:殻口幅、W:螺塔の拡張率、T:螺塔の変化率、S:殻口の真円度の10項目の変数を用いて平均値を算出し、各個体群間の殻形態に基づく類似距離をユークリッド距離で求め、クラスター分析(群平均法)を行い、各個体群のグループ分け(デンドログラム作成)を行った。

    3.結果
     DNA解析結果では、4亜種とされている複数個体群が、それぞれの亜種でまとまったクラスターを形成せず、従来認められていた亜種分布とは全く矛盾する結果となった。個体群間の系統関係はまちまちであり、いくつかの亜種に分けることは不能であった。すなわち、遺伝子レベルではウスカワマイマイに属する4亜種を系統分類学的に認知することができない。殻の解析結果でも、いずれも亜種ごとの計測値はまちまちで、4亜種はそれぞれまとまったクラスターを形成しなかった。殻の形態としてはやはり連続的であり、断定的な違いが無かった。なお、各地域間の類似距離は地理的距離を全く反映していなかった。

    4.考察
     DNA解析結果が以上のようになった理由として、ウスカワマイマイは国内外来種としての側面もあるため、苗木等に付着し、そのまま頻繁に船舶などで移動し、全国各地で交雑している可能性が高い。殻の解析結果については、主に個体差が原因として考えられる。また、DNA解析結果と同様、各亜種が他地域に移入し、交雑が頻繁に起きている可能性も考えられる。さらに、本種は幼貝と成貝の区別がつきにくいということも原因の1つとして考えられる。今後は、ウスカワマイマイの生殖器の解剖、及び交配実験を行っていく必要があるだろう。
     また、近縁種との交雑も懸念されるため、ウスカワマイマイと形態的に類似し、分布域が重複しているタママイマイAcusta tourannensis (Souleyet, 1842)、タマゴヤマタカマイマイEulota mighelsiana (Pfeiffer, 1846)を遺伝的・形態的見地からアプローチし、系統分類学的に再検討し直す必要があると考えられる。

  • 永田祐樹・水元 嶺・冨山清升 .  いちき串木野市の大里川干潟におけるタマキビガイ 3 種の生活史, および精子の集団遊泳の観察記録 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 265 - 272   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    潮間帯とは,潮の干満により水没と乾燥を繰 り返す場所で,温度,湿度,塩分,光量などの環 境条件の変化が急激で大きく,それに耐性を有す る生物からなる独自の生物群集が成立する.本研 究では,鹿児島県いちき串木野市大里川河口の潮 間帯において,タマキビガイ3種の殻高サイズ頻 度分布の季節変動を追うことにより,各々どのよ うな生活史を持つ種であるかを目的とした.本研 究の調査対象は,タマキビ科Littorinidaeのタマ キビLittorina brevicula (Philippi, 1844),アラレタ マキビNodilittorina radiate (Souleyet in Eydoux & Souleyet, 1852),ヒメウズラタマキビLittoraria intermedia (Philippi, 1846) の 3 種である.2017 年 12月から2018年11 月までの毎月1回,大潮ま たは中潮の日中の干潮時刻前後に大里川河口の潮 間帯上部に位置する石積護岸で調査を行った.毎 月各々約50個体を見つけ取りにて採取した.そ の後,研究室に持ち帰り,冷凍し乾燥させた後, 殻高・殻幅(mm)のサイズ測定を行い,記録した. ヒメウズラタマキビに関しては,生殖腺の観察も 同時に行った.サイズ頻度分布から,3種のうち,
    タマキビに関しては,6月から8月の夏季に新た な個体が新規加入したと考えられるが,残りの2 種に関しては,1年を通してほとんど一定であっ た.これは,採取の際に個体のサイズが偏ったこ とやサイズによって生息地が異なる傾向があると いったことが考えられる.生殖腺観察では,卵子 は夏季を除く9ヶ月間で,精子は5月から7月の 個体から観察できたため,夏季に繁殖活動を行っ ていると考えられる.このことから,ヒメウズラ タマキビにおいても,夏季に新たな個体の新規加 入があると推測することが出来る.

  • 安永洋子・冨山清升・井上康介・国村真希・田上英憲 .  鹿児島県喜入町と市来町の干潟におけるウミニナ Batillaria multiformis のサイズ頻度分布の季節変化と生活史比較 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 109 - 115   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には,ウミ ニナBatillaria multiformis (Lischke),カワアイ Cerithideopsilla djadjariensis (K. Martin),へナタリ Cerithideopsilla cingulata (Gmelin),フトへナタリ Cerithidea rhizophorarum (A. Admas)の4種のウミ ニナ類の巻貝が生息している.ウミニナは,北海 道以南に分布するウミニナ科に属する巻貝であ り,泥中に紐状の卵鞘を産み,ベリジャー幼生が 孵化するプランクトン発生の生活史をとる.これ まで,ウミニナについては,発生様式,生態分布 については研究されてきたが新規加入時期などの 生活史についてはあまり研究されていない.本研 究ではウミニナの生活史を明らかにするのを目的 の1つとして,鹿児島県喜入町愛宕川と,鹿児島 県いちき串木野市大里川の2つの異なる環境での 生息密度の比較を行うとともに,喜入町愛宕川で はウミニナのサイズ頻度分布の季節的変化につい ても調査した. サイズ頻度分布調査は毎月行い,愛宕川の河 口干潟において,干潮時に,目視でウミニナをラ ンダムに100個体以上採取し,殻高をノギスを用 いて0.1 mm単位で計測した. その結果,1年を通して喜入では15.1–18 mm
    をサイズピークとする一山型のグラフであり,9 月に10 mm前後の幼貝が現れ,9–11月まで二山 型のグラフとなった.12月には4.1–5 mmの個体 が現れ,三山型のグラフとなった.9月に現れた 個体は9.1–10 mmにあったサイズピークが12月 にかけて11.1–12 mmに成長すると予測された. また,2007年9月の各調査地におけるウミニナ のサイズ頻度分布調査では,喜入では16.1–17 mmをサイズピークとする山型のグラフであり, 平均個体サイズは16.8 mmとなった.市来では 10.1–11 mmをサイズピークとするグラフで,平 均個体サイズは15.01 mmとなった. 生息密度調査では2007年9月に1回,各調査 地において50 cm × 50 cm区画をランダムに10区 画用意し,区画内の目視可能なウミニナの出現個 体数を記録した.その結果,10区画の生息密度 の平均が喜入では56.9個体,市来では97.5個体と, 喜入よりも市来のほうが生息密度が高く,密度差 も高いという結果が得られた.

  • 井上康介・冨山清升・中島貴幸・片野田裕亮・安永洋子 .  フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum の生態学的研究 — マングローブ林周辺におけるサイズ頻度分布の季節変化 — .  Nature of Kagoshima 45 ( 1 ) 117 - 122   2019年5月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨
    フトヘナタリCerithidea rhizophorarum (A. Adams, 1855)は,東北地方以南,西太平洋各地に分布す るフトヘナタリ科に属する雌雄異体の巻貝であ り,アシ原やマングローブ林の干潟泥上に生息し ている.鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干 潟にはメヒルギKandelia candel (L) Druceやハマ ボウHibiscus hmabo Sieb. et Zucc.からなるマング ローブ林が広がっており,周辺の干潟泥上にはフ トヘナタリが生息している.本研究では,フトヘ ナタリのサイズ頻度分布の季節変化を調査し,生 態学的特長を調べるとともに武内(2005),中島 (2007)の報告と比較し,フトヘナタリの生活史 を考察した. まず,2007 年 1 月~2007 年 12 月の期間に毎 月1回,大潮か中潮の日の干潮時に,各調査区に おいて,フトヘナタリをランダムに100個体以上 採取し,殻幅を記録した.その結果,6月まで殻 幅のサイズピークが9.1–11.0 mmだったものが7 月からサイズピークに変化が見られた.さらに, 喜入調査区において2007年は目立った新規個体 の参入時期がないことがわかった.中島(2007) の報告と比較したところ,新規個体参入に関して
    は違いがあったが,繁殖時期と成長パターンはほ ぼ同じであると考えられた

  • 橋野智子・冨山清升 .  桜島袴腰の転石海岸におけるイシダタミガイ (Monodonta labio confusa) の生態学的研究 —ω 指数を用いた共存する複数種の巻貝類の種間関係の分析 — .  Nature of Kagoshima 45 ( 1 ) 135 - 146   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    鹿児島県の桜島には溶岩によって形成された転 石海岸があり,その潮間帯には数mの岩から数 cmの小石まで様々な大きさの転石が存在する.そ して,転石層の厚さも下層の砂が見える程度から 数10cmの深さまで潮位やその場所によって異な り,潮間帯の環境は変化に富んでいる. 本研究では,この転石海岸で比較的多く見られ る巻貝の生態学的研究の一環として,桜島袴腰海 岸におけるイシダタミ(Monodonta labio confuse) 個体群の1月ごとのサイズ頻度分布と季節ごとの 密度を調査し,イシダタミガイの生態を明らかに することを目的とした.イシダタミガイは潮間帯 の転石帯の転石の下などに生息している巻貝であ る.北海道以南に分布する. サイズ頻度分布調査は2007年1月から2008年 2月まで月に1回,潮間帯で100個以上採集し, 殻高を測り,生活史を調べた.イシダタミガイの 新規個体加入のピークは2007年4月と2007年12 月から2008年2月にあったが,3・5・6・11 月に も少数ではあるが加入していた.夏はサイズピー クが6から9月にかけて8 mmから1 mmずつ大き くなった.
    5月,8月,10月,12月に生息密度調査を行い, 季節ごとの垂直分布を調査した.イシダタミガイ は潮間帯の中部上から下部まで広く分布していた. 5月は中部上に中部下よりも小型の個体が現れた. 8月は中部下に中型,大型の個体が集中し,中部 上の小型の数は中部下より多かった.10月は中型, 大型は中部下に分布し,小型は中部上に分布して いた.12月は下部に小さい個体が集中し,中型, 大型の個体は中部上に分布していた.中部上では 10月に密度が低くなるが,12月には高くなってい た.中部下では8月の密度が最も高く12月にかけ て低くなった.下部では10月から12月にかけて 急激に密度が高くなった. イシダタミガイ-シマベッコウバイの種間関係 は,ω指数が±0.5以内であることから,ほぼ独立 分布であり,その傾向は5から12月にかけて重な る分布に近づいた.イシダタミガイ-カヤノミカ ニモリは8月と12月に排他的分布に近くなった. カヤノミカニモリは8月に中部上で多く,12月に 中部下で多い.一方,イシダタミガイは8月で中 部下に多く,12月で下部に多い.イシダタミガイ の生殖に伴われる移動が,8・12月において,排 他的分布を示す原因の1つであると考察した.

  • 谷口明子・冨山清升・大滝陽美・鈴鹿達二郎・福留早紀 .  鹿児島県喜入のマングローブ林干潟における フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum の木登り行動 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 151 - 161   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    フトヘナタリCerithidea rhizophorarumは,東北 地方以南,西太平洋各地に分布するフトヘナタリ 科に属する雌雄異体の巻貝であり,アシ原やマン グローブ林の干潟泥上に生息している.鹿児島市 喜入町を流れる愛宕川の河口干潟にはメヒルギ Kandelia candelやハマボウ Hibiscus hamaboからな るマングローブ林が広がっており,河口域の干潟 ではフトヘナタリが広く生息しているため,木登 り行動が容易に観察できる.本研究では愛宕川河 口干潟において,フトヘナタリの木登り行動につ いて調査した. 調査区内のメヒルギが多く生息する区域におい て,大潮干潮時のフトヘナタリの木登り個体数を 毎月調査した.その結果,繁殖時期の6月から9 月には主に干潟上に生息しており,その後徐々に 樹上に移動して10月に最も多くなり,その後減少 して春先にかけて再び干潟に下りる個体が増える という傾向が認められた.また,上記の研究から, フトヘナタリは特定の木に登る傾向が強いこと, 木1本当たりの木登り数が多い地域があることが 分かった.その他,メヒルギの気根数と木登り個 体数の木登り個体数の関係から,木の直径と木登 り個体数には相関が無いことも明らかになった.
    木登り行動について,夏期の小潮時に,マング ローブ林内のメヒルギに登る個体数を25時間1時 間毎に観察し,日周期変化を調べた.その結果,1 日の中で潮汐の動きと関係して木に登り下りして いた. 同じ個体が同じ木に登り下りしているのかどう かを調べるために,マーキングをしてその後8日 間追跡調査した.その結果,フトヘナタリは数日 間同一の木の周辺に留まる傾向があった. 木登りをしやすい個体と木登りをしにくい個体 がいるのか調べるために,マーキングをしてその 後8日間追跡調査を行った.その結果,木登りを しやすい個体としにくい個体の存在が明らかにな り,複数のエコタイプの存在が示唆された

  • 前園浩矩・冨山清升 .  鹿児島県桜島袴腰海岸における クジャクガイ Septifer bilocularis (Linnaeus, 1758) の生活史調査 — 殻の外部生長線解析に基づく年齢推定 — .  Nature of Kagoshim45 ( 1 ) 167 - 175   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshim  

    要旨
    クジャクガイSeptifer bilocularis (Linnaeus, 1758) はイガイ目イガイ科の二枚貝で,房総半島・能登 半島以南,熱帯インド・西太平洋の潮間帯から水 深10mまでの岩礁に分布する.クジャクガイの生 態はこれまでほとんど研究例がない.そのため, 本研究では本種の基礎生態についてサイズ頻度分 布と年齢構成,年齢頻度分布を調査し,生活史を 明らかにすることを目的とした.調査は鹿児島県 鹿児島市桜島袴腰海岸の潮間帯中部の下で行った. 2008年2月から2009年1月にかけて毎月1回大 潮の干潮前後に50 cm × 50 cmのコドラートを3ヶ 所設置し,コドラート内のイガイ類を全て採集し た.採集した個体は冷凍した後分類し,ノギスを 使って殻長を0.1 mmまで計測し,1 mmあたり2 個体ずつ肉眼または顕微鏡を使い年輪解析を行っ た.クジャクガイ以外のイガイ類は個体数が少な かったため,本調査では除外した. サイズ頻度分布から,3.0 mm以下の新規加入個 体は6月から10月にかけてだと推定された.2–5 月は21.1–27.0 mmにピークが出る一山型のグラフ になり,6–11月は12.0 mm以下の割合が増えて多 山型に,1月は2–5月と同様の一山型のグラフに
    なった.サイズ頻度分布には1年周期の周期性が 見られた.サイズピークは21.1–27.0 mmに出るこ とが多かった.この結果と,同じイガイ科の Dreissena polymorphaが3–4 mmに達するには産卵 から定着まで18–28日を要し,定着からさらに1ヶ 月を要することから,新規加入個体は4月下旬か ら9月中旬に産卵された個体だと考えられる.年 輪解析の結果,殻長は年齢に有意に相関を示した. 6歳以上は個体数が少なく,あまり見つからなかっ た.年齢が一定以上になると成長率が落ちている ように見えるが,この調査結果からは断定できな い.新規加入個体が採集された6–11月は,0歳の 個体が他の月に比べて大きな割合を示した.0歳 の個体はほとんどが9.0 mm以下で見つかった.サ イズ頻度分布のピークは何れかの年齢のサイズ頻 度分布のピークと重なることが多かった.年齢頻 度分布には1年周期の周期性が見られた.6月に 6.1–9.0 mmの0歳の個体が見つかったことについ て,Dreissena polymorphaの例から,産卵は2月下 旬か3月上旬に開始されているか,前年の産卵期 の終盤に産卵された個体が,年輪が確認できない 大きさで越冬した可能性がある.多年生であるク ジャクガイのサイズ頻度分布に複数のピークが生 じにくく,3歳までは年齢が上がるほど個体数が 多く,4歳以上では年齢が上がるほど少なくなる のは,年齢とサイズによって定着のしやすさ,そ して生存率に差があるためとだと考えられる.

  • 岩重佑樹・冨山清升・川野勇気 .  鹿児島県桜島袴腰海岸におけるアラレタマキビの サイズ頻度分布の季節変動 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 177 - 181   2019年5月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    アラレタマキビNodilittorina radiata (Souleyet in Eydoux & Souleyet, 1852)はタマキビ科Littorinidae に属する雌雄異体の巻貝である.アラレタマキビ は潮間帯の飛沫帯に生息しており,晴天時には殻 は乾燥して灰白色をしている.また雨天時には, 雨水でできた水溜りの中に多く付着している.タ マキビ科の中でもアラレタマキビの基礎生態に関 する報告例は少ない.本研究では鹿児島県桜島の 袴腰海岸において,アラレタマキビの殻長サイズ 頻度分布を調べ,その季節変動から基本的生活史 を明らかにすることを目的とした.調査は鹿児島 県桜島の転石海岸である袴腰海岸で行った.2009 年の1月から2009年の12月まで毎月一回大潮ま たは中潮の日中の干潮時刻前後に同一の岩石の上 で行った.毎回アラレタマキビを100個体以上採 取し,ノギスで殻長を0.1 mm単位まで計測し,記 録した.調査の結果,5月から9月まで稚貝と見 られる1.0 mm前後のサイズの個体が採取できた. 秋季から冬季の間に採取された個体のサイズにあ まり変化はなく,1月から3月の間は採取された 個体は全て1.5 mm以上のサイズであった.サイズ が1.5 mm前後の個体は年間を通して採取できた.
    その個体数は春季から夏季にかけて多くなる傾向 があり, 8月にピークを迎えた後,急速に減少した. それに比べ,6月から8月までの夏の期間を除く 全ての月で採取された3.0 mm以上の個体では急激 な変化はみられなかった.また,年間を通して調 査地内の個体数に著しい変化は無かった.以上の ことより,袴腰海岸に生息するアラレタマキビの 寿命は少なくとも1年以上であり,稚貝の新規加 入は年に一回夏の時期であると考えられる.その 後,稚貝は12月までに1.5 mm以上まで成長し, 越冬する傾向がある.また,大きなサイズよりも 小さなサイズのほうが成長するスピードが速いこ とより,サイズ別に成長のスピードが変化するこ とや,小さなサイズだけにみられた夏季から秋季 にかけて急速に成長し,その後安定するといった 同じサイズ内でも成長のスピードが季節によって 変化することがわかった.

  • 山角公彦・冨山清升・吉本 健 .  鹿児島県桜島袴腰海岸におけるゴマフニナの生活史 — 精子と卵子の形成季節と性比の検討 — .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 183 - 188   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    ゴマフニナPlanaxis sulcatus (Born, 1778)は,盤 足目ゴマフニナ科に属する巻貝で,房総半島以南, インド,西太平洋域に分布し,潮間帯下部の岩礁 上に生息している.本種の生態に関する研究例は まったくない.本種がどのような生活史を持つの かほとんど分かっていない.このため,本研究で は鹿児島県桜島袴腰海岸において,ゴマフニナの 生活史を明らかにすることを目的とした. 2010年12月~2011年12月まで,毎月大潮時 に鹿児島県桜島袴腰海岸の潮間帯で50 cm × 50 cm のコドラートを用いて, 3か所でサンプルを採取し, ノギスを用いて殻長を測った.持ち帰ったサンプ ルは,冷凍保存しておき,2011年5月~2011年 12月の各サンプルの中から,ランダムに20個体 を選び,光学顕微鏡を用いて雌雄の性比を調査し た.2011年6月~2011年8月において,繁殖期に おけるメスとオスの殻長平均値の差を調査するた めに,独立変数を雌雄,従属変数を殻長とし,t検 定を行った.サイズ頻度分布から,夏にかけてグ ラフのサイズピークが大型サイズへ移行している ことがわかった.また,2011年10月と2011年12 月には新規個体群と思われるサイズの小さな個体
    群が確認できた.生殖腺観察から,6月,7月,8 月にかけて精子が見られた.その他の月では,卵 子が観察されるか,配偶子がまったく観察されな かったかのどちらかであった.t検定より,雌雄間 での殻長差に有意性がないことが分かった.本種 は,生殖腺観察から精子が確認できたのは6–8月 の間だけだったことから,この時期に生殖を行なっ ていると思われる.その後,10月くらいから,新 規個体群が加入してくる.11 月のサイズ頻度分布 に小さな個体群が見られないのは,調査時の見落 としなどのサンプリングエラーよるものだと思う. 精子が見られない時期での,卵子の確認,9月が 卵子だけ確認できたことは,精巣と卵巣の成熟の タイミングが異なることや,雌雄の生息域が異な ることでメスだけが採取された,また時期によっ て雌雄間で性転換が行われる可能性がある.

  • 水元 嶺・永田祐樹・冨山清升 .  鹿児島県いちき串木野市大里川河口干潟におけるウミニナのサイズ組成および微細内部成長線分析 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 311 - 318   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    本研究では,鹿児島県いちき串木野市大里川河口干潟に生息する腹足類,ウミニナBatillaria multiformisにおけるサイズ頻度分布および性比の季節変化を調査し,生活史を明らかにすることを試みた.さらに,貝殻内部成長線分析による年齢査定の可能性を検討した.3月を除き,年間を通して,殻高23~25 mmにサイズピ-クを持っていた.潮間帯を上部(石積護岸)と下部(砂泥底)に区分して採集を行った結果,小さな個体は下部に,大きな個体は上部に分布する傾向が見られた.卵を持つ雌個体は確認されたが,精子を持つ個体は1個体も確認できなかった.滑層瘤切断面における内部成長線レプリカの観察によって,ある程度の精度であれば,微細内部成長線を観察・計測することができた.この成長線が潮汐周期によって形成されると仮定して,滑層瘤の形成開始からの経過時間を算出した結果,分析した個体は6年1か月が経過していると大まかに予想された.内部成長線分析を年齢査定に適用するには,分析処理と観察手法においてなお大きな改善が必要であることは明らかであるものの,本研究において,微細内部成長線分析の可能性が示されたことは,内部成長線分析による巻貝の年齢査定の実現するうえで重要な一歩であるといえるだろう.

  • 上村まこ・村永 蓮・冨山清升・高田滉平 .  鹿児島湾喜入マングロ-ブ干潟において 防災設備事業により破壊された巻貝類の生態回復 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 297 - 310   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

     要旨
    鹿児島湾喜入町愛宕川支流の河口に位置する 喜入干潟は,太平洋域における野生のマングロ- ブ林の北限地とされ,腹足類や二枚貝をはじめ多 くの底生生物が生息している.しかし,2010年 から道路設備事業の工事が始まり,喜入干潟の一 部が破壊され,干潟上の生物相が大きな被害を受 けた.この干潟の破壊が干潟上の生物相にどれほ どの影響を与えているか調査する必要があり研究 することと至った.干潟は河川が運んだ土砂が河 口付近や湾奥などの海底に堆積し,干潮の際に海 面上へ姿を現したものであり,水質浄化や生物多 様性の保全など重要な役割を持った環境である. 日本の干潟は,全国で過去60年の間に40%が失 われた(花輪,2006).干潟は遠浅で開発がしや すいことから,埋め立てや開拓の対照になってき た.これらの,一度消失した干潟は自然に回復す ることは難しく,人工的な再生では持続的な生態 系を維持することは困難である.喜入干潟には非 常に多くの巻貝類が生息している.その中でも, 主にウミニナBatilla multiformis (Lischke, 1869), ヘナタリCerithidea (Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791),カワアイCerithidea (Cerithideopsi
    lla) djadjariensis (K. Martins, 1899)が多く生息して いる.採取も容易で個体の移動も少ないことから, この三種を環境評価基準生物として研究に用い た.種の同定を行う際,ヘナタリとカワアイの幼 貝が目視で判別することが極めて困難であるた め,今研究ではこの2種をヘナタリの仲間として まとめた.防災道路設備事業が巻貝類の生態へど れほど影響するかを比較するため,二つの調査地 点を設置した.一つ目は干潟上に建設されている 橋の真下でStation A,二つ目は工事による直接的 な影響をあまり受けていないと思われる愛宕川支 流の近くでStation Bとした.調査は2018年3月 から同年の12月まで行った.毎月1回採取した ウミニナとヘナタリの仲間について,各月ごとの サイズ別頻度分布,個体数の季節変動をグラフに して生態の変化について研究した.結果として, 今研究では一部のみ個体数の増加がみられたが, 2012年以降大きく減少し続けていることから個 体群の消滅の可能性がないとは言えない.また, 次世代を担う新規加入個体の大きな増加がみられ ないことからStation AではStation Bよりも生態 が回復するまでに,まだ時間を要するのではない かと推測される.さらに,各月の両地点の個体数 を比較すると,ウミニナはStation Aに,ヘナタ リの仲間はStation Bに生息している傾向が強い ことがわかった.したがって,ウミニナとヘナタ リの仲間の同所的な生息が不可能になっている可 能性もある.2010年に行われた防災道路設備事 業による人的破壊が干潟に影響を与えたことはこ れまでの研究結果をみても否定できない.また, この8年間の研究結果を比較してみると,喜入干 潟上の生態域が乱されて以来はっきりとした回復 傾向に向かっているとは言えないと考えられる

  • 緒方李咲・黒木理沙・奥 奈緒美・冨山清升 .  桜島袴腰大正溶岩の潮間帯におけるアマオブネガイとイボニシの生活史と殻の内部生長線観察 .  Nature of Kagoshima45 ( 1 ) 281 - 289   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    アマオブネNerita albicilla Linnaeus,1758は, 熱帯太平洋から日本中部まで広く分布するアマオブネ科に属する草食性巻貝である. イボニシReishia clavigera(Küster,1860)は, 北海道南部, 男鹿半島以南に分布するアッキガイ科に属する肉食性巻貝である. 従来の研究では, アマオブネにおいては野中・冨山(2000),竹ノ内・冨山(2003)によって,イボニシにおいては吉元・冨山(2014)などによって報告されてきたが, アマオブネについて成長線・潮汐輪の調査をした研究例は無い. 本研究では, 2種の貝のサイズ頻度分布, アマオブネにおいては成長線・潮汐輪の調査を加えて行い, アマオブネとイボニシの生活史を明らかにすることを目的とした.
    調査は, 鹿児島県鹿児島市桜島の袴腰海岸の潮間帯で行った. 1914年の大正噴火によって噴出した溶岩で形成された岩礁性及び転石性の潮間帯である. 材料はアマオブネとイボニシの2種の巻貝である. サイズ頻度分布調査では,桜島袴腰大正溶岩において, 2017年12月から2018年11月の期間に毎月1回, 大潮の干潮時に, 潮間帯中部付近のアマオブネとイボニシを無作為に30個体程度ずつ採集した. アマオブネの長軸長, 短軸長(mm), イボニシの殻高, 殻幅(mm)を, ノギスを用いて0.1mm単位まで計測し記録した. 成長線・潮汐輪調査では,サイズ頻度分布調査で使用する30個体のアマオブネの中から, 毎月無作為に5個体を選択し, 殻を削り成長線及び潮汐輪の本数を調べた. 殻を削るのにはグラインダ-(#150)を使用し, 殻の螺塔の反対側を砥石に押し付け殻の大きさが半分程度になるまで削った. グラインダ-使用後, #600, #1500のガラス板上にそれぞれ#600, #1500の粉末酸化アルミニウムを水で延ばし, 殻の断面をこすり研磨した. 成長線・潮汐輪の観察には双眼実体顕微鏡,エオシン染色法とスンプ法を用いた. アマオブネ, イボニシ共に, サイズ頻度分布のヒストグラムは一山型となり, 新規加入の個体群を示す双峰型のグラフにはならなかった. 成長線・潮汐輪調査においては, エオシン染色法, スンプ法どちらにおいても, 成長線・潮汐輪の本数を数えることはできなかった. 双眼実体顕微鏡での観察では内部成長線を確認できたが,本数を数えることはできなかった.エオシン染色法での観察においては, 肉眼では全く線が見えなかった. スンプ法での観察においては, 所々に線を確認できたが本数を数えられるほど明瞭にスンプを取ることはできなかった. 1年間を通してアマオブネ, イボニシともにサイズ頻度分布に大きな変動がなかったため, 新規加入時期の特定には至らなかった. このことから, 新規加入は今年は無かった, もしくは, 今回の調査場所外で行われている可能性が考えられる. 両種とも潮間帯中部付近の海水のかからない場所で採取していたため, 新規個体は両種とも潮間帯下部, もしくは水中に生息していたと推測可能である. アマオブネに関しては, 成長線・潮汐輪のできる周期も不明であった.原因としては,アマオブネの殻が非常に硬く研磨が足りなかったことが挙げられる.

  • 黒木理沙・緒方李咲・奥 奈緒美・冨山清升 .  鹿児島県桜島袴腰大正溶岩の岩礁性転石海岸における シマベッコウバイのサイズ頻度分布の季節変化と 殻の内部生長線観察 .  Nature of Kagoshima 45   273 - 280   2019年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nature of Kagoshima  

    要旨
    鹿児島県の桜島にある岩礁性転石海岸である 袴腰海岸には,複数の肉食貝類が生息している. そのなかでもシマベッコウバイJapeuthria cingulataは普通に見られる種であるが研究対象とされ た例がほとんどなく,その生態はほとんど解明さ れていない.そこで,本研究では,シマベッコウ バイのサイズ頻度分布とシマベッコウバイの内部 成長線を観察し,シマベッコウバイの生活史を明 らかにすることを目的とした.調査は,桜島袴腰 海岸にてシマベッコウバイを2017年12月から 2018年11 月の期間,各月大潮干潮時に50個体 見つけ取りにて採集した.採集後,カ-ボンファ イバ-ノギスを用いて計測した殻高と個体数のヒ ストグラムから,2 月,3 月,6 月,7 月,8 月, 9月にシマベッコウバイの稚貝の新規加入が確認 でき,稚貝の新規加入は2月から秋にかけて行わ れていると推測された.測定後,乾燥した10個 体のサンプルは研磨処理を行った.研磨処理後に 双眼実体顕微鏡を用いて殻断面を観察したとこ ろ,内部成長線とみられる縞を確認できた.その 後,エッチング処理,スンプ処理を行った後,光 学顕微鏡を用いて観察した.エッチング処理では
    塩酸と酢酸にそれぞれ1分30秒ずつ浸けた.ス ンプ処理では,殻断面にスンプ液をはけで殻断面 に塗りスンプ板をはり10分乾燥させた.双眼実 体顕微鏡での縞の観察には成功したが,光学顕微 鏡を用いての内部成長線の観察は線を数えられる ほど明瞭には見えなかったため,観察は困難で あった.これは,荒削りの段階で削り方が足りな かったことや削る角度によっても見え方が異なっ てしまったことが原因であると考えられる.今後 研究するにあたって,荒削りの際に削り残しがな いように気をつけることと,エッチング処理をす る際に塩酸と酢酸にどのくらいの時間つけるべき か最適時間を割り出すことが必要である.内部成 長線の数が数えられ,シマベッコウバイの年齢が 分かればより信頼性の高いデ-タが得られると考 える.

  • 橋野智子・冨山清升 .  桜島袴腰の転石海岸におけるイシダタミガイ(Monodonta labio confusa)の生態学的研究. -ω指数を用いた共存する複数種の巻貝類の種間関係の分析- .  Nature of Kagoshima45   135 - 146   2019年5月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語  

  • 冨山清升, 庄野 宏 .  数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修導入に至る経緯と今後の見直し .  第68回九州地区大学教育研究協議会発表論文集   158 - 160   2019年3月招待 査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:宮崎大学  

    数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修化導入に至る経緯と今後の見通し
    鹿児島大学共通教育センター 冨山清升・庄野 宏
    「数理データサイエンス」の立ち上げの問題
     総理大臣直轄の教育再生諮問会議における第11次答申に基づき、「数理データサイエンス」を、小中高大学において、文系理系を問わず必修科目として履修させることが閣議決定された。背景には、AIやビックデータの処理で米国・中国に先行された産業界の強い焦りがあるとされている。それを受けて、全国の大学では、既に取り組みが始まっている。全国の拠点大学6校(北大・東大・京大・滋賀大・阪大・九大:九州地区は九州大学が主導)に加え、協力大学20校が始めている。
    鹿児島大学の2019年5月段階での状況
     2019年4月の段階で、先行する国立大学では、早い大学では4年前から数理データサイエンス教育の導入が図られており、九州地区の複数の国立大学でも、パイロット授業が試験導入の形で数理データサイエンス教育が始まっていた。2019年5月に大分で開催された「12大学教養教育実施組織代表者会議」「国立大学教養教育実施組織会議」においても、全国の国立大学の多くでの数理データサイエンス教育の導入の状況が判り、鹿児島大学の導入の遅れが浮き彫りとなった。
    これらの状況を受け、鹿児島大学で速やかに数理データサイエンス教育の全学必修化を実現するにはどのような方策が適切か検討を始めた。過去に、同様な低学年次の必修科目として「初年次教育」の導入が図られた経緯があった。この場合、新たな科目を全学で立ち上げる事態となり、「教養セミナー」の名称で開始した新科目は、約3年間かけても全学必修化ができなかった。その後、学長交代によって遅れたという事情もあったが、新規に企画した「初年次セミナー」も全学必修化の導入に至るまでに約2年間を要したという先例があった。鹿児島大学は、理工系7学部、文系2学部を擁する総合大学のため、全学部の了解を得るためにはかなりの時間を要する。このため、数理データサイエンス教育を全学必修化で導入するにあたっては、かなりの準備期間が必要であることが予測された。また、2019年夏に公表され、約1年間かけて修正が行われるという「統計学の専門教員のいない大学を念頭に置き、文系の先生でも誰でも教えられるモデル案」を導入せざるを得ない状況に至る前に、独自の授業展開を行う必要性もあった。このため、今回は、(1)新たな科目は立ち上げず、既存の科目を利用する、(2)全学必修化に至る手続きには約1年以上の期間が見込まれるため、パイロット授業を先行して始めておく、という手段を採ることになった。
    先行してパイロット授業として、共通教育科目で開講しておく。
    共通教育課程の利用出来そうな全学必修の既存科目は、下記の5科目であった。「異文化理解」=語学が主体であり、DS教育と相性の合う内容ではない。「大学と地域」= 地域産業等の地域分野であり、DS教育と合う内容ではない。「初年次セミナー」=文理混在クラスで、クラス内学生の理解レベルが異なり過ぎ、DS教育を行うには不適当。「情報活用」=一部内容がDS教育と重なるため利用可能。担当教員もこの分野の専門家である。「基礎統計学入門」=教授内容がDS教育と重なる。多くの理工系学部が必修もしくは選択必修指定している。以上の条件から、「情報活用」と「基礎統計学入門」をDS教育に利用する検討を始めた。
    まず、全学の70%強を占める理工系でほぼ全学で教えている共通教育科目の「基礎統計学入門」に「数理データサイエンス教育」を2020年4月からパイロット授業として組み込む。残りの30%弱の文系には、理工系学部も含め、全学必修科目「情報活用基礎」に「数理データサイエンス教育」の内容を3コマ程度組み込むことにした。
    全学必修化を、全学に諮問する。
    DS教育への全学対応としては、公式に執行部会で取り上げていただき、各学部長を通して、DS教育の全学必修化を各学部に諮ってもらう要請を行った。前例にならえば、この作業で1年間程度は要すると予測された。全学での必修化が承認された段階で、先行していたパイロット授業を、公式に「全学必修化科目」に格上げする手順を想定していた。
    急転直下で全学必修化の導入が決定
    教育担当理事の尽力により、2019年7月19日(金)の大学本部の執行部懇談会において、DS教育を全学必修化し、2020年4月から開始することが、決定された。学長の判断に基づく、異例の速さでの決定であった。
    この時点で、全学「実験科目等分科会」において「基礎統計学入門」をDS教育に活用することが5月の段階で既に承認されていた。全学必修化の方針決定を受け、全学「情報科目分科会」において「情報活用」の一部コマにDS教育を組み込むことが承認された。「情報科目分科会」が全学のDS教育の受け皿委員会として機能することを模索することになった。パイロット授業として計画していた授業を、公式に「数理データサイエンス教育」の実施科目とする道筋が定まった。この後の事務的な手続きとして、全学部でDS教育の必修化が了解された後、執行部の研究教育評議会で承認を経て、鹿児島大学としての機関決定となる予定である。
    DS教育の全学必修を受けた新たな教育の展開
    DS教育を鹿児島大学に導入していくに当たって、新たな方針を立てた。これは、文科省の方針でもある、初年次から専門課程までの積上方式を想定している。
    A. 全学必修科目となっている「情報活用」の3コマ程度を数理データサイエンス教育の初歩的内容とする。この結果、全学部の学生が1年時に2~4コマ程度のDS教育を受講することになる。
    B. さらに、全学の理工系学部でのほとんどで受講させている「基礎統計学入門」の内容をDS教育の発展的内容と位置づける。
    C. 各学部においてより専門的なDS教育を行い専門的内容とする。既に工学部では、2020年度から、DS教育の専門的な教授内容を全学部で必修化することが決まっている。
    鹿児島大学おける今後のDS教育の展望
    上記の、DS教育の初歩的内容と発展的内容に関しては、2020年度からの導入が決定され全学展開が可能な状況であるが、今後は各学部で行われるDS教育の専門的内容の教育展開をどのようにしていくべきなのかが問われている。大学において、数理データサイエンス分野の専門家を養成していくという文科省の方針からすると、各学部で展開されると予想されるこのDS教育の専門的内容が、実質的なDS教育に位置づけられる。しかしながら、鹿児島大学においては、DS教育の専門的内容の実施を具体化させている学部は工学部のみである。今後、全学の9学部がどのようにDS教育の専門的内容を展開していくのか、計画の策定が待たれる。
    DS教育の全大学における全学必修化の方針の下、その専門的教育を担う中核分野である統計学教員の圧倒的な不足を、大きな問題点として挙げることができる。全国的に統計学の教員の引き抜きが激化している状況は否めない。鹿児島大学においても、理学部数理情報科学科には統計学講座があり、伝統的に統計学の人材を養成してきた伝統があった。しかしながら、定年退職と全国からの教員引き抜きによって、8名おられた統計学の教員が2019年10月現在、1名に激減してしまった。鹿児島大学の教養教育を担っている共通教育センターには2名の統計学の専門教員が所属していたが、2019年10月現在ゼロ名となり、DS教育の中心となるべき統計学の講義を非常講師に依存するという状況に陥っている。本原稿も、約半分は、DS教育の具体的内容で執筆される予定であったが、統計学教育の急な異動によって、導入の経緯の紹介しか出来ない状況に立ち至った。鹿児島大学では、今後、統計学教育の早急な立て直しが求められている。



  • 石原尚大・宗 武彦・相場慎一郎・冨山清升・坂井礼子・重田弘雄 .  奄美大島の異なる標高と地形における植生と陸産貝類相の関係 .  日本生物地理学会会報73   in press   2019年1月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  


    (要約)
     本研究は,奄美大島の森林とそこに分布する陸産貝類の種組成を調べ,標高と地形により植生と陸産貝類相がどう影響されるのか分析した.奄美大島の神屋(標高400m)と湯湾岳(標高600m)のそれぞれに調査区を設定し,植生と陸産貝類相を調査した.樹木において,比較的起伏の大きい神屋では谷に比べて尾根で種数が約1.5倍,幹数が2倍以上となった.これは谷が深くなり影となる面積が広くなったことで樹木の生育が悪くなったことが要因と考えられる.一方で湯湾岳は比較的起伏が小さいため,全体的に日がよくあたり,地形による種数・幹数の差が小さかった.さらに標高が高く気温が低いため多様性が低く,また小さい樹木が密生し神屋よりも幹数が多くなったと考えられる.陸産貝類において,神屋では地形により種分布に比較的大きな違いが見られたが,湯湾岳では地形による変化は神屋ほど見られなかった.全26種のうち6種が神屋のみに出現し,8種が湯湾岳のみに出現した.このように奄美大島においては,植生でも陸産貝類相でも地形と標高による違いが見られた.

  • 菊池陽子・武内麻矢・冨山清升 .  マングローブ干潟におけるヒメカノコガイClithon (Pictoneritina) oualaniensis の生活史 .  日本生物地理学会会報73   in press   2019年1月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    (要約)
     鹿児島県揖宿郡喜入町を流れる愛宕川河口干潟にはメヒルギ,ハマボウからなるマングローブ林が広がっている.ヒメカノコガイは房総半島以南,琉球列島に分布するアマオブネガイ科に属する巻貝である.雌雄異体で河口域泥上に生息している.本本研究ではヒメカノコガイの生活史を明らかにするために,喜入干潟における殻幅頻度分布の定期調査,喜入干潟全体での殻幅頻度分布調査を行い,検討した.定期調査は2001年1月から2003年12月まで行った.大潮または中潮の昼間の干潮時に3つの調査区(下流側からStation A, B, C)においてコドラートを5か所ずつ設置し,その中に出現したヒメカノコガイの殻幅を測定し,個体数を記録した.2003年4月から12月までは近縁種であるカノコガイClithon faba とイシマキガイClithon retropictusの個体数も記録した.その結果,8月または9月に小型個体の新規加入がみられた.この個体群の多くは翌年の春から初夏に死亡していた.ほとんどの個体は8月までに死亡すると考えられるので,ヒメカノコガイの寿命は約1年で一部の個体のみ1年以上生存すると推測される.全体調査では新たに7か所調査区を設置した.調査の結果,採取された本種のサイズと個体数に差がみられた.12月に小型個体がみられる調査区があり,数ヶ月にわたって新規加入がおこっていることが示唆された.個体数はStation B,Cで多く,Station Aで少ない傾向にあった.各Stationの全溶存固形物量を測定した結果,Station AはStation B,Cよりも測定値が高く,安定していた.Station Cは湧水地であるので月によって全溶存固形物量に大きな差があったにも関わらず,Station Aより多くのヒメカノコガイが生息していた.これらのことから汽水域に生息しているヒメカノコガイは周囲の塩分にすばやく順応することができると予想できる.よって,塩分以外の生息環境がStation Aにおける本種の出現個体数の少なさの原因であると考えられる.

  • 今村留美子,冨山清升*, *責任著者 .  マングローブ干潟におけるカワアイのサイズ分布の季節変化 .  Nature of Kagoshima44   129 - 136   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然環境保全協会  

     鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には、メヒルギやハマボウからなるマングローブ林が広がっており干潟潮間帯には、ウミニナ科に属するカワアイCerithideopsilla djadjariensis、ウミニナBatillaria multiformis、ヘナタリCerithideopsilla cingulataフトヘナタリCerithidea rhizophorarum、の4種が同所的に群生している。ウミニナ科の貝類は汽水域や塩分の少ない内湾的環境の泥砂底ないし泥質の干潟に生息しており、日本の干潟では最も普通に見られる巻貝である。特徴は、成貝で殻長50㎜内外、殻は細長い円錐形である。体層の縦張助が弱く、殻口前端の張り出しが弱い。縦助は上部の螺層で強く、螺助と交差して顆粒状になるが、下方に向かって弱まる。縫合下とその次の螺溝の深さが、同じである。殻色は暗褐色である。本研究では、生態のよく分かっていないカワアイの分布の季節変動を明らかにすることによって、生活史を明らかにすることを目的とした。調査は愛宕川河口の支流にある干潟で毎月1回大潮または中潮の日の干潮時に行った。3つの調査区を60m間隔で設けた。3つの調査区において、25㎝×25㎝のコドラートをランダムに置き、コドラート内のカワアイを全て採集した。またカワアイの殻高をノギスを用い、0.1mm単位で測定した。その結果、上流側は下流側に比べて大型の個体が多く、中流側では小型、大型の個体とサイズの幅が広く見られた。小型の個体は春から夏にかけて下流、中流で見られ、大型の個体は場所や季節に関係なく出現する傾向があることがわかった。殻高頻度分布では、30㎜以上の大型の個体はみられず、月毎にサイズのピークが右の方へ移動していることから、個体群全体として個体が、成長段階にあることが分かった。また月毎の殻高の平均値から、各St.それぞれ大きな変化は見られず、年間を通して一定であった。このことから、2003年1月から2004年1月にかけての期間で、幼貝の定着は無かったことが分かる。またカワアイの寿命は数年であることが判った。

  • 村永 蓮, 高田滉平, 冨山清升 *, *責任著者 .  鹿児島湾喜入での防災整備事業により破壊された干潟における腹足類貝類の動物相の生態回復 .  Nature of Kagoshima44   233 - 248   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥などの海底に堆積し, 干潮の際に海面上へ姿を現したものであり, 水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割を持った環境である. 日本の干潟は, 全国で過去60年の間に40%が失われた(花輪,2006). 干潟は遠浅で開発がしやすいことから,埋め立てや干拓の対象になってきた. これらの一度消失した干潟は自然に回復することは難しく,人工的な再生では持続的な生態系を維持することは困難である. 鹿児島湾喜入町愛宕川支流河口干潟である喜入干潟は, 太平洋域における野生のマングローブ林の北限地とされ, 腹足類や二枚貝類をはじめ多くの底生生物が生息している. しかし, 2010年から始まった道路整備事業の工事によって喜入干潟の一部が破壊され, 干潟上の生物相が大きな被害を受けた. この干潟の破壊が干潟上の生物相が大きな被害を受けた. この干潟の破壊が干潟上の生物相へどれほどの影響を与えているか調査する必要性があると感じ, 研究することとした. 喜入干潟には非常に多くの巻貝類が生息している. その中でも特に多く生息している, ウミニナ Batillaria multiformis (Lischke, 1869),ヘナタリ Cerithidea (Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791),カワアイ Cerithidea (Cerithideopsilla) djadjariensisi (K.Martins, 1899),が多く生息している. 採集もしやすく, 個体の移動も少ないことから, この三種を環境評価基準として研究に用いた. 種の同定を行う際, ヘナタリとカワアイの幼貝が目視で判別することが極めて困難であるため, 今研究ではこの二種をヘナタリの仲間としてまとめた. 防災道路整備事業が巻貝類の生態へどれほど影響するかを比較するため, 二つの調査地点を設置した. 一つ目は干潟上に建設されている橋の真下で, Station A, 二つ目は工事による直接的な影響をあまり受けていないと思われる愛宕川支流の近くでStation Bとした. 調査は, 2017年1月から同年12月まで行った. 毎月一回採取したウミニナとヘナタリの仲間について, 各月土とのサイズ別頻度分布, 個体数の季節変動をグラフにして, 生態の変化について研究した. 結果として,ウミニナの新規加入個体数は,Station Aでは昨年よりも増加している.Station Bにおいては10mm以上の成貝の個体数が増加する一方で,10mmよりも小さい新規加入個体の減少傾向が続いていた中,2015年の研究では少し増加したが,昨年の研究では新規加入個体は少し減少した.今年の研究では昨年と比較すると新規加入個体は増加した.ヘナタリの新規加入個体はStation Aでは昨年とほぼ同様で,Station Bでは昨年よりかなり増加している.昨年は一昨年よりStation A,Station Bともに減少しており,新規加入個体も少ないことから完全に回復傾向が続いているとは言えないと推測されていたが,今年の結果を見てみると個体数,新規加入個体は昨年に比べStation A,Station Bともに増加しており,わずかではあるが回復傾向が見られるのではないかと推測される.2012年以降急激に個体数の減少傾向が続いていき,2013,2016年では一時増加しており,今年も増加が見られたため少しずつ生態が回復しているのではないかと思われる.次世代を担う新規加入個体の大きな増加がみられないことからStation AではStation Bよりも生態が回復するまでにまだ時間を要するのではないかと推測される.2010年に行われた道路防災整備事業による人的破壊が干潟に影響を与えたことはこれまでの研究結果をみても否定できない.また,この7年間の研究結果を比較してみると,喜入干潟上の生態域が乱されて以来はっきりとした回復傾向に向かっているとは言えないと考えられる.この研究はこれからも継続していくことに意味があると思われる.

  • 高田滉平, 村永 蓮, 冨山清升*, *責任著者 .  鹿児島市喜入干潟におけるフトヘナタリCerithidea (Cerithidea) rhizophorarum rhizophorarumの生活史 .  Nature of Kagoshima44   225 - 232   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    フトヘナタリCerithidea (Cerithidea) rhizophorarum rhizophorarum (A.Adams, 1855)は日本では東京湾以南に分布し、西太平洋沿岸に広く分布するフトヘナタリ科に属する雌雄異体の巻貝である。鹿児島市喜入町を流れる愛宕川河口干潟には、メヒルギやハマボウからなるマングローブ林が広がっており、ウミニナ科のウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869) とフトヘナタリ科のフトヘナタリ、カワアイCerithidea djadjariensis(K.Martin, 1899)、ヘナタリCerithidea cingulata(Gmelin, 1791)の4種が同じ生息域に生息している。本研究では、愛宕川河口干潟におけるフトヘナタリの殻幅サイズの季節変動および生息密度について調査と考察を行った。調査は、鹿児島県鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干潟 (31°23′N, 130°33′E) において満潮線から支流までの水平距離が約9m、高低差が150cmの比較的急傾斜な場所で行った。サイズ頻度分布は2017年1月から2017年12月の期間に毎月1回、大潮の干潮時に、目視可能なフトヘナタリを無作為に100個体程度採集し、殻幅(mm)をノギスを用いて0.1mm単位まで計測し記録した。フトヘナタリは成貝になると殻頂部が失われることがほとんどであるため殻幅を記録した。生息密度調査は無作為にコドラート5箇所設置して行った。コドラートは50cm×50cm区画のものを使用し、区画内の目視可能なフトヘナタリの個体数を記録した。その結果、愛宕川河口干潟において、過去の調査と比較して、殻幅サイズの季節変動に若干のずれがあった。新規加入が見られる年とそうでない年があるが、2017年においては特に目立った新規加入は確認されなかった。フトヘナタリの生息密度に関しては、6月以降に急激に個体数が増加し、区画間での平均値なども増加したことから、6-9月の時期に生殖行動が行われたため高密度に集合したのではないかと考えられる。

  • 下之段佑一, 山根正気, 冨山清升 .  宝島および奄美群島におけるアオカナヘビTakydromus smaradinusの形態変異の分析 .  Nature of Kagoshima44   201 - 210   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

  • 片野田裕亮, 中島貴幸, 小麦崎 彰, 轟木直人, 冨山清升 *, *責任著者 .  鹿児島県喜入町のマングローブ干潟におけるヘナタリCerithidea cingulata (Gmelin, 1791)の生活史とω指数に基づく種間関係の分析 .  Nature of Kagoshima44   189 - 200   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    ヘナタリCerithdea cingulata (Gmelin.1790)は、潮間帯や内湾の干潟などの汽水域に生息する巻貝である。 本研究では、ヘナタリのサイズ頻度分布の季節変化を調査し、生活史を明らかにすることを目的とした。また、同所に生息するウミニナ、カワアイとの種間関係の調査及び、3種の個体密度の調査を行なった。ヘナタリの殻は高い円錐形をしており、殻高は2~3cm。殻口が大きく外側に広がり、前端は水管溝をこえて伸びるのが特徴である。また、ある程度殻が成長すると、殻口が肥厚反転して、本種独特の殻口形態となる。調査は鹿児島県鹿児島市喜入町を流れる愛宕川(23°23′N,130°33′E)の河口干潟で行なった。調査地は、マングローブ林の植生がないところから愛宕川の下流に向かいそれぞれstation E、station Fを約20mの間隔を空けて設置した。2006年1月~2006年12月の期間に毎月1回、大潮または中潮の日の干潮時に調査区内の個体採集を行った。各station Eとstation Fに3つ設置した50×50cmのコドラート内の砂泥を約2cmの深さまで掘り、掘りあげた砂泥を1.5㎜のふるいで洗い流し、残ったものをサンプルとして研究室に持ち帰った。その後、各コドラートに含まれるヘナタリ、ウミニナ、カワアイを肉眼で分類し、種ごとに出現個体数を記録した。また、ヘナタリについては殻幅を、ノギスを用いて0.1㎜単位まで計測して記録し、肥厚個体と非肥厚個体の区別も記録した。サイズ頻度分布の季節変化の結果から、各stationにおいて9月~10月に2㎜未満の個体の新規加入がみられた。また、各stationとも2月~7月に7.0㎜未満の稚貝グループにサイズピークがあるが、夏季を過ぎる頃から成貝のグループに融合されていった。ω指数の結果は、ヘナタリ-ウミニナが各stationともに年間を通してほとんどの月でプラスの値を示したのに対して、ヘナタリ-カワアイ、ウミニナ-カワアイは各stationともに年間を通してほとんどの月で0に近い値を示した。密度変化の結果は、ヘナタリとカワアイはstation Eよりもstation Fのほうが密度が高く、ウミニナはstation Fよりもstation Eのほうが密度が高くなっていた。 サイズ頻度分布の季節変化の結果より、各stationでのヘナタリは、2月~7月にかけて2年前に新規加入した個体が成貝へと成長し、9~10月に成貝が産んだ卵から孵化した稚貝の新規加入がみられることがわかった。また、ω指数の結果より、ヘナタリ・ウミニナ・カワアイは互いに排他的な傾向はみられず、種間競争は起きていないと考えられる。また、密度変化の結果より、ヘナタリとウミニナとカワアイの分布は重なってはいるが、ヘナタリとカワアイが干潟の下部を好み、ウミニナが干潟の上部を好んで分布していると考えられる。

  • 中島貴幸, 片野田裕亮, 小麦崎 彰, 轟木直人, 冨山清升*, *責任著者 .  フトヘナタリ(Cerithidea rhizophorarum)の生態学的研究;異なる環境下における同種の個体群間比較とω指数に基づく種間関係の分析 .  Nature of Kagoshima44   181 - 188   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    フトヘナタリCerithidea rhizophorarum A.(Adams,1855) は、東北地方以南、西太平洋各地に分布するフトヘナタリ科に属する雌雄異体の巻貝であり、アシ原やマングローブ林の干潟泥上に生息している。鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干潟にはメヒルギKandelia candel (L) DruceやハマボウHibiscus hmabo Sieb.Et Zucc.からなるマングローブ林が広がっており、周辺の干潟泥上にはフトヘナタリが生息している。また、鹿児島市谷山を流れる永田川の河口域は、喜入の環境とは異なり、中礫の転石河岸となっており、植生はなく、コンクリート護岸で囲まれているが、河岸上にはフトヘナタリが生息している。本研究では、この異なる環境において、フトヘナタリのサイズ頻度分布の季節的変化や生息密度を調査して生態学的比較を行うとともに、喜入ではフトヘナタリとウミニナの種間関係についても調査した。
     まず、2006年2月~2007年1月の期間に毎月1回、大潮から中潮の日の干潮時に、各調査地において、フトヘナタリをランダムに100個体以上採取し、殻幅を記録した。その結果、喜入調査地では、2mm前後の稚貝が9月頃に出現することから、この時期に新規加入が起こっていることがわかった。また9月に新規加入した個体は、冬にかけて3~6㎜に成長し、春から初夏にかけて10㎜前後に成長することがわかった。谷山調査地でも、喜入調査地と同様の結果が得られ、この2つの地域のフトヘナタリの繁殖時期、新規加入時期、成長パターンはほぼ同じであると考えられる。
     生息密度調査は2006年12月に行った。各調査地において、50cm×50㎝区画をランダムに20区画用意し、区画内のフトヘナタリの出現個体数を記録した。その結果、谷山調査地よりも喜入調査地のほうが平均密度が高いという結果が得られた。この密度効果が各調査地において個体成長に影響を与えているものと考えられる。
     フトヘナタリとウミニナの種間関係調査は、2006年2月~2007年1月の期間に毎月1回行った。喜入調査地において50×50cm区画をランダムに10区画用意し、区画内のフトヘナタリとウミニナの個体数を記録し、それをもとにω指数から同所的生息の程度を求めた。その結果、フトヘナタリとウミニナは排他的な分布ではないことがわかり、この2種は、餌の種類や餌のサイズを異にすることにより、同所的に生息しているものと考えられる。

  • 吉田稔一, 冨山清升 .  桜島の火山溶岩の転石海岸におけるカヤノミカニモリClypeomorus bifasciata (G.B. Sowerby II, 1855)の生活史 .  Nature of Kagoshima44   173 - 180   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    鹿児島県の桜島にある溶岩性転石海岸である袴腰海岸には、複数の肉食貝類が生息している。そのなかでもカヤノミカニモリClypeomorus bifasciataは普通に見られる種であるが研究対象とされた例が無く、その生態はほとんど解明されていない。また、愛媛県では絶滅、沖縄県では準絶滅危惧種となっている。本研究ではその生態の解明の第一歩として、カヤノミカニモリの月ごとのサイズ頻度分布と季節ごとの密度分布の季節変動を追うことにより、その生活史の解明を試みた。季節ごとの密度調査では5月・8月・10月・12月に潮間帯の中部と下部(10月と12月は下部のみ)で50×50cmのコドラートをそれぞれ5ヶ所置き、その中に出現したカヤノミカニモリの個体数と殻高を測定した。この結果、本種は冬に岸側の密度が低下し、海側の密度が増加することから、冬には海側へ移動しているようであった。毎月のサイズ頻度分布調査では、見つけ取りで2007年1月から2008年1月の12回(2007年3月は欠損) 潮間帯全域で貝を採集し、個体数と殻高を測定した。この結果、サイズピークは21mm前後で、他に13mm前後の小型の個体の集団が秋に確認できた。密度調査の結果と合わせて、受精・産卵は冬の時期であることが考えられる。

  • 平田今日子, 冨山清升 .  マングローブ干潟におけるヘナタリCerithdea cingulate (Gmelin, 1790) のサイズ頻度分布の季節変化とω指数に基づく他種との共存関係 .  Nature of Kagoshima44   163 - 172   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    ヘナタリCerithdea cingulata (Gmelin.1790)は、フトヘナタリ科に属する巻貝で、内湾の干潮帯に生息する。 そのヘナタリにおける季節のサイズ分布を研究した。ヘナタリの殻高は20~30mmで、殻の形態は輪郭が直線的な円錐形をしており、体層の右には太く張り出した縦張肋があり、前面は平坦になる。外唇は大きくそりかえり、ウミニナの仲間では特徴的な口の形である。調査は鹿児島県鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干潟(23°23′N,130°33′E) 調査区の設置はマングローブ林の植生がないところから愛宕川の下流に向かいそれぞれstationE 、stationFを約20mの間隔を空け設置した。調査方法は2005年1月~2005年12月の期間に毎月1回、大潮または中潮の日の干潮時に調査区内の個体採集を行った。各stationに50×50のコドラート内の砂泥を深さ2cmまで掘り、掘りあげた砂泥を1.5mmのふるいで洗い流し、残ったものを冷凍保存した。その後、出現個体数を記録した。さらに、ヘナタリについてのみ殻幅をノギスを使い、0.1mm単位で計測した。サイズ頻度分布の季節変化結果から、各stationとも2~4月は10㎜以下の稚貝でピークをつくっているが夏季を過ぎる頃から成貝のグループに融合されていった。ω指数結果はヘナタリーウミニナは年間を通じて数値がマイナスを示す月がほぼ見られなかったのに大して、ウミニナーカワアイ・ヘナタリーカワアイは年間を通じて数値が大きいもので₋0.4までだがマイナスを示す月が多く見られた。密度変化の結果はウミニナとヘナタリに関してはい年を通じて大きな変化は見られなかった。カワアイに関しては季節に関係なく増減が見られた。これらの結果より各stationでのヘナタリは2月~4月にかけて10~11月に新規加入した個体が多く出現するようになり、6月以降成長していることがわかった。また、それらの稚貝は成長し15mm以上の成貝グループに融合されていくと考えられる。また、ω指数の結果より、ヘナタリとウミニナは大変親密な関係にあることがわかった。最後に、季節による密度変化の結果よりヘナタリ・ウミニナは夏季を過ぎる頃から減少の傾向が見られたことと過去のデータより、移動、捕食された、種内の競争または、死亡したと考えられる。カワアイの関しては不規則に出現するため季節に関係ないと考えられる。

  • 原口由子, 冨山清升 .  鹿児島県鹿児島市伍位野川におけるマーキング法によるイシマキガイClithon retropictusの生態の研究 .  Nature of Kagoshima44   145 - 150   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    イシマキガイ Clithon retropictusは、本州中部以南の淡水、汽水に生息する卵生の腹足類である。イシマキガイは、藻食性の傾向が強く、また、岩に吸着する能力が高いため、藻類の多い河川の瀬の岩場に多く見られる。鹿児島市内を流れる伍位野川の中流部淡水域で調査した。本研究では、イシマキガイの生活史を明らかにするとともに、春と秋に2度の標識再捕を行い、季節やサイズにおける移動距離の関係を明らかにすることを目的とした。イシマキガイの生活史の調査は、Station2~4の調査区、3地点において、2005年2月から2006年1月までの12ヶ月間の間に、毎月1回、それぞれのStationで、100個体以上をランダムに集め、ノギスを用いて、計測した。イシマキガイの標識再捕の調査は、Station4において、2005年5月と9月に7mm以下のイシマキガイ、500個体をそれぞれ、マーキングし、直線移動距離を測定し、見つかった個体のサイズをノギスで、計測した。イシマキガイは、どのStationでも、ほとんど瀬や淵の岩表で多く、確認され、イシマキガイのサイズ頻度分布は、Stationによって、大きな違いが見られた。下流域であるSt4.では、10月以降、10㎜以下の新規幼貝の加入が確認された。St.3においては、12月から、小型個体の加入が始まった。5月~11月までは、個体成長が確認された。また、上流であるSt.2では、殻幅サイズの季節的変動は、見られなかった。イシマキガイの標識再捕の調査では、 5月と9月のイシマキガイの平均直線移動距離は、季節的な変化は、見られなかった。また、イシマキガイの直線移動距離とサイズの関係でも、相関関係は、確認されなかった。            

  • 福留宗一郎, 冨山清升 *, *責任著者 .  干潟におけるウミニナ集団のサイズ頻度分布季節変化の個体群間比較 .  Nature of Kagoshima44   137 - 144   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には、ウミニナBatillaria multiformis (Lischke)が生息している。ウミニナは泥中に紐状の卵鞘を産み、ベリジャー幼生が孵化するプランクトン発生である。しかし、本種の生活史については、まだ不明な点が多い。本研究ではウミニナの生活史を明らかにする目的の1つとして、愛宕川の河口干潟において複数の調査区を設置し、ウミニナのサイズ頻度分布の季節変動について比較調査した。 調査は毎月行ない、愛宕川の河口干潟に上流からStation A, Bを設けて、25×25cmのコドラートをランダムに3ヵ所とり、コドラート内のウミニナの出現数と殻高を計測した。その結果、上流から下流になるにつれて、サイズピークが大きくなることが観察された。また、愛宕川河口のウミニナは、春から夏ごろに卵鞘が産みつけられ、水中でのプランクトン生活を経て、夏から秋ごろに着底し、8から12月には約3mmに成長し、1月には4~6mmに成長すると予測された。その後、次の歳の春には6mm程度に成長し、秋までに18mmに達する。冬には成長が停止、または遅くなり、翌春にサイズピークのサイズ集団に近づくと予測された。
     またStation AとBの形態の比較も行なった。ウミニナの成長が落ち着く10月にStation AとBそれぞれにおいて220個体ずつ採取し、殻高と螺塔部位と殻幅の3ヵ所の長さを測定した。得られた数値をt-検定にかけて有意差の有無を調べたところ、AとBの調査区において形態の差異が確認された。

  • 吉田 騰, 今村留美子, 冨山清升*, *責任著者 .  マングローブ干潟におけるカワアイCerithideopsilla djadjariensisの サイズ分布と他の貝との種間関係の季節変動 .  Nature of Kagoshima44   129 - 136   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県環境自然協会  

    鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には、メヒルギやハマボウからなるマングローブ林が広がっており、干潟干潮帯には、カワアイCerithideopsilla djadjariensis、ウミニナBatillaria multiformis、ヘナタリCerithideopslla cingulata、フトヘナタリCerithidea rhizophorarumのウミニナ類の貝4種が同所的に群生している。ウミニナ科やフトヘナタリ科に属するウミニナ類の貝類は汽水域や塩分の少ない内湾的環境の泥砂底ないし泥質の干潟に生息しており、日本の干潟では最も普通に見られる巻貝である。本研究では、生態のよく分かっていないカワアイをサイズ分布と他の貝との占有度の季節変動を明らかにすることによって、生活史を明らかにすることを目的とした。
    調査は愛宕川河口の支流にある干潟で2004年2月から2005年1月まで毎月1回、潮位70㎝以下の日の干潮時に行なった。3つの調査区を60m間隔で設け、それぞれに25㎝×25㎝のコドラートをランダムに3ヶ所設置し、コドラート内の貝類を全て採集した。採った貝類を種類わけし、また、カワアイの殻高をノギスを用い、0.1㎜単位で測定した。その結果、個体数の割合では、上流域では、カワアイの割合が多く、中下流域ではウミニナの割合が多いことがわかった。殻高頻度分布は、上流域、下流域でグラフのサイズグループの推移が見られることから成長段階にあることがわかった。上流域、下流域を比較すると下流域では見られない大型個体が上流域では見られた。これは、大型個体が移動する力を持っており、これまで下流域で生活していた貝が移動したためと考えられる。また、上流域では初夏から秋にかけて、下流域では夏以来に幼貝が参入してきていた。中流域では2004年一月に竣設工事があり、環境が攪乱されカワアイの採集個体がほとんどなく、採集された約80%以上の貝がウミニナであった。このことからカワアイはウミニナに比べ、環境適応能力が低いと推定された。

  • 田上英憲, 冨山清升* *責任著者 .  干潟におけるウミニナの生態 .  Nature of Kagoshima44   119 - 128   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には、ウミニナBatillaria multiformis (Lischke)が生息している。ウミニナは泥中に紐状の卵鞘を産み、ベリジャー幼生が孵化するプランクトン発生である。しかし、本種の生活史については、まだ不明な点が多い。本研究ではウミニナの生活史を明らかにする目的の1つとして、愛宕川の河口干潟において複数の調査区を比較して、ウミニナのサイズ頻度分布の季節変動について調査した。調査は毎月行い、愛宕川の河口干潟に上流からStationA、Bを設けて、25×25㎝のコドラートをランダムに3ヵ所とり、コドラート内のウミニナの1ヵ所は出現数と殻高を計測し、残りの2ヵ所は出現数のみ計測した。その結果、上流から下流になるにつれて、サイズピークが大きくなることが観察された。また、愛宕川河口のウミニナは年2回の繁殖をしていることが示唆された。すなわち、春と秋頃に卵鞘が産みつけられ、水中でのプランクトン生活を経て、夏と冬頃までに着底し、春の卵は晩秋から冬にかけて、秋の卵は翌年の夏頃にサイズピークの集団に近づくと予想される。その他に、熊本県の天草列島の下島で複数の調査区で貝の組成の違いについて調査した。調査は8月に行い、下島のウミニナ類の生息が多く確認できた3ヵ所を調査地としてSiteA、B、Cとした。それぞれの上部(Upper part)、下部(Under part)で25×25㎝のコドラートをランダムに3ヵ所とり、コドラート内の貝の出現数と殻高を計測した。その結果、イボウミニナとウミニナはすみわけをしている事や、カワアイとウミニナは上部の方が大きい個体が多い事などがわかった。

  • 冨山清升 .  タネガシマイマイ S a t s u m a t a n e g a s him a e (Pilsbry, 1901) (Gastropoda; Camenidae ) のアイソザイムの遺伝的変異 .  南太平洋海域調査研究報告 59 ( 1 ) 23 - 24   2018年3月招待

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島多島圏研究センター  

    要旨

    薩南諸島北部の固有種であるタネガシママイマイの酵素エステラーゼの遺伝的多型を解析した。その結 果、本種がおおまかに 3つのグループに分けられること、殻形質の類似度と強い相関関係があり、殻形質が 何らかの遺伝的背景をもつことが判った。また、硫黄島と竹島の集団は隣の黒島から比較的新しい時代に導 入されたらしいことが判った。

  • 小野田 剛・冨山清升・菊池陽子・古城祐樹・小原淑子・杉田典正 .  同所的に生息する淡水巻貝カワニナ Semisulcospira libertina (Gould, 1859) (吸腔目; カワニナ科)とイシマキガイ Clithon retropictus (Martens, 1879) (アマオブネガイ目; アマオブネガイ科) 2種の微小生息場所環境. Microhabitat of coexisting of two fresh waters snail species, Semisulcospira libertina (Gould, 1859) (Sorbeoconcha; Pleuroceridae) and Clithon retropictus (Martens, 1879) (Neritopsina; Neritidae) in Goino river, Kagoshima, Japan. .  日本生物地理学会誌 Bulletin of Biogegraphical Society of Japan72   126 - 140   2018年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    Abstract
    Microhabitat and niche segregation of two coexisting freshwater snail species, Semisulcospira libertina (Gould, 1859) (Sorbeoconcha; Pleuroceridae) and Clithon retropictus (Matens, 1879) (Neritopsina; Neritidae) were studied. Semisulcospira libertina, which is an ovoviviparous snail, is distributed in freshwater in Japan. Clithon retropictus, which is an oviparous snail, is distributed in brackish water and freshwater in Southeast Japan. These two species show sympatric distribution at fresh water area in the middle reaches of the Goino River (31゜28′N,130゜31′E), Kagoshima City, Kyushu Island, Japan.
    In this study, we showed that S. libertina and C. retropictus segregated their niche in the sympatric area. We established four places as investigation areas by the river’s mouth from the upper reaches of the Goino River, named as Station 1, 2, 3 and 4. Samples were collected at random every month from January to December in 2001 from these four stations, and population densities were estimated. Collected snails were measured by shell width, after measurement, the snails were released. In the C. retropictus population, the frequency distributions of shell size showed that newborn juveniles appeared in September.
    In the investigation of microhabitat, the type of microhabitat was divided by riffle-pool type and by substratum type, and three types of microhabitat (pool-stone, pool-sand and rapid-stone) were defined. At the time of the survey, twenty quadrats (50cm×50cm) were set randomly in each type of microhabitat in the four stations, and the number of snails that appeared in the quadrates were counted to estimate the microhabitat preference of the two species. This measurement was investigated every months in 2001 in order to examine whether there was a seasonal change of microhabitat preference. Semisulcospira libertina preferred pools to rapids. Adults of Clithon retropictus preferred rapids to pools and preferred stone-flats to sand-flats. In Station 1 where only S. libertina was distributed, most S. libertina inhabited stone-flat surface. By contrast, in Station 2 and Station 3 where S. libertina coexisted with C. retropictus. S. libertina rarely inhabited stone-flat surfaces. In Station 4, inhabited only by C. retropictus, C. retropictus had a tendency to prefer stone-flat surfaces as well as in Station 2 and the Station 3 where C. retropictus coexisted with S. libertina . From these observations, it can be concluded that S. libertina narrows its niche by limiting microhabitat type where it coexists with C. retropictus . As a result of nighttime observations, the tendency mentioned above was found to be similar at night.

    Key words: Microhabitat, niche segregation, freshwater snail, brackish waters snail

  • 大窪和理・冨山清升・内田里那・小長井利彦・中島貴幸・市川志野 .  鹿児島県大隅諸島におけるヤマタニシ ( Cyclophorus herklotsi Martens, 1860) (原始紐舌目; ヤマタニシ科) の殼の形態に基づく個体群間変異の分析.Inter-population variation based on shell charactors of Cyclophorus herklotsi Martens, 1860 (Architaenioglossa; Cyclophoridae ) in the Osumi Islands, Kagoshima, Japan. .  日本生物地理学会誌 Bulletin of Biogegraphical Society of Japan72   35 - 43   2018年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    (要約)
     陸産貝類は局所的に特殊化しやすい傾向があるため, 進化や変異の研究において有益な情報をもたらす.本研究ではヤマタニシCyclophorus herklotsi Martens, 1860の個体群間変異を研究対象とし, サンプルの殻計測を行うことで, ヤマタニシの個体群間変異の分析と計測方法の有用性について考察した.サンプルは鹿児島市城山城址自然公園(九州本土), 屋久島, 口永良部島, 口之島, 種子島のものを用い, 各地点において成貝30個体ずつを使用し, 計150個体の殻計測を行った.計測方法は亀田式の計測法と浦部式の計測法の2つの計測方法を用いて, 個体群間の距離は各変数の平均値間のユークリッド距離で求めた.そしてこの数値に基づいてクラスター分析を行い, 各個体群のグループ分けを行った.2つの測定方法に基づいてクラスターを作成したところ, 「城山と屋久島」, 「口永良部島と口之島」, そして「種子島」のサンプルがそれぞれクラスターを形成した.2つの分析方法を比較したが, その結果に大きな差異は見られなかった.また, 種子島の個体は他の産地の個体よりも殻のサイズが比較的大型の傾向が, 口永良部島と口之島の個体は他の産地の個体よりも殻のサイズが比較的小型の傾向がそれぞれ見られたが, いずれも個体群内変異の範囲内に収まるものであるため, 変種や亜種とは考えにくい.このことから, 殻形態の分析のみでは,本土の個体群と大隅諸島における島嶼の個体群を,亜種や変種といった分類学的なカテゴリーとして互いに区別することは出来ないと考えられる.

  • TOMIYAMA Kiyonori .  Genetic variations of esterase isozymes in land snail, Satsuma tanegashimae (Pilsbry, 1901) ( Gastropoda; Camenidae ). .  Biogeography19   175 - 186   2017年12月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Biogeography Society  

    Abstract
    The intra-specific variations in the Camaenid land snail, Satsuma tanegashimae (Pilsbry, 1901) which is distributed in the northern parts of Ryukyu Islands, are studied in terms of esterase isozymes. Some genetic variations were found in kidney esterase isozymes of this species. The results of electrophoresis showed that 7 gene loci (Es-1, Es-2, Es-3, Es-4, Es-5, Es-6, and Es-7) existed in esterase isozymes, and that 6 gene loci were polymorphic. It was revealed that 4 esterases (Es-1, Es-5, Es-6 and Es-7) are aliesterase-like in characteristics. The intraspecific variation of esterase isozymes in Satsuma tanegashimae (Pilsbry, 1901) was small relative to the interspecific variation among allied species in the same genus, Satsuma. Populations belonging to the Mishima-Tokara group were polymorphic in esterase isozyme heterozygosity. The Uji-gunto population had particular genes (Es-3Eu and Es-4Fu), not existing in other populations. This fact suggests that the Uji-gunto population has been isolated from other adjacent populations for a long period. The populations of Take-shima and Ioo-jima are similar to that of Kuro-shima in shell shape and esterase isozyme pattern (not existing gene Es-5G). All the biota of the former on these two islands (Take-shima and Ioo-jima) are thought to have been extinguished by the great volcanic explosion that took place about 7,300 years ago. Consequently, the populations of S.tanegashimae inhabiting these two islands may have been introduced from Kuro-shima. Genetic distances between the populations of S. tanegashimae using esterase isozymes and calculated by Nei's equation were correlated with Maharanobis D-square using 35 shell characters (r = 0.88). However, dendrograms drawn by cluster analysis based on the genetic distances showed different results from that of the shell characters. It seems that this fact was caused by the use of only one enzyme system (esterase) in this study. The precision of genetic distances was expected to become greater by increasing the number of isozymes.

  • 吉田健一・冨山清升 .  鹿児島湾におけるウミニナ Batillaria multiformis 集団 のサイズ頻度分布季節変動. Seasonal change of size distribution of shell length of Batillaria multiformis in Kagoshima bey. .  Nature of Kagoshima43   1 - 7   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    鹿児島県喜入町を流れる愛宕川の河口干潟には,上流部にメヒルギ(Kandelia candel)やハマボウ(Hibiscus hamabo)からなるマングローブ林が広がっており,その周辺にはウミニナ Batillaria multiformis (Lischke),カワアイ Cerithideopsilla djadjariensis (K.martin),ヘナタリCerithideopsilla cingulata (Gmelin),フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum (A.Adams)の4種の巻貝が生息している.これまでウミニナについては,発生様式,分布については研究されてきたが,新規加入時期などの生活史についてはあまり研究されていない.本研究ではウミニナの生活史を明らかにする目的の一つとして,より広範囲な地域で調査した.
     調査は2002年2月から2003年1月の期間に毎月1回,大潮の日の干潮時にコドラート内の砂泥を集めて,2mmメッシュのふるい内で洗ったものを持ち帰った.計測はサンプルから肉眼で個体を取り出し,種毎に分類し,幼貝は顕微鏡を利用して同定した.ウミニナは殻高をノギスで0.1mm単位で計測して記録した.
     その結果,各調査区の間で新規加入の時期に差があることが分かった.上流部から下流部に行くに従って,加入時期が1ヶ月ほど早まっていった.また,殻高サイズ頻度分布においても下流部のほうが上流部に比べ大きいサイズピークを示していた.個体数の季節的変動は,全調査区において,春にピークとなり,夏にかけて減少し再び秋に向けて増加していることが分かった.これは,春には生殖活動のために高密度になるためであり,秋には幼貝と中型個体の増加のためだと考えられる.

  • 鮒田理人・冨山清升 .  鹿児島県薩摩半島南部の陸産貝類相の生物地理学的分析 .  Nature of Kagoshima 43   111 - 127   2017年5月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    陸産貝類は,移動性が低く,進化が限られたごく狭い範囲で起こるため,地域的な種分化が多い.このような特性から,各地域における陸産貝類相の特徴を掴むのに非常に適している.
    本研究の調査地とした鹿児島県薩摩半島南部地域は,九州の南西端に位置し,東には錦江湾,西には東シナ海を臨んだ自然が多く残る地域である.しかし,鹿児島県本土以外の諸島,トカラ列島地域や桜島などに比べ,鹿児島県本土における陸産,海産貝類についての先行研究(主にその地点に生息する生物群の種多様度)が少なく,特に,陸産の微小貝についてそのデータが乏しい.そこで本研究では,鹿児島県レッドデータブックに記載されている種も重要な調査対象の一つとして,鹿児島県薩摩半島南部地域の自然林または人工林での陸産貝類相,特に微小貝類相の多様性を調査し,それを基に陸産貝類の特徴や地点間の相違点を明らかにすることを目的とした.
    本調査は,鹿児島県薩摩半島南部地域内17地点で土壌を持ち帰り,その中に生息している陸産貝類の採集を行った.採集した陸産貝類は必要な処理を行った後に同定,種別にラベルをつけ保存した.その後地点ごとに多様度指数と,各地点間の種・属の類似度指数,群分析を行った.
    鹿児島県薩摩半島南部の自然林または人工林が見られる地点17ヶ所において,調査および同定の結果,原始紐舌目6種,有肺目16種の合計22種の陸産貝類が採集された.17地点のうち,最も多くの種数が見られたのはPt.16のメディポリス前(指宿市)とPt.8の入来(薩摩川内市)であり,合計7種が採集された.最も種数が少なかったのは,Pt.5伊集院(日置市),Pt.6冠岳(串木野市),Pt.9小山田町(鹿児島市),Pt.15青隆寺(指宿市)の4地点で,合計1種しか採集されなかった.また,鹿児島県のレッドデータブックの中の〈鹿児島県のカテゴリー区分〉に基づき,発見された各種の希少度評価を行ったところ,準絶滅危惧が15種,分布特性上重要が7種確認できた.
    本調査の結果,針葉樹林よりも広葉樹や雑木林の方が,種数・個体数ともに多くの陸産貝類が生息している傾向が見られた.また類似度について,地点同士の距離が近くても必ずしも出現する種に類似性が見られるとは限らないという結論に至った.その原因として,陸産貝類の非常に低い移動能力が関係していると考えられる.今回の調査では多くの準絶滅危惧にカテゴリーされている種が見つかったが,より正確かつ詳細を明らかにするために,更なる細かいサンプリング(季節ごと,人員を増やしての調査),コドラート法などを用いた調査が必要と思われる.

  • 東中川 荘・冨山清升 .  鹿児島県枕崎市の陸産貝類相の生物地理学的分析 .  Nature of Kagoshima43   99 - 109   2017年5月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    陸産貝類は,他の動物と比較すると,移動能力が著しく低いため,狭い範囲内においても種分化が起こりやすい.鹿児島県は南北に約600㎞の県土を有し,九州島の本土と多くの離島で形成されている.特に離島では,本土と比較して自然豊かであり気候にも恵まれ,様々な動植物が存在している.そのため,離島は様々な動植物において研究対象にされたりしているが,本土においては,未だに詳細な調査が行われていない.そこで,本研究では,環境の影響を受けやすいという生態的性質をもつことから,森林環境における指標動物として利用できる陸産貝類に焦点を当て,多様性や地点間の相違点を探るためにも,分布調査を行った.
    本調査は,鹿児島県枕崎市の神社や公園の自然林11地点を対象にして陸産貝類の採集を行った.採集は,主に落ち葉の下や土壌上,樹上,朽木周辺を中心に行う見つけ取りと,微小貝を採集するために各地点の落ち葉を含む土壌を約500ml持ち帰り,同定をする上で必要な処理をし,同定後,種別に殻はチャック付きポリ袋,軟体部はエタノール中に保存した.そして,採集したデータをもとに種別,個体数のリストを作成し,各地点の多様度指数や類似度指数を求め,群平均法を用いてデンドログラムを作成した.
    11地点における調査の結果,計7科12属14種,412個体の陸産貝類を採集した.11地点のうち,最も多くの種数が採集されたのは瀬戸公園の7種類であった.最も種数が少なかったのは,妙見神社と片平山公園の3種類であった.個体数においては,最も多く採集されたのは,枕崎神社の73個体であった.最も個体数が少なかったのは,津留神社の7個体であった.
    本調査において,11地点中9地点で採集されたヤマクルマガイと11地点中7地点で採集されたアズキガイが枕崎市内の陸産貝類の優占種といえる.
    本調査では,神社や公園の自然林を中心に行い,個体数や種数が多かった地点は,鬱蒼と茂った林内ではなく,人が手を加えた,全体的に明るく湿度の保たれた照葉樹林の林縁であった.
    多様度指数と類似度指数においては,林内の森林環境や土壌環境によって値が異なっていた.また,2地点間の距離が近くても類似度指数が高くない場合がある.その理由としては,最初に述べたように,陸産貝類の移動能力の低さが考えられる.
    本調査終了後,課題や発見もいくつか挙がり詳細な調査や解析が必要とされた.また,理解を深めるためにも森林環境や土壌環境が具体的にどのような影響を及ぼすのかも合わせて調査することも必要だろう.

  • 田口晃平・冨山清升 .  鹿児島県と宮崎県の県境における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima43   89 - 98   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

     南九州地方に位置する鹿児島県は、年間を通し、日本列島の中でも気候が温暖である。また、数多くの自然にも恵まれ、生物多様性も豊かな地域である。その中で陸産貝類は移動範囲が狭く、その地域の生物多様性を測る指標ともなっている。
     鹿児島県では、薩摩半島では陸産貝類の調査が比較的多く行われているが、大隅半島では調査があまり進められていない状況である。そこで、本研究は大隅半島の中でも、研究報告の少ない鹿児島県と宮崎県との県境に焦点を当て、新たな研究報告を加えることを目的とした。
    今回は、鹿児島県曽於市で5地点、宮崎県都城市で5地点の計10地点において陸産貝類の分布調査を行った。また、分布調査を行うと共に、変形シンプソンの多様度指数を利用した調査地点毎の多様度指数、及び野村・シンプソン指数を利用した調査地点間での類似度を算出した。類似度については、クラスター分析を利用しデンドログラムを作成した。
    10地点での陸産貝類の分布調査の結果、9科23属26種、計174個体の陸産貝類を採集した。26種の中で、最も多くの地点で見られたのは6地点で採集されたタカチホマイマイ、ミジンヤマタニシ、ヤマクルマガイであった。個体数から見ると、ヒダリマキゴマガイが31個体と最も多く採集され、次いでタカチホマイマイが19個体と多かった。地点毎に見てみると、稲妻森林公園で14種と最も多くの種数が採集され、次いで悠久の森が13種と多かった。
    今回の調査で、多くの個体数が採集されたヒダリマキゴマガイ及びタカチホマイマイについては、鹿児島県全体で広く分布していると言えるだろう。1地点で1個体のみ採集できたシリブトゴマガイについては、大隅地方北部での記録は初めてとなる。調査地点を増やしていけば、霧島地方や宮崎県方面で採集できるのではないかと考えられる。個体数、種数共に多く採集できた稲妻森林公園、悠久の森については、キセルガイ科が多く採集できたからだと考えられる。その他の要因としては、どちらの環境も自然が多く残っており、光も程よく差し込んでいたことが挙げられる。
    今回の調査は、県境における陸産貝類の分布状況を示すことであったが、調査地点を曽於市と都城市と限定していたために、全ての分布状況が明らかにはなっていない。今後は、他の県境でも調査を行い、レッドデータブックや今回の調査と比較していくことが必要になってくるであろう。

  • 君付雄大・冨山清升 .  鹿児島市北部における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima43   77 - 88   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

     鹿児島県は,南北に広大な土地を有し,多種多様な生態系が見られ,生物が分布している.その中で,陸産貝類は乏しい移動能力のため,独自の気候に適した固有種が多く発見されてきた.鹿児島県の離島は本土とは異なった気候を有しているため,詳細な調査を行い多くの固有種が生息していることが分かっている.しかしながら,鹿児島市周辺は自然度に乏しいと見なされ,見過ごされてきたため,詳細な調査が行われてこなかった.そこで,本研究は,鹿児島市の北部に位置する八重山,郡山,吉田,吉野を主な調査地として,陸産貝類相の調査を行い,特徴や類似点,相違点を明らかにすることを目的とした.
     本調査は,2016年4月から12月にかけて13地点でサンプリング調査を行った.採取は主に見つけ取りで行い,落葉内部や樹幹を1時間程度探した.微小貝については,見つけ取りで採取が困難なため,土壌を約500ml採取し,研究室に持ち帰り,乾燥機,ふるいにかけ,双眼実体顕微鏡を用いて採取を行った.その後,水で十分に洗浄し乾燥させ,種の同定を行い保存した.採取できた陸産貝類をもとに多様度指数,類似度指数を算出した.その後,他地点との類似性を分かりやすくするために,類似度指数を使い,クラスター分析を用いてデンドログラムを作成した.
     調査の結果,2目11科19属19種の陸産貝類が採取できた.その中で,吉田運動場で種数,個体数ともに最も多くを記録し,八重山公園,花尾神社では最も少ない種数,寺山公園で最も少ない個体数を記録した.算出した多様度指数は吉野公園が最も高く,八重山公園,花尾神社で最も低い結果となった.花尾神社は調査を行った他の12地点と比べデンドログラムから最も異なった環境となっていることが分かった.
     鹿児島市北部においては,採取数や出現地点数からアツブタガイとヤマクルマガイが陸産貝類の優占種であると考えられる.他の調査記録から鹿児島県に数多く生息しているアズキガイが今回の調査地点ではほとんど採取することができなかった.鹿児島市北部ではアズキガイが生息するのに適さない要因があると考えられる.また,吉野公園は最も多くの希少な微小貝が採取できており,重要な生息地となっていることが考えられる.オオクラヒメベッコウに関しては,県本土では大隅地方に生息していると記録があるが,薩摩地方では記録がない.吉野公園は薩摩地方でのオオクラヒメベッコウの生息の初記録である.調査した地域では土壌が豊かな地点ほど多様度指数が高くなる傾向にあった.逆に,八重山公園や八重山遊歩道沿いなどでは,土壌の層が薄かったため,種数や個体数が乏しかったと考えられる.鹿児島市北部においては地域的な関連はあまり見られなかった.これは険しい山々によって生息地が分断されてしまったことが原因ではないかと考えられる.この調査結果をより信憑性の高いものにしていくには,より細かい調査が必要になってくると考えられる.

  • 岡本康汰・冨山清升 .  鹿児島県南九州市・指宿市における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima43   43 - 58   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    鹿児島県本土は,日本本土に広く生息する陸産貝類種の南限となっている例が多く,薩摩地方・大隅地方・霧島地方を数多くの種が分布の南限としている.近年,鹿児島県本土において陸産貝類相の調査が行われているが,薩摩半島南部に位置する南九州市での調査では未調査地域が多く,陸産貝類相を明らかにするには不十分であった.そこで本研究では先行研究よりも調査地点数を増やし,より詳細な陸産貝類相を明らかにすることを目的とした.
    2016年2月から11月にかけて,南九州市・指宿市の7地域31地点で調査を行った.採集には見つけ取りまたは土壌サンプルをふるいにかける手法を用い,採集した陸産貝類は必要な処理を行った後,同定,保存した.調査結果から各地域の多様度および類似度を求め,類似度からクラスター分析を行った.
    調査の結果,13科27属35種,合計1328個体の陸産貝類が採集された.7地域全てで出現した種は7種,6地域で出現した種は4種であった.1地域でのみ出現した種は4種であり,そのうち2種は1個体しか採集されなかった.最も多くの種が採集された地域は南九州市(中央部)と指宿市の21種であり,最も種数が少なかったのは南九州市(南西部)の16種であった.
    多くの種が採集された地点は,いずれも神社の社寺林,畑や民家近くの植林地といった人の手が加わっている地点であった.また,各地域の多様度指数を見ると,海岸付近は低く,内陸かつ山地と市街地が接しているような地域で高かった.地域間の類似度はすべて0.5以上であり,陸産貝類相に大きな違いは見られなかったが,最も類似度が低かったのがB地域(山地周辺)とF地域(海岸付近)間であったことは,環境が異なるほど類似度が低くなることを示唆している.類似度デンドログラムは,明瞭な2つのクラスターに分割された.2つのクラスターはそれぞれ薩摩半島内陸部の山地周辺と,海岸や農地周辺の地域に対応しており,それぞれの地域の広域的な環境に対応した陸産貝類相が形成されていると考えられる.今後はさらに調査範囲を絞り,より詳細に陸産貝類相と微環境との関係を調査すると共に,広域的な環境との関連性も明らかにする必要がある.
    はじめに
     陸産貝類は,極めて移動分散能力が低く,また安定した環境でなければ恒常的な繁殖ができないため,分布が不連続になりやすい.そのため集団間の遺伝的交流が少なくなり,局所的な特殊化が多いことから,生物地理学の研究対象として有益な情報を与えてくれる.また,環境の影響を受けやすい特性から,環境指標動物としての利用法も考案されている(Nurinsiyah et al, 2016).
    鹿児島県は,日本本土に広く分布する数多くの陸産貝類種の南限となっている例が多く,九州南部の薩摩地方・大隅地方・霧島地方などの地域を数多くの種が分布の南限としている(鹿児島県,2016).近年の鹿児島県本土における陸産貝類相の調査としては,鮒田他(2015),今村他(2015),神薗・冨山(2016),竹平他(2015)等の研究が挙げられる.薩摩半島の南部においては,竹平他(2015)によって陸産貝類相の調査が行われたが,南九州市の中部から南部にかけては調査が行われておらず,陸産貝類相を明らかにするには不十分であった.そこで,本研究では先行研究での調査地点の一部を再調査すると共に,地点数を増やし,より詳細な陸産貝類相を明らかにすることを目的とした.また,それぞれの生息地域・地点の環境・微環境と陸産貝類相との関係についても考察した.加えて各調査地域の陸産貝類相の比較のために,Simpsonの多様度指数(Simpson, 1949)の変形版および野村・シンプソン指数(野村,1940)を計算し,類似度デンドログラムを作成して考察した.

  • 原井美波・冨山清升 .  鹿児島湾桜島袴腰の転石海岸における ムラサキクルマナマコの生活史 .  Nature of Kagoshima43   37 - 42   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    鹿児島市桜島の袴腰海岸にはムラサキクルマナマコPolycheira rufenscens(Brandt)が生息しており,このムラサキクルマナマコのサイズ頻度分布と性比の季節変化を2010年12月から2011年12月の一年間追うことによって,鹿児島市桜島袴腰海岸に生息するムラサキクルマナマコの繁殖の起こる時期と,個体の体の大きさと性別の相関関係の有無を明らかにした.
     サイズ頻度分布調査は,ムラサキクルマナマコを毎月100匹以上調査地で採集し,体長と体幅を測定してその体積を算出した.頻度分布は一年間どの月でも似た山の形となり,新規加入と推測される個体の山は確認されなかった.
    性比については,各月40匹程度の個体を解剖して顕微鏡による生殖巣の観察を行い,卵の確認できたものを雌,卵の確認できなかったものを雄,生殖巣自体が判別できなかったものを判別不能として処理した.各月の性比を比較すると,6月に雌の比率が急激に増加し8月まで雌が存在したが,その他の月では雌は見られなかった.また,生殖巣の発達については4月から8月にかけての期間が顕著であり,それ以外の月では萎縮しほとんどが判別不能であった.
     サイズ頻度分布の季節変動については新規加入が見られなかったため,体の小さい成体は生息地が他の個体と異なると提案された.また,季節変動も無かったことから性別と体の大きさには相関関係がないと言える.性比については,4月から8月にかけて生殖巣が発達し,4月から5月にかけて成熟した雄が増加していることから,この雄の一部が性転換することで6月に雌が出現したと考えることが可能である.6月に雌が出現し,9月にはほとんどの個体が放卵・放精を終えたと考えられるため,6月から8月の間が桜島袴腰海岸における本種の繁殖期であると言える.

  • 染川さおり・冨山清升 .  鹿児島大学理学部林園水槽内における外来種淡水性巻き貝のサカマキガイ(Physa acuta)とインドヒラマキガイ(Indopranorbis exustus)の生活史 .  Nature of Kagoshima43   19 - 30   2017年5月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    要旨
    鹿児島大学理学部前にある林園の池は,地下水からのくみあげ水が溜まっているために,温度がほぼ1年中一定であるが,冬季の水温は10℃以下になる.池には,外来種である淡水性腹足類貝類であるサカマキガイとインドヒラマキガイが同所的に生育し,1年を通して観察できる.この2種の貝の生活史について調査した.
     サカマキガイ(physa acuta)は,サカマキガイ科の貝で淡水産であり,ヨーロッパからの外来種である.生命力が強く,全国から報告があり,分布が拡大傾向にあるといわれる.また,環境の変化に強いことに加え,鋭い歯をもち,主に雑食性であるが,他種軟体動物を摂食することもあるため,同棲在来種を駆遂してしまうとの報告もある.インドヒラマキガイ(Indoplanorbis exustus)はヒラマキガイ科の貝で淡水産であり,東南アジアからの外来種である.また,本種は有肺類に属し雌雌雄同体である.本種は,寒さに弱く繁殖力は強い方ではなく寿命は1年とされている.主に室内の水槽では生育するが,日本においては野外では越冬し得ないとされている.九州からの報告では,最低水温が15度以上の場所では生育するという報告がある.
    本種の生活史調査は,月別の定期調査法を用いた.なお,定期調査は,2003年1月~12月に行った.水槽内の表面に浮いている枯葉の裏に付着しているサカマキガイ,インドヒラマキガイ2種を約50個体ピンセットで採集して実験室に持ち帰り,2種の個体をそれぞれ,ノギスと顕微鏡を用いて,0.1mm単位まで測定し,記録した.その記録をもとに,2種の殻幅サイズの頻度分布と季節変動をグラフで示した.
     サカマキガイは,過去の研究結果において,産卵の最盛期は夏季で,繁殖力が強く,ほぼ冬季を除いて1年中産卵し,寿命は1年とされている.鹿児島大学林園の池に生育するサカマキガイは,本研究の結果から,産卵の最盛期は夏季で,冬季を除いて1年中産卵していること,寿命は約1年ということがわかった.インドヒラマキガイは,過去の研究結果において,室内の水槽では生育するものの,一般に野外では越冬し得ないが,低温の適応性から将来的には野外で越冬する可能性があり,外来種として注意が必要とされていた.鹿児島大学林園の池に生育するインドヒラマキガイは,本研究において,冬を除き1年中産卵しており,産卵の最盛期は夏季であることがわかった.さらに,越冬し複数年に渡って,生きている個体も存在しているということが明らかになった.従って,過去の研究例と比較すると,インドヒラマキガイは九州では,15度以上の暖かいところでしか生育してないという報告があったが,鹿児島では,低温に適応し,越冬できる個体が出現しているということが判った.今後,この種の分布拡大に関しては,注意が必要だろう.

  • 国村真希・冨山清升・今村留美子・河野尚美 .  マングローブ干潟におけるキヌカツギハマシイノミガイMelampus (Micromelampus) sincaporensic Pfeiffer,1855 とカワザンショウガイ科数種の間での生活史比較 .  Nature of Kagoshima43   19 - 30   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    要旨
     鹿児島県喜入町の愛宕川河口の干潟には,メヒルギKandelia candelやハマボウHibiscus hamabo からなるマングローブ林が広がっているためフトヘナタリC.rhizophorum A.Adams, 1855やコゲツノブエClypeomorus coralium (Kiener, 1834),ヒメカノコガイC.oualaniensis (Lesson,1831)といったような他の一般の海岸にはあまり見られない巻き貝類が生息している.この干潟の上部には海岸棲のシバ類であるナガミノオニシバZoysia sinica var.nipponicaやハマサジLimonium tetragonum (Thunb.) A.A.Bullockが生育している一帯があり,そこではオカミミガイ科に属するキヌカツギハマシイノミガイMelampus(Micromelampus)sincaporensic Pfeiffer, 1855と,カワザンショウ科の数種が同所的に生息している.キヌカツギハマシイノミガイは三河湾以南の内湾や河口汽水域干潟のヨシ原等にすむ雌雄同体の巻き貝であり,カワザンショウ科は汽水産で高潮帯の草間岩れきに生息する雌雄異体の巻き貝のグループである.キヌカツギハマシイノミガイは研究例が少なく,特に生態は明らかにされていない.本研究ではキヌカツギハマシイノミガイを中心として,殻高サイズ分布の季節変動を明らかにすると同時に鹿児島湾内における生息状況を調査することにより生活史を解明する事を目的とした.
     キヌカツギハマシイノミガイとカワザンショウ科の2グループの生活史
     愛宕川河口の支流にある干潟の上部で毎月1回大潮または中潮の日の干潮時に行った.キヌカツギハマシイノミガイは20㎝×20㎝のコドラートをランダムに20箇所以上取り,出現個体数を記録し,カワザンショウ科についてはランダムに100個体以上採取したあと実体顕微鏡を用いて同定した.また種別に殻高を0.1㎜単位で測定した.
     鹿児島湾におけるキヌカツギハマシイノミガイの分布状況調査
     2003年4月から大潮の日の干潮時に一回の調査につき6,7時間かけて行った.鹿児島湾内に流れ込む河川の河口干潟に行き,キヌカツギハマシイノミガイの生息状況を調べた.
     キヌカツギハマシイノミガイは幼貝の定着が11月に起こり,次の年の6月ごろまでに8㎜の成貝の集団に加入すると思われる.幼貝のグループは4㎜前後~7㎜前後に変化していることから,1年で3㎜程度成長すると考えられる.また,11㎜を越える個体が存在しないことから,11㎜程度の大きさになると殻の生長が止まるか死亡する個体が多くなると思われる.
     カワザンショウガイ科の種は主にクリイロカワザンショウAngustassiminea castanea castanea (Westerlund, 1883)とツブカワザンショウAssiminea (Assiminea) estuarine Habe, 1946が多く,サツマクリイロカワザンショウAngustassiminea castanea satumana (Habe, 1942)とカワザンショウガイAssiminea luteajapaonica v.Martens, 1877はわずかしか採取できなかったため,今回の調査対象にはしなかった.クリイロカワザンショウは幼貝の加入時期が10月であることが確認された.
     キヌカツギハマシイノミガイの生息状況は,45地点中,4地点でしか生息を確認することができなかった.この4地点の共通点は,海岸棲植物であるナガミノオニシバが生育しているという点であった.過去の記録と比較すると生息地は明らかに減少していた.

  • 河野尚美・冨山清升・今村留美子・国村真希 .  鹿児島湾におけるヒメウズラタマキビ Littoraria (Littorinsis) intermedia (Philippi,1846) の生息地による生活史の比較 .  Nature of Kagoshima43   9 - 18   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    ヒメウズラタマキビガイLittoraria (Littorinposis) intermedia (Philippi,1846)はタマキビガイ科Littorinidaeに属する雌雄異体の巻き貝である.タマキビガイ科は日本で8属19種が確認されている.ヒメウズラタマキビガイはウズラタマキビガイLittoraria scabra (Linnaeus,1758)の亜種で,フィリピンのネグロス島のJimamalianを模式産地として記載された.ウズラタマキビガイに似るが周縁の角張りが弱く,軸唇は紫色で,縫合の下の螺肋が強いこと,殻頂部でも螺層表面に螺肋が強いことで区別され,紀伊半島以南のインド・西太平洋,潮間帯,マングローブや内湾の岩礁上に生息する.日本では瀬戸内海や有明海などの内湾の岩礁や礫の間などに生息し,乾燥に対して耐久性が強い.本種の基礎生態を解析した報告例はこれまでほとんどなく不明な点が多い.本研究では,鹿児島湾喜入町愛宕川河口干潟及び祗園之州海岸において,ヒメウズラタマキビガイの殻幅サイズ頻度分布の季節変動を明らかにし,生活史を検討することを目的とした.さらに,環境攪乱の異なる2つの調査地での生活史を比較して攪乱の影響を考察し,垂直分布により季節ごとに生息場所がどのように移り変わるのかを明らかにする調査を行った.
     調査は鹿児島県揖宿郡喜入町を流れる愛宕川の河口干潟付近と鹿児島県鹿児島市清水町を流れる稲荷川の河口付近で行った.定期調査は2003年1月から2004年1月まで大潮または中潮の日中の干潮前後に,喜入では干潟付近の岩礁やコンクリート護岸の間隙,稲荷川河口では河口付近にある石橋記念公園の玉江橋下の石垣の2箇所で毎月1回行った.それぞれの調査地にいるヒメウズラタマキビガイを100個体以上採取し,ノギスで0.1mmの単位で殻幅を測定し記録した.垂直分布の調査は同期間内の2003年1月,3月,8月,10月,12月の各季節ごとに石橋記念公園で,30cm×30cmの石垣3つを一区画とし,河口面から陸上面に近づくにつれてA,B,C,D,Eの5区画に分け,それぞれに出現した本種の個体数と殻幅サイズを測定し記録した.
     定期調査の結果,4月と8月に1.5mm前後の幼貝の新規加入があり,幼貝はその後11.0mm前後に向けて成長を続ける傾向が見られ,2003年1月と2004年1月では,1年間で殻幅サイズ頻度分布のヒストグラムがひと山型からふた山型へと変化している事が分かった.また,喜入・石橋公園の生息環境の異なる2つの調査地において幼貝の新規加入や殻幅サイズ頻度分布で大きな違いが見られた.垂直分布においては,年間を通して個体のサイズは大きくなり成長が見られるが個体数は夏から冬にかけて減少し,生息場所も冬は陸上面から河口面へと移動している事がわかった.
     以上のことから,ヒメウズラタマキビガイは1年に幼貝の新規加入が春と秋の2回あり,幼貝はその後11.0mm前後に向けて成長する傾向があるが,年によって新規加入がある年とない年があると考えられる.また,冬の寒さに弱く,潮間帯の生息場所を逃れる移動性があることがわかった.さらに,生息環境の異なる調査地によって生活史に大きな違いが見られた.幼貝の新規加入が全く見られない石橋公園の個体群では,海岸整備に伴う攪乱による影響が非常に大きく,現在のヒメウズラタマキビガイの個体群は個体サイズが大きくなり,年を取っていく傾向にある.今後もこの状況がずっと続くようであれば,ヒメウズラタマキビガイはやがては寿命により消失し,将来は絶滅してしまう危険性がある事が明らかになった.

  • Yusuke Katanoda, Takayuki Nakashima, Shino Ichikawa & Kiyonori Tomiyama .  大隅諸島における汽水及び淡水産貝類の生物地理 .  Bulletin of Biogeographical Society of Japan71   41 - 51   2016年12月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Biogeographical Society of Japan  

    Abstract. The brackish and fresh water snail faunas of eight islands (Kuchinoshima, Yorontô and the Ôsumi islands, consisting of Tanega-shima, Yaku-shima, Kuchierabu-jima, Kuro-shima, Ioo-jima, and Take-shima) and two peninsulas (southern Ôsumi Peninsula and southern Satusma Peninsula) were investigated between 2007 and 2008. Twenty two brackish and fresh water snail species in 12 families were collected. Cluster analyses using Nomura-Simpson’s coefficient suggest the absence of faunal sub-regions in this area, probably because there are few species in this area is small and many species in this area are widely distributed in Kagoshima. In the analyses of the species-area relationship, the value of z (slope of the regression line) for brackish and fresh water snail species was 0.3195, whereas the value of z was lower (0.2847) when marine snail species inhabiting river mouths. The higher z value for the brackish and fresh water species only was considered to be due to their property of oceanic island elements compared with marine species.

  • Shino Ichikawa, Takayuki Nakashima, Yusuke Katanoda, Kiyonori Tomiyama, Atsuhiko Yamamoto, & Eiji Suzuki .  トカラ列島口之島の陸産貝類相の構成と環境との関係 .  Bulletin of Biogeographycal Society of Japan71   53 - 68   2016年12月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Biogeographycal Society of Japan  

    Abstract. The aim of this study is to clarify the relationship between the compositions of land snail fauna and the environment. We conducted two surveys for this study. In the first survey we collected land snails on Kuchino-shima island from 2008 to 2009, the Tokara Islands, Kagoshima, Japan and classified the investigation points of each islands by the environment (1: forest, 2: coastal forest, 3: pasture, 4: field). In the second survey we placed 19 research plots on Kuchino-shima in November 2008. Land snails were collected and vegetation, coverage of the herbaceous layer and top soil (pH, moisture and exchangeable calcium content) were surveyed for each plot. The species richness of land snails in pastures, coastal forests, and fields were discovered to be low compared to that in the forest from the first survey. There are many pastures on the Tokara Islands, which may strongly influence the diversity of land snails. In the second survey the species richness varied in each plot. There was a significant negative relationship between total number of land snails and the pH of the top soil. However there was not a significant negative relationship between the number of living land snails and the pH of the top soil, but there was a significant negative relationship between the numbers of dead land snails (empty shells) and pH. The shells of land snails are insoluble as the pH lowers. It is possible this result indicated the relationship between shells and pH. There was a significant negative relationship between the species richness and the density of trees. A higher density of trees decreases the light that reaches the forest floor and thus herb density. Because herbs are the habitat of some land snails, the above mentioned relationship might occur

  • Harumi Ohtaki, Kiyonori Tomiyama, Eiko Maki, Maya Takeuchi, Tatsujiro Suzuka & Saki Fukudom .  Mating behavior of the dioecious snail Cerithidea rhizophorarum A.Adams,1855 ( Gastropoda; Potamididae) in the tidal flat of a mangrove forest .  Biogeography18   1 - 10   2016年9月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Biogeography Society  

    Abstract. The mating behavior of the dioecious snail Cerithidea rhizophorarum was observed in the field. Copulation was observed from mid May to mid September, with a peak from late June to late July. Continuation of copulation was confirmed by flag mark, pair was discovered on rounds every 15 minutes. The time pair parted from one another was considered the copulation termination time; both initial and termination times were recorded. Initial times in the daytime had one peak period about two and a half hours before low tide, while nighttime pairs starting copulation were especially frequent over three hours, with low tide occurring in the middle of that period. Copulation frequency in the daytime and nighttime was much the same, but the duration of copulation in the nighttime (mean 51.1minutes) was significantly longer than that in the daytime (26.7minutes). Because there was no significant correlation between shell width between pairs, the mating of C. rhizophorarum was assumed to be random with respect to shell width. Courtship acceptor snails were significantly bigger than initiator snails. By dissection of copulation pairs, 5.45% of the pairs were found to be between individuals having male reproductive organs. The difference in sex ratio between the population on the tidal flat area and on the trees in the summer was significant: the ratio of females in the population on the trees was higher than that on the tidal flat area.

  • 金田竜祐、冨山清升※ .  陸産巻貝3種における貝殻成長線分析方法の確立 .  Nature of Kagoshima 42   361 - 370   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    貝類の成長は栄養摂取による軟体部の成長が 先で,貝殻の成長はそれに伴って起こる.貝殻は 硬く計測が容易なこと,成長線により成長の時間 経過記録を保っていることから,これまでにも海 産貝類学(二枚貝類の貝殻成長線分析)や考古学 (遺跡出土貝類の貝殻成長線分析)の観点から貝 殻成長線分析の研究はなされてきた(小池,1986 等).貝殻には様々な成長障害(ディスターバンス) で成長線が記録される.成長の開始点が殻頂,成 長の終了点が殻口・腹縁であり,貝殻に記録され た成長の跡として内部成長は重要視されている. しかし今日まで,陸産巻貝種における貝殻成長線 分析の研究は前例がない. 本 研 究 で は, ヤ マ タ ニ シ(Cyclophorus herklotsi)・ ヤ マ ク ル マ ガ イ(Spirostoma japonicum)・アズキガイ(Pupinella (Pupinopsis) rufa)の3種の陸産巻貝種において,貝殻成長線 分析が行えないかを検討した.主要な研究目的は 陸産巻貝種貝殻成長線分析方法の確立だが,採集 したサンプルは内部成長線・殻高・殻幅を測定し 頻度分布をヒストグラムで表し,散布図で内部成 長線と殻サイズの関係を表した.またこれまでの 陸産巻貝種の研究では,主にサイズを用いて大体 の年齢を推定していたのだが,この推定方法が正 しいのかを内部成長線と殻サイズにおいての相関 の有無で検討した.

  • 冨山清升 .  貝類調査のプロトコル(手順書) (1)誰でもできる最も簡単な方法 .  Nature of Kagoshima 42   289 - 295   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    貝類の標本は,昆虫や植物に比べれば,比較 的作成しやすいのですが,最も易しいレベルから, やや専門的なレベルまで,段階ごとの解説をしま す.今回は,最も簡単な誰にでもできる貝類の調 査法を記入します.

  • 神野瑛梨奈、前川菜々、春田拓志、冨山清升* .  鹿児島湾喜入干潟での防災整備事業における 愛宕川河口干潟の巻貝類の生態回復 .  Nature of Kagoshima 42   437 - 452   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    鹿児島湾喜入町愛宕川支流の河口に位置する 喜入干潟は,太平洋域における野生のマングロー ブ林の北限地とされ,腹足類や二枚貝類をはじめ 多くの底生生物が生息している.しかし2010年 から道路整備事業の工事が始まり,これによって 干潟上の動物群集が大きな被害を受けた.干潟の 破壊が干潟の動物群集にどれほどの影響を与えた か,また生態がどのように回復していくのか調査 する必要性がある. 喜入干潟には非常に多くの巻貝類が生息して いる.その中でも,主にウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869),ヘナタリCerithidea (Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791),カワア イ Cerithidea (Cerithideopsilla) djadjariensis (K. Martins, 1899)が多く生息している.採集も容易 で,個体の移動も少ないことから,この三種を環 境評価基準として研究に用いた.種の同定を行う 際,ヘナタリとカワアイの幼貝が目視で判別する ことが極めて困難であるため,今研究ではこの二 種をヘナタリの仲間としてまとめた.研究地点は, 二つ設定した.一つ目は工事により大きな影響を 受けたと考えられる橋の真下である(Station A).
    二つ目は工事による直接的な影響を受けていない と考えられている愛宕川支流の近くである (Station B).調査は,2014 年 12 月から2015 年 11 月まで行った.毎月一回採取したウミニナと ヘナタリの仲間について,各月ごとのサイズ別頻 度分布,個体数の季節変動をグラフにして,生態 の変化について研究した. 結果として,ウミニナはStation Aで,先行研 究(2013.12~2014.11)より新規加入個体は増加 した.これは生態が少しずつ回復してきていると 考えられる.しかし,干潟が掘削される前の新規 加入個体数にはまだ及ばない.ヘナタリの仲間は Station A,Station Bともに新規加入個体が先行研 究よりわずかながら増加している.しかし,先行 研究と今研究の新規加入個体の数自体は少ない. このまま,個体数の大きな増加がなければ種は衰 退していくだろう.よって,完全に生態が回復し たとはいえないと推測される. ウミニナとヘナタリの仲間の総個体数は先行 研究よりStation A で減少しているのに対し, Station B では増加していた.Station A では2011 年から干潟の掘削が行われ,個体数の減少が起き た.次世代を担う新規加入個体の大きな増加がみ られないことからも,Station AではStation Bよ りも生態が回復するまでに時間を要するのではな いかと推測される. 過去の報告(春田,2011;前川,2012;前川ほ か,2015)と今研究より,喜入干潟の巻貝類への 工事の影響は五年が経過しても持続していること が分かった.またStation Aでは工事の影響により, 生態が回復するのに時間を要することが分かっ た.この工事の影響はいつまで続くのか,巻貝類 の生態が回復するためにはどのくらいの時間を要 するのか,これからも継続した調査が必要である と考える.

  • 杉原祐二、冨山清升* .  ウミニナBatillaria multiformis集団における サイズ頻度分布季節変動の個体群間比較 .  Nature of Kagoshima 42   429 - 436   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には,ウミ ニナBatillaria multiformis (Lischke),カワアイ Cerithideopsilla djadjariensis (K. Martin),ヘナタリ Cerithideopsilla cingulata (Gmelin),フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum (A. Adams) の4種のウミ ニナ類の巻貝が生息している.ウミニナは泥中に 紐状の卵鞘を産み,ベリジャー幼生が孵化するプ ランクトン発生である.しかし,生活史について は,まだ不明な点が多い.本研究ではウミニナの 生活史を明らかにする目的の1つとして,愛宕川 の河口干潟において複数の調査区を比較して,ウ ミニナのサイズ頻度分布の季節変動について調査 した. 調査は毎月行い,愛宕川の河口干潟に上流か らStation A, B, Cを設けて,25 × 25 cmのコドラー トをランダムに3ヵ所とり,コドラート内のウミ ニナ類の種毎の出現数とウミニナについては殻高 を計測した. その結果,上流から下流になるにつれて,サ イズピークが大きくなることが観察された.また, ウミニナは春から夏頃に卵鞘が産みつけられ,水 中でのプランクトン生活を経て,夏から秋頃に着
    底し,8–12 月には約3 mm に成長し,1 月には 4–6 mmに成長すると予測された.その後,次の 年の春には6–8 mm程度に成長し,秋までに18– 20 mmに達する.冬には成長が停止,または遅 くなり,翌春にサイズピークのサイズ集団に近づ くと予測された.

  • 四村優理、冨山清升* .  鹿児島湾の干潟における ウミニナ(Batillaria multiformis)の生活史 .  Nature of Kagoshima 42   419 - 428   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然介護協会  

    ウミニナBatillaria multiformis (Lischke) は吸腔 目ウミニナ科に属する腹足類である.発生様式は 紐状の卵鞘を産み,ベリンジャー幼生が孵化する プランクトン発生の生活史をとる.北海道南部か ら九州までの日本各地においてもっともふつうに みられ,主に砂泥や砂礫上に生息している.しか し,本種の生活史については,まだ不明な点が多 い.今回は,メヒルギKandelia candel (L) Druce やハマボウHibiscus hmabo Siebold et Zuccarini か らなるマングローブ林の北限である鹿児島県喜入 町の愛宕川河口干潟と,中礫の転石河岸で,植生 は無くコンクリート護岸に囲まれている鹿児島市 谷山の永田川で調査を行った.本研究では,2つ の異なる環境におけるウミニナのサイズ頻度分布 の季節変化や生息密度を調査して生態学的比較を 行った. 2014 年 12 月~2015 年 11 月の間,毎月1 回, 中潮~大潮の日の干潮時に目視可能なウミニナを ランダムに採集し,殻高と殻径の2か所を,ノギ スを用いて0.1 mm単位で記録した.殻高は殻頂 部が失われていることもあるため殻径のグラフの 方がより正確な数値の変化を示した. その結果,喜入干潟における殻高のサイズ分
    布の季節変化は,2014年の12月以外は年間を通 して1.4–2.0 cmをサイズピークとする一山型のグ ラフであった.殻径については,年間を通して 0.4–0.6 cmがサイズピークだったのに対して,7 と8月はサイズピークが下がった.谷山における 殻高のサイズ分布の季節変化は,年間を通して 2.1–2.5 cm がサイズピークだったのに対して11 月と12月はサイズピークが下がった.殻径につ いては,年間を通して0.8–1.1 cmがサイズピーク として多く見られたのに対して,8月には比較的 小さな個体も採集できた.殻高の平均サイズにつ いて,喜入で採集したウミニナの最大値は11 月 の1.65 cmであり,谷山で採集したウミニナの最 大値は10月の2.37 cmであった.殻径の平均サ イズについて,喜入で採集したウミニナの最大値 は11 月の0.69 cmであり,谷山で採集したウミ ニナの最大値は3月の1.01 cmであった.殻高, 殻径どちらにおいても谷山の方が大きかった.個 体数変動については,喜入において2015年の1 月の292個体から急速に個体数を増やし2月の 444個体でピークとなり,そのあとゆるやかに減 少し8月には105個体となった.9月に279個体 と少しだけ増加したがその後も160個体前後と なった.谷山においては,2014年12月がピーク となった.12月以降は,1月から3月にかけて個 体数が増加したが,その後の個体数は著しく減少 し12–28個体の間の値をとるグラフとなった.生 息密度について,年間の5区間の平均出現個体数 は,喜入で最大値92個体,最小値は21個体,谷 山の永田川では最大値4.4個体,最小値は1.2個 体であった.谷山より喜入干潟の方が,最小値と最大値の差が大きく,密度差が大きいということ が分かった.

  • 藤木健太、冨山清升* .  喜界島における陸産貝類の分布状況 .  Nature of Kagoshima 42   405 - 418   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    奄美群島に属する喜界島は,キカイオオシマ マイマイなどの固有の陸産貝類が生息しているこ とが明らかにされており,鹿児島県内の陸産貝類 の分布状況を把握する上では欠かすことのできな い,大変重要な場所であるが,近年は畑地や道路 の開発により,それらの生息環境の減少と悪化が 進んでいることが,石田ほか(2004)によって示 唆されている.本研究は,喜界島での陸産貝類の 採集調査を5月と9月の2回にわたって行い,採 集された種数と生息場所の傾向を考察することに よって,現在の喜界島における陸産貝類の生息状 況を明らかにすることを目的とした.調査は,1 回目を2015年5月5–7日の間,2回目を2015年 9月29–30日の間に,喜界島内に定めた7つの地 点で陸産貝類の採集を行った.大型~小型の個体 は見つけ取りで採集し,微小種は,それぞれの地 点から約1Lの土壌を持ち帰り,研究室内で乾燥 させ、ふるいにかけたものを顕微鏡で観察し,ピ ンセットを用いて取り出しガラス管中に保存し た.見つけ取りで採集したものは,煮沸して肉抜 きをした後,エタノール中に保存した.得られた サンプルのデータを基に,二つの地点同士におけ る類似度を算出した.類似度を求めるにあたり,野村・Simpson指数を用いた.また,算出された 類似度からMountford法を用いて,類似デンドロ グラムを作成した.結果として16種の陸産貝類 が採集されたが,そのうち10種が土壌中から採 集された微小貝であった.今回の調査では,森林 が残っている地点に多くの種数の陸産貝類が産す る傾向が見られ,喜界島の陸産貝類の多くが,森 林環境に依存し,それらの減少や分断が個体数の 減少に繋がっている可能性が高いと推測された.

  • 菊池陽子、武内麻矢、冨山清升* .  北限のマングローブ林周辺干潟における ヒメカノコガイClithon oualaniensisのサイズ分布 .  Nature of Kagoshima 42   397 - 404   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    鹿児島県喜入町の愛宕川河口の干潟には,メ ヒルギKandelia candel やハマボウHibiscus hamaboからなるマングローブ林が広がっており, アマオブネガイ科に属するヒメカノコガイ Clithon (Pictoneritina) oualaniensis (Lesson, 1831)が 生息している.ヒメカノコガイは房総半島以南の 河口泥上に生息している雌雄異体の巻貝である. 本種は研究例が少なく,特に生態は明らかにされ ていない.本研究ではヒメカノコガイの分布の季 節変動を明らかにすることによって,生活史を解 明することを目的とした. 調査は愛宕川河口の支流にある干潟で毎月1 回大潮または中潮の日の干潮時に行った.3つの 調査区を約60 m間隔で設定し,各調査区におい て10 × 10 cmのコドラートをランダムに5か所置 き,出現個体数を記録した.またヒメカノコガイ の殻幅を0.1 mm単位で測定した. その結果,下流域の出現個体数は他の調査区 と比べてかなり少ない事がわかった.上流域と中 流域では春に個体数が減少し,秋に個体数が増加 するという傾向が見られた. 殻幅頻度分布は各調査区の間で差は見られな かった.夏は殻幅5.0–6.0 mm前後の個体がほとんどだが,秋,冬は3.0 mm 前後と7.0 mm 前後 の個体を中心に構成されていた.出現個体数とあ わせて考えると,秋に3.0 mm前後の幼貝の新規 加入が起きているものと思われる.また,7.0 mm 前後の個体は月を追うごとに減少していることか ら,6.0 mm程の大きさになると死亡する個体が 多くなり,冬を越せる個体はわずかであると思わ れる.このことからほとんどのヒメカノコガイの 寿命は1年であることが判った.

  • 福島聡馬、冨山清升* .  鹿児島県薩摩半島南部における淡水産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima 42   383 - 395   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    要旨
    鹿児島県は南北600kmにも及ぶ広大な県土を有し,緑豊かな森林や美しい海岸線,多様な野生動植物など美しく豊かな自然に恵まれている。その中で,淡水産貝類の絶滅危惧種や移入種などの鹿児島県内での詳しい分布は知られていない。本研究は,淡水産貝類に焦点を当てて薩摩半島南部での分布調査を行った。
    2015年1月から11月まで,薩摩半島南部を中心に,26地点において淡水産貝類を採集した。調査地へは自動車で赴き,河川や用水路,水田を中心に採集を行った。採集は主に見つけ取り採集法を用いた。また,底の砂泥や草木を採集ビニル袋に詰め,研究室へ持ち帰り,トレーに広げて,ソーティングにより,小型の貝を採集した。生きている貝は茹でて,肉抜きした。軟体部は100%エタノールに溶液標本として保存した。殻は同定した後,ビニル袋に入れて保存した。以上の作業終了後,類似度やデンドログラムを作成し,データ解析を行った。
    26地点の調査の結果,計8科10属10種,216個体の貝類を採集した。各調査地点において,種数をみると,南九州市の永里川の用水路で最も多い5種を確認した。採集された種のうち,環境省カテゴリーの準絶滅危惧種は1種,鹿児島県カテゴリーの準絶滅危惧種は5種,外来種は3種であった。
     今回,県域準絶滅危惧種のタケノコカワニナ・フネアマガイ・モノアラガイ・ドブガイの4種は1カ所のみでしか採集できなかった。タケノコカワニナ・フネアマガイの2種については,本来汽水域に生息する種のためほとんど採集できなかったと考えられる。モノアラガイ・ドブガイについては,Pt Z 鰻池のみで採集することができた。この2種は環境の変化に弱いため,鰻池では生存できる環境が整っていると考えられる。
    外来種については,サカマキガイ・スクミリンゴガイ・タイリクシジミの3種が採集された。本調査より,サカマキガイについては南九州市の南側にはほとんど侵入していないと考えられる。また,スクミリンゴガイについては指宿,南九州市の南側,鹿児島市の南側にはほとんど侵入していないと考えられる。

  • 神薗耕輔、冨山清升* .  鹿児島県の姶良・霧島地方における陸産貝類の分布 .  Nature of Kagoshima 42   371 - 382   2016年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島県自然愛護協会  

    陸産貝類はほかの動物群に比べて移動能力が 極端に低いため,地域的な種分化が多い. 鹿児島県の離島では陸産,海産貝類の調査が 比較的行われているが,鹿児島県本土はほとんど 調査が行われていない.そこで本研究では鹿児島 県中央北部に焦点を当てて,陸産貝類の分布調査 を行った. 本調査は鹿児島県中央北部の姶良市および霧 島市の計13地点にて陸産貝類の採取を行った. 採取は主に神社付近や社寺林の雑木林を中心に 行った.採取方法は落ち葉の下や土壌表面,樹上 を中心に見つけ取りを行った.また微小貝を採取 するために調査地点の落ち葉を含む土壌を500 ml ほど持ち帰った.また,サンプルから得られたデー タについて,種名リストを作成し,各地点の類似 度を求めた.今回は共通種数による指数である, 野村・シンプソン指数を用いた. 13 地点の調査の結果,計10 科 21 属 25 種, 254個体の陸産貝類を採取した.13地点のうち最 も多くの種数がみられたのは姶良市平松岩剣神社 の11 種であった.このうちの6種が土壌をふる いにかけて見つかった微小貝であった.最も少な いのは霧島市霧島永水北永野田駅で一種だった. 個体数についても最も多いのは姶良市平松岩剣神
    社で,50個体が採取された.また,このうち33 個体が土壌をふるいにかけて見つかった微小貝で あった.最も少なかった地点も霧島市霧島永水北 永野田駅の1個体であった. 今回の調査で採取地点,採取数ともに多かっ たアズキガイ,ヤマクルマガイ,アツブタガイは 鹿児島県中央北部での普通種であるといえる.逆 に,一地点でのみ確認できた種はベッコウマイマ イ科が多く,これらは分布域が連続していないと 考えられる. 今回の調査で個体数が多かった地点は近くに 民家や畑があったり,参拝客が多い神社であった りと人の手が加えられている場所が多かった.こ のことは,「かたつむりの世界」(川名,2007: 14) でも神社仏閣の林叢が陸産貝類が好む生息地の一 つであると述べられている.以前行われた鹿児島 県本土(北薩地方,薩摩半島南部,鹿児島市街地 域)での分布調査(今村ほか,2015)でも同様に 人の手が加えられたり,民家が近くにあったりす る地点で多くの陸産貝類が見つけられたとあっ た.しかし,人の手があまり加えられていない, 採取数が少ない地点でのみ見つけられている種も あり,必ずしもすべての陸産貝類に当てはまると は言えないだろう.また,周辺に民家や畑が多かっ た霧島市の北永野田駅周辺は一個体しか採取でき ず,土壌などほかの要因による制限が考えられる. 類似度については比較的距離の近い,鹿児島 神宮と蛭子神社で大きな違いがみられた.この原 因としては,陸産貝類の移動能力の低さと,樹木 の数や陰の数の違いによって環境が異なっている ことが考えられる. 今後の課題はより細かなサンプリングを行い,各地点間での採取にかける時間などを統一し,正 確なデータを得る必要性がある.また,採取地点 の土壌や,植生などの環境的な要因についても合 わせて調査していくことも必要となるだろう.

  • 冨山清升 .  薩南諸島の陸産貝類の生物多様性に関する現況調査 .  南太平洋海域調査研究報告57   27 - 29   2016年3月招待

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:鹿児島大学島嶼研究センター  

  • 中山弘章・冨山清升 .  殻形質に基づくタネガシママイマイ Satsuma tanegashimaeの種内変異の研究 .  日本生物地理学会誌70   65 - 72   2015年12月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    陸産貝類は移動能力が低いため, 個体群間の遺伝子交流が極めて少ない. そのため, 局所的な特殊化が起こりやすく, 種内変異の研究に向いている動物群だと言える. 近年では, 陸産貝類の種内変異の研究は盛んに行われ, 殻形態の変異を比較する分析方法も確立されつつあるが, 殻形質分析の方法が標準化される以前に行われた研究では,それぞれが独自の分析手法を用いて結果を出している場合が多く, そのような研究については, 標準化された分析方法に基づいて再度研究し直し, 比較してみる意義は大きい. タネガシママイマイは,薩南諸島の限られた島々に分布する陸産貝類で,個体群間の変異に富む.本研究では, 近年の標準化された殻形態の分析方法に基づき, 各島から得られた本種の殻標本の形態解析を行い, 本種の種内変異を調べた. また, 以前独自の方法で行われた本種の殻形質に基づく種内変異の研究とまったく同一の標本を用い, 分析結果の比較を行った. 殻の7形質をもとに計測した10変数について, 各島個体群間の類似距離を求め,クラスター分析によってグループ分割を行った。その結果, タネガシママイマイの各島個体群は, 大きく分けて2つのグループに分けられることが分かった. 最近の研究で用いられる標準化された分析方法に従って殻の形質から分類すると,それぞれ2つのグループ内では, 地理的に近い個体群が必ずしも形態的に近くなってはいなかった. また, タネガシママイマイの殻の形態のグループがトカラ列島内で別グループに別れており,それぞれのグループ内においても地理的に近い個体群が必ずしも形態的に類似性が高いとは言えなかった. これらのことから, 殻形質における種内変異は, 必ずしも地理的距離に相関して生じているわけではないと言える. 本研究とほぼ同じタネガシママイマイの標本を用いた先行研究では, 地理的に近い個体群では殻の形態も近くなることが示されており, 全体的に今回行った研究の結果と大きく異なっていた. 今回の研究では, 隣接した島間で最も形質が似ていると思われるケースは多くはなく, このことから, タネガシママイマイは, 隣接している島間での遺伝的交流が少なく, その島の生息地の環境条件などに合わせて, 形態が変化していった可能性がある. 種内変異の個体群間の比較は, 形態的変異だけでなく, 遺伝的変異の面からも研究することで, その種の種内変異を論じるための, より信頼できる根拠が得られるだろう.

  • 冨山清升・平田浩志郎・安東美穂・金田竜祐 .  鹿児島湾におけるヘナタリCerithidea(Cerithideopsilla) cingulate (Gmelin, 1791)の生活史,および,殻の内部成長線解析に基づく年齢推定 .  日本生物地理学会誌in press   2015年12月査読

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本生物地理学会  

    鹿児島県喜入町愛宕川流域に広がる干潟において,ヘナタリガイの殻のサイズ頻度分布の季節変動に基づいて生活史を調査し,さらに貝殻内部成長線を解析することで,その生活史と照らし合わせ1年を通しての貝殻内部成長線の形成パターンと,その形成要因の解析を試みた.殻のサイズ頻度分布の季節変動から,本種は,幼生が干潟に定着いて2年目に性成熟をし,殻の成長が停止することが判った.このため,本種は,殻の成長が止まった個体では,殻のサイズから年齢推定することは不可能である.殻の成長が止まった個体は,殻口部が肥厚し,Lipを形成する.Lipを形成し,殻の成長が止まった個体も毎年内部成長線を形成し続けることがわかった.Lip滑層部の内部成長線解析の結果,ヘナタリガイは年に2本の内部成長線を形成する判明した.本研究の結果より,ヘナタリガイでは詳しい年齢査定と生命表解析が可能になるかもしれない.

  • 前川菜々・春田拓志・*冨山清升. Maekawa, N., Harura, T. & *Tomiyama, K. *:Corresponding author .  鹿児島湾喜入干潟での防災道路整備事業における巻貝類の生態回復. The habitation recovery snailfauna in the disturbance of road construction on Kiire in the tideflat in Kagoshima. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)41   271 - 286   2015年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    干潟は水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割を持った環境である。日本の干潟は、2006年の時点で、過去60年の間に40%が失われた(花輪 2006)。干潟は埋め立てや干拓の対象になりやすく、最も多い消失原因である埋め立ては全体の40%を占めている。また、一度消失した干潟が自然に回復することは難く、人工的な再生では持続的な生態系を維持することが難しい(安達,2012;風呂田,2000;上村・土屋,2006;森田,1986;田代・冨山,2001;波部,1995;山本・和田,1999)。
    鹿児島県鹿児島市喜入町愛宕川支流河口干潟である喜入干潟では、2010年から防災道路整備事業が行われ、マリンピア橋が建設された。この道路整備事業により喜入干潟の一部が破壊され、干潟上の生物相が大きな被害を受けた。この干潟の破壊が、どれほど干潟上の生物相へ影響を与えているか調査する必要を感じ、研究することとした。
     喜入干潟の表面には巻貝類が非常に多く生息している。喜入干潟の環境評価基準として有用であり、採集もしやすいことから、巻貝類を調査対象とした。喜入干潟上の巻貝類は、ウミニナ類の主にウミニナBatillaria multiformis (Lischke,1869)が大半を占め、ヘナタリCerithideopsilla cingulate (Gmelin,1791)とカワアイCerithideopsilla djadjariensis (K.Martin,1899)が同所的に生息しており(春田・冨山,2000;真木ら,2002;大滝ら,2001;杉原・冨山,2002;吉住・冨山,2010;田上・冨山,2010;武内・冨山,2004;若松・冨山,2000)、これら三種は環境省によって県の準絶滅危惧種に指定されている。これらを月に一度、2年間に渡り採取し、各月ごとのサイズ別頻度分布と個体数の季節変化を調査し、2010年12月~2011年11月(春田,2011)、2011年12月~2012年12月の調査報告と今研究結果の比較から、工事が開始されてから4年間の生態の変化について考察した。
     また、春田(2011年度)の報告から、2011年9月に両地点で研究対象種の個体群が消滅していることが分かった。2011年9月は橋の建設のため、干潟表面の掘削が行われている。工事との関連を調査するため、その他要因として考えられる台風などの天候の影響について、環境省のデータとから考察した。加えて、その後の巻貝類への直接的な影響であるとして、干潟の高さを計測し、過去の報告と比較した。

  • 坂井礼子・重田弘雄・竹平志穂・今村隼人・鮒田理人・中山弘幸・*冨山清升. Sakai, R., Shigeta, H., Takehira, S., Imamura, H., Funada, M., Nakayama, H. & *Tomiyama, K. *:Corresponding author .  奄美大島に分布する陸産貝類の生息現況に関する予備調査. Preliminary investigation of land snail fauna in Amami-oshima island, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)41   267 - 270   2015年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨  鹿児島県の南に位置する奄美大島は、生物の多様性が高い地域である。陸産貝類は島嶼等の狭い地域での進化や種分化が著しい動物群であり、生物地理学においても指標生物として重要な動物群である。奄美大島の陸産貝類の生息現況を把握するための予備調査として、奄美大島のいくつかの地点を抽出し、陸産貝類の分布調査を行った。方法としては、各地点で採集した陸産貝を持ち帰って肉抜きして液浸標本にして同定を行った。今回調査したのは、龍郷町(用)、奄美市(朝仁、浜里、永田、和光)、瀬戸内町(西古見)、宇検村(芦検)である。今回は調査地点が少なく、土壌中に生息する微小貝の調査も行っていないため、採集できた全体の種数は少なかった。しかし、採集した場所から奄美大島固有の種が何種か確認できた。また、採集した種の多くは、鹿児島県のレッドデータに記載されているものも多かった。狭い島の中で多くの陸産貝の生存が危ぶまれていることも分かった。

  • 竹平志穂・今村隼人・坂井礼子・中山弘幸・鮒田理人・*冨山清升. Takehira, S., Imamura, H., Sakai, R., Nakayama, H., Funada, M. & *Tomiyama, K. *:Corresponding author .  鹿児島県薩摩半島南部における陸産貝類の分布. Land snail fauna of the southern part of Satuma Peninsula, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)41   251 - 266   2015年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨
     日本列島の南西端に位置する鹿児島県では、これまで離島の多くで陸産貝類の分布調査の研究が行われてきたが、県本土での詳しい生物地理学的な分布調査の研究はほとんど行われていない。そこで本研究は薩摩半島南部に焦点を当て、11地点での分布調査を行い、陸産貝類相を明らかにすることを目的とした。
    調査は見つけ取りと土をふるう手法を用いて行い、必要な処理を行った後、同定、データ処理をし、まとめた。
    調査の結果、鹿児島県薩摩半島南部に設置した11地点において、11科26属34種の合計694個体の陸産貝類を採集した。最も多くの種がみつかったのは南さつま地域で22種、
    最も少なかったのは坊津地域で4種のみだった。5地点以上で出現した種は9種であったが、1地点でのみ出現した種は15種であった。
     今回の調査結果から、11地点中10地点で見られたアズキガイPupinella(Pupinopsis)rufaとタカチホマイマイタカチホマイマイ Euhadra herklotsi nesiotica は南薩地域でのほとんどで生息している広い分布様式を持つ種と考えられる。また、最も種が見られた南さつま地域のような、ある程度人の手が入りやすい民家付近で陸産貝類は多く見つかり、反対に最も種数が少なかった坊津地域のような、人の手が入らない山の中や海に近い乾燥した土壌であるところではあまりみられない。しかし、類似性の面では、全地点間での類似性にあまり違いはない。また、希少性の面では、喜入北部、南さつま、鹿児島市福元町地域の点数が高く、絶滅危惧種の生息可能な地域と考えられる。今後は、もっと範囲を限定し、環境や植生などにも着目した分布調査を行っていく必要がある。

  • 鮒田理人・今村隼人・竹平志穂・中山弘幸・坂井礼子・*冨山清升. Funada, H, Imamura, H., Takehira, S., Nakayama, H., Sakai, R. & *Tomiyama, K. *:Corresponding author .  鹿児島市市街地域における陸産貝類の分布. The distribution of land snails in the urban area of Kagoshima City, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)41   239 - 250   2015年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨
    本研究の調査地とした鹿児島県鹿児島市街地地域は、九州の南西端、東に内湾である錦江湾を臨む地域である。市内にある多くの公園内や住宅近くにも自然林が今なお見受けられる地域でもある。しかし、県内の離島などに比べ鹿児島本土における調査(主にその地点に生息する生物群の種多様度)はほとんどなされておらず、特に、鹿児島市街地域の陸産貝類相の調査は詳しく行われていない。そこで本研究では、鹿児島県レッドデータブックに記載されている種も重要な調査対象の一つとして、鹿児島市街地域の自然林で見られる陸産貝類相の多様性を調査し、それをもとに鹿児島市内の陸産貝類の特徴や地点間の相違点を明らかにすることを目的とした。
     本調査は、鹿児島市内の神社・公園の自然林9地点にて主に土壌中、もしくは土の上に生息している陸産貝類の採集を行った。採集した陸産貝類は必要な処理を行った後に同定、種別にラベルをつけ保存した。その後地点ごとに多様度指数と類似度指数、群分析を行った。
     鹿児島市内の自然林が見られる神社や公園9地点において、調査及び同定作業の結果、柄眼目12種、中腹足目6種、足襞目1種の合計19種の陸産貝類が採集された。9地点のうち最も種数が多く見られたのはPt.7の城山公園であり、合計10種が採集された。最も種数が少なかったのはPt.1の烏帽子嶽神社で、柄眼目と中腹足目がそれぞれ1種ずつしか確認できなかった。また、鹿児島県のレッドデータブックの中の〈鹿児島県のカテゴリー区分定義〉に基づき、発見された各種の希少度評価を行ったところ、絶滅危惧Ⅱ類2種,準絶滅危惧6種,消滅危惧Ⅱ類4種,準消滅危惧5種,分布特性上重要2種が確認できた。
     本調査の結果は、レッドデータブックに記載されている種において、生息環境の比較的良好ではない都市近郊では多く確認できないだろうという予想とは異なり、多くの種が確認できた。その要因として、都市地域内の自然林保護区の指定,陸産貝類をエサとする野生の大型哺乳類の生息が認められないこと等が挙げられる。しかし、この結果の信憑性を高めるためには、本調査のみならず、さらなる細かいサンプリング、情報の集積が望まれる。

  • 今村隼人・坂井礼子・竹平志穂・中山弘幸・鮒田理人・*冨山清升 Imamura, H., Sakai, R., Takehira, S., Nakayama, H., Funada H. & Tomiyama, K. *:Corresponding author .  鹿児島県北薩地方における陸産貝類の分布. The distribution of land snails in the northern part of Satsuma Peninsula, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)41   223 - 238   2015年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨 
     陸産貝類は、移動性が低く、進化が限られたごく狭い範囲で起こるため、地域的な種分化が多い。このような特性から、各地域における陸産貝類相の特徴をつかむのに非常に適している。鹿児島県北薩地方を中心に陸産貝類の分布調査を行い、各調査域における陸産貝類相を明らかにすることを研究目的とした。
     2014年4月から10月まで、鹿児島県北薩地方を中心に、13地点においてナメクジを除く有肺類を採集した。調査地へはJRで赴き、神社や山林、雑木林を中心に採集を行った。採集は主に見つけ取りで行った。そして、調査地の落葉層の土1L程度をビニル袋1袋に集め、研究室に持ち帰り、土をふるいにかけ、小型の貝や微小貝を採集した。生きていたサンプルは茹でて肉抜きをした後、軟体部はエタノール中に液浸標本として保存した。貝殻は簡単に水洗いし、乾燥機に1週間ほどかけ、同定した後、チャック付きビニル袋に入れて保存した。以上の作業終了後、多様度・類似度などのデータ分析を行った。
     13地点の調査の結果、計8科13属14種、288個体の陸産貝類(ナメクジを除く有肺類)を採集した。各調査地点において、種数をみると、出水市野田町下名中郡では最も多い9種を確認した。最も少なかったのは鹿児島市烏帽子獄神社で1種であった。種においては、出現地点数をみるとアズキガイ、アツブタガイ、ヤマクルマガイが最も多く、13地点中8地点で確認された。最も少なかったのはトクサオカチョウジガイ、ヒゴギセル、レンズガイでそれぞれ1地点でしか確認されなかった。
     全体的に草刈りなどにより、ある程度人の手が加えられた環境で多くの陸産貝類が見つかった。これは、人の手が加えられることにより、陸産貝類が生活していく上で重要な湿度が高くなり過ぎず、土壌の性質が適度に保たれるためだと考えられる。また、採集地の環境から、土壌の量や豊富な落ち葉も陸産貝類にとっては重要だとも考えられる。生息場所によっては、人工物をある程度利用しているものもおり、人間の作り上げた環境への順応が見受けられた。
     

  • *Kiyonori Tomiyama, Shino Ichikawa, Takayuki Nakashima, Yusuke Katanoda, Kazumasa Ohkubo and Reiko Sakai *:Corresponding author .  The land snail fauna in Tokara Islands, Japan. .  The Tentacles23   21 - 23   2015年2月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    Quantitative analyses were made for land snail fauna among the islands located in the Tokara Islands located in the northern part of the Ryukyu Islands and range over approximately 180 km from north to south in sourthern part of Japan (Fig.1). This area has been considered to be the border area between the Palearctic region and the IndoMalaya (Oriental) region form a point of view that is the biogeography of the animal. Faunal boundary between the Palearctic region and the IndoMalaya region wihich is called Watase Line, is pulled between Akuseki-jima and Kodakara-jima in Tokara Islands (Tomiyama, 1983).
    The fauna and flora of the Tokara Islands are rather different from those of Osumi Islands (Tanega-shima/Yaku-shima), located to the north, and Amami Islands (Amami-oshima, etc.), located to the south (Kurozumi, 1994; Ichikawa et al., 2014). Previous biogeographical studies have regarded this island group as an ‘ecotone.’ For example, Tomiyama (1983) compared the land snail fauna of the Tokara group and surrounding islands and suggested that this ecotone is bordered by Kuchino-shima and Nakano-shima in the north and by Akuseki-jima and Takara-jima in the south. The fauna of Kuchino-shima, the northernmost island of the Tokara group, was rather similar to that of the Osumi Islands group. Later, when studying the intraspecific variation in Satsuma tanegashimae in this region, Tomiyama (1984, 1988) found that the population of the whole Tokara Islands (except for Kodakara-jima and Takara-jima) differs from those of the Osumi Islands group. To explain this discrepancy, we conducted a more detailed faunal survey on the land snail species in this region in 2007 to 2014. Land snails were collected manually, paying particular attention to leaf litter, tree trunks and dead trees. Faunal similarities among the islets are shown by Nomura-Simpson’s Coefficients (NSC; Simpson, 1949), and a dendrogram was drawn adopting the group average method (Fig.2). In total, 44 species belonging to 32 genera in 13 families were collected throughout this survey, among which eight species represented first records for particular islands (Fig. 4 & 5). In land snail fauna, Kuchino-shima formed a group with Nakano-shima, Taira-jima, Suwanose-jima and Akuseki-jima. Kodakara-jima and Takara-jima formed another cluster. A clear faunal boundary was recognized between Akuseki-jima and Kodakara-jima as documented in some other animal groups (Fig.3).
    The fauna of the Tokara Islands (southern half of the northern Ryukyus) was recognized to be similar to that of the Osumi Islands (northern half of the northern Ryukyus). This result was not consistent with the assumption that the fauna of this island group might have been strongly influenced by the fauna of the Amami group (northern half of the middle Ryukyus). The present study did not suggest that the Tokara Islands might have sunk under the water, or that it had been never connected with adjacent land masses in the past. Instead, they were considered to have been connected with the Osumi Islands, later to have formed a separate land mass, and to have never sunk under the water.
    Ichikawa et al. (2014) compared the habitation present situation of current land snail with the past studies in Tokara Islands. It was suggested that some species seemed to become extinct in Tokara Islands. In this study, it was revealed that most Species which inhabited Tokara Islands reduced the number of the habitation. In Tokara Islands, the protection measures of the animals and plants including land snail are not adopted. An emergency measure to protect a biota of Tokara Islands is expected in future.

  • 武内麻矢・菊池陽子・*冨山清升・小野田 剛・前川奈々・内田里那・藤田めぐみ*:Corresponding author .  太平洋域の北限マングローブ干潟の貝類相に基づく環境評価.Environmental evaluation of the mangrove tidal flat at Pacific northern limit on the basis of molluscan fauna. .  日本生物地理学会会報 (日本生物地理学会)69   105 - 116   2014年12月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    (要約)
    鹿児島県鹿児島湾の愛宕川河口にはメヒルギのマングローブ干潟が存在し,北部太平洋域における北限のマングローブ林とされている.このマングローブ干潟には,各種の貴重な動物が生息していることが知られている.現在,この干潟を埋め立てて道路を建設する工事が進行中あり,北限のマングローブ林が壊滅の危機に直面している.過去の生息・分布状況が把握できる貝類相に着目し,生息現況評価を行った.絶滅危惧種を含むこれほど多様な貝類の貴重種が生息している地域は,鹿児島湾内では他に例がない.本地域の貝類相は6年間の調査間隔をおいてもほとんど変化がなく,貝類相が良好に維持されていることが判明した.これらの事実から,太平洋地域の北限の貴重なマングローブ生態系が良好に存続していることが明らかである.したがって,本地域の干潟生態系は,保全する価値が著しく高いと結論できる.

  • 市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・*冨山清升. *:Corresponding author .  トカラ列島の陸産貝類の生物地理学的研究. .  日本生物地理学会会報 (日本生物地理学会)69   23 - 36   2014年12月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    (要約)
    トカラ列島は動物相の旧北区と東洋区の分布境界線として有名な「渡瀬線」が存在するなど,生物地理学的に注目されてきた地域である.過去の研究例として,トカラ列島とその周辺の島々の陸産貝類の比較研究では,トカラ列島は動物相の移行帯であり,その境界は口之島-中之島,悪石島-宝島間にあり,口之島の動物相は他のトカラ列島の島々よりも種子島・屋久島に類似しているという結果が得られている.しかし,トカラ列島を主要な分布地域とするタネガシママイマイの種内変異を取り扱った研究では,トカラ列島の個体群は種子島・屋久島のものとは殻の形態が異なっており,トカラ列島の個体群は1つのまとまったグループを形成するという結果となり,陸産貝類の動物相を取り扱った研究とは口之島が属する生物地理学的グループが異なっていた.このように異なる結果が出ている点やこの地域の地史などから,各島にはまだ記録されていない陸産貝類が生息している可能性が高いと考えられた.そこで,本研究では,詳細な調査を行うことによって,改めてトカラ列島の陸産貝類相に関して生物地理学的な検討を行った.トカラ列島において陸産貝類の採集を行い,各島の共通種をもとに動物相の類似度を野村シンプソン指数によって算出し,群平均法を用いてデンドログラムを作成し,各島の動物相の類似度を比較した.また,島の面積と種数の関係についても考察を行った.調査の結果,陸産貝類について,口之島26種,中之島26種,平島11種,諏訪之瀬島11種,悪石島23種,小宝島6種,宝島11種,全島では13科32属44種を確認した.新記録種が増えたため,口之島は中之島,平島,諏訪之瀬島,悪石島と動物相の類似度が高くなり,屋久島,口永良部島とは異なるグループを形成した.小宝島と宝島は奄美大島との類似度が高くなり,トカラ列島は大きく2つのグループに分かれ,動物相の境界線は悪石島と小宝島の間にあるという結果となった.島の面積と種数の関係は S= 1.0112A0.2689 で表され,統計的に有意な相関関係は見られなかった.

  • *Kiyonori Tomiyama, Hirokazu Kitasako, Go Onoda, and Yoko Kikuchi. *:Corresponding author .  Size-assortative mating in the dioecious tidal snail Clithon (Pictoneritina) oualaniensis (Lesson,1831) (Gastropoda; Neritidae) .  Biogeography16   55 - 57   2014年8月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    雌雄異体の巻き貝ヒメカノコガイのサイズ同類交配
    冨山清升・北迫大和・小野田 剛・菊池陽子
      鹿児島県鹿児島市喜入町のメヒルギ・マングローブ干潟において、ヒメカノコガイの交尾ペアーの観察を行った。ヒメカノコガイは乗っかり型の交尾行動であった。上位置個体が♂、下位置個体が♀の組み合わせペアーが85%と最も多かった。3回の観察においてすべて、本種はサイズ同類交配を示すとがわかった。今後、本種にサイズ同類交配が観察される要因を詳しく検討する必要がある。

  • Rina Uchida, Bakhtiar Effendi Yahya and *Kiyonori Tomiyama. *:Corresponding author .  Land Snails with strange shells: Opisthostoma in Sabah, Borneo, Malaysia. .  The Tentacles22   25 - 27   2014年3月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    We surveyed the land snail fauna of 13 localities including three limestone outcrops in Sabah, Borneo, Malaysia, in 2010 (Fig. 1). Land snails were sampled by hand collecting and identified to species level when possible. In total, 39 species were recorded (Uchida et al., 2013). Species diversity in limestone areas was higher than in non-calcareous areas. The genus Opisthostoma is known for its very strange shells, and we were able to record a number of aspects of its ecology.
    Snails of the genus Opisthostoma were found in all three limestone outcrops (Figs. 2, 3). However, each outcrop supported a different Opisthostoma species: Opisthostoma concinnum Fulton, 1901 from a limestone outcrop called Hutan Simpan Buntai in Sukau, Opisthostoma mirabile Smith, 1893 from the Gomantong Caves limestone outcrop, and Opisthostoma lissopleuron lissopleuron Vermeulen, 1994 from the Madai Caves limestone outcrop. The three limestone outcrops were separated by more than 20 km from one another. Our results suggest that Opisthostoma snails may be restricted to areas with limestone resulting in a high degree of local endemism (Schilthuizen et al., 2005). These results, however, do not mean that each outcrop harbours only the single Opisthostoma species that we found in the present surveys.
    Opisthostoma usually occurs on the walls of the limestone outcrops. We often found many Opisthostoma on these walls.
    When a snail sticks to a vertical surface, such as these walls, the weight of the shell becomes a load that has to hang from the soft body. It is possible that the strange shells of Opisthostoma may have evolved to reduce the burden caused by the hanging shell.
    Limestone hills form malacofaunal reservoirs by supporting large populations and high levels of diversity and endemism. Limestone is a non-renewable resource but has been exploited or degraded in Sabah (Korsgaad et al., 2000; Shilthuizen & Vermeulen, 2000; Shilthuizen et al., 2002, 2003, 2005, 2006a,b; Schilthuizen, 2006). Extinction of some site-endemic species has been recorded (e.g. Vermeulen, 1994). Limestone hills are surrounded by level ground and jungle vegetation and we found that Hutan Simpan Buntai in Sukau is threatened by land development for oil palm plantations. Many more sites may be lost in the near future, but the snails of most of the hills are not being investigated. It is estimated that there are many land snail species going extinct as a result of the development. Further research in support of conservation of biodiversity in Sabah is urgently needed.

  • 冨田悠斗・*冨山清升 Tomita, Y. and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  鹿児島市喜入町の河口干潟におけるアラムシロガイの生活史. Life history of Nassarius festiva (Powys, 1833) (Gastropoda: Nassariidae) on a mangrove tidal flat, Kiire, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)40   155 - 158   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨
    アラムシロガイNassarius festiva (Powys, 1833)は北海道南部以南の内湾潮間帯の干潟に生息する腐肉食性の巻貝である。殻表の粗いむしろ目状の模様が特徴で吸腔目 Order Sorbeoconchaムシロガイ科 Family Nassariidaeに属する。
    鹿児島市喜入町の河口干潟にはアラムシロガイが生息している。本研究においては、殻長、殻幅の季節ごとのサイズ頻度分布、季節ごとの殻長、殻幅の相関グラフ、季節ごとの殻長、殻幅の最大値、最小値、平均値を示したグラフを利用して、鹿児島県鹿児島市喜入町の河口干潟における、アラムシロガイの生活史の調査を行った。
    殻長のサイズ頻度分布の季節変化において、1月に6.0mm<N≦7.0mm(Nは殻長)の小さな個体が加入していた。8月に6.0mm<N≦7.0mm(Nは殻長)の小さな個体が加入していた。殻幅のサイズ頻度分布の季節変化において、1月に4.0mm<N≦5.0mm(Nは殻幅)の小さな個体が加入していた。8月に3.0mm<N≦4.0mm(Nは殻幅)の小さな個体が加入していた。殻長の最大値、最小値、平均値を示したグラフにおいては、1月に最小値7.02mmの値をとり、平均値12.11mmと大きく減少していた。8月に最小値6.21mmの値をとり、平均値11.41mmと大きく減少していた。殻幅の最大値、最小値、平均値を示したグラフにおいては、1月に最小値4.22mmの値をとり、平均値6.69mmと大きく減少していた。8月に最小値3.92mmの値をとり、平均値6.55mmに大きく減少していた。
    これらのことをふまえてアラムシロガイは1月と8月に新規加入することが観察でき、喜入町の河口干潟に生息するアラムシロガイの産卵時期は1月と8月ではないかと考察した。

  • 金田竜祐・中島貴幸・片野田裕亮・*冨山清升 Kaneda, R., T. Nakashima, Y. Katanoda and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  Nature of Kagoshima vol.39の論文の図の訂正. Correction of the figure in the article of the Nature of Kagoshima vol.39. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)40   285 - 285   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 若林佑樹・木村喬祐・*冨山清升 Wakabayashi, Y., K. Kimura, and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  桜島産後鰓類および二枚貝類の現況調査. Present situation of distribution of Prosobranchia and Bivalvia at interdidal zone in Sakurajima, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)40   225 - 236   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨 桜島は鹿児島県鹿児島市にある活火山で, 現在も活発な活動を続けている.桜島の海岸系に は溶岩に由来する転石海岸や扇状地由来の海岸が みられる.過去の研究おいて稲留・山本(2005) のように,溶岩の流出年代の違いやこれによる転 石の性質の違いが貝類相にどのような影響を与え ているかを調査したものがあるが,この調査では 桜島北西部など未調査の箇所があった.そこで本 研究では,桜島全体の海岸を調査し,後鰓類相お よび二枚貝類相の生息現況を明らかにすることを 目的とした.  調査は桜島の海岸に8ヶ所の調査地点を設置し て行った.採取は大潮の干潮時に,見付け取りに より行った.採取した後鰓類・二枚貝類は必要な 処理を行った後に同定,データ処理をし,まとめ た.  データをまとめた結果,後鰓類は桜島の8つの 海岸から合計25種が得られた.最も多くの種が 出現したのは桜島西部,最も少なかったのは桜島 北東部,南東部の地点であった.後鰓類は同種が 複数の地点から出現することが少なく,複数の地 点から出現したのは25種中3種であった.二枚 貝類は桜島の8つの海岸から合計25種が確認さ れた.最も多くの種が出現したのは桜島北部の地 点で,最も少なかったのは桜島東部の地点であっ
    た.後鰓類よりも複数の地点でみつかる種が多 かったが,1地点からのみ出現した種もいた.  今回の調査の結果から,後鰓類および二枚貝類 については以下のことが考えられる.後鰓類につ いては8地点中1地点からしか出現しなかった種 が多くみられたが,これらの種の分布様式が狭い と結論付けることは難しいと考えられた.また, 出現したクロシタナシウミウシのなかには今後の 研究により,その詳細が明らかになると考えられ る種が含まれていた.二枚貝類についてはカリガ ネエガイBarbatia (Savignyarca) virescensが全地点 から出現し,過去の研究と併せて考えると本種は 桜島において最も一般的な種であるといえる.

  • 片野田裕亮・中島貴幸・市川志野・*冨山清升 Katanoda, Y., T. Nakashima, S. Ichikawa and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  大隅諸島における汽水および淡水産貝類相. Study of brackish and fresh water snail fauna in Osumi islands. .  Nature of Kagoshima40   189 - 215   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  


    要旨 大隅諸島は南西諸島北部に位置する島嶼群である.大隅諸島の軟体動物相について,陸産貝類に関する研究は比較的多く行われているが,汽水および淡水産貝類の研究に関してはほとんどなく,基本的な貝類相についての報告すらない状況である.そこで,本研究では大隅諸島と口之島,および比較のために大隅半島南部,薩摩半島南部,与論島における汽水および淡水産貝類の分布調査を行い,本調査地における汽水および淡水産貝類相を明らかにするとともに,汽水および淡水産貝類における生息環境と種数の関係を明らかにする事を目的とした.
     汽水および淡水産貝類は,2007年から2008年にかけて,各調査地にある河川(主に汽水域を含む下流域や周辺干潟と純淡水域)とその周辺の水路,水田,湧水地において,簡易ドレッジおよび目視で確認できるものを採集した.
     汽水および淡水産貝類は,全調査地で12科22種確認した.海産貝類を含めると,全調査地で21科54種確認した.最も多くの調査地で確認できた種はカワニナである.カワニナは,日本全国に分布する広域分布種であり,生息環境に適応する柔軟性をもつ表現型可塑性があることから,本調査地でも分布を拡大していくことができたと考えられる.本調査地と鹿児島県本土および奄美大島の貝類相との比較では,本調査地は鹿児島県本土の貝類相に近いと考えられる.
     生息環境と種数の関係において,最も出現種数の多い生息場所は河口であり,最も出現種数の多い水の性状は汽水であった.また,最も出現種数の多い河川の改修強度は強であった.河口には干潟や砂浜,マングローブ林などの様々な環境があり,各環境に応じて生物相が変化するため,種数が多いと考えられる.汽水域は,塩分濃度に応じて生物相が変化するため,種数が多いと考えられる.汽水の巻貝は,岩盤付着性の生態を持つ貝が多いため,改修強度が強の河川では,コンクリート護岸が多く,付着性の貝類にとって安定した付着基盤となることから,結果的に種数が多くなったと考えられる.

  • 大島浩明・*冨山清升 Oshima, H. and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  鹿児島県南薩地域の海産固着性貝類・付着性貝類の分布. The Molluscan fauna of the property to attach to a rock in the southern part of Satsuma peninsula, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)40   181 - 188   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨 鹿児島県の南薩地域は九州の南西端にあたり,その海岸線の多くは岩礁帯から成り立っている.そのため多くの種類の海産固着性貝類・付着性貝類が生息することが予想されるが,その分布についての詳しい研究はほとんど行われていない.特に笠沙から坊津にかけては急峻な山並みが沈水して出来たリアス式海岸が形成されており,調査の手が入りにくい地形となっている.そこで本研究では笠沙町,坊津町,枕崎市,知覧町,頴娃町,山川町という6つの地点を定め,南薩地域の海産固着性貝類・付着性貝類の分布調査を行った.
     調査は,笠沙町,坊津町,枕崎市,知覧町,頴娃町,山川町の6つの地点の海産固着性貝類・付着性貝類を,2013年1月から7月の間,月に1回,大潮の日の干潮前後に調査地に行き,約2時間見つけ捕り採集を行った.採集する数は同定に必要と考えられる必要最小限の数とした.採集したサンプルは茹でて肉抜きした後,水道水で洗い,乾燥機で一週間程乾燥させ,同定を行った.
     調査の結果,笠沙町では9科12種,坊津町では11科16種,枕崎市では10科14種,知覧町では14科22種,頴娃町では10科13種,山川町では15科23種を確認した.6地点の合計としては22科48種を確認した.アッキガイ科やニシキウズ科,ヨメガカサ科のように6地点全てで確認出来た科もあれば,1つの地点のみでしか確認できない科もいくつかみられた.
     この調査結果を基にSimpsonの多様度指数を用いて各調査地の海産固着性貝類・付着性貝類の多様度を求めた.その結果,笠沙町で最も高く(最も複雑な群集),山川町で最も低い値(最も単純な群集)となった.笠沙町の多様度指数が高い理由としては,一つ目に笠沙町の調査地がリアス式海岸を形成しているため人のアプローチが少なく海岸生態系の撹乱があまりないこと,二つ目に笠沙町が黒潮海流の影響を強く受ける場所であることが考えられる.山川町の多様度指数が低い理由としては,調査地が長崎鼻付近ということで,観光客が多く,貝類の採取等によって海岸の自然が乱されていることが考えられる.さらに地点間の群集の類似度を野村・シンプソン指数を用いて求め,類似デンドログラムを作成した.その結果,類似度は知覧―頴娃間が最も高かった.これは知覧と頴娃の調査地が,阿多溶結凝灰岩が侵食され出来た岩礁帯という共通の地形的特長をもっていることが大きな理由だと考えられる.次に類似度が高かった笠沙―坊津間もリアス式海岸中の岩礁と転石が混じりあった似た地形同士だったことから,群集の類似度には海岸地形が大きく関係していることが考察される.

  • 吉元 健・*冨山清升 Yoshimoto, K. and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  桜島袴腰海岸潮間帯における肉食性巻貝類5種の生活史と生態. Life history and Ecology of five species of carnivorous snail in intertidal zone in Hakamagoshi , Sakura-jima, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)40   169 - 180   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨 シマベッコウバイJapeuthria cingulate (Reeve, 1847),シマレイシダマシMarula musiva (Kiener, 1834),イボニシThais clavigera (Kuster, 1860),ウネレイシダマシCronia margariticola (Broderip, 1833),カヤノミカニモリClypemorus bifasciata (Sowerby, 1822)の5種は桜島袴腰海岸に生息する肉食性の巻貝である.これらの巻貝について,過去の研究によって分布などは明らかになっているが,種間の棲み分けなどの群集生態学的側面は明らかになっていない.本研究では5種の殻長サイズ頻度分布の季節変動,垂直分布の移動性から生活史を明らかにし,調査地において基本生態を比較することを目的とした.
     2013年1月から2013年12月まで桜島袴腰海岸の潮間帯において,5種を採取した.サイズ頻度分布の結果から,シマベッコウバイは夏から冬,イボニシは秋から冬,ウネレイシダマシは年に複数回,カヤノミカニモリは夏に繁殖が行われていると推定した.垂直分布の様子から,各種の生息個体数が多い範囲は潮間帯において種間で異なる結果となった.シマベッコウバイは潮間帯中部から下部にかけて,ウネレイシダマシは主に下部に,カヤノミカニモリは上部に,シマレイシダマシは3月と7月は主に下部に,11月は上部と下部に個体群が分かれた.これは調査地において4種が棲み分けを行っている可能性を示唆した.ベルト調査におけるサイズ構成においては,各種で小型のサイズが多く生息する場所がわかった.これは各種で繁殖や稚貝定着のために移動を行っていることを示唆している.またウネレイシダマシは下部より,中部と上部のサイズが大きくなる傾向があった.シマレイシダマシは11月に上部に個体数が多くなる傾向もあったことから,種の移動は繁殖,稚貝定着のために限らず,乾燥耐性の影響,捕食‐被食の関係による影響も一要因となっている可能性が考えられる.

  • 木村喬祐・若林祐樹・*冨山清升 Kimura, K., Y. Wakabayashi and K. Tomiyama. *:Corresponding author .  桜島における多板綱および腹足綱の分布と多様性. Molluscan fauna of Polyplacophora and Prosobranchia in intertidal area of Sakurajima, Kagoshima, Japan. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)40   159 - 167   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    要旨
     これまでに桜島では、玉井・冨山(2001)、野中ら(2002)、竹ノ内・冨山(2003)などによって特定の地点で特定の種のみに限定した研究は数多く行われてきた。しかし桜島の周囲の海岸全体を対象とした、生物群の現況や種多様度についての研究はほとんど行われていない。そこで本研究では、桜島の海岸8地点で調査を行い、桜島における巻貝類の現況を明らかにするとともに、桜島の潮間帯に生息する巻貝類の多様度と各調査地点間の類似度を算出し、それを基に桜島の貝類相の特徴や地点間の相違点を明らかにすることを目的とした。
     調査対象は、桜島の潮間帯に生息する多板綱および後鰓亜綱をのぞく腹足綱である。今回の調査では、桜島の周囲の海岸8か所を調査した。2013年の4月~11月の大潮と前後日の干潮時に各調査地点に行き、潮間帯に生息している貝類を見つけ取りした。採集したサンプルは、表面の汚れを軽く水で洗い流した後、乾燥機にかけて約1~2週間乾燥した。乾燥が終わったものから順次図鑑などを用いて同定作業を行った。その後地点ごとに多様度指数と類似度指数、群分析を行った。
     桜島の海岸8地点において、調査および同定作業の結果、多板綱5種、腹足綱65種の合計70種の貝類が見られた。最も種数が多く見られたのはPt.Fの藤野で40種類、最も種数が少なかったのはPt.Hの前崎で11種であった。その他の地点では26~36種類の種を見つけることができた。
     周囲わずか50kmほどの比較的小さな半島である桜島には、70種もの巻貝類が生息しており、その多様性は非常に高いといえる。ヒザラガイAcanthopleura japonica、ヨメガカサCellana toreuma、アマオブネガイNerita (Theliostyla) albicilla、オオヘビガイSerpulorbis imbricatus、イボニシThais (Reishia) clavigeraの計5種類は、発見が比較的容易であるということもあるが、今回の調査ではどの地点でも出現し、その個体数も他の種よりも多くみられたことから、これらは桜島における普通種であるといえる。
     多くの種を見つけることができた理由として、転石海岸における地形の複雑性が、物理的ストレスを軽減し、捕食者からの捕食の危険を減らすことができるためだと考えられる(Raffaelli & Hawkins,1996)。さらに、本研究での多様度指数の結果は、転石海岸に生息する生物群集の多様度は、その特有の地形の複雑性によって高くなるというRaffaelli & Hawkins (1996)の記述に沿う結果となった。

  • Rina Uchida, Bakhtiar Effendi Yahya, Abdul Hamid Ahmad, Arney Sapaat and *Kiyonori Tomiyama. *:Corresponding author .  Land snail fauna of Sabah, Borneo, Malaysia. .  VENUS (Malacological Society of Japan)71   49 - 69   2013年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 福留早紀・*冨山清升. *:Corresponding author .  鹿児島県喜入干潟におけるフトヘナタリCerithidea rhizopyorarumの繁殖行動. Reproductive behavior of Cerithidea rhizophorarum at Kiire tidal flat in Kagoshima. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)39   137 - 142   2013年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 橋野智子・*冨山清升. *:Corresponding author .  鹿児島湾におけるイシダタミガイMonodonta labio confusa Tapprone-Canefri, 1874 の生活史,及び殻の内部成長線分析に基づく年齢推定. Life history of Monodonta labio confusa Tapprone-Canefri, 1874 in Kagoshima bay, and age estimation based on annual ring analysis of shell. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)39   143 - 155   2013年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 金田竜祐・中島貴幸・片野田裕亮・*冨山清升. *:Corresponding author .  鹿児島県喜入干潟における海産巻貝 ウミニナ;Batillaria multiformis (Lischke, 1869) (腹足綱ウミニナ科)の貝殻内部成長線分析.Anual ring analysis of sea snail Batillaria multiformis (Lischke, 1869) (Gastropoda; Batillariidae) in a tidal flat of Kiire in Kagoshima. .  Nature of Kagoshima (鹿児島県自然愛護協会)39   127 - 136   2013年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Shino Ichikawa, Kiyonori Tomiyama, Heryanto, Ristiyanti M. Marwoto .  The land snail fauna around Cikaniki in Gunung Halimun - Salak National Park .  Treubia ( in press )   2013年査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • *Kiyonori Tomiyama, Toshiro Nakashima, Go Onoda, Maya Takeuchi and Yoko Kikuchi. *:Corresponding author .  The effects of road construction in the mangrove tidal flat at Pacific northern limit on the basis of molluscan fauna. .  The Tentacles19   30 - 32   2012年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 産経新聞社 編集・「生き物異変」取材班・他 .  アフリカマイマイ In:生き物異変-温暖化の足音 .  扶桑社 - 346pp.   2011年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)  

  • Kiyonori Tomiyama .  Ogasawara Ecosystem will suevive on Anijima .  The Tentacles18   13 - 14   2011年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Go Onoda, Tetsujiroo Suzuka, Yuka Takeuchi, and *Kiyonori Tomiyama. *:Corresponding author .  Spermatophore transfer of dioecious tidal snail, Cerithidea rhizophorarum (Gastropoda: Potamididae) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)68 ( 4 ) 176 - 178   2010年査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Maya Takeuchi, Harumi Ohtaki, *Kiyonori Tomiyama. *:Corresponding author .  Reproductive behavior of the dioecious tidal snail, Cerithidea rhizophorarum (Gastropoda: Potamididae). .  American Malacological Bulletin2008 ( 23 ) 81 - 87   2008年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Maya Takeuchi, Harumi Ohtaki, *Kiyonori Tomiyama. *:Corresponding author .  Reproductive behavior of dioecious tidal snail, Cerithidea rhizophorarum (gastropoda: Potamididae) .  Procceeding of Joint Meeting of 71st Annual Meeting of American Malacologica Society & 38th Westan Malacological Society._American Malacologica Society & Westan Malacological Society(Procceeding of Joint Meeting of 71st Annual Meeting of American Malacolo※ ( ※ ) 115 - 116   2006年9月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 安東美穂, *冨山清升. *:Corresponding author .  マングロ-ブ干潟におけるヘナタリ(腹足綱:フトヘナタリ科)のサイズ分布と季節変化.(Seasonal changes in size distribution of Cerithidea cingulata (Gastropoda: Potamididae) on a mangrove tidal flat) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology)_Malacological Society Of Japan)63 ( 3,4 ) 145 - 151   2004年5月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 大滝陽美, 真木英子, *冨山清升. *:Corresponding author .  フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum の木登り行動.(Tree climbing behavior of the snail Cerithidea rhizophorarum (Gastropoda: Potamididae).) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology),_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology),_Japanese Malacological Society)61 ( 39145 ) 215 - 223   2002年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 野中佐紀, 鎌田育江, *冨山清升. *:Corresponding author .  桜島袴越大正溶岩の岩礁性転石海岸における藻食性腹足類4種の潮間帯での帯状分布の季節変化. .  九州の貝58 ( ※ ) 35 - 47   2002年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 田島史啓, *冨山清升. *:Corresponding author .  鹿児島県喜入町愛宕川河口干潟および祇園之洲海岸におけるヒメウズラタマキビのサイズ分布の季節変動. .  九州の貝59 ( ※ ) 27 - 33   2002年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 下野 甲,*冨山清升. *:Corresponding author .  鹿児島湾喜入町愛宕川河口干潟におけるソトオリガイの分布とサイズ季節変動. .  九州の貝59 ( ※ ) 34 - 41   2002年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原の陸産貝類-脆弱な海洋島固有種とその絶滅要因. .  森林科学34 ( ※ ) 25 - 28   2002年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  Age dependecy of sexual role and reproductive ecology in a simultaneously hermaphroditic land snail, Achatina fulica. (Age dependecy of sexual role and reproductive ecology in a simultaneously hermaphroditic land snail, Achatina fulica. ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology)_Malacological Society of Japan)60 ( 4 ) 273 - 283   2002年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 鎌田育江, 野中佐紀, *冨山清升. *:Corresponding author .  溶岩転石海岸の潮間帯におけるシマベッコウバイの分布と季節変動.(Vertical distribution of Japeuthria cingulata (Gastropoda: Buccinidae) in an intertidal area of lava seashore. ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology),_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology),_Malacological Society of Japan)64 ( 4 ) 285 - 294   2002年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 真木英子, 大滝陽美,* 冨山清升 . *:Corresponding author .  ウミニナ科1種とフトヘナタリ科3種の分布と底質選好性:特にカワアイを中心にして. (Distribution and preference among four Batillarid and Patamidid species, with observations on seasonal changes in the distribution of Cerithideopsilla djadjariensis (K. Martin, 1889) (Gastropoda: potamididae). ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology)_Japanese Malacological Society)61 ( 39084 ) 61 - 72   2002年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 河野舞子, 玉井宏美, *冨山清升. *:Corresponding author .  溶岩質転石海岸における二枚貝3種の分布の季節変動.(Seasonal change in the distribution of three Bivalve species in an intertidal area of lava seashore. ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology)_Japanese Malacological Society)61 ( 39084 ) 77 - 87   2002年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 大滝陽美, 真木英子, *冨山清升. *:Corresponding author .  フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum の分布の季節変化と繁殖行動.(Seasonal changes in the distribution and mating behavior of Cerithidea rhizophorarum A.Adams, 1855 (Gastropoda; Potamididae).) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology)_Malacological Society of Japan)60 ( 3 ) 199 - 200   2001年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 玉井宏美, 河野舞子, *冨山清升 . *:Corresponding author .  鹿児島県桜島大正溶岩の転石海岸におけるカラマツガイの生活史. .  九州の貝56 ( ※ ) 9 - 18   2001年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 鎌田育江, 野中佐紀,* 冨山清升. *:Corresponding author .  桜島岩礁性転石海岸の潮間帯における肉食性腹足類2種の分布と季節変動. .  九州の貝56 ( ※ ) 19 - 27   2001年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 野中佐紀, 鎌田育江, *冨山清升. *:Corresponding author .  桜島袴越大正溶岩の岩礁性転石海岸における藻食性腹足類4種の生息密度とサイズ頻度分布の月変化. .  九州の貝57 ( ※ ) 19 - 33   2001年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 田代美穂, *冨山清升, 森野 浩. *:Corresponding author .  涸沼水系におけるカワザンショウガイの分布と各地域集団の個体群構造.(Distribution of the brackish water snail, Assiminea japonica v.Martens (Gastropoda: Assimineidae) along Hinuma water system, middle Japan, with a comparison of population structure between observation sites. ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)_日本貝類学会(Venus (The Japanese Journal of Malacology)_Malacological Society of Japan)60 ( 39084 ) 81 - 93   2001年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Daily movement around resting sites of the Giant African snail, Achatina fulica on a North Pacific Island.(Daily movement around resting sites of the Giant African snail, Achatina fulica on a North Pacific Island.) .  Tropics(Tropics)10 ( 2 ) 243 - 249   2000年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 小原淑子, *冨山清升. *:Corresponding author .  同一河川に生息するカワニナとイシマキガイのニッチ分け.(Niche segregation of coexisting two freshwater snail species, Semisulcospira libertina (Gould)(Prosobranchia; Pleuroceridae) and Clithon retropictus (Martens)(Prosobranchia: Neritidae). ) .  VENUS (The Japanese Journal of Malacology)(VENUS (The Japanese Journal of Malacology))59 ( 2 ) 135 - 147   2000年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 若松あゆみ, *冨山清升. *:Corresponding author .  北限のマングローブ干潟におけるウミニナ類4種の分布の季節変動.(Seasonal changes in the distribution of Batillarid snail on a tidal flat near the most northern mangrove forest in atago river estuary, ) .  VENUS (The Japanese Journal of Malacology)(VENUS (The Japanese Journal of Malacology))59 ( 3 ) 225 - 243   2000年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 古城祐樹, *冨山清升.*:Corresponding author .  同一河川に生息するカワニナとイシマキガイの分布と微小生息場所.(Distribution and microhabitat of coexisting two freshwater snail species, Semisulcospira libertina (Gould)(Prosobranchia; Pleuroceridae) and Cliton retropictus (Martens)(Prosobranchia: Neritidae). ) .  VENUS (The Japanese Journal of Malacology), (VENUS (The Japanese Journal of Malacology), )59 ( 3 ) 245 - 260   2000年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の移入動植物による島嶼生態系への影響.(Disturbance of island ecosystem by introduced species in Ogasawara Islands. ) .  日本生態学会誌(Japanese Journal of Ecology)48 ( ※ ) 63 - 72   1998年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  生物多様性を脅かす外来生物 .  遺伝52 ( 5 ) 2 - 4   1998年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  移入哺乳類による生態系の破壊ー小笠原諸島の場合. .  遺伝52 ( 5 ) 44 - 45   1998年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の島しょ生態系の破壊と地域自然保護の現状 .  生物科学49 ( 2 ) 68 - 74   1997年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Mate-choice criteria in a protandrous simultaneously hermaphroditic land snail Achatina fulica (Ferussac) (Stylommatophota; Achatinidae). (Mate-choice criteria in a protandrous simultaneously hermaphroditic land snail Achatina fulica (Ferussac) (Stylommat .  Journal of Molluscan Studies (Malacological Society of London)(Journal of Molluscan Studies (Malacological Society of London))62 ( ※ ) 101 - 111   1996年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の自然破壊略史と固有種生物の絶滅要因 .  環境と公害 (岩波書店)25 ( 2 ) 36 - 40   1995年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Mate choice in a simultaneously hermaphroditic land snail, Achatina fulica (Stylommatophora; Achatinidae) . (Mate choice in a simultaneously hermaphroditic land snail, Achatina fulica (Stylommatophora; Achatinidae) . ) .  Unitas Malacologca Abstracts, Twelfth International Malacological Congress(Unitas Malacologca Abstracts, Twelfth International Malacological Congress)※ ( ※ ) 279 - ※   1995年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  山本愛三先生の御逝去を悼む. .  九州の貝43 ( ※ ) 26 - ※   1995年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  でんでんむしの標識方法. .  九州の貝44 ( ※ ) 49 - 58   1995年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Courtship behaviour of the giant African sanil, Achatina fulica (Gastropoda; Achatinidae). (Courtship behaviour of the giant African sanil, Achatina fulica (Gastropoda; Achatinidae). ) .  Journal of Molluscan Studies (Malacological Society of London)(Journal of Molluscan Studies (Malacological Society of London))59 ( ※ ) 47 - 54   1994年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  九州における私の貝類調査 . .  九州の貝41,42 ( ※ ) 35 - 40   1994年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)  

  • 岸 由二, 深田晋一, 柳瀬博一, 丸 武志, 入倉清次, 小倉雅実, 宮本美織, 辻 功, 田村敏夫, 斎藤秀生, 長岡治子, 大森雄治, 小崎昭則, 北川淑子, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小網代の生物相(中間集計) .  慶應義塾大学日吉紀要自然科学15 ( ※ ) 99 - 116   1994年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島における陸産貝類の絶滅要因. .  VENUS (The Japanese Journal of Malacology),(VENUS (The Japanese Journal of Malacology),)53 ( 2 ) 152 - 156   1994年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • T. Asami, H. Fukuda, K. Tomiyama .  The inheritance of shell banding in the land snail Bradybaena pellucida .(The inheritance of shell banding in the land snail Bradybaena pellucida .) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology), (Venus (The Japanese Journal of Malacology), )52 ( 2 ) 155 - 159   1993年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイの帰巣行動の観察 .  九州の貝40 ( ※ ) 53 - 66   1993年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 徳永幸彦, 石川真一, 粕谷英一, 嶋田正和, 関島恒夫, 冨山清升, 長谷川英祐, 原 登志彦, 深津佳久, 矢野栄二, 山岸 学 .  素顔の座談会-日本の個体群生態学の将来は灰色か、バラ色か? .  個体群生態学会会報50 ( ※ ) 65 - 74   1993年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Homing behaviour of the giant African snail, Achatina fulica (Ferussac)(Gastropoda; Pulmonata). (Homing behaviour of the giant African snail, Achatina fulica (Ferussac)(Gastropoda; Pulmonata). ) .  Joural of Ethology (Joural of Ethology )10 ( 2 ) 139 - 147   1993年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Growth and maturation pattern of giantAfrican snail, Achatina fulica (Fersacc) (Stylommatophora; Achatinidae). (Growth and maturation pattern of giantAfrican snail, Achatina fulica (Fersacc) (Stylommatophora; Achatinidae). ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)(Venus (The Japanese Journal of Malacology))52 ( 1 ) 87 - 100   1993年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • * K. Tomiyama, M. Nakane. *:Corresponding author .  Dispersal patterns of the giant African sanil, Achatina fulica (Gastropoda, Pulmonata), equipped with a radio-transmitter. (Dispersal patterns of the giant African sanil, Achatina fulica (Gastropoda, Pulmonata), equipped with a radio-transmitter. ) .  Journal of Molluscan Studies (MalacologicalSociety of London), (Journal of Molluscan Studies (MalacologicalSociety of London), )59 ( ※ ) 315 - 322   1993年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • *K. Tomiyama, K. Miyashita . *:Corresponding author .  Variation of egg clutches in giant African snail, Achatina fulica (Fersacc)(Stylommstophora; Achatinidae) in Ogasawara Islands. (Variation of egg clutches in giant African snail, Achatina fulica (Fersacc)(Stylommstophora; Achatinidae) in Ogasawara Islands .  Venus (The Japanese Journal of Malacology), (Venus (The Japanese Journal of Malacology), )51 ( 4 ) 293 - 301   1992年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島兄島の陸産貝類相-特に空港予定地の現況 とその保護. .  WWFJ Science Report (WWFJ Science Report )1 ( ※ ) 149 - 195   1992年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  父島列島における陸産貝類の分布と地域別自然度評価. .  Ogasawara Research (Ogasawara Research )17 ( ※ ) 1 - 31   1992年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の陸産貝類の 生息現況とその保護.(Terrestrial mollusks and conservation of their environment in the Ogasawara Island.) .  地域学研究 (ISSN 0915-4094 )(Regional Views)5 ( ※ ) 39 - 81   1992年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Kiyonori Tomiyama .  Reprodutive Ecology of the Giant African Snail, Achatina fulica (Ferussac) (Pulmonata; Achatinidae) .  Journal of Milluscan Studies   1991年3月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:学位論文(博士)  

  • 清水善和, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 安井隆弥, 船越眞樹, 伊藤元己, 川窪伸光, 本間 暁 .  小笠原諸島父島列島の自然度評価.(Evaluation of human impact on nature of Chichijima Retto in the Ogasawara (Bonin) Islands.) .  地域学研究 (ISSN 0915-4094)(Regional Views (ISSN 0915-4094))4 ( ※ ) 67 - 86   1991年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Reproductive behaviour of hermaphrodite land snail, Achatina fuliuca . (Reproductive behaviour of hermaphrodite land snail, Achatina fuliuca ) .  22nd International Ethological Congress Abstracts(22nd International Ethological Congress Abstracts)※ ( ※ ) 43 - ※   1991年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイの繁殖生態に関する研究 .  東京都立大学学報第85号別冊85 ( ※ ) 71 - 73   1991年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島のオカヤドカリ類;とくにムラサキオカヤドカリの巨大化と矮小化. .  小笠原研究年報 (東京都立大学小笠原研究委員会; ISSN 0387-9844),14 ( ※ ) 1 - 9   1991年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島兄島の固有陸産貝類. .  遺伝43 ( 11 ) 41 - 45   1990年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Locomotory activity in the giant African sanil, Achatina fulica (Gastropoda, Pulmonata), equipped with a radio-transmitter. (Locomotory activity in the giant African sanil, Achatina fulica (Gastropoda, Pulmonata), equipped with a radio-transmitter. ) .  Abstracts of the Plenary, Symposium Papers and Posters presented at the International Congress of Ecology (Abstracts of the Plenary, Symposium Papers and Posters presented at the International Congress of Ecology )※ ( ※ ) 317 - ※   1990年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  A tentative list of literature on Achatina fulica Bowdich. .  Ogasawara Research (Ogasawara Research )14 ( ※ ) 1 - 57   1989年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイに関する文献目録(和文編). .  九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)34 ( ※ ) 1 - 22   1989年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイに関する文献目録の追加. .  小笠原研究年報 (東京都立大学小笠原研究委員会; ISSN 0387-9844)12 ( ※ ) 56 - 57   1989年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Studies on intraspecific variation in a land snail, Satsuma tanegashimae (Pilsbry) (Stylommatophora ; Camaenidae) - I. Variation of genital system structure. (Studies on intraspecific variation in a land snail, Satsuma tanegashimae (Pilsbry) (Stylommato .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)(Venus (The Japanese Journal of Malacology))47 ( 3 ) 129 - 138   1988年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原のアフリカマイマイ .  小笠原研究年報 (東京都立大学小笠原研究委員会; ISSN 0387-9844)11 ( ※ ) 2 - 6   1988年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Yamane, Sk. , K. Tomiyama .  A small collection of land snail from the Kurakatau Islands, Indonesia. (A small collection of land snail from the Kurakatau Islands, Indonesia. ) .  Venus (The Japanese Journal of Malacology)(Venus (The Japanese Journal of Malacology))45 ( 1 ) 61 - 64   1986年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  宇治群島向島の陸産貝類に関する知見. .  九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)24 ( ※ ) 13 - 20   1985年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  タネガシマイマイ Satuma tanegashimae (Pilsbry)の種内変異の研究-I.殻形質に基づく個体群間変異の統計学的解析と生物地理学的考察.(Studies on intraspecific variation in a land snail, Satsuma tanegashimae (Pilsbry) (Stylommatophora ; Camaenidae) - II. Statistical analyses of interpopulation variation base .  VENUS (The Japanese Journal ofMalacology),( VENUS (The Japanese Journal ofMalacology),)43 ( 3 ) 211 - 227   1984年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 山根正気, 冨山清升, 松井英司 .  屋久島原生自然環境保全地域で得られた若干の無脊椎動物. .  屋久島原生自然環境保全地域調査報告書 (環境庁自然保護局)※ ( ※ ) 701 - 711   1984年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  ニシキコギセル Proreinia elegans (Habe)とイーストレーキコギセル Proreinia eastlakeana vaga (Pilsbry)の生殖器. .  ちりぼたん (日本貝類学会)16 ( 2 ) 49 - 51   1984年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  鹿児島県三島村の陸産貝類相と陸産貝類の分散様式について .  沖縄生物学会誌22 ( ※ ) 23 - 26   1984年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Tomiyama, Kiyonori .  Land snail fauna of Muko-jia,Uji-gunto, northern Ryukyu Islands, Japan, with description of a new subgenus, a new species and a new subspecies. (Land snail fauna of Muko-jia,Uji-gunto, northern Ryukyu Islands, Japan, with description of a new subgenus, a .  Venus (The Japanese Journal of Malacology), (Venus (The Japanese Journal of Malacology), )43 ( 3 ) 199 - 210   1984年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  中・北部琉球列島における陸産貝類相の数量的解析.(Quantitative analyses of land snail fauna in the middle and northern parts of the Ryukyu Islands. ) .  Bull. Biogergr. Soc. Japan,(Bull. Biogergr. Soc. Japan,)38 ( 2 ) 11 - 22   1983年1月査読

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  トカラ列島・口永良部島の陸産貝類相 .  南紀生物 (南紀生物同好会;ISSN 0389-7842)25 ( 2 ) 83 - 90   1983年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Yamane, Sk., S. Ikudome, Tomiyama Kiyonori .  Xylocopa amamensis and X.appendiculata in the northern Ryukyu, with notes on the distribution pattern of the Ryukyu Capenter Bees(Hymenoptera, Anthophoridae). (Xylocopa amamensis and X.appendiculata in the northern Ryukyu, with notes on the distribution p .  Kontyu (The Japanese Journal of Entomology),(Kontyu (The Japanese Journal of Entomology),)51 ( 3 ) 435 - 440   1983年1月査読

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 西 邦雄 .  トカラ列島採集報告 (1)-悪石島-. .  九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN0911-965X )18 ( ※ ) 1 - 3   1982年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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書籍等出版物

  • 動物の進化生態学入門-教養教育のためのフィールド生物学-

    冨山清升( 担当: 単著 ,  範囲: すべて)

    学術図書出版株式会社  2023年9月 

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    総ページ数:384   担当ページ:すべて   記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論

    本書は,動物に関するフィールド生物学の基礎を学ぶための入門書である. フィールド生物学とは,生物学の中でも,進化学,系統分類学,生態学,行動学,自然保護などの野外のフィールドワークを基盤とした研究体系を指している. これまで日本では,フィールド生物学に関して専門家向けの本が多く,平易に解説した基礎的な本が少なかった.本書は読者として,大学の教養教育を学ぶ学生はもとより,高大接続教育を学ぶ高校生や大学補習教育の学生,専門教育の基礎を学ぶ学生,フィールド生物学に興味を持つ一般読者や高校生,を想定している. 本書は,豊富な研究事例を専門的な観点から解りやすく解説しており,動物系のフィールド生物学に関し,概要を知り,基礎的な知識が得られるように編集してある.加えて,日本のフィールド生物学の歴史や現状に関し,簡単な解説も掲載している. 【主要目次】 序章 進化生態学を解説するにあたっての前書き 第I部 生物の進化学 第1章 生物の進化とは 第2章 細胞分裂,染色体,メンデル遺伝 第3章 連鎖,エピスタシス作用,性の決定と伴性遺伝 第4章 量的遺伝と計量遺伝学,遺伝分散 第5章 遺伝子の本体DNA,遺伝子の翻訳とタンパク質合成 第6章 変異と突然変異 第7章 集団遺伝 第8章 種とは何か 第9章 自然選択説 遺伝子プール理論による進化の再定義 第10章 自然選択の実例・進化の総合説 第11章 種分化理論 第II部 進化から見た動物生態学 第12章 生態学とはどのような学問分野だろうか 第13章 個体群における個体数の増加,種内競争,大卵少産・小卵多産,rK-選択 第14章 動物の生理生態 第15章 種間競争,競争排除則,ニッチ分化,空間利用 第16章 捕食-被捕食,メタ個体群,個体群のサイクル変動 第17章 種間関係:寄生,共生,共種分化 第18章 種間相互作用,栄養段階と食物連鎖,生物群集の種多様性 第19章 生物地理学 第20章 生態系の構造,物質循環,エネルギー流 第III部 行動生態学 第21章 動物行動学の歴史,行動心理学の形成 第22章 動物行動学の発展 第23章 血縁選択説と行動生態学の登場,真性社会性動物,子殺し行動 第24章 最適戦略理論,ゲーム理論とESS 第25章 性選択理論と配偶者選択行動 第26章 父権の確保と精子競争 第27章 性の進化,性に関する諸問題 第28章 性比に関する諸問題,性比進化の仮説 第29章 動物の配偶形態 第IV部 環境と保全の生物学 第30章 地球環境問題;地球環境問題各論 第31章 生物多様性問題;森林破壊・生態系の破壊と生物多様 第32章 外来種問題 第33章 生物保全問題の別視点;流域思考と都市の生態系保全など 終章 日本の進化学や生態学周辺の話

  • 国外外来種としてのアフリカマイマイ;鹿児島大学島嶼研ブックレット11

    冨山清升( 担当: 単著)

    鹿児島大学島嶼研究センター  2019年3月 

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    総ページ数:92pp   担当ページ:1-92   記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 奄美群島などのマングローブ林干潟に生息するウミニナ類とその生活史.In:奄美群島の水性生物;鹿児島大学生物多様性研究会編

    冨山清升( 担当: 単著)

    南方新社2019  2019年3月 

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    総ページ数:245pp   担当ページ:94-98   記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 伊藤嘉昭さんにまつわる思い出.In: 生態学者・伊藤嘉昭伝-もっとも基礎的なことがもっとも役に立つ.この一冊で日本の生態学史がわかる.辻 宣行編集.

    冨山清升( 担当: 共著 ,  範囲: 伊藤嘉昭さんにまつわる思い出)

    海游社  2017年3月 

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    総ページ数:421   担当ページ:18-36   記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 第7章 外来動物としてのアフリカマイマイ.In: 奄美群島の外来生物-生態系・健康・農林水産業への脅威-.鹿児島大学生物多様性研究会編.

    冨山清升( 担当: 共著)

    南方新社 鹿児島大学生物多様性研究会編.  2017年3月 

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    総ページ数:245   担当ページ:132-164   記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • アフリカマイマイの攪乱地嗜好性と外来種害虫になり得た訳.  In:  鹿児島大学生物多様性研究会編. 講演要旨集 H28年度鹿児島大学生物多様性シンポジウム 薩南諸島の外来種.

    冨山清升( 担当: 共著 ,  範囲: アフリカマイマイの攪乱地嗜好性と外来種害虫になり得た訳.)

    鹿児島大学生物多様性研究会  2017年3月 

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    総ページ数:40   担当ページ:22-23   記述言語:日本語 著書種別:学術書

     アフリカマイマイは東アフリカのサバンナ地帯を原産地とする外来種で、1930年代に日本に持ち込まれた。奄美群島では、農業害虫として、また、衛生害虫として身近に知られているアフリカマイマイであるが、国の法律で特殊病害虫指定を受けていることもあって、2007年に鹿児島県本土の出水市と指宿市で発見された際には大騒動になった。本種は広東住血線虫という寄生虫の中間宿主であり、これが人に感染すると脳神経系に入り、場合によっては重篤な神経障害を発症する。しかし、本種の感染ルートは限られ、生食のほか、最終宿主のネズミの糞の付いた野菜を洗わずに食べる、マイマイ類を叩きつぶした素手でおにぎりを食べる、等々の特殊な事例で感染の可能性がある。広東住血線虫の中間宿主はアフリカマイマイだけでなく、通常のマイマイ類やナメクジ類、カエル類、コウガイビル類、カワエビ類と多岐にわたっており、ことさらアフリカマイマイだけを怖がる必要はない。  アフリカマイマイの農業害虫としての側面では、全世界の熱帯・亜熱帯の侵入地域において、爆発的な増殖を示し、農作物に甚大な被害を与え続けている。しかし、侵入後、10年以上経つと急激にその数を減らし、農業被害も軽減してしまう現象が経験的に知られてきた。何らかの捕食・被捕食の関係が成立するのだろうと推定されているが、これは汎世界的に見られる現象で、そのメカニズムは解明されていない。奄美・沖縄地域でも、1970年代初頭ぐらいまでの侵入初期には、畑地で足の踏み場もないくらいの密度にアフリカマイマイが増殖し、手が付けられない状態だったと地元の方々は異口同音にその経験を語って下さる。しかし、現在では、本種はそこそこに生息はしているものの、目立った農業被害は出ていない様である。  本種の原産地は、降水量が少なく、降雨期と乾燥期が不定期なことが多く、非常に不安定な生息環境である。このような不安定な環境下で進化してきたため、侵入した地域でも、環境の不安定な攪乱地を好む傾向が強い。畑地やプランテーションは、在来の自然環境の中では攪乱された場所であり、本種が持つ攪乱地嗜好性という生態的特性が、農地という環境によく合っていたということになるのだろう。このため、本種は、森林の内部よりも林縁部のヤブ地を非常に好む傾向がある。最近、本種はブラジルに侵入したが、南米における本種の分布と発生状況と気候を関連づけたモデル分析でも、本種の気候嗜好の特性について似たような考察がされている。さらに、開発されたばかりの農地は、競争種や捕食者に欠けるという一般的な特性がある。農地やプランテーションでは、高い繁殖力・攪乱地嗜好性・他種の欠如、という3条件が揃って、本種は爆発的な増殖を示すのだと思われる。  本種の畑地での農業被害が著しい場合、畑地の中、もしくは、その周辺に日中のねぐらが確保されている場合が多い。奄美大島の空港道路周辺では、道路脇のハイビスカスの植え込みの中や、道路際のやぶにはアフリカマイマイが見られるが、森の中に入るとアフリカマイマイをみかけることは稀である。畑地にアフリカマイマイの昼間のねぐらが少ない場合、その被害は著しく軽減されることが観察されてきた。特に、被害の著しい畑地は周囲を林で囲まれていることが経験的に知られてきた。本種は、プランテーション、集落地、畑地などに多く、自然林の中ではむしろ生息数が少ないことが報告されている。多くの研究において、アフリカマイマイは、昼間は畑地の周辺の森林と畑地の境界に存在するやぶの周辺に潜んでおり、夜間に畑地にはいだしてきて農業被害をもたらしている観察事例が報告されている。  そこで、実際に本種が、畑地周辺のヤブにおいて生息密度が高く、森の奥には生息していないのか、密度調査を行ってみた。また、昼間のねぐらが本当に林縁部に集中するのか、電波発信機を直接装着し、追跡観察を行った。過去の研究で、本種がねぐらと畑を往復する帰巣行動が観察されているため、本種の帰巣行動も検討してみた。  本種は、昼間は、道路から1.5~2.5mほど奥に入ったヤブ付近に最も多く、その周辺に潜んでいることがわかった。同じ日の夜間になると、道路際の草地に這い出してきていた。夜間密度は、ねぐらから這い出して活動することにより、調査区全体に密度が分散する訳ではなく、むしろ草地の密度が高く、本種が昼間は林縁部のやぶに潜んでおり、夜間に摂食や繁殖行動のために草地の開けた場所に出てくる基本行動を持つことが明らかになった。また、電波発信機による追跡観察の結果、本種は森林の奥に潜むことはなく、ねぐらの移動もあまりしていないことも解った。振動センサー付きの電波発信機を装着した個体の追跡調査の結果、本種は、晴天時には、完全な夜行性の行動習性を示すこともわかった。これらの観察結果は、アフリカマイマイの畑地の被害は夜間に集中して生じ、昼間は、畑地周辺のやぶに潜んでいる、というこれまでの観察結果と一致した。  電波発信機での追跡観察では、アフリカマイマイは幼貝の頃は、移動性が強く、直線的に移動している。未成熟の幼貝の直線移動距離(昼間のねぐら場所の移動)は、半年で約500 mという結果が出ている。成熟すると、定着性が強くなり、約5 m四方の同じような範囲を動き回っていることがわかった。移動は直線距離に直すと、一晩に10 ~ 20 mくらいは動いている。成熟個体は、帰巣性が強く、毎晩、同じねぐらに潜んでいることが多い。畑地や道路脇では、周辺の林縁部のヤブに昼間は潜んで、夜間にはいだしてくる生活をしている。  クリスマス島の研究例では、本種が自然林に生息できない原因は、自然林に生息するレッドクラブというカニが本種を強く捕食するためである、と結論付けている。しかし、小笠原諸島や奄美・沖縄地域、ブラジルでの研究事例では、そのような強い捕食圧は観察されていない。 一連の研究の考察の結果、アフリカマイマイが自然林内にあまり見られないのは、捕食などの他種との関係に因るではなく、本種が攪乱地を好む生態特性を持つためであり、その攪乱地嗜好性が、世界中に分散して、農業害虫となった本質的特性であろうと結論付けられている。 冨山清升(とみやま きよのり) 1960年神奈川県生まれ。鹿児島大学理工学研究科地球環境科学専攻准教授。東京都立大学理学研究科生物学専攻博士課程修了。理学博士。国立環境研究所野生生物保全研究チーム、茨城大学理学部地球生命環境科学科を経て、1998年から現職。陸産貝類(でんでんむし)や干潟の貝類を対象として、進化や生態学、行動学に関する研究を行う。アフリカマイマイは、基礎生態の観点から研究を行ってきた。

  • 改定・鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物 RED DATA BOOK 2016

    冨山清升( 担当: 単著)

    鹿児島県  2016年3月 

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    総ページ数:49   記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 第7章 薩南諸島の陸産貝類.In: 奄美群島の生物多様性-研究最前線からの報告-.鹿児島大学生物多様性研究会編集.

    冨山清升( 担当: 共著 ,  範囲: 薩南諸島の陸産貝類)

    南方新社  2016年3月 

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    総ページ数:393   担当ページ:143-228   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    陸産貝類の生態的・進化的な特徴  陸産貝類とは、軟体動物門腹足綱直腹足亜綱(巻き貝類)の中でも、陸上生活に適応した貝類の通称名であり、特定の系統分類学上の分類群を指す名称ではない。陸産貝類に属する貝類には、分類学的には、複数の目(Order)にまたがっている。ゴマオカタニシ科やヤマキサゴ科等が所属するアマオブネガイ目や、ヤマタニシ科Eやゴマガイ科E等の属する原始紐舌目は、海の貝と同様に殻にフタを持っている。殻にフタを持たない陸産貝類として、有肺目)、アシヒダナメクジ科が属する収眼下目(同目)、大半のデンデンムシ類が属する柄眼下目(同目)が知られている。これらの新しい分類体系はここ10数年で定着してきたもので、今後も呼称名や所属する分類群が大きく変わる可能性もある。 陸産貝類はその移動手段が主に腹足による匍匐であるため、移動能力が他の生物群に比しても極めて低い。このため、地理的に局所的な遺伝的分化が生じ易く、特に島嶼部においては分化が著しい。したがって、島嶼における進化や生態系を論じる際、陸産貝類は有益な情報を提供してくれる。ハワイの陸産貝類は、『谷ごとに種が異なる』という言われ方をしてきた。ハワイは火山島であり、山の谷部の浸食の結果、島々には非常に深い谷が形成されている。その結果、陸産貝類は尾根を越えての移動が困難であり、谷底に生息する種が谷によって異なる例もある。ハワイマイマイ科ACHATINELLIDAEに属する種は、基本的に樹上棲の種が多く、樹幹と林冠部では生息する種が異なるなどの細かい生態的地位(ニッチ)の分割が進んでいる。オアフ島の調査では、非常に狭い地域で、地理的種分化と生態的適応放散の進化を繰り返した結果、非常に多くの種に分化していったことが解っている(Cowie, 1995)。このようなニッチ分割や非常に狭い地域での地理的隔離に拠る種分化が見られる例として、日本では、小笠原諸島のカタマイマイ属Mandarinaの種分化が挙げられ、千葉 聡さん(現東北大学理学部)の研究室によって総合的な研究が進められている(Chiba, 1993, 1996)。   薩南諸島の陸産貝類相の概略  琉球列島(琉球弧)は、行政用語として南西諸島とも呼ばれるが、日本の西南部に位置し、台湾から九州にかけて弧状に配列している。南西諸島の鹿児島県に属する部分は、生物地理学では中・北部琉球列島と呼ばれる。この地域は、行政的には、薩南諸島と総称され、おおまかには、北から、大隅諸島、トカラ列島、奄美群島から構成される(図1)。 筆者は、1980~1984年にかけて、薩南諸島の各島々で陸産貝類相の調査を行い、生息現況調査を行った。各島の陸産貝類相のリストに基づいて、統計的な手法を用いて各島の動物相の比較を行った(冨山, 1983c)。各列島の陸産貝類の生息現況調査の結果に基づき、九州~沖縄島の島嶼の島間の共通種数を割り出し、それらの数値を元に陸産貝類相の類似度を野村-シンプソン指数によって算出した。野村-シンプソン指数とは、比較する動物相が似ているか似ていないかを数値で表す指数で、0~1の値をとり、1.0に近いほど両者の動物相が似ていることを表す指数である(野村,1939, 1940 ; Simpson, 1949)。生物相の類似度指数には、各種の計算方法が知られているが、野村-シンプソン指数は最もゆがみの少ない指数とされている(木元, 1976)。この算出した数値を元にクラスター分析という多変量解析の手法を用いてデンドログラムを作成し、各島の動物相の類似度を比較した。その結果、薩南諸島の陸産貝類相は、図1のように沖永良部島-徳之島、小宝島-悪石島、口之島-屋久島、種子島-九州本土、の間にファウナのギャップが存在し、トカラ列島の悪石島以北と、小宝島以南では、陸産貝類相が大きく異なっていることが明らかにされた。このトカラ海峡の生物相のギャップは、昆虫類、爬虫類、甲殻類などの他の動物群でも広く知られており、生物地理学では、動物区界の旧北区と東洋区を分ける渡瀬線として広く知られている。 離島の生態系に関する基本的な考え方 鹿児島県には離島が多いが、これらの島々にも多くの陸産貝類が生息している。この島々に分布する陸産貝類は、島嶼で独自の進化をとげた結果、固有種が多いことが知られている。これらの陸産貝類相の性質を知るには、島嶼の生態系に関する基本的な考え方を知っておく必要がある(冨山 2003b)。 まず、生物地理学的には、島は、大陸島と大洋島に分けられる。大陸島とは、大陸周縁部に位置する島を指し、地質学的時間スケールで大陸部と陸続きになった歴史がある島で、スンダ列島など東南アジアの多くの島嶼やアンチル諸島などのカリブ海の島々、日本列島や琉球列島などがその例である。大陸島の動植物相は近隣の大陸と関連が深い場合が多いが、島の面積によって収容できる種数が限られてくるため、各ニッチにおいて種の欠落が生じる例が多い。逆に、大陸では絶滅してしまった遺存種が島に生き残っている事例も多い。鹿児島県の島嶼はすべて、大陸島に分類される。これに対し、過去に他の大陸と繋がった歴史のない島を海洋島という。ガラパゴス諸島やハワイ諸島は海洋島の代表的な例であり、日本では、大東諸島や小笠原諸島がこれに当たる。海洋島では、生物が地質学的年代で長期間にわたって隔離される機会が多いため、なんらかの手段で海を渡って島にたどり着いた生物は島内で独自な進化をとげ、多くの固有種が分布する例が多い。また、海洋島では、同一起源の種群がニッチの細分化を起こしつつ適応放散することが多い。島嶼の生物研究は、このような大陸島と海洋島という2つの異なった生態系の性質を念頭に置かなければならない。島に生物が到達する機会が限られるため、動物・植物ともに特定の分類グループに偏った生物相が形成される場合が多い。さらに、長距離分散や定着の困難さから生物相のニッチが空いている場合が多いこと、哺乳類・爬虫類の捕食者や大型草食獣の欠如のためにそのような動物に対する競争力や耐性を持っていない場合が多いこと、生態系の構成要素が貧弱なために食物連鎖が極めて単純であることなどの理由で、島の生態系は一般に外的攪乱に対して極めて脆弱である。  島嶼生物の保全の必要性が求められる場合、そのほとんどは人為的な直接の自然破壊、もしくは、外来生物の侵入によって生じる生態系の攪乱が原因となっている。その要因について、島の生物が持つ種としての特性に由来する内的要因と、生息環境の破壊による外的要因に大別できる。 【内的要因】 (1)繁殖力の低さ:島の生物は繁殖能力の低い生物が多い。甑島列島に生息するナタマメギセルLuchuphaedusa ophidoon (Pilsbry, 1905) やアズマギセルLuchuphaedusa azumai (Pilsbry, 1905) のように(図15の標本写真)、一腹卵数が1個とか、繁殖を毎年はしない動物も数多い。(2)他種との競争能力の低さ:大陸島における競争種の欠落や、海洋島における生態型の進化に因って、外来種との競争に弱い種が多い。(3) 捕食回避能力の欠如:捕食者不在の環境で進化を遂げたために、捕食者に対する捕食回避能力が欠如している種が多い。(4)移動能力の欠如:閉鎖生態系での独自の進化によって飛翔能力や分散能力を失ったものは、環境の激変に対応できにくい。(5)極端なニッチの細分化:著しい適応放散を遂げた種群の各種は、生息環境の自由度が狭く、絶滅しやすい。(6)他種生物との相互関係:共進化によって独自の生態型に進化した種は、パートナー種の喪失によって絶滅することが多い。(7)単純な生態系:島に生息できる種数が限られるため、島では似たようなニッチを占める種の数が少ない。1つの種が取り除かれただけで、生態系全体が激変する場合が多い。 (8)個体数の少なさ:島の生物は生息個体数そのものが少なく、個体群内の遺伝的多様性も乏しい場合が多く、突発的な環境の激変や病原体の侵入によって絶滅する可能性が高い。 【外的要因】(1)生息域の直接破壊:開発などによる自然破壊が要因となって生息地そのものが失われてしまう場合が最も目立つ。(2)天変地異:火山噴火や台風などによって生息地が破壊されることもある。生態系に他の要因による負荷がかかっている場合には、特にその影響が著しい。(3)移入競争種:島外から似たような生活型を持った種が侵入することによって、在来種が生息場所や食物を奪われ駆逐されることが多い。(4)移入捕食種(病原体や寄生虫も含む):本来捕食者のいなかった島嶼生態系に捕食者が島外から侵入することによって、島の在来種は直接捕食され、激減することが多い。(5)移入種による生態系の変化:単純な島嶼生態系に新たな生態型を持つ移入種の侵入によって、生態系全体が変化してしまう場合もある。(6)遺伝的攪乱:交配可能な種が島に侵入することによって島外種との交雑が進み、島固有の種が消滅してしまうことがある。また、生息環境の破壊によって、生殖隔離して別種だったものが交配するようになり、もとの種の遺伝的まとまりが消滅してしまう可能性も指摘されている。(7)化学物質による破壊:農薬の散布や外因性内分泌攪乱化学物質の拡散などによって、島の固有種が絶滅に追い込まれる場合もある。

  • ブックレット 生物多様性の保全.奄美群島を例に.

    冨山清升( 担当: 単著 ,  範囲: 24.独特な陸貝相形成)

    南海日日新聞  2016年 

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    担当ページ:39-42   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    奄美群島のデンデンムシ デンデンムシ、もしくは、カタツムリは、学術用語では陸産貝類(陸貝)と呼びならわされています。文字通り、陸に生息する貝類を指します。陸貝は、他の動物群に比べてその移動能力が非常に低いのが特徴です。すなわち、非常に狭い地域の中での特殊化や進化が生じやすい動物として知られてきました。ハワイ島では、「谷ごとに種が異なる」と比喩されるほどに狭い地域ごとに異なる種が生息しています。 奄美群島は、固有の動植物が多数分布していることで有名な地域ですが、陸貝にも多くの奄美固有種が知られています。奄美大島には約60種、喜界島には約25種、徳之島には約55種、沖永良部島には約30種、与論島には約20種程度の陸貝が記録されていますが、その多くが、奄美群島の固有種、もしくは、南西諸島の固有種で占められます。アマミヤマタカマイマイ、キカイキセルモドキ、トクノシマビロウドマイマイ、オキノエラブギセル、等々、島の名前を冠した種名を持つ陸貝が多数生息しています。沖縄県から鹿児島県本土まで生息する動物相を分析した研究では、奄美群島は独特な陸貝相を形成していることが解っています。奄美群島の陸貝調査の歴史は意外と古く、明治時代には主要な陸貝の種が学術的に記録され、おおまかな調査が完了しています。しかし、詳細な生息現況が判ってきたのは、地元の学校の先生を中心とした方々の精力的な調査が行われる1970年代以降です。奄美大島在住の重田弘雄先生や沖永良部島在住の宗 武彦先生は、奄美群島の陸貝相を解明された功労者として記憶されるべき存在です。 それぞれの島の陸貝相には、その島の地質的な歴史が反映されている事例が見られます。例えば、ハブのいない島として知られている喜界島と沖永良部島は、島の大半が水没した地質的歴史があるのですが、島の標高の高い地域には琉球石灰岩が存在せず、完全水没はしなかったとされています。このため、この二島には、エラブマイマイ(沖永良部島)やキュウシュウケマイマイ(喜界島)などの固有種も分布しています。奄美大島は、面積も広いため、オオシマギセルガイやオオシマアズキガイ等の数多くの固有種陸貝が知られています。しかし、その生息地は、奄美大島でも本来の植生である照葉樹林に限られており、このような自然林に依存する固有種陸貝は生息地を減らしつつあります。陸貝は普段は目に付かない地味な存在ですが、地域固有種が多く、同じ場所での生息種数も多いため、地域の自然度を測るバロメーターとして活用できることが知られています。レッドデータブック(絶滅の恐れのある生物種リスト)の全国版や鹿児島県版にも、多くの奄美群島の固有種陸貝が掲載されています。奄美群島の生物多様性を保全していくためには、固有種陸貝の保全=地域の自然の保全であることを理解した上で、これらの陸貝の貴重種の保護もはかっていかなければならないでしょう。

  • 生物多様性の保全.奄美群島を例に.24.独特な陸貝相形成

    冨山清升( 担当: 単著)

    南海日日新聞  2015年10月 

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    記述言語:日本語

    奄美群島のデンデンムシ デンデンムシ、もしくは、カタツムリは、学術用語では陸産貝類(陸貝)と呼びならわされています。文字通り、陸に生息する貝類を指します。陸貝は、他の動物群に比べてその移動能力が非常に低いのが特徴です。すなわち、非常に狭い地域の中での特殊化や進化が生じやすい動物として知られてきました。ハワイ島では、「谷ごとに種が異なる」と比喩されるほどに狭い地域ごとに異なる種が生息しています。 奄美群島は、固有の動植物が多数分布していることで有名な地域ですが、陸貝にも多くの奄美固有種が知られています。奄美大島には約60種、喜界島には約25種、徳之島には約55種、沖永良部島には約30種、与論島には約20種程度の陸貝が記録されていますが、その多くが、奄美群島の固有種、もしくは、南西諸島の固有種で占められます。アマミヤマタカマイマイ、キカイキセルモドキ、トクノシマビロウドマイマイ、オキノエラブギセル、等々、島の名前を冠した種名を持つ陸貝が多数生息しています。沖縄県から鹿児島県本土まで生息する動物相を分析した研究では、奄美群島は独特な陸貝相を形成していることが解っています。奄美群島の陸貝調査の歴史は意外と古く、明治時代には主要な陸貝の種が学術的に記録され、おおまかな調査が完了しています。しかし、詳細な生息現況が判ってきたのは、地元の学校の先生を中心とした方々の精力的な調査が行われる1970年代以降です。奄美大島在住の重田弘雄先生や沖永良部島在住の宗 武彦先生は、奄美群島の陸貝相を解明された功労者として記憶されるべき存在です。 それぞれの島の陸貝相には、その島の地質的な歴史が反映されている事例が見られます。例えば、ハブのいない島として知られている喜界島と沖永良部島は、島の大半が水没した地質的歴史があるのですが、島の標高の高い地域には琉球石灰岩が存在せず、完全水没はしなかったとされています。このため、この二島には、エラブマイマイ(沖永良部島)やキュウシュウケマイマイ(喜界島)などの固有種も分布しています。奄美大島は、面積も広いため、オオシマギセルガイやオオシマアズキガイ等の数多くの固有種陸貝が知られています。しかし、その生息地は、奄美大島でも本来の植生である照葉樹林に限られており、このような自然林に依存する固有種陸貝は生息地を減らしつつあります。陸貝は普段は目に付かない地味な存在ですが、地域固有種が多く、同じ場所での生息種数も多いため、地域の自然度を測るバロメーターとして活用できることが知られています。レッドデータブック(絶滅の恐れのある生物種リスト)の全国版や鹿児島県版にも、多くの奄美群島の固有種陸貝が掲載されています。奄美群島の生物多様性を保全していくためには、固有種陸貝の保全=地域の自然の保全であることを理解した上で、これらの陸貝の貴重種の保護もはかっていかなければならないでしょう。

  • エコロジー講座8.南西諸島の生物多様性、その成立と保全

    *冨山清升・市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・内田里那・浅見崇比呂( 担当: 共著 ,  範囲: 鹿児島県の中・北部琉球列島における陸産貝類の生物地理)

    日本生態学会  2015年4月 

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    総ページ数:67   担当ページ:50-53   記述言語:日本語 著書種別:学術書

     琉球列島(琉球弧)は,行政上は南西諸島とも呼ばれるが,日本の西南部に位置し,台湾から九州にかけて弧状に配列している.薩南諸島も行政上の名称であるが,琉球列島の中でも中・北部に位置し,鹿児島県に属する島々を指し,大隅諸島(種子島・屋久島など),トカラ列島,奄美群島(奄美大島や徳之島など)の3つの群島から構成される(図1).この地域は,動物区界の東洋区と旧北区の境界地域を成すとされてきた点で生物地理学上,興味深い.  陸産貝類とは,軟体動物門腹足綱の中でも,陸上生活に適応した貝類の通称名であり,特定の系統分類学上の分類群を指す名称ではない.陸産貝類はその移動手段が主に腹足による匍匐であるため,移動能力が他の生物群に比しても極めて低い.このため,地理的に局所的な遺伝的分化が生じ易く,特に島嶼部においては分化が著しい.したがって,島嶼における進化や生態系を論じる際,陸産貝類は有益な情報を提供してくれる.本稿では,主にトカラ列島と奄美群島の陸産貝類の生息現況について,生物地理上の解説をしてみたい.

  • 鹿児島県の中・北部琉球列島における陸産貝類の生物地理.

    冨山清升・市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・内田里那・浅見崇比呂( 担当: 共著)

    エコロジー講座8 南西諸島の生物多様性、その成立と保全-世界自然遺産登録へ向けて.生態学会編、船越公威 責任編集.  2015年3月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 自然環境保護(自然保護と人間生活の調和).

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    地域貢献特別支援事業報告書平成16年度_鹿児島大学  2004年5月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 有害軟体動物の被害と対策

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    新農学大辞典_養賢堂, 東京.  2003年5月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 鹿児島県の貴重陸産貝類・陸水産貝類の生息現況調査(中間報告).

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    離島の豊かな発展のための学際的研究_鹿児島大学  2003年5月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 島の生物保全

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    生態学事典._日本生態学会編・共立出版,東京  2003年5月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 島嶼、島嶼における外来種問題、アフリカマイマイ、ヤマヒタチオビガイ

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    外来種ハンドブック._日本生態学会編 鷲谷いづみ・村上興正監修・地人書館, 東京.  2002年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 小笠原の固有陸産貝類の絶滅要因.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    離島の豊かな発展のための学際的研究_鹿児島大学  2002年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 軟体動物(貝類)関連項目

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    ジーニアス英和大事典._小西友七・南出康世;編集主幹;大修館書店, 東京.  2001年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 知林ヶ島の陸産貝類.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    「指宿市」知林ヶ島及びその周辺地域にかかわる総合的生態系調査 報告書_鹿児島大学  2001年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 小笠原諸島の陸産貝類の生息現況と地域別自然度評価.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    小笠原諸島の自然環境調査報告書(平成9年度10月)  1997年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 小笠原諸島での陸産貝類の種分化.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    日本の自然地域編 8. 南の島々 (中村和郎・氏家 宏・池原貞雄・田川日出夫・堀 信行 編)_岩波書店,東京.  1996年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 遺伝子マ-カ-を用いた遺伝的多様性の測定法の開発.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    環境庁地球環境研究総合推進費終了研究報告書 , 希少野生動物の遺伝的多様性とその保全に関する研究(平成5年度-平成7年度),_国立環境研究所  1996年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 半島部マレーシア石灰岩地域の熱帯林における陸産貝類群集.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    環境庁地球環境研究総合推進費終了研究報告書 , 熱帯林生態系の環境及び構造解析に関する研究(平成5年度-平成7年度)_国立環境研究所  1996年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 小笠原諸島産陸産貝類(東京).

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    日本の天然記念物 (加藤陸奥雄・沼田 真・渡辺景隆・畑 正憲 監修)_講談社,東京.  1995年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 自然保護レポート-小笠原兄島空港開発計画は、今

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    BIRDER  1995年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 希少野生動物の遺伝的多様性とその保存に関する研究. (1) 希少野生動物の遺伝的多様性に関する研究.

    椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 冨山清升, 太田克明, 吉田元一, 小野珠乙, 山岸 哲( 担当: 共著)

    地球環境推進費平成5年研究成果報告集 (中間報告)(II)(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課究調査室)  1994年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 熱帯林生態系の環境および造解析に関する研究. (3) 動物群集の動態に関する研究.

    椿 宜高, 古川昭雄, 高村健二, 永田尚志, 可知直毅, 奥田敏統, 冨山清升, 石井信夫( 担当: 共著)

    地球環境推進費平成5年研究成果報告集 (中間報告)(II)( 環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課究調査室).  1994年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 熱帯林生態系における野生生物の多様 性に関する研究.(3)動植物の相互関係の多様性に関する研究.

    可知直毅, 椿 宜高, 高村健二, 冨山清升, 奥田敏統, 木村勝彦, 藤間 剛, 山倉拓夫, 神崎 護, 桝元敏也, S.K.Yap, Laurence G. Kirton, Jurie Intachat , N. Namokaran, Quah Eng Seng( 担当: 共著)

    球環境推進費平成5年研究成果報告集 (中間報告)(II)(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課究調査室).  1994年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 森林破壊が野生生物種の減少に及ぼす影響の機構に関する研究

    椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 冨山清升, 三浦慎悟, 林 典子, 船越公威, 石井信夫( 担当: 共著)

    地球環境推進費平成5年研究成果報告集 (中間報告)(II)(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課究調査室).  1994年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 小笠原諸島の自然保護とデンデンムシ.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    森の動物100の不思議.(日本林業技術協会編)._日本林業技術協会, 東京.   1993年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 熱帯林生態系の環境及び構造解析に関する研究.

    古川昭雄, 可知直毅, 宮崎忠国, 奥田敏統, 椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 冨山清升, 木村勝彦, 新山 馨, 飯田滋生, 福山研二, 前藤 薫, 池田俊弥, 松村 雄, 小西和彦, 佐藤利幸, 佐藤大七郎, 石井信夫( 担当: 共著)

    地球環境研究総合推進費平成4 年度修了研究成果報告集 (Ⅲ):酸性雨・海洋汚染・熱帯林の減少(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室).   1993年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 熱帯林生態系における野生生物種の多様性に関する研究 (1)動植物種の生活史及び相互関係の多様性に関する研究.

    可知直毅, 古川昭雄, 椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 冨山清升, 奥田敏統, 木村勝彦, 藤間 剛, 山倉拓夫, 神崎 護, 小野勇一, 桝元敏也, S.K.Yap, Laurence G. Kirton, Jurie Intachat, N. Namokaran, Quah Eng Seng ( 担当: 共著)

    地球環境研究総合推進費平成4年度修了研究成果報告集 (Ⅲ):酸性雨・海洋汚染・熱帯林の減少(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室)  1993年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 陸産貝類

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    フィールドガイド-小笠原の自然.pp.125-128 .小笠原自然環境研究会編._裳華房,東京.  1992年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

  • 熱帯林生態系の環境及び構造解析に関する研究.

    椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 冨山清升, 三浦慎悟, 林 典子, 船越公威, 石井信夫( 担当: 共著)

    平成4年度 地球環境研究総合推進費研究成果報告集 (IV):熱帯林の減少・野生生物の種の減少・砂漠化・総合化研究・課題検討調査研究(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室).   1992年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 熱帯林生態系における野生生物種の多様性に関する研究 (1)動植物種の生活史及び相互関係の多様性に関する研究.

    可知直毅, 古川昭雄, 奥田敏統, 藤間 剛, 椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 冨山清升, 山倉拓夫, 神崎 護, 小野勇一, 桝元敏也, S.K.Yap, Laurence G. Kirton, Jurie Intachat , N. Namokaran, Quah Eng Seng, Muhammad Awang, Ahmad Said Sajap, Umikalson Yusuf( 担当: 共著)

    平成4年 度地球環境研究総合推進費研究成果報告集 (IV):熱帯林の減少・野生生物の種の減少・砂漠化・総合化研究・課題検討調査研究(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室).   1992年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 森林破壊が野生生物種の減少に及ぼす影響の機構に関する研究.

    古川昭雄, 可知直毅, 宮崎忠国, 奥田敏統, 椿 宜高, 高村健二, 永田尚志, 木村勝彦, 冨山清升, 新山 馨, 飯田滋生, 福山研二, 前藤 薫, 池田俊弥, 松村 雄, 小西和彦, 佐藤利幸, 佐藤大七郎, 石井信夫( 担当: 共著)

    平成4年度 地球環境研究総合推進費研究成果報告集 (IV):熱帯林の減少・野生生物の種の減少・砂漠化・総合化研究・課題検討調査研究(環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室).   1992年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 小笠原諸島の陸産貝類の生息状況とその保全

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    東京都立大学編, 第2次小笠原諸島現況調査報告書 1990-1991  1991年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • アフリカマイマイに関する文献目録(和文編).

    *冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 宮下和喜. *:Corresponding author( 担当: 共著)

    アフリカマイマイのライフシステムの解明と防除手法に関する基礎的研究(宮下和喜編, 農林水産省委託研究報告書 )  1989年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 稲尾岳自然環境保全地域及び周辺地域貝類目録.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 高井 泰( 担当: 共著)

    稲尾岳自然環境保全地域調査報告書 (環境庁自然保護局)  1986年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 宇治群島向島採集記(その2)

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)  1985年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 宇治群島向島採集記(その1).

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)  1984年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 屋久島花山原生林調査に参加して-屋久島の陸貝-.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)  1984年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 宇治群島・草垣群島の思い出.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)( 担当: 単著)

    九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)  1983年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  • 宇治群島・草垣島の陸産貝類.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori) ( 担当: 単著)

    自然愛護 (鹿児島県自然愛護協会)  1982年1月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

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MISC

  • しぜんだいすき「カタツムリ」.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    幼稚園(小学館)   2004 ( 6 )   46 - 49   2004年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 第2部 選定種の解説 6.陸産貝類・淡水汽水産貝類

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-鹿児島県レッドデータブック-.動物編._鹿児島県環境生活部環境保護科編・財団法人鹿児島県環境技術協会, 鹿児島   ※ ( ※ )   297 - 546   2003年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 第3部 生物群集の地域指定 1.鹿児島県の重要な干潟

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-鹿児島県レッドデータブック-.動物編._鹿児島県環境生活部環境保護科編・財団法人鹿児島県環境技術協会, 鹿児島.   ※ ( ※ )   569 - 585   2003年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 書評-貝のミラクル

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    生物科学   51 ( 1 )   54 - ※   1999年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 連載エッセイ自然と私;島の生物.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    遺伝   53 ( 5 )   4 - 5   1999年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • Ogasawaran Ecosystem will survive on Anijima. (Ogasawaran Ecosystem will survive on Anijima. ) 査読

    K. Tomiyama, J. Suzuki, T.Asami.

    Bulletin of the British Ecological Society(Bulletin of the British Ecological Society)   29 ( 3 )   31 - 32   1998年1月

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    記述言語:英語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 研究室紹介:茨城大学理学部の動物のマクロ系研究室.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    SHINKA(進化生物研究会;ISSN0919-4290)   6 ( 3 )   162 - ※   1996年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 貴重種デンデンムシの増殖事業.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    JSPT News Letter(日本植物分類学会ニュースレター)   84 ( ※ )   28 - 29   1996年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • Save ANIJIMA, a tiny island in the OGASAWARA archipelago, just south of Japan.(Save ANIJIMA, a tiny island in the OGASAWARA archipelago, just south of Japan.)

    * K. Tomiyama, J.Suzuki . *:Corresponding author

    Bulletin of the British Ecological Society (Bulletin of the British Ecological Society )   27 ( 1 )   34 - 35   1996年1月

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    記述言語:英語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 太平洋の島々のでんでんむしとアフリカマイマイ.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    The 15th Annibersary (小笠原YH15周年企画委員会)   ※ ( ※ )   77 - 79   1996年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 1994 IUCN Red List of Threated Animals. Compiled by the world conservation monitoring centre. (1994 IUCN Red List of Threated Animals. Compiled by the world conservation monitoring centre. ) 査読

    Tomiyama, Kiyonori

    IUCN (The World Conservation Union)(IUCN (The World Conservation Union))   ※ ( ※ )   ※ - ※   1994年1月

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    記述言語:英語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • Tera-軟体動物研究者 W. S. S. van Benthem-Jutting 博士 .

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    九州の貝   41 ( ※ )   21 - 45   1994年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 新刊紹介-小笠原の本.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    BONIN通信   14 ( ※ )   14 - ※   1994年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 古損木払下表.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    BONIN通信   12 ( ※ )   16 - ※   1993年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 小笠原諸島で生物調査を行う場合の調査許可申請のしかた.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    BONIN通信   10 ( ※ )   20 - 21   1992年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • Going steady - Courtship of African land snail. (Going steady - Courtship of African land snail. )

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    Wildlife (BBC)( Wildlife (BBC))   9 ( 12 )   82 - ※   1991年1月

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    記述言語:英語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 速報:小笠原自然環境現況調査の報告書が発行される.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    BONIN通信   7 ( ※ )   10 - ※   1991年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 「第二次小笠原諸島現況調査報告書」の概要.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    BONIN通信   8 ( ※ )   4 - 9   1991年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 小笠原諸島兄島の空港建設計画と予想される固有陸産貝類の絶滅.その2.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    九州の貝 (九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)   35 ( ※ )   1 - 23   1990年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 空港計画で危機に直面する小笠原・兄島の自然(トピックニュース) 査読

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    科学朝日   650 ( 4 )   10 - 13   1989年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 小笠原諸島兄島の空港建設計画と予想される固有陸産貝類の絶滅.その1.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    九州の貝 九州貝類談話会;ISSN 0911-956X)   33 ( ※ )   25 - 44   1989年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 大発生を科学するーアフリカマイマイーひじょうに強い生命力.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    採集と飼育   51 ( 5 )   221 - ※   1989年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 小笠原の自然 第1回:小笠原諸島兄島の固有陸産貝類.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    BONIN通信   2 ( ※ )   5 - 9   1988年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • カタツムリの種内変異.

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    佐賀県高等学校教育研究会理科部会誌   22 ( ※ )   21 - 23   1986年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • かたつむりの種内変異. 査読

    冨山清升(Tomiyama Kiyonori)

    採集と飼育   46 ( 6 )   246 - 249   1984年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

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講演・口頭発表等

  • 伊藤隆広・冨山清升・他 .  集水域の保護活動と自然観察会 .  慶応大学日吉丸の会  2024年9月  慶応大学日吉丸の会

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    開催年月日: 2024年9月

    記述言語:日本語  

    開催地:慶応大学日吉キャンパス  

  • 冨山清升 .  小笠原の自然の紹介と自然破壊の歴史 .  慶応大学日吉丸の会定例会  2024年2月  慶応大学日吉丸の会招待

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    開催年月日: 2024年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:慶応大学日吉キャンパス(神奈川県横浜市)  

  • 冨山清升 .  日本における進化論から進化学への変遷 .  鹿児島県昆虫同好会2023年度総会  2023年11月  鹿児島県昆虫同好会招待

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    開催年月日: 2023年11月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島県鹿児島市   国名:日本国  

    熱狂者達の進化論の系譜  日本における進化論の考え方の導入は,明治期初頭にお雇い外国人として東京大学に招かれた生物学者だったエドワード・シルヴェスター・モースが,1877年(明治10年)に,その授業において,かなり簡略化した形で,ダーウィン進化論を紹介した時点に始まる.その授業を聴講した石川千代松が,モースのダーウィン進化論の講義内容を日本語に翻訳し,「動物進化論」という書籍の形で出版した.その本の中で「進化論」という言葉を初めて用いて,ダーウィン進化論を紹介した結果,日本の知識人には,自然科学としてのダーウィン進化論が定着していった.目新しい「進化論」という考え方は,当時の知識人には,よほど新鮮な理論として受け止められたらしく,当時の東京大学において「進化論ブーム」が招来していたことが,文献からも読み取れる. しかし,それとは別ルートで,日本美術の紹介者として有名なアーネスト・フランシスコ・フェノロサが,スペンサーの社会進化論を東京大学で講義した.フェノロサは,モースが米国から招聘したイタリア系米国人で,1878年(明治11年)の来日当初は,若干25歳の若者であった.フェノロサは,東京大学において,哲学,政治学や理財学(現代の経済学)の講義を主に行った.スペンサー流の社会進化論の講義はついでのものであったらしい.しかし,このフェノロサの講義に影響を受けた,加藤弘之(東京大学総長に就任)がかなり歪んだ形で社会進化論に関する著作物を大量に著すに至った.これらの活動の結果,日本の自然科学界では,ダーウィン進化論が定着し,文系知識人や一般には社会進化論が主流になった,と大ざっぱに説明できるだろう(終章参照).  日本において,進化論(進化学ではない)というと,「種の起源」に代表されるダーウィン進化論がイメージされるが,その実態は,「生存競争(生存闘争)」を前面に押し出した社会進化論を指す事例が多い.主に日本の文系知識人がイメージする「進化論」は,社会進化論であることが多いようであるし,一般の理解もそれに近い.第Ⅰ部第10章の社会進化論を述べた節で紹介したように,社会進化論とは,スペンサーやゴールトン等が提案した理論で,ダーウィン進化論で述べられているStruggle for existenceやStruggle for lifeというフレーズを曲解してヒト社会に当てはめたイデオロギー(科学宗教)であり,およそ科学とは呼べない思想である. ダーウィンが「種の起源」の中で繰り返し用いているStruggle for existenceとは,現代流には「適応度の個体差」(第Ⅰ部第9章)と訳すべき概念であり,過去の日本語への翻訳本で用いられてきた「生存競争」,もしくは,「生存闘争」は,明らかに誤訳である.ダーウィン自身も「種の起源(初版)」の第3章においても,「私はStruggle for existenceという言葉を,ある生物が他の生物に依存するということや,個体が生きていくことだけでなく子孫を残すことに成功すること(これはいっそう重要なことであるが)をふくらませ,広義にまた比喩的な意味にもちいるということを,あらかじめいっておかねばなるまい.」(八杉竜一訳 1963)とはっきり述べており,その後の文章で,生存力や繁殖力の個体差を意味するとの議論を展開している. この誤訳に基づいた生存競争という言葉が一人歩きし,日本において進化論(進化学では無い)とは生存競争(本来のStruggle for existenceの意味では無い)の原理のように受け止められている.この明治期に始まる誤訳の結果,進化論は生存競争の原理であるとの一般的理解が広まってしまった.文系を中心とした知識人においても,「進化論」は「生存競争の原理」だという認識が一般的になってしまった.この一般社会の理解は,大きな誤りであると敢えて強調しておきたい.この「進化論」=「生存競争の原理」という誤解は,明治期以来の日本における進化学の進歩において,大きなマイナス要因となっており,致命的な歴史的不幸であろう.  加えて,日本の文系知識人の思考パターンも指摘しておいた方が良いかもしれない.文系知識人の思考として,「原典に当たる」主義が,日本の進化論の世界でも展開されることが多い.進化論の原典中の原典である「種の起源」の解釈本はそれこそ山のように出ている.しかし,自然科学の世界では,古くて誤りの多い原典に当たる原典主義は否定されることが多い.ダーウィン進化論に基づく進化に対するダーウィン自身の理解は,「種の起源」初版(二版は語句修正のみ)でほぼ言い尽くされており,第三版以降,第六版までは,理論の後退を繰り返している.「新しい版の方が最新だろう」という思い込みで「種の起源第五版」を解説した文献も見かけたりする.しかし,こと進化学の考察に関しては,遺伝学未発達に因るダーウィン自身の理解の限界もあるため,とりあえずは,原典を読み解く原典主義は止めるべきだろう.ダーウィンの「種の起源」は文系書籍や思想の本ではない,19世紀の生物学理論の未発達な状況を土台とした自然科学の古い文献である.原典を読んでおくことは重要な作業の一つではあるが,それよりも何よりも,最新の進化学を詳しく学んでみようではないか.  さらに言えば,ちまたにあふれる「進化論」を扱った日本の一般書を読む限り,原典である「種の起源」を,日本語訳ですら通読していないのではないかと思える知識人が大半ではないだろうか.日本の一般社会において主流となっている「進化論」であるスペンサー流の「社会進化論」を批判し,それを以てダーウィン進化論を批判したとして満足している文系知識人が極めて多いのではなかろうか.  ダーウィンの進化論は,その後,遺伝学,発生学,生理学,分子生物学の研究成果を取り入れ,大きく変容しながら発展している.その結果,生物進化に関する理論は,「進化の総合説」と呼ばれる研究体系として「進化学」という形で定着している.しかしながら,日本の一般社会では,一度,社会進化論に染まってしまった「進化論」の思考は,容易に現代的な「進化学」には変更されそうにない.この思考のズレが,以下に述べる日本社会における各種の熱狂者達の進化論の流行を容易にしてしまっている.  現代進化学においては,本文第Ⅰ部第9章でも述べたようにStruggle for existenceを「生存競争」と訳すのは大きな誤りであり,「適応度個体差」:Individual difference of fitness とするべきだと提案しておきたい.また,自然選択,自然淘汰,あるいは,ダーウィンが用いた英語のNatural Selectionという用語も,現象の本質を言い表しておらず,あたかも「神の見えざる手」のような外的操作が存在するかのような間違ったイメージをいだかせてしまうため,「適応度原理」:Fitness Principle といった新たな用語を当てる方がふさわしいだろう.過去に出版された進化学の文献に出てくる生存競争を適応度個体差に,自然選択を適応度原理に,それぞれ言葉を置き換えて読み下してみると,論理がすっきりする.  ただし,この「適応度個体差」や「適応度原理」という訳語の変換は,進化に関する現代の文献でのみ可能な処置であるという点を強調しておきたい.なぜなら,ダーウィンは,「種の起源(初版)」の中においては,ダーウィン自身が「Struggle for existenceという用語は広義に用いたい.」と述べている通りで,本の中では,Struggle for existenceという用語は,現代的な解釈では,「個体の適応度の差」以外にも,「種間競争」や「種内の個体間の闘争」そのものの説明にも使用されているからである.したがって,「種の起源(初版)」で用いられているStruggle for existenceの訳語は字面通りに「存在のための闘争」と翻訳しておき,その単語が用いられている文章,段落,および,章ごとに,現代的解釈に基づく細かい訳注を付ける必要がある.あるいは,「存在のための闘争」という訳文だけ示し,その解釈は読者に任せるという処置も可能だが,上述のような有害な誤った解釈が出現しないとも限らないため,その措置は危険だろう.もしくは,ダーウィンの生きたビクトリア朝時代の英語辞典を参照し,より適切な訳語を模索する必要性もあるかも知れない.単語の訳語の問題は,この本が書かれた19世紀末における,生物学の基礎知識の限界を示しているのだろう. ダーウィン自身の思考は,現代の血縁選択説理論の崩芽的アイディアも提案していたことから,時代を100年先に行ったレベルに到達していたと思われる.しかし,いかんせん,それを組み立てる部品(生物学の基礎理論)がまったく未発達であった.19世紀後半の時代は,遺伝は混和式遺伝を用いて考察するしかなかったし,粒子式遺伝学(メンデル遺遺伝学)が世に知られるのは20世紀に入ってからである.集団遺伝学も存在していなかったし,適応度(Fitness)という自然選択(Natutral Selection)の程度を表す概念も案出されていなかった.ダーウィンの「種の起源」におけるStruggle for existenceやStruggle for lifeという概念が,現代から見れば,広範な生物現象を広く包含し,曖昧模糊としているのも,時代的に仕方が無かったのかも知れない.  さて,ここで以下に紹介する熱狂者達の進化論とは,少なくとも太平洋戦争後の日本において,生物学を専攻する大学院生を中心とした若手研究者の間で流行した思考体系に絞りたい.千島学説とか極東ミニ原人(イグ・ノーベル賞を受賞)とか,意味不明の理論は紹介しない.熱狂者達の進化論の特徴として,科学ジャーナリストの紹介文句の枕詞に「ダーウィン進化論を超えた進化論」とか「ダーウィン進化論を否定した進化論」という一連の言葉が踊ることが多い.これらは,物理学における「アインシュタインの理論を超えた理論」というフレーズと同じくらい胡散臭い言い回しだと受け止めておいて良い.  まず,熱狂者達の進化論の一つと見なされる断続進化論(punctuated equilibrium;1980年代)は,第Ⅰ部第11章で詳しく取り上げたし,エピジェネティクス(epigenetics:後成学;2000年代)も第Ⅰ部2章で言及しているため.ここでは触れないことにする.また,ルイセンコ進化論(1950年代)や今西進化論(1970年代)は,終章で詳しく紹介したため割愛したい.今考えれば,随分と酷いと言うべきか,お粗末な理論なのだかが,当時の一部大学院生クラスは熱狂していた.  ヘテロクローニー(heterochrony:異時性;1970年代): グールドというアメリカの古生物学系進化学者がいた.彼は,ハーバード大学でアガシ記念教授を務める等,正統派進化学の論客であった.アメリカの科学雑誌「ナチュラル・ヒストリー」誌に連載していた進化に関するエッセイ集はベストセラーとなり,日本語訳も出版されている.グールドの進化学的主張は,アトミズム(atomism)である進化の総合説に対して,自分の進化的主張はホーリズム(holism)であるとの見解であった.彼の主張するところのホーリズムという概念は,現代版「生気論」ともみなすべきもので,機械論(=アトミズム)のように個々の事象を分解して分析し,単純化していく思考を嫌い,現象を総体として考察する思考を好んだ.そのホーリズム的思考として,上記に挙げた断続進化論やヘテロクローニーを主張した.ヘテロクローニーとは,個体の発生・成長過程において,体が大きくなっていく「生長」と,性成熟していく「成長」は必ずしも並行的な発生過程ではないことが多い.そのような個体発生の現象が,進化における系統発生でも生じているという主張であった.幼形成熟などは,その一つの表れであるとした.この進化学的な思考は,日本でも一部の大学院生が採り入れ,熱狂した時代があった.しかし,ヘテロクローニーは,進化の機構に対し,新たなメカニズムを提示出来ず,現象をなぞっただけで終わり,流行は終息した.  左右対称性のゆらぎ(fluctuating asymmetry:1990年代): 左右対称形の生物の左右対称を測定してみると,完全に左右対称ということはなく,微妙にどちらかに偏っている.その偏りは微小がこともあれば,大きくずれている場合もある.この左右対称性が,進化のメカニズムの現れとなっている主張する進化学が,左右対称性のゆらぎ学派であった.これは,発生学としては,「個体発生の不安定性」(developmental instability)とも言われ,1960年代から細々と研究例が積み重ねられていた.それらの研究の中で,近親交配個体は,発生異常に陥ることが多く,その結果として左右非対称が生じているらしいという事実も指摘されていた.その結果,保全生物学において,左右非対称性を測定することで,ある個体群の遺伝的多様性の度合いを簡易的に示すことが出来るだろうという研究がいくつか提案された.一部の大学院生が一連のこれらの話題を取り上げたが,新たな進化のメカニズムが提案されることなく,流行は終息してしまった.  エボデボ(Evo-Devo:Evolutionary Developmental Biology:進化発生生物学;2010年代) 大生物学者ヘッケルが主張した「個体発生は系統発生を繰り返す」という発生反復説は,発生学から進化学に対して提示された理論体系であり,現代でも一部の進化学の教科書では紹介されている.しかし,個体発生の状態を形質として見なすならば,個々の形質は,進化的に系統の近い生物同士は似ているのが当たり前である.結局,発生反復説は,進化のメカニズムに対し,新しい説明を付け加えることが無かった.以来,発生学と進化学は,相性の悪い分野であったが,分子生物学的な観点から発生学が解明されるようになると,新たな進化学的な主張が発生学分野から提示されるようになった.  1980年代,ホメオボックス(homeobox)遺伝子群と呼ばれる遺伝子部位の研究が進み,動物の発生過程の調節現象が解明されていった.動物の体節構造が,ホメオボックス遺伝子がDNA中で相同性の高い繰り返し部位となっており,これらの遺伝子群が個体発生を調節していることが示された.ホメオボックスは,動物だけでなく,植物や菌類でも見つかるにおよび,生物の進化過程のごく初期から存在するDNAの塩基配列であることが解ってきた.また,ホメオボックス遺伝子群を含む各種の遺伝子が,発生制御の結果,進化の過程で,まったく関連性の無い形質発現で使い回しをされている事実も指摘されるようになった.すなわち,同じ遺伝子であっても活性化される生物グループや組織,および,発生時期が異なれば,まったく違う働きをする事例が多数報告されるようになった.例えば,巻き貝の右巻きか左巻きかを決定する遺伝子は,カエル類の内蔵の非対称性の発生にも関わっていることが解っている.また,大野 乾は,同じ遺伝子が重複することによって,DNA変異が蓄積し,自然選択に因らない形質が進化する可能性を指摘し,遺伝子重複進化説を提唱した.これらのような発見を背景に,進化発生生物学(エボデボ)と呼ばれる新しい学問体系が提案され,進化現象への新たな説明が期待された.  しかし,これらの現象は,新しい形質出現(突然変異)の出現要因の説明にすぎず,新しい進化メカニズムの提唱までには至らなかった.エボデボも,2010年代までは,発生学を中心とした大学院生が熱狂したものの,2015年頃を境に急速に流行が沈静化しつつある.  中立進化説(neutral theory of molecular evolution:1970年代): 木村資生は,1968年に,「タンパク質や分子レベルの進化的変異は,自然選択にかからない中立的な形質が,確率的な偶然性に拠る遺伝的浮動に因って集団全体に広がったものである.」,という分子進化の中立説を提唱した.この説は,太田朋子によって数学的にも立証された.その結果,1970年代,集団遺伝学を研究する若手研究者や大学院生を中心に,中立進化説が熱狂的に受け入れられ,数多くの研究が発表された.現代では,分子進化の中立説は汎世界的に認められ,自然選択(適応度原理)説と共に,進化の原動力の両輪の一つとして認知されるに至っている.  ただし,中立進化説に熱狂した若手研究者達にも,一定程度の理論の暴走が観察された.中立説を提唱した木村資生を神格化したり,生命現象をすべて中立説で解説したがる傾向が認められた.例えば,「生物進化において自然選択などあり得ない.生物の進化はすべて中立遺伝子突然変異と遺伝的浮動で説明可能である.」といった極論を聞かされたものだ.「進化の総合説」を体系化した研究者の一人であるエルンスト・ワルター・マイヤーさんが,1994年に来日された際,生物進化に関する講演を聴き,交流会で立ち話をする機会を得た.その際の議論の一つで,「マイヤーさんが提唱された,周縁小個体群の種分化理論では,遺伝的浮動による進化が生じる可能性があるのではないですか?」という質問をしたことがある.マイヤーさんは,「個体群中の遺伝的浮動はほとんどないだろう.周縁小個体群の種分化理論も,突然変異で出現した遺伝子を持った個体の自然選択で説明できる.」と,遺伝子頻度の浮動に因る進化には否定的だった.  以上のように,太平洋戦争後の時代,大学院生達を熱狂させた「新しい」と言われた進化論のいくつかを紹介したが,結局,進化を説明する新しい学説として定着出来たのは,中立説だけである.これら一連の若手研究者達を一時的に熱狂させた,熱狂者達の進化学説に共通する特徴は,進化の結果にだけ注目して議論を展開している点だろう.進化理論とは過程が重要なのであって,進化過程とそのメカニズムがあってこそ,結果が導き出されるものだ.結果だけ見て議論しても,新たな進化理論が構築できる訳ではない.結局,新しく提唱された各種の進化理論において,進化過程の新しいメカニズムまで提示することが出来た中立説だけが生き残ったのも当然の成り行きであった.  これからも,大学院生レベルの若手研究者達を熱狂させる進化論は繰り返し,出現してくると予想される.しかし,中立説のように進化学の体系に組み込まれるような大きなパラダイム転換を伴う学説はほとんど出てこないだろう.私は,占い師でも予言者でもないが,もしあるとすれば,現代的な進化学が繰り返し否定し続けてきたメカニズム,すなわち,(1)種のような遺伝子プール全体が自然選択の単位となる新たな意味での群選択(group selection),あるいは,(2)環境に対する変異が遺伝的形質に転換する新しい意味での獲得形質に因る進化,場合によっては,「生命現象のセントラルドクマ」をも破壊するようなメカニズム,等がすぐに思いつく.一部では,これらに類するような説が既に提唱されているが,自然選択(適応度原理)説や中立説以外の,進化を推進するまったく新しいメカニズムが,提唱され,広く認知され,進化学に組み込まれる可能性は非常に低いだろう. 以上.

  • 冨山清升 .  鹿児島大学における数理データサイエンスAI教育の全学必修化の経緯紹介 .  数理データサイエンスAI教育コンソーシアム九州ブロック(第二期)キックオフミーティング  2022年6月  数理データサイエンスAI教育コンソーシアム九州ブロック会議招待

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    開催年月日: 2022年6月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:福岡県福岡市西南学院大学   国名:日本国  

  • 冨山清升 .  鹿児島大学総合教育機構共通教育センターにおける教養・共通教育のカリキュラム・ポリシーについて .  国立大学教養教育実施組織全国会議in山形  2022年5月  国立大学教養教育実施組織全国会議i

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    開催年月日: 2022年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:山形県山形市山形テルサ   国名:日本国  

  • 冨山清升・庄野 宏 .  数理データサイエンス教育を鹿児島大学の全学必修化に伴う経緯と今後の見通し .  第68回九州地区大学教育研究協議会  九州地区大学教育研究会 数理データサイエンス部会招待

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    開催年月日: 2019年9月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:宮崎市ニューウェルシティ宮崎  

  • 庄野 宏・冨山清升 .  鹿児島大学における数理データサイエンス導入の現状と課題 .  第二回九州ブロック 大学におけるデータサイエンス教育に関するシンポジウム  九州地区大学数理データサイエンス研究会招待 国際会議

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    開催年月日: 2019年7月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:福岡市 西新プラザ(九州大学)  

  • 中山弘章・冨山清升・浅見崇比呂 .  タネガシママイマイの種内変異の研究 .  日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京)   日本生態学会

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    開催年月日: 2017年3月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京都 早稲田大学  

    陸産貝類は、他の動物群と比較して移動能力が劣るため、個体群間の遺伝子交流が極めて少ない動物群であり、局所的な特殊化が起こりやすい。本研究では、鹿児島県の島嶼に生息するタネガシママイマイの殻標本の形態解析を行い、本種における種内変異を殻形質に基づいて明らかにすることを目的とした。また、以前独自の方法で行われた本種の殻形質を用いた形態解析 (Tomiyama, 1984) の結果と、近年の手法を用いた本研究とを比較することも目的とした。ユークリッド距離を用いてクラスター分析を行った結果、トカラ列島中部・種子・屋久・宇治・草垣,トカラ列島北部・三島の2つのグループに分割出来た。マハラノビス距離を用いた場合は、トカラ列島・宇治・草垣,屋久・種子,三島の3つに分かれた。マハラノビス距離を用いた場合、地理的に近い個体群が同じグループに集まる傾向が強かったが、Tomiyama (1984)とは異なる結果となっていた。地理的に離れた個体群間で形態が類似するのは、陸続きだった時代に分散した個体群が、海に隔てられた後、環境条件などに応じて独自の形態変化を遂げ、その結果形態が類似したからだと考えられる。

  • 今村隼人・大窪和理・中山弘章・冨山清升・氏家由利香・浅見崇比呂 .  mtDNAのCOI領域の遺伝的変異の分析に基づくウスカワマイマイの島嶼個体群間の変異と国内外来種として見た本種の特徴 .  日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京)  日本生態学会国際会議

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    開催年月日: 2017年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京都 早稲田大学  

    今村隼人・大窪和理・中山弘章・冨山清升(鹿児島大学理工学研究科)・氏家由利香・浅見崇比呂(信州大学理工学研究科)  ウスカワマイマイは、作物や苗に付着した移動によって、全国的に広がっており、国内外来種としての側面を持っている。ウスカワママイの亜種には、本土に分布するウスカワママイ、大隅諸島~鹿児島県南部に分布するとされるオオスミウスカワマイマイ、奄美群島に分布するとされるキカイウスカワマイマイ、原名亜種で沖縄群島に分布するとされるオキナワウスカワマイマイ、隠岐に分布するとされるオキウスカワマイマイの5亜種が記載されている。今回検討した、オキウスカワマイマイを除く4亜種は、殼の形態が連続的で区別できないため、mtDNAのCOI領域の塩基配列を求め、各島嶼に分布する個体群間の類縁関係の分析を最尤法を用いて行った。その結果、従来認められていた4亜種は区別がつないことがわかった。島嶼間の変異よりも、本土集団間の変異の方が大きい事例もあった。島間の物資の流通による国内外来種の影響を考慮しても、本種をいくつかの亜種に分けることが不可能であることが解った。また、タママイマイとされることもある西表島のオキナワウシカワマイマイもウスカワマイマイと同じグループであり、台湾に分布するタママイマイとの類縁関係も再検討を要することが解った。

  • 冨山清升 .  アフリカマイマイの攪乱地嗜好性と外来種害虫になり得た訳 .  H28年度鹿児島大学生物多様性シンポジウム「薩南諸島の外来種」  鹿児島大学生物多様性研究会招待

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    開催年月日: 2017年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島県奄美市名瀬AiAi広場  

    アフリカマイマイの攪乱地嗜好性と外来種害虫になり得た訳 冨山清升(鹿児島大学理工学研究科)  アフリカマイマイは東アフリカのサバンナ地帯を原産地とする外来種で、1930年代に日本に持ち込まれた。奄美群島では、農業害虫として、また、衛生害虫として身近に知られているアフリカマイマイであるが、国の法律で特殊病害虫指定を受けていることもあって、2007年に鹿児島県本土の出水市と指宿市で発見された際には大騒動になった。本種は広東住血線虫という寄生虫の中間宿主であり、これが人に感染すると脳神経系に入り、場合によっては重篤な神経障害を発症する。しかし、本種の感染ルートは限られ、生食のほか、最終宿主のネズミの糞の付いた野菜を洗わずに食べる、マイマイ類を叩きつぶした素手でおにぎりを食べる、等々の特殊な事例で感染の可能性がある。広東住血線虫の中間宿主はアフリカマイマイだけでなく、通常のマイマイ類やナメクジ類、カエル類、コウガイビル類、カワエビ類と多岐にわたっており、ことさらアフリカマイマイだけを怖がる必要はない。  アフリカマイマイの農業害虫としての側面では、全世界の熱帯・亜熱帯の侵入地域において、爆発的な増殖を示し、農作物に甚大な被害を与え続けている。しかし、侵入後、10年以上経つと急激にその数を減らし、農業被害も軽減してしまう現象が経験的に知られてきた。何らかの捕食・被捕食の関係が成立するのだろうと推定されているが、これは汎世界的に見られる現象で、そのメカニズムは解明されていない。奄美・沖縄地域でも、1970年代初頭ぐらいまでの侵入初期には、畑地で足の踏み場もないくらいの密度にアフリカマイマイが増殖し、手が付けられない状態だったと地元の方々は異口同音にその経験を語って下さる。しかし、現在では、本種はそこそこに生息はしているものの、目立った農業被害は出ていない様である。  本種の原産地は、降水量が少なく、降雨期と乾燥期が不定期なことが多く、非常に不安定な生息環境である。このような不安定な環境下で進化してきたため、侵入した地域でも、環境の不安定な攪乱地を好む傾向が強い。畑地やプランテーションは、在来の自然環境の中では攪乱された場所であり、本種が持つ攪乱地嗜好性という生態的特性が、農地という環境によく合っていたということになるのだろう。このため、本種は、森林の内部よりも林縁部のヤブ地を非常に好む傾向がある。最近、本種はブラジルに侵入したが、南米における本種の分布と発生状況と気候を関連づけたモデル分析でも、本種の気候嗜好の特性について似たような考察がされている。さらに、開発されたばかりの農地は、競争種や捕食者に欠けるという一般的な特性がある。農地やプランテーションでは、高い繁殖力・攪乱地嗜好性・他種の欠如、という3条件が揃って、本種は爆発的な増殖を示すのだと思われる。  本種の畑地での農業被害が著しい場合、畑地の中、もしくは、その周辺に日中のねぐらが確保されている場合が多い。奄美大島の空港道路周辺では、道路脇のハイビスカスの植え込みの中や、道路際のやぶにはアフリカマイマイが見られるが、森の中に入るとアフリカマイマイをみかけることは稀である。畑地にアフリカマイマイの昼間のねぐらが少ない場合、その被害は著しく軽減されることが観察されてきた。特に、被害の著しい畑地は周囲を林で囲まれていることが経験的に知られてきた。本種は、プランテーション、集落地、畑地などに多く、自然林の中ではむしろ生息数が少ないことが報告されている。多くの研究において、アフリカマイマイは、昼間は畑地の周辺の森林と畑地の境界に存在するやぶの周辺に潜んでおり、夜間に畑地にはいだしてきて農業被害をもたらしている観察事例が報告されている。  そこで、実際に本種が、畑地周辺のヤブにおいて生息密度が高く、森の奥には生息していないのか、密度調査を行ってみた。また、昼間のねぐらが本当に林縁部に集中するのか、電波発信機を直接装着し、追跡観察を行った。過去の研究で、本種がねぐらと畑を往復する帰巣行動が観察されているため、本種の帰巣行動も検討してみた。  本種は、昼間は、道路から1.5~2.5mほど奥に入ったヤブ付近に最も多く、その周辺に潜んでいることがわかった。同じ日の夜間になると、道路際の草地に這い出してきていた。夜間密度は、ねぐらから這い出して活動することにより、調査区全体に密度が分散する訳ではなく、むしろ草地の密度が高く、本種が昼間は林縁部のやぶに潜んでおり、夜間に摂食や繁殖行動のために草地の開けた場所に出てくる基本行動を持つことが明らかになった。また、電波発信機による追跡観察の結果、本種は森林の奥に潜むことはなく、ねぐらの移動もあまりしていないことも解った。振動センサー付きの電波発信機を装着した個体の追跡調査の結果、本種は、晴天時には、完全な夜行性の行動習性を示すこともわかった。これらの観察結果は、アフリカマイマイの畑地の被害は夜間に集中して生じ、昼間は、畑地周辺のやぶに潜んでいる、というこれまでの観察結果と一致した。  電波発信機での追跡観察では、アフリカマイマイは幼貝の頃は、移動性が強く、直線的に移動している。未成熟の幼貝の直線移動距離(昼間のねぐら場所の移動)は、半年で約500 mという結果が出ている。成熟すると、定着性が強くなり、約5 m四方の同じような範囲を動き回っていることがわかった。移動は直線距離に直すと、一晩に10 ~ 20 mくらいは動いている。成熟個体は、帰巣性が強く、毎晩、同じねぐらに潜んでいることが多い。畑地や道路脇では、周辺の林縁部のヤブに昼間は潜んで、夜間にはいだしてくる生活をしている。  クリスマス島の研究例では、本種が自然林に生息できない原因は、自然林に生息するレッドクラブというカニが本種を強く捕食するためである、と結論付けている。しかし、小笠原諸島や奄美・沖縄地域、ブラジルでの研究事例では、そのような強い捕食圧は観察されていない。 一連の研究の考察の結果、アフリカマイマイが自然林内にあまり見られないのは、捕食などの他種との関係に因るではなく、本種が攪乱地を好む生態特性を持つためであり、その攪乱地嗜好性が、世界中に分散して、農業害虫となった本質的特性であろうと結論付けられている。 冨山清升(とみやま きよのり) 1960年神奈川県生まれ。鹿児島大学理工学研究科地球環境科学専攻准教授。東京都立大学理学研究科生物学専攻博士課程修了。理学博士。国立環境研究所野生生物保全研究チーム、茨城大学理学部地球生命環境科学科を経て、1998年から現職。陸産貝類(でんでんむし)や干潟の貝類を対象として、進化や生態学、行動学に関する研究を行う。アフリカマイマイは、基礎生態の観点から研究を行ってきた。

  • Kazumasa Ookubo, Kiyonori Tomiyama &amp; Takahiro Asami .  Biogeography and taxonomy of Genus Cyclophorus (Prosobranchia: Chyclophoridae) in Kagoshima prefecture, Japan .  The 22nd International Congress of Zoology  International Congress of Zoology国際会議

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    開催年月日: 2016年11月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:Okinawa, Japan  

    The traditional classification of land snails has heavily relied to the comparative morphology of shell. However, shell characters are susceptible convergence due to similar ecological requirements or can be highly variable due to geographic isolation and random genetic drift. Therefore, the information based on only shell morphologies is not enough for definite identification. Recent studies are conducted by integration of various approaches, including analyses of shell and anatomical characters and assessment of genetic variation. Those studies provided new imformations into existent classification. Moreover, land snails invite regional differentiation because of their low mobility. Therefore, they provide informative information for biogeographical study. The genus Cyclophorus has a wide-ranging distribution from Southeast Asia to East Asia and belongs to terrestrial prosobrances having a operculum. The intraspecific shell morphology of this genus is variable. Five Cyclophorus species inhabit Kagoshima prefecture; Cyclophorus herklotsi MARTENS, 1860, Cyclophorus hirasei PILSBRY, 1901, Cyclophorus oshimanus KURODA, 1928, Cyclophorus kikaiensis PILSBRY, 1902, Cyclophorus turgidus (PFEIFFER, 1851). These five species that previously had been described on the basis of shell characters only. The phylogenetic relationship of these species has never studied before. The objective of this study was to revise the five Cyclophorus species which inhabit Kagoshima prefecture by using morphological and molecular phylogenetic approaches. Shell morphology of these five species showed geographic variation. Patterns and sizes of shells of those showed individual differences. I sequenced 548bp of the mitochondrial cytochrome oxidase subunit I (COI) gene in the genus Cyclophorus and constructed phylogenetic trees, using Neighbor-joining method and Maxumim-likelihood method. Sequences of Amami-oshima devided Cyclophorus into two groups largely. One group was composed Cyclophorus from the north peninsula named ‘Kasari-hanto’ of Amami-oshima. The other group was composed of Cyclophorus from the middle part of Amami-oshima to Tokuno-shima. Cyclophorus of Tanega-shima & Yaku-shima were included in the group of species from the mainland of Kagoshima; Cyclophorus herklotsi MARTENS, 1860. This result was consistent with traditional taxonomy. Thus, classification based on morphological data was very unsatisfactory in the genus Cyclophorus. This study suggested the necessity to revise the existent taxonomy of the five Cyclophorus species. This study found that shell morphology of Cyclophorus showed multiple phenotype. To identify species of this genus, it is the most effective tool to use molecular phylogeny analyses.

  • 今村隼人・大窪和理・冨山清升 .  mtDNAのCOI領域の遺伝的変異の分析に基づくウスカワマイマイの島嶼個体群間の変異と域内外来種として見た本種の特徴 .  三学会合同鹿児島大会  日本生態学会九州支部会国際会議

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    開催年月日: 2016年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島大学  

  • 中山弘章・冨山清升 .  殼形態に基づくタネガシママイマイ(Satsuma tanegashimae)の種内変異の研究 .  三学会合同鹿児島大会  Ecological Society in Kyushu

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    開催年月日: 2016年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島大学  

  • 大窪和理・浅見崇比呂・氏家由里香・内田里那・冨山清升 .  鹿児島県内における前鰓亜綱陸産貝類の系統解析 .  三学会合同鹿児島大会  Ecoligical Society in Kyushu

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    開催年月日: 2016年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島大学  

  • 福島聡馬・冨山清升 .  薩摩半島南部における淡水産貝類の分布について .  三学会合同鹿児島大会  Ecological Society in Kyushu

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    開催年月日: 2016年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島大学  

  • 鮒田理人・冨山清升 .  鹿児島県鹿児島市街地における陸産貝類の分布 .  三学会合同鹿児島大会  Ecological Society of Japan

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    開催年月日: 2016年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島大学  

  • 神薗耕輔・冨山清升 .  鹿児島県中央北部における陸産貝類の分布 .  三学会合同鹿児島大会  Ecological Society in Kyushu国際会議

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    開催年月日: 2016年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:鹿児島大学  

  • 坂井礼子,市川志野,中島貴幸,片野田裕亮,*冨山清升. .  鹿児島県の奄美大島およびトカラ列島の陸産貝類の生息現況と生物地理. .  日本生態学会 第63回大会  日本生態学会 第63回大会

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    開催年月日: 2015年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島市 鹿児島大学郡元キャンパス  

    国内学会

  • 青山到、髙橋美樹、氏家由利香、冨山清升、浅見崇比呂 .  カタツムリ陰茎彫刻の進化と種形成 Evolution of snail penial sculpture and speciation .  日本動物学会  日本動物学会

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    開催年月日: 2014年9月

    記述言語:日本語  

    開催地:仙台市  

    国内学会

  • 内田里那・市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・*冨山清升(鹿児島大学理工学研究科地球環境科学専攻)・浅見崇比呂(信州大学理工学専攻科生物学専攻)・Amporn Wiwegweaw・Varumpa Dulayanurak (Department of Biology, Faculty of Science, Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand)・Bakhtiar Effendi Yahya・Abdul Hamid Ahmad・Arney Sapaat・Liew Thor-Seng (Institute for Tropical Biology and Conservation, Universiti Malaysia Sabah, Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia) .  北部琉球列島における陸産貝類の系統分化 .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2014年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:広島  

    国内学会

  • 市川志野・*冨山清升・諸戸 明 (鹿児島大学理工学研究科地球環境科学専攻) .  陸産貝類の多様性:トカラ列島・屋久島. .  生物多様性戦略意見交換会&野生生物セミナー「生物多様性県戦略と野生動物の科学的な管理」 (鹿児島県自然保護課・鹿児島県環境技術協会)  生物多様性戦略意見交換会&野生生物セミナー「生物多様性県戦略と野生動物の科学的な管理」 (鹿児島県自然保護課・鹿児島県環境技術協会)

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    開催年月日: 2014年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島  

    研究会

  • 内田里那・市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・小長井利彦・*冨山清升(鹿児島大学理学部地球環境科学科)・浅見崇比呂・Amporn Wiwegweaw・Varumpa Dulayanurak(信州大学理学部生物学科)・Somsak Panha (Department of Biology, Faculty of Science, Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand)・Bakhtiar Effendi Yahya・Abdul Hamid Ahmad・Arney Sapaat・Liew Thor-Seng (Institute for Tropical Biology and Conservation, Universiti Malaysia Sabah, Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia) .  大隅諸島から奄美群島の非海産貝類(陸産貝類、 および、淡水産貝類) .  三学会(日本動物学会・日本植物学会・日本生態学会)鹿児島地区例会  三学会(日本動物学会・日本植物学会・日本生態学会)鹿児島地区例会

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    開催年月日: 2012年7月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島市鹿児島大学  

    国内学会

  • 入村信博〇(千葉県立千葉北高校)・冨山 清升(鹿児島大・理・地球環境科学)浅見崇比呂(信州大・理・生物) .  コハクオナジマイマイの生活史は鹿児島でも一年生であるThe life cycle of Bradybaena pellucida is annual in Kagoshima as well as in Chiba. .  日本貝類学会2012年度総会  日本貝類学会2012年度総会

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    開催年月日: 2012年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京  

    国内学会

  • 入村信博(千葉県立千葉北高校)・冨山清升(鹿児島大・理・地球環境科学)・浅見崇比呂(信州大・理・生物) .  一年生カタツムリの生活史 と分布拡大 .  日本生態学会第59会大会  日本生態学会第59会大会

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    開催年月日: 2012年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:滋賀県大津市(龍谷大学瀬田キャンパス)  

    国内学会

  • 内田里那・冨山清升・Bakhtiar Effendi Yahya・Abdul Hamid Ahmad・Arney Sapaat .  マレーシア・ボルネオ島のザバ州の陸産貝類. .  第21回日本熱帯生態学会年次大会(沖縄)  第21回日本熱帯生態学会年次大会(沖縄)

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    開催年月日: 2011年5月

    記述言語:日本語  

    開催地:沖縄県那覇市、沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」  

    国内学会

  • 内田里那・Bakhtiar Effendi Yahya・冨山清升 .  マレーシア・ボルネオ島サバ州の陸産貝類. .  日本貝類学会平成23年度福岡大会.  日本貝類学会平成23年度福岡大会.

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    開催年月日: 2011年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:福岡県福岡市九州大学理学部キャンパス  

    国内学会

  • 前園浩矩・内田里那・冨山清升 .  桜島潮間帯のクジャクガイ生活史と年齢査定に基づく個体群動態の解析 .  日本生態学会九州地区会例会 第35回九州海洋生態談話会  日本生態学会九州地区会例会 第35回九州海洋生態談話会

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    開催年月日: 2011年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:熊本県 熊本大学合津マリンステーション  

    国内学会

  • 冨山清升 .  日本の外来種問題とアフリカマイマイ -鹿児島のアフリカマイマイの騒動とその経緯 .  三学会鹿児島地区例会(日本生態学会・日本動物学会・日本植物学会)  三学会鹿児島地区例会(日本生態学会・日本動物学会・日本植物学会)

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    開催年月日: 2010年7月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島県鹿児島市鹿児島大学水産学部1号館41号教室  

    国内学会

  • 橋野智子・冨山清升 .  イシダタミガイの年輪分析による年齢査定とサイズ頻度分布 .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2010年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京(目黒区駒場)  

    国内学会

  • 市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・冨山清升・山本温彦・鈴木英治 .  トカラ列島における陸産貝類相の構成とその要因 .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2009年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:盛岡市  

    国内学会

  • 中島貴幸・市川志野・片野田裕亮・浅見崇比呂・冨山清升 .  薩南諸島におけるチャイロマイマイPhaeohelix submandarinaの種内変異の生物地理学的研究 .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2009年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:盛岡市  

    国内学会

  • 片野田裕亮・中島貴幸・市川志野・浅見崇比呂・冨山清升 .  大隅諸島における汽水・淡水産貝類相及びカワニナSemisulcospira ibertinaの系統解析 .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2009年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:盛岡市  

    国内学会

  • 上里卓己・冨山清升 .  沖縄県におけるトクサオカチョウジガイParopeas achstinaceum (Pfeiffer)の農作物への被害状況 .  九州病害虫研究発表大会  九州病害虫研究発表大会

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    開催年月日: 2008年10月

    記述言語:日本語  

    開催地:長崎市  

    国内学会

  • 片野田裕亮, 冨山清升 .  マングローブ干潟におけるヘナタリCerithidea cingulata のサイズ分布の季節変化 .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2008年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:福岡市  

    国内学会

  • 中島貴幸, 冨山清升 .  フトヘナタリ(Cerithidea ehizophorarum)の生態学的研究ー異なる環境における同種の比較ー .  日本生態学会  日本生態学会

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    開催年月日: 2008年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:福岡市  

    国内学会

  • 冨山清升 .  島嶼の外来種問題ー鹿児島で騒ぎになったアフリカマイマイの紹介など .  日本動物学会・日本植物学会・日本生態学会九州支部鹿児島地区例会(三学会鹿児島例会)  日本動物学会・日本植物学会・日本生態学会九州支部鹿児島地区例会(三学会鹿児島例会)

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    開催年月日: 2007年12月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島県鹿児島市  

    国内学会

  • 安東美穂, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  マングローブ干潟におけるヘナタリのサイズ頻度分布の季節変化 .  日本生態学会大会.松山.  日本生態学会大会.松山.

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    開催年月日: 2007年5月

    記述言語:日本語  

    開催地:愛媛県、松山市  

    国内学会

  • 鈴鹿達二郎, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  フトヘナタリの木登り行動と繁殖行動 .  日本生態学会九州支部大会.鹿児島.  日本生態学会九州支部大会.鹿児島.

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    開催年月日: 2006年5月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の外来生物問題 .  平成17年度鹿児島県自然保護委員研修会招待講演.名瀬市.  平成17年度鹿児島県自然保護委員研修会招待講演.名瀬市.

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    開催年月日: 2006年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島県、名瀬市  

    国内学会

  • 小野田 剛, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同所的に生息する淡水産腹足類2種の競争関係. .  日本行動学会大会,東京.  日本行動学会大会,東京.

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    開催年月日: 2005年10月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • M. Takeuchi, H. Ohtaki, Tomiyama Kiyonori .  Reproductive behavior of dioecious tidal snail, Cerithidea rhizophorarum (Gastropoda: Patamididae).(Reproductive behavior of dioecious tidal snail, Cerithidea rhizophorarum (Gastropoda: Patamididae).) .  Joint Meeting of 71st Annual Meeting of American Malacologica Society & 38th Westan Malacological Society. Monterey, California USA(Joint Meeting of 71st Annual Meeting of American Malacologica Society & 38th Westan Malacological Society. Monterey, Califo  Joint Meeting of 71st Annual Meeting of American Malacologica Society & 38th Westan Malacological Society. Monterey, California USA(Joint Meeting of 71st Annual Meeting of American Malacologica Society & 38th Westan Malacological Society. Monterey, Califo国際会議

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    開催年月日: 2005年6月

    記述言語:英語  

    開催地: Monterey, California USA  

    国際学会

  • 増田 修, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  奄美大島の希少野生陸水産貝類. .  平成16年度鹿児島県自然保護委員研修会招待講演.名瀬市.  平成16年度鹿児島県自然保護委員研修会招待講演.名瀬市.

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    開催年月日: 2005年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島県、名瀬市  

    国内学会

  • 小野田剛, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同所的に生息する淡水産腹足類2種の競争関係. .  第50回日本生態学会.釧路.  第50回日本生態学会.釧路.

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    開催年月日: 2004年8月

    記述言語:日本語  

    開催地:北海道、釧路市  

    国内学会

  • 河野尚美, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  ヒメウズラタマキビガイの生息地による生活史の比較. .  第50回日本生態学会.釧路.  第50回日本生態学会.釧路.

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    開催年月日: 2004年8月

    記述言語:日本語  

    開催地:北海道、釧路市  

    国内学会

  • 真木英子, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  ウミニナ類3種の底質の違いによるすみわけ. .  第49回日本生態学会.仙台.  第49回日本生態学会.仙台.

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    開催年月日: 2002年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:宮城県、仙台市  

    国内学会

  • 菊池陽子, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  マングローブ林周辺干潟におけるヒメカノコガイのサイズ分布の季節変動. .  第49回日本生態学会.仙台.  第49回日本生態学会.仙台.

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    開催年月日: 2002年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:宮城県、仙台市  

    国内学会

  • 小野田 剛, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同所的に生息する淡水産巻貝2種の競争関係. .  第49回日本生態学会.仙台.  第49回日本生態学会.仙台.

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    開催年月日: 2002年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:宮城県、仙台市  

    国内学会

  • 大滝陽美, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  フトヘナタリの木登り行動. .  第49回日本生態学会.仙台.  第49回日本生態学会.仙台.

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    開催年月日: 2002年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:宮城県、仙台市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  移入動植物による固有生態系破壊の問題-海洋島(小笠原)と大陸島(奄美)の比較 .  鹿児島大学全学合同プロジェクト離島の豊かな発展のための学際的研究-離島学の構築 平成12年度全学合同研究プロジェクト発表会.鹿児島.  鹿児島大学全学合同プロジェクト離島の豊かな発展のための学際的研究-離島学の構築 平成12年度全学合同研究プロジェクト発表会.鹿児島.

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    開催年月日: 2002年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原の移入生物と島嶼生態系の撹乱とその対策. .  京都大学生態学研究センター公募研究会:外来生物の侵入とその生態系へのインパクト.大津.  京都大学生態学研究センター公募研究会:外来生物の侵入とその生態系へのインパクト.大津.

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    開催年月日: 2001年11月

    記述言語:日本語  

    開催地:滋賀県、大津市  

    国内学会

  • 大滝陽美, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  北限のマングローブ林周辺干潟におけるフトヘナタリの生活史. .  第48回日本生態学会.熊本.  第48回日本生態学会.熊本.

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    開催年月日: 2001年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:熊本市  

    国内学会

  • 玉井宏美, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  桜島大正溶岩潮間帯におけるカラマツガイの生活史. .  第48回日本生態学会.熊本.  第48回日本生態学会.熊本.

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    開催年月日: 2001年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:熊本市  

    国内学会

  • 河野舞子, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  溶岩質多孔性転石海岸における付着性二枚貝3種の個体群動態. .  第48回日本生態学会.熊本.  第48回日本生態学会.熊本.

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    開催年月日: 2001年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:熊本市  

    国内学会

  • 真木英子, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  マングローブ干潟におけるカワアイの生活史. .  第48回日本生態学会.熊本.  第48回日本生態学会.熊本.

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    開催年月日: 2001年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:熊本市  

    国内学会

  • 鎌田育江, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  火山溶岩の転石海岸における肉食性貝類3種の生活史と分布について. .  第47回日本生態学会.東広島.  第47回日本生態学会.東広島.

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    開催年月日: 2000年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:広島県、東広島市  

    国内学会

  • 野中佐紀, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  火山溶岩の転石海岸における草食性貝類4種の生活史と分布について. .  第47回日本生態学会.東広島.  第47回日本生態学会.東広島.

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    開催年月日: 2000年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:広島県、東広島市  

    国内学会

  • 古城祐樹, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同所的に生息する淡水巻貝2種のニッチ分けとその生活史. .  第47回日本生態学会.東広島.  第47回日本生態学会.東広島.

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    開催年月日: 2000年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:広島県、東広島市  

    国内学会

  • 若松あゆみ, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  北限のマングローブ干潟におけるウミニナ類4種の微小生息地分け. .  第47回日本生態学会.東広島.  第47回日本生態学会.東広島.

     詳細を見る

    開催年月日: 2000年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:広島県、東広島市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 鈴木準一郎, 原 登志彦 .  北海道湿原域におけるオカモノアラガイの生殖サイズの変異. .  第46回日本生態学会.松本.  第46回日本生態学会.松本.

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    開催年月日: 1999年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:長野県、松本市  

    国内学会

  • 小原淑子, 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  鹿児島市伍位野川中流におけるカワニナとイシマキガイのニッチ分け. .  第46回日本生態学会.松本.  第46回日本生態学会.松本.

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    開催年月日: 1999年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:長野県、松本市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  移入動植物による小笠原諸島の固有生物相への影響. .  第45回日本生態学会.京都.  第45回日本生態学会.京都.

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    開催年月日: 1998年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:京都市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 椿 宜高 .  RAPDマーカー法によるメダカの野生個体群と謹慎降灰集団の遺伝的多様性の検出. .  第18回個体群シンポジウム.沖縄県知念村.  第18回個体群シンポジウム.沖縄県知念村.

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    開催年月日: 1997年10月

    記述言語:日本語  

    開催地:沖縄県、知念村  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原の移入生物と島しょ生態系の攪乱とその対策. .  第44回日本生態学会大会.札幌.  第44回日本生態学会大会.札幌.

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    開催年月日: 1997年7月

    記述言語:日本語  

    開催地:札幌市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイの生態と特異的な繁殖習性. .  水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発 設計打ち合わせ会議およびシンポジウム.九州農業試験場,西合志町,熊本県.  水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発 設計打ち合わせ会議およびシンポジウム.九州農業試験場,西合志町,熊本県.

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    開催年月日: 1997年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:熊本県、西合志町  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  雌雄同体のウスカワマイマイの多数回交尾. .  日本貝類学会平成9年度大会.神戸市.  日本貝類学会平成9年度大会.神戸市.

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    開催年月日: 1997年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:神戸市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  日本の地域自然保護の現状-自然保護の各論;小笠原諸島を例にして-. .  日本学術会議公開シンポジウム.「生物多様性の保全を目指して」.阿見町、茨城県.  日本学術会議公開シンポジウム.「生物多様性の保全を目指して」.阿見町、茨城県.

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    開催年月日: 1996年12月

    記述言語:日本語  

    開催地:茨城県、阿見町  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原空港建設問題と小笠原の自然保護. .  東京弁護士会 平成8年度夏期合同研究(合宿)小笠原空港建設問題現地調査報告会, 千代田区.  東京弁護士会 平成8年度夏期合同研究(合宿)小笠原空港建設問題現地調査報告会, 千代田区.

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    開催年月日: 1996年7月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の自然破壊の歴史と固有動植物の現状. .  1995年度 東京弁護士会 ・公害環境特別委員会企画部会, 千代田区.  1995年度 東京弁護士会 ・公害環境特別委員会企画部会, 千代田区.

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    開催年月日: 1996年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同時的雌雄同体のでんでんむしウスカワマイマイの多数回交尾. .  第43 回 日本生態学会 大会.八王子  第43 回 日本生態学会 大会.八王子

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    開催年月日: 1996年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都、八王子市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の自然破壊略史と固有種生物の絶滅要因. .  第43 回 日本生態学会 大会.八王子  第43 回 日本生態学会 大会.八王子

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    開催年月日: 1996年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都、八王子市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  すくみりんごがいによる水稲の被害と防止対策の展望. .  平成7年度 総合農業試験研究推進会議 試験研究推進部会生産環境部会, 農林水産省筑波共同利用施設, つくば.  平成7年度 総合農業試験研究推進会議 試験研究推進部会生産環境部会, 農林水産省筑波共同利用施設, つくば.

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    開催年月日: 1996年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:つくば市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  自然保護からみた小笠原諸島兄島の空港建設計画の問題点. .  1995 年度 日本弁護士連合会 総会・企画部会/公害対策環境問題小委員会. 千代田区,  1995 年度 日本弁護士連合会 総会・企画部会/公害対策環境問題小委員会. 千代田区,

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    開催年月日: 1995年12月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  Mate choice in a simultaneously hermaphroditic land snail, Achatina fulica (Stylommatophora; Achatinidae). (Mate choice in a simultaneously hermaphroditic land snail, Achatina fulica (Stylommatophora; Achatinidae). ) .  12th International Malacological Congress . September, 1995. Vigo, Spain. (12th International Malacological Congress . September, 1995. Vigo, Spain. )  12th International Malacological Congress . September, 1995. Vigo, Spain. (12th International Malacological Congress . September, 1995. Vigo, Spain. )国際会議

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    開催年月日: 1995年6月

    記述言語:英語  

    開催地:Vigo, Spain  

    国際学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori)・Jambari Haji Ali .  半島部マレ-シア石灰岩地域の熱帯林における陸産貝類群集. .  1994年度 地球環境研究総合推進費分野別研究発表会 熱帯林生態系の解明をめざして. 国立環境研究所, つくば.  1994年度 地球環境研究総合推進費分野別研究発表会 熱帯林生態系の解明をめざして. 国立環境研究所, つくば.

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    開催年月日: 1995年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:つくば市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), Jambari Haji Ali .  マレ-シア熱帯林石灰岩地域の陸産貝類群集. .  日本貝類学会 平成7年度大会, 豊橋.  日本貝類学会 平成7年度大会, 豊橋.

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    開催年月日: 1995年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:静岡県、豊橋市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 椿 旦高, 高村健二, 永田尚志 .  RAPDプライマ-法を用いた生物個体群の遺伝的多用性検出の試み. .  1994年度 地球環境研究総合推進費分野別研究発表会 野生生物の種の減少. 国立環境研究所, つくば.  1994年度 地球環境研究総合推進費分野別研究発表会 野生生物の種の減少. 国立環境研究所, つくば.

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    開催年月日: 1995年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:つくば市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  雌雄同体のデンデンムシが複数回交尾を行う意義. .  第13回 日本動物行動学会 大会. 大阪.  第13回 日本動物行動学会 大会. 大阪.

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    開催年月日: 1994年12月

    記述言語:日本語  

    開催地:大阪市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), Jambari Haji Ali .  半島部マレーシア石灰岩地域の熱帯林における陸産貝類群集. .  第4回 日本熱帯生態学会 年次大会.つくば.  第4回 日本熱帯生態学会 年次大会.つくば.

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    開催年月日: 1994年6月

    記述言語:日本語  

    開催地:つくば市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原の固有陸産貝類. .  農林水産技術会議 .東京.  農林水産技術会議 .東京.

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    開催年月日: 1994年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同時的雌雄同体の陸産貝類の配偶者選択. .  平成6年度(創立65 周年) 日本貝類学会 大会.東京.  平成6年度(創立65 周年) 日本貝類学会 大会.東京.

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    開催年月日: 1994年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原の陸貝の絶滅・現状・保護対策-(2)小笠原諸島における陸産貝類の絶滅要因. .  平成6年度(創立65 周年) 日本貝類学会 大会フォーラム.東京.  平成6年度(創立65 周年) 日本貝類学会 大会フォーラム.東京.

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    開催年月日: 1994年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  雌雄同体のデンデンムシの配偶者選択を引き起こす要因. .  第41 回 日本生態学会 大会.福岡.  第41 回 日本生態学会 大会.福岡.

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    開催年月日: 1994年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:福岡市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  同時的雌雄同体の有肺類数種の交尾行動と配偶者選択の比較. .  第12 回 日本動物行動学会 大会.静岡.  第12 回 日本動物行動学会 大会.静岡.

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    開催年月日: 1993年12月

    記述言語:日本語  

    開催地:静岡市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイの交尾行動. .  1993年度 日本貝類学会 大会.千葉.  1993年度 日本貝類学会 大会.千葉.

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    開催年月日: 1993年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:千葉市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  雌雄同体の陸産貝類アフリカマイマイの配偶者選択. .  第39 回 日本生態学会 大会.名古屋.  第39 回 日本生態学会 大会.名古屋.

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    開催年月日: 1992年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:名古屋市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 清水善和, 安井隆弥, 船越眞樹 .  地域別自然度からみた父島列島の陸産貝類の分布. .  1992年 日本貝類学会 総会.神戸.  1992年 日本貝類学会 総会.神戸.

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    開催年月日: 1992年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:兵庫県、神戸市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  アフリカマイマイの帰巣性と「ねぐら」資源との関係. .  1992 年 日本貝類学会 総会.神戸.  1992 年 日本貝類学会 総会.神戸.

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    開催年月日: 1992年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:神戸市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  Mate choice of land snail, Achatina fulica .(Mate choice of land snail, Achatina fulica .) .  22nd INTERNATIONAL ETHOLOGICAL CONFERENCE .August,1991. Kyoto. (22nd INTERNATIONAL ETHOLOGICAL CONFERENCE .August,1991. Kyoto. )  22nd INTERNATIONAL ETHOLOGICAL CONFERENCE .August,1991. Kyoto. (22nd INTERNATIONAL ETHOLOGICAL CONFERENCE .August,1991. Kyoto. )国際会議

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    開催年月日: 1991年8月

    記述言語:英語  

    開催地:Kyoto, Japan  

    国際学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原の自然と開発の歴史. .  第38 回 日本生態学会 大会.奈良.  第38 回 日本生態学会 大会.奈良.

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    開催年月日: 1991年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:奈良市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 中根正敏, 宮下和喜 .  生息環境の違いによるアフリカマイマイの日周活動の相違. .  第9会 日本行動学会 大会.大阪.  第9会 日本行動学会 大会.大阪.

     詳細を見る

    開催年月日: 1990年11月

    記述言語:日本語  

    開催地:大阪  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  Locomotory activity of the giant African snail, Achatina fulica (Gastropoda, Pulmonata), equipped with a radio-transmitter. (Locomotory activity of the giant African snail, Achatina fulica (Gastropoda, Pulmonata), equipped with a radio-transmitter. ) .  V International Congress of Ecology . Augst,1990. Yokohama. (V International Congress of Ecology . Augst,1990. Yokohama. )  V International Congress of Ecology . Augst,1990. Yokohama. (V International Congress of Ecology . Augst,1990. Yokohama. )国際会議

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    開催年月日: 1990年8月

    記述言語:英語  

    開催地:Yokohama, Japan  

    国際学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  絶滅の危機に瀕する小笠原諸島特産陸産貝類. .  1990年度 日本貝類学会 大会.横須賀.  1990年度 日本貝類学会 大会.横須賀.

     詳細を見る

    開催年月日: 1990年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:神奈川県、横須賀市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 中根正敏, 宮下和喜 .  アフリカマイマイの帰巣性に関する1考察. .  日本生態学会関東地区大会 .茨城.  日本生態学会関東地区大会 .茨城.

     詳細を見る

    開催年月日: 1990年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:茨城県、水戸市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の紹介と自然破壊の現状 .  「房総、伊豆、小笠原、マリアナ島弧系の生物相形成に関する総合調査」中間報告会特別講演,千葉県立中央博物館.千葉  「房総、伊豆、小笠原、マリアナ島弧系の生物相形成に関する総合調査」中間報告会特別講演,千葉県立中央博物館.千葉

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    開催年月日: 1990年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:千葉市  

    研究会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 中根正敏, 宮下和喜 .  テレメトリー法を用いたアフリカマイマイの長期移動の追跡. .  第36回 日本生態学会 大会.釧路  第36回 日本生態学会 大会.釧路

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    開催年月日: 1989年8月

    記述言語:日本語  

    開催地:北海道・釧路  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  小笠原諸島の自然と自然破壊の現状について. .  三多摩市民科学講座 (日本科学者会議東京支部理学電気分会主催).昭島.  三多摩市民科学講座 (日本科学者会議東京支部理学電気分会主催).昭島.

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    開催年月日: 1989年6月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都、昭島市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 中根正敏, 宮下和喜 .  アフリカマイマイの性成熟と移動分散との関係. .  第14回 個体群生態学会 シンポジウム.湯布院.  第14回 個体群生態学会 シンポジウム.湯布院.

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    開催年月日: 1989年5月

    記述言語:日本語  

    開催地:大分県、湯布院町  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 中根正敏, 宮下和喜 .  テレメトリー法によるアフリカマイマイの長期移動追跡. .  日本生態学会 関東地区大会.つくば.  日本生態学会 関東地区大会.つくば.

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    開催年月日: 1989年3月

    記述言語:日本語  

    開催地:つくば市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori), 中根正敏, 宮下和喜 .  テレメトリー法によるアフリカマイマイの移動の追跡 .  日本貝類学会総会 .大阪.  日本貝類学会総会 .大阪.

     詳細を見る

    開催年月日: 1989年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:大阪  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  北部琉球列島の陸産貝類の生物地理. .  日本生態学会 第35回大会.仙台.  日本生態学会 第35回大会.仙台.

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    開催年月日: 1988年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:宮城県、仙台市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  タネガシママイマイの個体群間変異の生物地理学的考察. .  日本貝類学会総会 .東京.  日本貝類学会総会 .東京.

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    開催年月日: 1988年4月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  タネガシママイマイの生物地理学的考察. .  日本生態学会関東地区大会 .東京.  日本生態学会関東地区大会 .東京.

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    開催年月日: 1988年2月

    記述言語:日本語  

    開催地:東京都  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  かたつむりの種内変異. .  昭和61 年度 佐賀県高等学校教育研究会理科部会 総会.佐賀.  昭和61 年度 佐賀県高等学校教育研究会理科部会 総会.佐賀.

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    開催年月日: 1986年10月

    記述言語:日本語  

    開催地:佐賀県、佐賀市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  タネガシママイマイの種内変異の研究-特に個体群間変異の生物地理学的考察. .  日本貝類学会 総会.大阪.  日本貝類学会 総会.大阪.

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    開催年月日: 1984年1月

    記述言語:日本語  

    開催地:大阪府、大阪市  

    国内学会

  • 冨山清升(Tomiyama Kiyonori) .  北部琉球列島における陸産貝類の生物地理. .  三学会九州地区合同例会 .鹿児島.  三学会九州地区合同例会 .鹿児島.

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    開催年月日: 1983年9月

    記述言語:日本語  

    開催地:鹿児島県、鹿児島市  

    国内学会

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知的財産権

  • 核酸等分解法、それに用いる核酸等分解用液、核酸等分解用固形物及び核酸等分解用粉末

    冨山清升

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    出願番号:特願2004-076685  出願日:2004年3月

    公開番号:特開 2005-261265  公開日:2005年9月

    出願国:国内  

    【課題】 固体表面上に付着または液体中に混入している核酸を短時間で効果的に分解し、または固体または液体表面上に付着または液体中に混入している生物細胞を短時間で効果的に分解するとともにそれにより出現する核酸を短時間で効果的に分解する。【解決手段】 腹足綱有肺亜綱、腹足綱後鰓亜綱、腹足綱前鰓亜綱、多板綱、二枚貝綱及び頭足綱に属する軟体動物中から選ばれた1種または複数種の軟体動物の体液または粘液もしくは体液及び粘液の混液でなる液体、またはそれを含有している液体でなる核酸等分解用液、またはその液から生成された固形物または粉末を用い、固体表面上に付着または液体中に混入している核酸を分解し、または固体または液体表面上に付着または液体中に混入している生物細胞を分解するとともにそれにより出現する核酸を分解する。【選択図】なし

    腹足綱有肺亜綱、腹足綱後鰓亜綱、腹足綱前鰓亜綱、多板綱、二枚貝綱及び頭足綱に属する軟体動物中から選ばれた1種または複数種の軟体動物の体液または粘液もしくは体液及び粘液の混液でなる液体、またはそれを含有している液体でなる核酸等分解用液を用い、(a)固体の表面上に付着しているまたは液体中に混入している核酸を分解し、または(b)固体または液体の表面上に付着しているまたは液体中に混入している生物の細胞を分解するとともにそれにより出現する核酸を分解することを特徴とする核酸等分解法。

共同研究・競争的資金等の研究

  • 都市生態系における外来種および適応在来種の都市進化生態学的分析

    2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費補助金 

    冨山清升

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    担当区分:研究代表者 

    (概要)これまでの日本における生態学や進化学の多くの分野では、暗 の了解としてヒトの自然に する影響が少ないとみなされる条件下での研究が主流であった。しかしながら、近年、都市部にも 自の生態系が存在し、その中において 特な種間関係が形成され、 自の遺伝的進化が生じつつあることが注目されるようになってきた。本研究の目的は、外 種や生息可能になった在 種が都市生態系に与えている影響を科学的に解明し、都市の固有生態系でいったい何が起こっているのか、科学的に論証することである。調 象動物は、移動能力が極端に低く、周辺の生態系からも隔離された存在になりがちな陸 貝類をモデル生物として据えた。陸 貝類の外 種を第一の研究 象とする。第二に、人には目立たないが、都市部に定着可能になった在 種の陸 貝類を げる。調 象地域は、南九州を中心とした都市部に加え、これまでも調 研究をおこなってきた北部南西諸島の都市部も加える。

  • 第二次鹿児島市生物多様性戦略活動方針の策定 作業

    2020年4月 - 2023年3月

    鹿児島市  第二次鹿児島市生物多様性戦略活動方針の策定   第二次鹿児島市生物多様性戦略活動方針の策定 経費

  • 島嶼における外来種軟体動物の固有生態系に与える影響

    2015年4月 - 現在

    日本学術振興会  科学研究費補助金  基盤研究(C)

    冨山清升

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    資金種別:競争的資金

  • 鹿児島県における外来生物種の生息現況調査

    2015年4月 - 現在

    総務省  鹿児島県における外来生物種の生息現況調査委託金 

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    資金種別:競争的資金

  • 薩南諸島の生物多様性に関する研究

    2014年4月 - 2018年3月

    科学研究費補助金  基盤研究(A)

    鈴木英治、本村,川西基博,寺田,桑原季雄,久米,平,河合 渓,井村,山本智子,宮本,冨山清升

  • 外来種陸棲軟体動物が遺伝子汚染等により島嶼生態系におよぼす環境影響評価

    2004年4月 - 2006年3月

    科学研究費補助金  基盤研究(C)

  • 北部琉球列島における希少種陸産貝類の分布

    2002年4月 - 2003年3月

    文部科学省  平成14年度鹿児島大学全 学合同プロジェクト離島の豊かな発展のための学際的研究-離島学の構築 

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    資金種別:競争的資金

  • 鹿児島県稀少種陸産貝類・汽水淡水産貝類の生息現況調査

    2002年4月 - 2003年3月

    地方自治体  平成14年度鹿児島県稀少野生生物調査. 

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    資金種別:競争的資金

  • 移入動植物による固有生態系破壊の問題-海洋島(小笠原)と大陸島(奄美)の比較.

    2001年4月 - 2002年3月

    文部科学省  平成13年度鹿児島大学全 学合同プロジェクト離島の豊かな発展のための学際的研究-離島学の構築. 

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    資金種別:競争的資金

  • 平成13年度鹿児島県稀少野生生物調査.

    2001年4月 - 2002年3月

    地方自治体  平成13年度鹿児島県稀少野生生物調査. 

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    資金種別:競争的資金

  • 陸産貝類調査

    2000年4月 - 2001年3月

    地方自治体  平成12年度.知林ヶ島の総合的な生態系調査に係る地域協同研究事業.指宿市委託 

    堀田 満、冨山清升・佐藤正典・山根正気・井村隆介・大木

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    資金種別:競争的資金

  • 水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発

    2000年4月 - 2001年3月

    農林水産省  平成12年度農林水産省特別研究.「水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発」 

    九州農業試験場、佐賀県農試・福岡県農試・大分県農試・熊本県農試・佐賀大学・静岡大学・鹿児島大学(冨山清升;外部評価委員)

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    資金種別:競争的資金

  • 水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発

    1999年4月 - 2000年3月

    農林水産省  平成11年度農林水産省特別研究.「水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発」 

    九州農業試験場、佐賀県農試・福岡県農試・大分県農試・熊本県農試・佐賀大学・静岡大学・鹿児島大学(冨山清升;外部評価委員)

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    資金種別:競争的資金

  • 鹿児島県稀少野生生物調査

    1999年4月 - 2000年3月

    地方自治体  平成11年度鹿児島県稀少野生生物調査. 

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    資金種別:競争的資金

  • 北方地域の生物の野外調査におけるRAPD法の活用に関する研究

    1998年4月 - 1999年3月

    文部科学省  平成10年度 北海道大学低温科学研究所共同研究 . 

    原 登志彦(北海道大学)、鈴木準一郎(北海道大学)・ 冨山清升 (鹿児島大学)

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    資金種別:競争的資金

  • 酸性雨問題と酸性環境に関する総合研究;(酸性環境における陸産・淡水産軟体動物の生息現況の変化に関する研究

    1998年4月 - 1999年3月

    環境省  平成10年度 環境庁地球環境研究総合推進費補助金   

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    資金種別:競争的資金

  • 北方地域の生物の野外調査におけるRAPD法の活用に関する研究

    1997年4月 - 1998年3月

    文部科学省  平成9年度 北海道大学低温科学研究所共同研究 .  

    鈴木準一郎(北海道大学)、冨山清升 (茨城大学)

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    資金種別:競争的資金

  • 水田生態系におけるスクミリンゴガイの総合的管理技術の開発

    1997年4月 - 1998年3月

    農林水産省  平成9年度農林水産省特別研究. 

    九州農業試験場、佐賀県農試・福岡県農試・大分県農試・熊本県農試・佐賀大学・静岡大学・茨城大学(冨山清升;外部評価委員)

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    資金種別:競争的資金

  • 陸産および淡水産貝類分布調査;茨城県・小笠原諸島

    1997年4月 - 1998年3月

    環境省  環境庁第5回種の多様性専門家所有情報収集調査補助金 

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    資金種別:競争的資金

  • 酸性雨問題と酸性環境に関する総合研究;(酸性環境における陸産・淡水産軟体動物の生息現況の変化に関する研究)

    1997年4月 - 1998年3月

    環境省  平成9年度 環境庁地球環境研究総合推進費補助金   

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    資金種別:競争的資金

  • 稀少野生動物の遺伝的多様性とその保存に関する研究

    1997年4月 - 1998年3月

    環境省  平成9年度 環境庁地球環境研究総合推進費補助金  

    椿 宜高・高村健二・永田尚志・渡辺信敬(国立環境研究所)、冨山清升 (茨城大学;客員研究員)・環境庁自然保護局・九州大学理学部・東京大学教養学部 

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    資金種別:競争的資金

  • 野生生物の絶滅のメカニズムとその保全に関する研究

    1996年4月 - 1997年3月

    科学研究費補助金  奨励研究

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    汽水域の貝類の生物多様性の研究

  • 野生動物の遺伝的多様性とその維持機構に関する研究

    1992年4月 - 1994年3月

    科学研究費補助金  基盤研究(B)

    椿 宜高、高村,仲田,冨山清升

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    生物多様性をDNAレベルの遺伝的多様性かた解析する

  • 小笠原諸島における陸産貝類の分布からみた地域別自然度

    1991年4月 - 1993年3月

    科学研究費補助金  特別研究員奨励費

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    伊豆七島に分布する陸産貝類の研究

  • 小笠原諸島の固有種陸産貝類

    1991年4月 - 1992年3月

    環境省  平成3年度絶滅のおそれのある野生生物種の モニタリング調査-環境庁委託 

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    資金種別:競争的資金

  • 小笠原諸島における過去の人間活動と現在の生物分布から評価した地域別自然度

    1989年4月 - 1990年3月

    民間財団等  1989年度 日本生命財団研究助成B  

    清水善和、清水善和(駒沢大学自然科学教室助教授)・船越眞樹(信州大学理学部講師)・伊藤元巳(東京都立大学理学部助手) ・川久保伸光(鹿児島大学理学部助手) ・安井隆弥(小笠原高校教諭)・本間 暁( 日本野生生物研究)・ 冨山清升 (東京東京都立大学大学院生).

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    資金種別:競争的資金

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担当経験のある授業科目

  • 野外生物学実習

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 地球環境基礎実習

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 動物系統分類学

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 行動生態学

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 動物進化学

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 動物の感覚・脳・行動

    機関名:鹿児島大学・教養科目(全学向け)

  • 身近かな話題の生物学

    機関名:鹿児島大学・教養科目(全学向け)

  • 生態学基礎

    機関名:鹿児島大学・基礎専門科目

  • 種生物学

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 博物館資料論

    機関名:鹿児島大学(全学向け)

  • 動物生態学

    機関名:鹿児島県立鹿児島短期大学

  • 生物学・地学

    機関名:佐賀県立佐賀北高等学校

  • 生物学

    機関名:東京八雲学園八雲高等学校

  • 基礎生物学

    機関名:茨城大学理学部地球生命環境科学科

  • 一般生物学

    機関名:東京都立大田保育専門学校

  • 臨海実習

    機関名:茨城大学理学部地球生命環境科学科

  • 生物学基礎実験

    機関名:茨城大学理学部地球生命環境科学科

  • 生物学

    機関名:駒澤大学文学部生物学教室

  • 動物行動生態学

    機関名:鹿児島大学教育学部

  • 環境と進化の科学

    機関名:鹿児島大学:一般教養科目

  • 生物学入門

    機関名:青山学院大学(半期のみ)

  • 生物学基礎実験

    機関名:東京学芸大学(半期のみ)

  • 生物学実験

    機関名:慶應義塾大学(半期のみ)

  • 生物学

    機関名:鹿児島大学・教員免許更新講習会の講師

  • 野外生態学実習

    機関名:鹿児島大学・教員免許更新講習会の講師

  • 鹿児島探訪・環境

    機関名:鹿児島大学・教養科目・全学向け

  • 地域生物学実習(与論島実習)

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 臨海生態実習

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 臨海発生実習

    機関名:鹿児島大学・理学部・専門科目

  • 初心者のためのサバイバル生物学

    2020年4月
    -
    現在
    機関名:鹿児島大学

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    科目区分:学部教養科目 

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その他教育活動及び特記事項

  • 1997年10月 - 現在   生物研究会の顧問

 

社会貢献活動

  • 鹿児島県外来種検討委員会の委員

    役割:講師, 助言・指導, 運営参加・支援

    鹿児島県自然保護課  2018年8月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    鹿児島県の外来種問題に関して検討、助言を行った。

  • 鹿児島県稀少野生動植物委員会の委員

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島県自然保護課  2018年8月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県の希少野生動植物の検討会。

  • 平成29年度 第24回鹿児島県高等学校 生徒理科研究発表大会の審査委員

    役割:編集, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県高等学校教育研究会理科部会  平成29年度 第24回鹿児島県高等学校 生徒理科研究発表大会  鹿児島市宝山ホール  2017年11月

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    対象: 高校生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    平成29年度 第24回鹿児島県高等学校 生徒理科研究発表大会において審査委員を務めた。研究の助言も行った。

  • 鹿屋高校PTAの鹿児島大学訪問時における鹿児島大学理学部の研究教育活動の紹介と解説

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島大学本部広報課  鹿児島大学稲森会館  2017年10月

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    対象: 教育関係者, 保護者

    種別:講演会

    鹿屋高校PTAの鹿児島大学訪問時における鹿児島大学理学部の研究教育活動の紹介と解説

  • 平成29年度第一回鹿児島県稀少野生動植物保護対策検討委員会の専門委員として会議に参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁13階 県庁環境林務部会議室(13-環-1)  2017年9月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    平成29年度第一回鹿児島県稀少野生動植物保護対策検討委員会の専門委員として会議に参加

  • 熊本県ルーテル学院高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    熊本県 ルーテル学院高等学校  熊本県 ルーテル学院高等学校  2017年7月

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    対象: 高校生

    種別:出前授業

    高校生のクラスで講義を行う。

  • 鹿児島県立松陽高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立松陽高等学校  出前講義  鹿児島県立松陽高等学校  2017年7月

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    対象: 高校生

    種別:出前授業

    高校生のクラスでの授業。

  • 鹿児島大学薩南諸島外来種問題シンポジウムの主催

    役割:出演, パネリスト, コメンテーター, 司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援, 報告書執筆

    鹿児島大学生物多様性研究会  鹿児島大学薩南諸島外来種問題シンポジウム  2017年3月

     詳細を見る

    対象: 幼稚園以下, 小学生, 中学生, 高校生, 大学生, 大学院生, 教育関係者, 保護者, 研究者, 社会人・一般

    種別:講演会

    主に、奄美群島の外来種問題に関する問題の公開シンポジウムを奄美市名瀬のAiAi広場大集会室にて開催した。

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2017年3月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    種別:研究指導

  • 鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

    役割:助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2017年3月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    種別:研究指導

    鹿児島県における外来種問題の対策会議

  • 鹿児島県立国分高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立国分高等学校  鹿児島大学  2016年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:講演会

  • 鹿児島実業高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島実業高等学校  鹿児島実業高等学校  2016年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:出前授業

    鹿児島実業高等学校において出前講義を行った。

  • 鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

    役割:編集, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物課  2016年8月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:編集, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物課  鹿児島県庁  2016年8月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の会議

    役割:編集, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物課  2016年3月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の会議

  • 鹿児島県立松陽高校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立松陽高等学校  2015年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:講演会

    鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立種子島中央高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立種子島中央高等学校  2015年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立種子島中央高等学校における高大連携出張講義

  • 奄美市で開催された野外観察会の講師

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    奄美市 奄美自然の会(?)  2015年9月

     詳細を見る

    対象: 幼稚園以下, 小学生, 中学生, 高校生, 大学生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:講演会

    奄美市で開催された野外観察会での講師役

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島県野生生物課  2015年8月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般

    種別:研究指導

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立武岡台高等学校  2015年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:出前授業

  • 鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立武岡台高等学校  2015年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:出前授業

    鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県立甲南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立甲南高等学校  2015年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:講演会

    鹿児島県立甲南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島鶴翔高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島鶴翔高等学校  鹿児島大学郡元キキャンパス  2015年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:講演会

    鹿児島鶴翔高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 熊本県立宇土高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    熊本県立宇土高等学校  2015年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:講演会

    熊本県立宇土高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 奄美市における奄美シンポジウムでの講演

    役割:出演, 講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島大学  鹿児島県奄美市名瀬奄美観光ホテル  2015年4月

     詳細を見る

    対象: 幼稚園以下, 小学生, 中学生, 高校生, 大学生, 教育関係者, 保護者, 研究者, 社会人・一般

    種別:講演会

    奄美市における奄美シンポジウムでの講演

  • 宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師

    宮崎県立都城西高等学校  鹿児島大学郡元キャンパス  2015年4月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:講演会

    宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県生物系教員等連絡会議(Shikagaku)のシンポジウム主催

    役割:出演, コメンテーター, 司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島県生物系教員等連絡会議(Shikagaku)  鹿児島大学理学部  2014年12月

     詳細を見る

    対象: 中学生, 高校生, 大学生, 大学院生, 教育関係者, 研究者, 社会人・一般, 学術団体

    種別:講演会

    鹿児島県生物系教員等連絡会議(Shikagaku)のシンポジウムを主催

  • 鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の会議

    役割:助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島県野生生物課  鹿児島県庁  2014年12月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の会議

  • 鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師

    鹿児島県立松陽高等学校  鹿児島大学理学部  2014年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:講演会

    鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島市立玉龍高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島市立玉龍高等学校  鹿児島市立玉龍高等学校情報端末室  2014年9月

     詳細を見る

    動物行動とヒトの挨拶行動

  • 奄美群島における世界遺産関連の公開講演会で講演

    役割:講師

    鹿児島県庁野生生物課  鹿児島県社会福祉会館  2014年9月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般, 行政機関

    種別:講演会

    奄美群島における世界遺産関連の公開講演会で講演

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島県野生生物課  鹿児島県庁  2014年7月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 宮崎県スーパーサイエンススクール(SSH)シンポジウムで講演

    役割:講師

    宮崎県教育委員会  鹿児島大学連合農学研究科棟  2014年6月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:講演会

    宮崎県スーパーサイエンススクール(SSH)シンポジウムで講演

  • 鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)のシンポジウムを主催・講演

    役割:司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)  鹿児島大学理学部  2014年2月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 大学生, 大学院生, 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)のシンポジウムを主催・講演

  • 九州地区高等学校理科研究発表会での審査委員・講演

    役割:編集, 助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    九州地区理科教育連絡協議会  鹿児島志学館大学  2014年2月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:セミナー・ワークショップ

    九州地区高等学校理科研究発表会での審査委員・講演

  • 鹿児島市生物多様性戦略検討委員会の会議への出席

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島市  鹿児島市役所  2014年2月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 社会人・一般, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島市生物多様性戦略検討委員会の会議への出席

  • 宮崎県立佐土原高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    宮崎県立佐土原高等学校  宮崎県立佐土原高等学校  2014年1月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    宮崎県立佐土原高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県立種子島中央高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立種子島中央高等学校  鹿児島県立種子島中央高等学校  2013年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立種子島中央高等学校における高大連携出張講義

  • 奄美群島生物多様性戦略会議に参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県  鹿児島県庁  2013年6月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    奄美群島生物多様性戦略会議に参加

  • 鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)主催のシンポジウムを開催・講演

    役割:司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)  鹿児島大学理学部  2013年5月

     詳細を見る

    対象: 中学生, 高校生, 大学生, 大学院生, 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)主催のシンポジウムを開催・講演

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の会議

    役割:助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物課  鹿児島県庁  2013年5月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の会議

  • 鹿児島市生物多様性戦略会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島市  鹿児島市役所  2013年5月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 学術団体, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市生物多様性戦略会議

  • 鹿児島県スーパーサイエンススクール(SSH)の発表会でのコメンテーター

    役割:コメンテーター, 助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    鹿児島大学・鹿児島県教育委員会  鹿児島大学理学部  2013年2月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県スーパーサイエンススクール(SSH)の発表会でのコメンテーター

  • 奄美群島生物多様性シンポジウムで講演

    役割:出演, 講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島大学生物多様性研究会  鹿児島大学島嶼研究センター・セミナー室  2013年1月

     詳細を見る

    対象: 大学生, 大学院生, 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:講演会

    奄美群島生物多様性シンポジウムで講演

  • 奄美群島生物多様性シンポジウムで講演

    役割:講師

    鹿児島大学生物多様性研究会  鹿児島大学共通教育棟  2012年12月

     詳細を見る

    対象: 大学生, 大学院生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    奄美群島生物多様性シンポジウムで講演

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の調査交流会で講演

    役割:講師

    鹿児島県教育委員会・鹿児島大学  2012年12月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者

    種別:セミナー・ワークショップ

    スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の調査交流会で講演

  • 鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)のシンポジウムを主催・講演

    役割:司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)  奄美市名瀬 鹿児島県立大島高等学校 教育会館  2012年11月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 大学生, 教育関係者, 保護者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shikagaku)のシンポジウムを主催・講演

  • 鹿児島市生物多様性戦略会議で講演

    役割:編集, 講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島市  鹿児島c市役所  2012年9月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市生物多様性戦略会議で講演

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物課  鹿児島県庁  2012年9月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 熊本県立熊本西高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    熊本県立熊本西高等学校  熊本県立熊本西高等学校セミナー室  2012年7月

     詳細を見る

    日本の外来種問題と鹿児島県のアフリカマイマイ騒動

  • 熊本県立熊本西高等学校における高大連携出張講演会

    役割:講師

    熊本県立熊本西高等学校  熊本県立熊本西高等学校  2012年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    熊本県立熊本西高等学校における高大連携出張講演会

  • 鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

    役割:編集

    鹿児島県立武岡台高等学校  鹿児島県立武岡台高等学校  2012年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:出前授業

    鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島市生物多様性戦略会議の定期会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島市  鹿児島市役所  2012年7月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    鹿児島市生物多様性戦略会議の定期会議

  • 鹿児島市の市街地の陸産貝類生息現況に関する講演

    役割:講師

    鹿児島市教育委員会(?)  鹿児島市役所  2012年6月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 社会人・一般, 行政機関

    種別:講演会

    鹿児島市の市街地の陸産貝類生息現況に関する講演

  • 奄美群島生物多様性シンポジウムで講演

    役割:講師

    鹿児島大学生物多様性研究会  鹿児島大学島嶼研究センター・セミナー室  2012年3月

     詳細を見る

    対象: 大学生, 大学院生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    奄美群島生物多様性シンポジウムで講演

  • 鹿児島市喜入町のマングローブ林で自然観察会の講師

    役割:編集, 助言・指導, 情報提供

    喜入町の地元市民グループ  鹿児島市喜入町旧市 マングローブ林干潟  2011年12月

     詳細を見る

    対象: 幼稚園以下, 小学生, 中学生, 保護者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市喜入町のマングローブ林で自然観察会の講師

  • 鹿児島県生物系教員の環境教育研修会での講師

    役割:編集

    鹿児島県生物系教員等連絡協議会(Shhikagaku)  鹿児島県立博物館  2011年2月

     詳細を見る

    対象: 大学院生, 教育関係者, 社会人・一般, 行政機関

    鹿児島県生物系教員の環境教育研修会での講師

  • 高大連携出張講義

    役割:編集

    種子島中央高校  2010年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生

    種別:出前授業

  • 鹿児島県高等学校教員理科部会と理学部教員との交流会で講演

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県高等が校教員理科部会・鹿児島大学理学部  鹿児島大学理学部  2010年10月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者

    鹿児島県高等学校教員理科部会と理学部教員との交流会で講演

  • 鹿児島県県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師

    鹿児島県県立枕崎高等学校  鹿児島大学理学部  2010年9月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島市科学フェスタにおいて実験講師

    役割:講師

    鹿児島市教員委員会  鹿児島市科学館  2010年8月

     詳細を見る

    対象: 幼稚園以下, 小学生, 中学生, 高校生, 保護者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市科学フェスタにおいて実験講師

  • 鹿児島県立種子島中央高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立種子島中央高等学校  鹿児島県立種子島中央高等学校  2010年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立種子島中央高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島市立玉龍高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島市立玉龍高等学校  鹿児島市立玉龍高等学校  2010年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島市立玉龍高等学校における高大連携出張講義

  • 信州大学大学院生物学専攻における博士学位審査の外部審査委員

    役割:助言・指導

    信州大学大学院生物学専攻  信州大学大学理学部生物学科  2010年2月

     詳細を見る

    対象: 大学院生, 教育関係者

    種別:資格認定講習

    信州大学大学院生物学専攻における博士学位審査の外部審査委員

  • 鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立指宿高等学校  鹿児島大学理学部  2009年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立松陽高等学校  鹿児島大学理学部  2009年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島実業高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島実業高等学校  鹿児島実業高等学校  2009年9月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島実業高等学校における高大連携出張講義

  • 城山自然公園における野外観察会の講師

    役割:講師, 助言・指導

    鹿児島県環境技術協会(?)  鹿児島市城山自然公園  2009年8月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    城山自然公園における野外観察会の講師

  • 宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    宮崎県立都城西高等学校  鹿児島大学理学部  2009年4月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2008年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2008年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立川内高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立川内高等学校  鹿児島大学理学部  2008年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立川内高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立松陽高等学校  2008年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立指宿高等学校  鹿児島県立指宿高等学校  2008年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島七高史研究会の研究会シンポジウムの開催

    役割:司会, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島七高史研究会  鹿児島七高史研究会  2008年9月

     詳細を見る

    対象: 大学生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島七高史研究会の研究会シンポジウムの開催

  • 鹿児島城山自然公園における野外動植物の観察会の講師

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県環境技術協会(?)  鹿児島市城山自然公園  2008年8月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島城山自然公園における野外動植物の観察会の講師

  • 鹿児島県立出水高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立出水高等学校  鹿児島大学理学部  2008年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    鹿児島県立出水高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 奄美大島門司植物防疫所名瀬支部におけるアフリカマイマイの調査研修・講演会の講師

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    農林水産省門司植物防疫所  奄美大島門司植物防疫所名瀬支部  2008年6月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    種別:講演会

    奄美大島門司植物防疫所名瀬支部におけるアフリカマイマイの調査研修・講演会の講師

  • 鹿児島県立大島高等学校総合学習の時間;講演会

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校体育館  2008年5月

     詳細を見る

    大学は高校生に何を求めているのか

  • 鹿児島県立大島高等学校びおける高大連携出前講義;鹿児島県本土でみつかったアフリカマイマイとその生態

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校生物学教室  2008年5月

     詳細を見る

    鹿児島県本土でみつかったアフリカマイマイとその生態

  • 鹿児島県立大島高等学校にて高大連携出前講義;DNA分析の応用例

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校生物学教室  2008年5月

     詳細を見る

    DNA分析の応用例;犯罪捜査・遺骨の鑑定方法など

  • 鹿児島県立大島高等学校にて高大連携出前講義;近年の生物分類の現状;ドメイン・植物多系統など

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校生物学教室  2008年5月

     詳細を見る

    近年の生物分類の現状;ドメイン・植物多系統など

  • 鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講義;奄美大島の外来生物

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校  2008年5月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講義;奄美大島の外来生物の講義

  • 鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講演会

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校  2008年5月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講演会;全校生徒向けの講演会

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2008年3月

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    対象: 研究者, 行政機関

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県立川内高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立川内高等学校  鹿児島大学理学部  2007年12月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立川内高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県 外来種問題シンポジウムの講師

    役割:講師

    鹿児島県環境技術協会・鹿児島県  鹿児島県県民交流センター  2007年12月

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    対象: 中学生, 高校生, 大学生, 大学院生, 教育関係者, 保護者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県 外来種問題シンポジウムの講師

  • 鹿児島自然研で外来種セミナーの講師

    役割:講師

    鹿児島自然研  鹿児島自然研  2007年12月

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    対象: 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島自然研で外来種セミナーの講師

  • 鹿児島県庁 アフリカマイマイ問題対策会議において外部有識者として講演

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県食の安全推進課  鹿児島サンロイヤルホテル  2007年11月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県庁 アフリカマイマイ問題対策会議において外部有識者として講演

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2007年11月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の会議

  • 鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立松陽高等学校  鹿児島大学理学部  2007年11月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 農林水産省によるアフリカマイマイの指宿市の緊急調査へ外部有識者として参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    農林水産省植物防疫課  指宿市  2007年11月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    農林水産省によるアフリカマイマイの指宿市の緊急調査へ外部有識者として参加

  • 農林水産省によるアフリカマイマイの出水市の緊急調査へ外部有識者として参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    農林水産省植物防疫課  出水市下出水町  2007年11月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    農林水産省によるアフリカマイマイの出水市の緊急調査へ外部有識者として参加

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2007年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 佐賀県高等学校教員生物部会主催の有明海干潟観察会の講師

    役割:編集

    佐賀県教育委員会理科センター  佐賀県佐賀市東与賀町有明海干潟  2007年10月

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    対象: 教育関係者, 行政機関

    佐賀県高等学校教員生物部会主催の有明海干潟観察会の講師

  • 鹿児島七高史研究会のシンポジウムを主催・講演

    役割:司会, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島七高史研究会  鹿児島大学理学部  2007年10月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島七高史研究会のシンポジウムを主催・講演

  • 鹿児島市城山自然公園の自然観察会での講師

    役割:講師

    鹿児島県立博物館(?)   鹿児島市城山自然公園  2007年10月

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    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島市城山自然公園の自然観察会での講師

  • 鹿児島県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立枕崎高等学校  鹿児島大学理学部  2007年9月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 宮崎県立宮崎西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    宮崎県立宮崎西高等学校  鹿児島大学  2007年8月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    宮崎県立宮崎西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島七高史研究会の例会の主催と講演

    役割:司会, 編集, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島七高史研究会  鹿児島大学理学部  2007年3月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島七高史研究会の例会の主催と講演

  • 鹿児島七高史研究会のセミナーの主催と講演

    役割:司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島七高史研究会  鹿児島大学理学部  2007年3月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島七高史研究会のセミナーの主催と講演

  • 鹿児島七高史研究会のシンポジウムの主催と講演

    役割:司会, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    鹿児島七高史研究会  鹿児島大学理学部  2007年3月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島七高史研究会のシンポジウムの主催と講演

  • 鹿児島市立東昌小学校で一般向け講演会

    役割:講師

    鹿児島市立東昌小学校  鹿児島市立東昌小学校体育館  2007年2月

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    対象: 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市立東昌小学校で一般向け講演会

  • 鹿児島市桜島袴腰大正溶岩の海岸での野外観察会の講師

    役割:編集

    鹿児島市の市民団体  鹿児島市桜島袴腰大正溶岩の海岸  2007年1月

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    対象: 小学生, 中学生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島市桜島袴腰大正溶岩の海岸での野外観察会の講師

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2006年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島高等学校普通科の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島高等学校普通科  鹿児島大学理学部  2006年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島高等学校普通科の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島鶴翔高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島鶴翔高等学校  2006年12月

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    対象: 高校生, 大学院生

    種別:その他

    鹿児島鶴翔高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県私立高等学校理科部会の総会でのl講演会の講師

    役割:講師

    鹿児島県私立高等学校理科部会  鹿児島川内黎明高等学校  2006年11月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者

    鹿児島県私立高等学校理科部会の総会でのl講演会の講師

  • 鹿児島県高等学校教員理科部会の会合で講演

    役割:講師

    鹿児島県高等学校教員理科部会  鹿児島市科学館  2006年11月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者

    鹿児島県高等学校教員理科部会の会合で講演

  • 鹿児島県立鹿屋高等学校PTAの鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿屋高等学校PTA  鹿児島大学稲森会館  2006年11月

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    対象: 教育関係者, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県立鹿屋高等学校PTAの鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立指宿高等学校  鹿児島大学理学部  2006年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2006年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島市松元公民館周辺での野外動植物観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島市の市民団体・松本公民館(?)  鹿児島市松元公民館周辺  2006年11月

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    対象: 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市松元公民館周辺での野外動植物観察会の講師

  • 鹿児島高等学校普通科の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島高等学校普通科  鹿児島大学稲森会館  2006年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島高等学校普通科の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立松陽高等学校  鹿児島大学理学部  2006年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立松陽高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島高等学校特進科の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:編集, 講師, 助言・指導

    鹿児島高等学校特進科  鹿児島大学稲森会館  2006年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島高等学校特進科の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    宮崎県立都城西高等学校  鹿児島大学理学部  2006年9月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 日置市伊集院町での野外動植物観察会の講師

    役割:編集

    日置市の市民団体  日置市伊集院町  2006年9月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    日置市伊集院町での野外動植物観察会の講師

  • 九州貝類談話会主催による塩屋海岸の観察会

    役割:講師

    九州貝類談話会  指宿市塩屋海岸  2006年7月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    九州貝類談話会主催による塩屋海岸の観察会

  • 宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    宮崎県立都城西高等学校  鹿児島大学理学部  2006年7月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立川内高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立川内高等学校  鹿児島県立川内高等学校  2006年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立川内高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県立鹿児島中央高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立鹿児島中央高等学校  鹿児島県立鹿児島中央高等学校  2006年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立鹿児島中央高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県与論島にて生物学セミナーの講師

    役割:講師

    与論町の市民団体  鹿児島県与論町  2006年5月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県与論島にて生物学セミナーの講師

  • 鹿児島県立錦江湾高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立錦江湾高等学校  鹿児島大学理学部  2006年5月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立錦江湾高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2006年4月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島市松元町里山の森で現地観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島市松元町の市民団体  鹿児島市松元町里山の森  2006年2月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市松元町里山の森で現地観察会の講師

  • 鹿児島市桜島袴腰大正溶岩の海岸における動植物観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島市の市民団体  鹿児島市桜島袴腰大正溶岩の海岸  2006年2月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島市桜島袴腰大正溶岩の海岸における動植物観察会の講師

  • 鹿児島県立大島高等学校にて奄美の貝類についての講演会

    役割:編集

    奄美大島の市民団体・奄美市教育委員会  鹿児島県立大島高等学校  2006年1月

     詳細を見る

    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県立大島高等学校にて奄美の貝類についての講演会

  • 鹿児島県立頴娃高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立頴娃高等学校  鹿児島大学理学部  2005年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立頴娃高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島鶴翔高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島鶴翔高等学校  鹿児島大学理学部  2005年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:研究指導

    鹿児島鶴翔高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立指宿高等学校  鹿児島大学理学部  2005年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立指宿高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立国分高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立国分高等学校  鹿児島大学理学部  2005年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立国分高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立武岡台高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立武岡台高等学校  鹿児島大学理学部  2005年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立武岡台高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立枕崎高等学校  鹿児島大学理学部  2005年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2005年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立鹿屋高等学校PTA鹿児島県立枕崎高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿屋高等学校PTAの鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明  鹿児島大学理学部  2005年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿屋高等学校PTAの鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立川内高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立川内高等学校  鹿児島大学理学部  2005年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立川内高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 奄美市名瀬にて奄美の陸産貝類・淡水産貝類に関する観察会・講演会

    役割:講師

    奄美市の市民団体  奄美市名瀬おがみ山公園  2005年7月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 社会人・一般

    奄美市名瀬にて奄美の陸産貝類・淡水産貝類に関する観察会・講演会

  • 鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校  2005年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校  2005年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立大島高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県立大島高等学校における高大連携講演会

    役割:講師

    鹿児島県立大島高等学校  鹿児島県立大島高等学校体育館  2005年6月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:講演会

    鹿児島県立大島高等学校における高大連携講演会、全校生徒向け。

  • 鹿児島県立伊集院高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師

    鹿児島県立伊集院高等学校  鹿児島大学理学部  2005年4月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立伊集院高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 霧島町にて現地生物の野外観察会の講師

    役割:編集

    霧島地区の市民団体  鹿児島県霧島山地  2005年4月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    霧島町にて現地生物の野外観察会の講師

  • 奄美大島瀬戸内町にて淡水産貝類の現地観察会と講演会

    役割:編集

    鹿児島県大島支庁  奄美大島瀬戸内町の川・鹿児島県大島支庁  2005年2月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 行政機関

    種別:講演会

    奄美大島瀬戸内町にて淡水産貝類の現地観察会と講演会

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2005年2月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 奄美大島鹿児島県大島支庁にて外来種問題の講演会

    役割:編集

    鹿児島県大島支庁  奄美大島鹿児島県大島支庁  2005年2月

     詳細を見る

    対象: 教育関係者, 社会人・一般, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    奄美大島鹿児島県大島支庁にて外来種問題の講演会

  • 鹿児島県立甲陵高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立甲陵高等学校  鹿児島大学理学部  2004年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立甲陵高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立武岡台高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立武岡台高等学校  鹿児島大学理学部  2004年12月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立武岡台高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島高等学校  鹿児島大学理学部  2004年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島高等学校における高大連携出張講義

  • 鹿児島県立鹿屋高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿屋高等学校  鹿児島大学理学部  2004年11月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿屋高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立武岡台高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立武岡台高等学校  鹿児島大学理学部  2004年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立武岡台高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立鹿児島南高等学校  鹿児島大学理学部  2004年10月

     詳細を見る

    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    鹿児島県立鹿児島南高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 宮崎県立高鍋高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    宮崎県立高鍋高等学校  鹿児島大学理学部  2004年7月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    宮崎県立高鍋高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 与論島与論町にて現地自然生物の観察会での講師

    役割:講師

    与論町の住民団体  鹿児島県与論島  2004年6月

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    対象: 小学生, 中学生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    与論島与論町にて現地自然生物の観察会での講師

  • 宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    宮崎県立都城西高等学校  鹿児島大学理学部  2004年4月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:その他

    宮崎県立都城西高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県立伊集院高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県立伊集院高等学校  鹿児島大学理学部  2004年4月

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    対象: 高校生, 社会人・一般

    種別:その他

    鹿児島県立伊集院高等学校の鹿児島大学訪問における理学部紹介の説明

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2004年2月

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    対象: 教育関係者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 九州農業試験場における農林水産省主催のスクミリンゴガイ対策会議への外部審査委員・講師参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    農林水産省植物防疫課・九州農業試験場  九州農業試験場  2004年2月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    九州農業試験場における農林水産省主催のスクミリンゴガイ対策会議への外部審査委員・講師参加

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2003年10月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2003年7月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県自然保護課  鹿児島県庁  2003年6月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県外来種問題対策専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県与論島にて現地生物観察会・講演会

    役割:編集

    鹿児島県与論町の住民団体  鹿児島県与論島  2003年5月

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    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 教育関係者, 保護者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県与論島にて現地生物観察会・講演会

  • 鹿児島県喜入町のマングローブ林干潟の生物観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島県喜入町の住民団体  鹿児島県喜入町愛宕川河口マングローブ林干潟  2003年4月

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    対象: 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県喜入町のマングローブ林干潟の生物観察会の講師

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物保護課  鹿児島県庁  2002年11月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島市伍位野川河口の動物観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島市南部の市民団体  鹿児島市伍位野川河口  2002年8月

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    対象: 社会人・一般, 市民団体

    鹿児島市伍位野川河口の動物観察会の講師

  • 鹿児島県環境技術協会でレッドデータブックに関する動物の講演会の講師

    役割:講師

    鹿児島県環境技術協会  鹿児島県環境技術協会  2002年5月

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    対象: 社会人・一般, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県環境技術協会でレッドデータブックに関する動物の講演会の講師

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県庁野生生物保護課  鹿児島県庁  2001年11月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

    役割:講師

    鹿児島県立武岡台高等学校  鹿児島県立武岡台高等学校  2001年11月

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    対象: 高校生, 教育関係者

    種別:出前授業

    鹿児島県立武岡台高等学校における高大連携出張講義

  • 外来種陸産貝類に関する企業向け講習会

    役割:講師

    民間の食品会社  鹿児島大学農学部  2001年5月

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    対象: 研究者, 社会人・一般, 企業

    種別:セミナー・ワークショップ

    外来種陸産貝類に関する企業向け講習会

  • 鹿児島県喜入町旧市でマングローブ林の観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島県喜入町の住民団体  鹿児島県喜入町旧市マングローブ林  2001年5月

     詳細を見る

    対象: 社会人・一般, 市民団体

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県喜入町旧市でマングローブ林の観察会の講師

  • 奄美大島名瀬市での野生生物紹介の講演会の講師

    役割:編集

    奄美大島名瀬市教育委員会(?)  奄美大島名瀬市公民館  2001年3月

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    対象: 教育関係者, 社会人・一般, 市民団体

    種別:セミナー・ワークショップ

    奄美大島名瀬市での野生生物紹介の講演会の講師

  • 九州農業試験場にて農林水産省植物防疫課によるスクミリンゴガイ防除事業の外部評価委員としての参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    農林水産省植物防疫課・九州農業試験場  九州農業試験場  2001年3月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    九州農業試験場にて農林水産省植物防疫課によるスクミリンゴガイ防除事業の外部評価委員としての参加

  • 福島県農業試験場の鹿児島訪問団のお世話と講演会の講師

    役割:司会, 講師, 助言・指導, 情報提供, 企画, 運営参加・支援

    福島県農業試験場  鹿児島大学理学部・農学部  2001年3月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    福島県農業試験場の鹿児島訪問団のお世話と講演会の講師

  • 鹿児島県喜入町旧市でマングローブ林干潟の動植物の観察会の講師

    役割:講師

    鹿児島県喜入町の住民団体  鹿児島県喜入町旧市のマングローブ林干潟  2001年3月

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    対象: 社会人・一般, 市民団体

    種別:講演会

    鹿児島県喜入町旧市でマングローブ林干潟の動植物の観察会の講師

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物保護課  鹿児島県庁  2001年2月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • トカラ列島中之島・宝島の生物生息現況調査への参加

    役割:調査担当

    鹿児島県野生生物保護課  鹿児島県十島村中之島・宝島  2000年11月

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    対象: 大学生, 大学院生, 研究者, 行政機関

    トカラ列島中之島・宝島の生物生息現況調査への参加

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物保護課  鹿児島県庁  2000年6月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 鹿児島県指宿市地林ヶ島にて生物生息現況調査への参加

    役割:調査担当

    指宿市  鹿児島県指宿市地林ヶ島  2000年4月

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    対象: 研究者, 行政機関

    鹿児島県指宿市地林ヶ島にて生物生息現況調査への参加

  • 九州農業試験場にて農林水産省植物防疫課のスクミリンゴガイ対策プロジェクトの外部評価委員として参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    九州農業試験場・農林水産省植物防疫課  九州農業試験場  2000年2月

     詳細を見る

    対象: 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    九州農業試験場にて農林水産省植物防疫課のスクミリンゴガイ対策プロジェクトの外部評価委員として参加

  • 鹿児島大学水産学部で開催されたベントス学会での市民講座で講演

    役割:講師

    鹿児島市市民団体  鹿児島大学水産学部  1999年11月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島大学水産学部で開催されたベントス学会での市民講座で講演

  • 鹿児島県庁で開催された稀少野生生物の陸産貝類に関する講演

    役割:講師

    鹿児島県野生生物保護課  鹿児島県庁  1999年6月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    鹿児島県庁で開催された稀少野生生物の陸産貝類に関する講演

  • 鹿児島県与論島にて現地の生物観察会の講師

    役割:講師

    与論島の住民団体  鹿児島県与論島  1999年5月

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    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 保護者, 市民団体

    種別:セミナー・ワークショップ

    鹿児島県与論島にて現地の生物観察会の講師

  • 鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    鹿児島県野生生物保護課  鹿児島県庁  1999年4月

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    対象: 研究者, 行政機関

    種別:その他

    鹿児島県稀少野生動植物専門家委員会の定例会議

  • 九州農業試験場にて農林水産省植物防疫課によるリンゴガイ防除ブロジェクト研究の外部評価委員として参加

    役割:講師, 助言・指導, 情報提供

    九州農業試験場・農林水産省植物防疫課  九州農業試験場  1999年2月

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    対象: 教育関係者, 研究者, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

    九州農業試験場にて農林水産省植物防疫課によるリンゴガイ防除ブロジェクト研究の外部評価委員として参加

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メディア報道

  • 鹿児島七高史研究会のセミナーの主催と講演

    鹿児島七高史研究会  鹿児島大学理学部  2007年12月

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    鹿児島七高史研究会のセミナーの主催と講演

学術貢献活動

  • 鹿児島市桜島大正溶岩潮間帯の動植物観察会の講師

    鹿児島市の市民グループ  ( 鹿児島市桜島袴腰大正溶岩 ) 2011年4月

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    鹿児島市桜島大正溶岩潮間帯の動植物観察会の講師

  • 指宿市知林ヶ島の動植物生息現況調査への参加

    指宿市  ( 指宿市知林ヶ島 ) 2000年2月

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    種別:学術調査 

    指宿市知林ヶ島の動植物生息現況調査への参加